Farpoint

【ふぁーぽいんと】

ジャンル シューティング(FPS)
対応機種 プレイステーション4
発売元 ソニー・インタラクティブエンタテインメント
開発元 Impulse Gear
発売日 2017年6月22日
定価 【通常版】5,900円(税抜)
【VRシューティングコントローラー同梱版】8,900円(税抜)
レーティング CERO:D(17歳以上対象)
廉価版 Value Selection:2019年3月28日/1,990円(税抜)
プレイ人数 1~2人
備考 PlayStation VR専用ソフト
VRシューティングコントローラー対応
判定 良作
ポイント 専用のコントローラーに対応したFPS
FPSとしては良くも悪くも平凡
PlayStation Studios作品


概要

ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されたPSVR専用ソフト。
専用のVRシューティングコントローラーと同時に発売された。
開発はImpulse Gear。


特徴

  • 一人称視点で進行するVRシューティングゲーム(FPS)
    • 専用のシューティングコントローラーに対応しているが、PS4のDualShock4でもプレイ可能。
  • ゲームモード
    • キャンペーン
      • ストーリーを楽しみながらゲームを進める、1人向けのモード。
      • 基本的にエリア構成は一本道となっており、前に進むだけで物語が進行していく。
    • チャレンジ
      • 制限時間内に獲得したスコアをオンラインで競い合うモード。
    • 協力プレイ
      • 専用ステージで、他のプレイヤーとオンラインで協力プレイするモード。

評価点

  • 専用のシューティングコントローラーを使用した没入感の高さはとりわけ評価が高い。
    • まず、シューティングコントローラーのトラッキングがしっかりとできており、スティック操作もかなり良好。
      • シューティングコントローラーをどのように持っていても、スティックを倒せばゲーム内でもスティックを倒した方向に進むなど、ストレス無く遊ぶことができる。
    • 片目を瞑って標準を合わせる・コントローラーを肩に持っていって武器を切り替える、といった要素もあり、数あるVRゲームの中でも没入感の高さは指折りの出来である。
    • 雑魚敵である蜘蛛のクリーチャーは、こちらに向かって飛び掛かってくるため、VRで見ると迫力がある上に、飛び掛かってくるタイミングでショットを撃てば、弾を当てやすいというメリットもある。
  • VR酔いしにくい工夫
    • 本作では移動がスティック操作となっているが、マップ構造は基本的に前に進むだけでいいようになっている上、横移動もカニ歩きで動くため、VRFPSにしてはVR酔いを引き起こしにくい。

賛否両論点

  • 良くも悪くもオーソドックスなFPS
    • 本作はVRであることと、専用のシューティングコントローラーに対応していることを除けば、かなりオーソドックスなFPSとなっている。
      • アサルトライフルは撃ち続けるとオーバーヒートを起こしたり、武器によっては弾をリロードする必要なども一応あるが、弾切れを起こすようなシステムは無い。そのため、VRFPSに慣れているプレイヤーだと、比較的簡単にクリアできてしまう。
      • 本作ならではの特別なシステムなども無く、プレイヤーによっては、ありきたりなゲームに見えてしまうかもしれない。
    • しかし、裏を返せばVRやFPSに馴染みの無いプレイヤーにとっては、余計なシステムに振り回されずに、取っつきやすいという利点もある。
      • 前述したように、VRとしての没入感は高く、FPSかVRのどちらかに慣れていないプレイヤーにとっては、十分新鮮な気持ちで遊ぶことができる。

問題点

  • 若干薄味なストーリー
    • メインとなるキャンペーンモードではストーリーが存在するのだが、特別見入るような内容でもない。ゲームプレイのおまけと思った方がよい。
  • ボリュームも若干控えめ
    • キャンペーンモードの想定クリア時間は、おおよそ6時間~10時間程度。VRゲームとしては十分だが、普通のゲームとして見ると若干控えめ。
  • 楽しむにはシューティングコントローラーはほぼ必須
    • 本作の評価の高さは、シューティングコントローラーを使用した没入感の高さが多くを占めており、存分に楽しむにはシューティングコントローラーはほぼ必須と言ってもいい。
      • 一応、シューティングコントローラーを用意しなくても遊ぶことはできるが、DualShock4でプレイすると、没入感が大幅に下がってしまうため、推奨はできない。

総評

専用のシューティングコントローラーを使用したVRへの没入感の高さは指折りの完成度を誇る。
FPSとしては、オーソドックス過ぎるが故に、平凡に感じる点も無くはないものの、FPS/VR初心者向けとして見るならば、十分許容範囲内。
惜しむらくは、専用のシューティングコントローラーに対応した弊害として、初代PSVRでしか遊ぶことができず、PSVR2やPCなどの移植も期待できないところだろうか。
本作のためにPSVRを揃えるべきとまでは言わないが、逆に既にPSVRを所持している人は、シューティングコントローラーと共に購入を検討してみてもよいのではないか。

最終更新:2024年11月22日 17:35