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10月 | 11月 | 12月 |
11月10日追加
稲交接の祷槍
「戦の神」と呼ばれる男が、「神の雷」と呼ばれる槍の噂を聞いた。百戦錬磨のその男は、伝え聞くその槍こそが自分に相応しいと考え、部下に命を下す。「何としても槍を手に入れろ」と。
男の部下は優秀だった。月が満ち、再び欠ける頃には「神の雷」を辺境の地より見つけ出し、男に献上したのだ。男は部下への労いもそこそこに、戦場に赴いた。
男が「神の雷」を手に戦場を駆ける姿は、まさに雷の閃光だった。ほとんどの敵を一人で殲滅した男は、自身の力と槍の力を誇示するように鬨の声を上げる。
その瞬間。誇らしげに突き上げられたその槍に、雷が落ちる。男は立ったまま黒焦げになり、絶命した。部下は後に語る。「あの槍は、よく雷が落ちていたから、神の雷と呼ばれていたそうですよ」と。
武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | |
追加日 | 2021年11月10日 | ||
EN | Thunderflash Lance | ||
解放 | アルゴー(破砕裂の冒険者) |
王宮騎士の献身
その騎士の女は王に絶対の忠誠を誓う。
いかに理不尽な命令にも逆らうことはしない。
ただ粛々とその命をこなすのだ。
夜を共にしろという命令にも、逆らうことはなかった。
いかに理不尽な命令にも逆らうことはしない。
ただ粛々とその命をこなすのだ。
夜を共にしろという命令にも、逆らうことはなかった。
美しく、忠実で、若い騎士の女を王は大層気に入っていた。
しかし、それを快く思わなかった王妃は、彼女の追放を企てる。
企てに気づき激怒した王は、彼女に王妃の殺害を命じた。
騎士の女は命じられたその足で王妃のもとに向かい、頭を潰した。
しかし、それを快く思わなかった王妃は、彼女の追放を企てる。
企てに気づき激怒した王は、彼女に王妃の殺害を命じた。
騎士の女は命じられたその足で王妃のもとに向かい、頭を潰した。
横暴な王に忠誠を誓う者は、騎士の女の他には一人もいない。
それ故か、ある日、王は何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
見舞いには、もちろん誰も来ない。
意識を取り戻した王は憤慨し、彼女に家臣たちの皆殺しを命じた。
それ故か、ある日、王は何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
見舞いには、もちろん誰も来ない。
意識を取り戻した王は憤慨し、彼女に家臣たちの皆殺しを命じた。
毒に侵され、身動きの取れなくなった王は、苦しむばかり。
ついに楽になりたいと、自身の殺害を騎士の女に命じた。
彼女は、その命令にだけは従えないと、泣きながら首を振る。
それから9年もの間、苦痛に叫ぶ王に献身的に尽くしたのだった。
ついに楽になりたいと、自身の殺害を騎士の女に命じた。
彼女は、その命令にだけは従えないと、泣きながら首を振る。
それから9年もの間、苦痛に叫ぶ王に献身的に尽くしたのだった。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 王宮騎士 |
追加日 | 2021年11月10日 | ||
EN | Courtly Devotion |
銀雪の顎
かつて、山辺の都に三人の少女が居た。名のある血筋の本家に生まれた一人と、分家生まれの二人。親同士が会う機会も多かった為、少女達は大人達が難しい話をしている傍ら、共によく遊んでいた。大人達が山の話をしている時も、跡取りの話をしている時も。
ある日、大人達の語る山の景色に興味を抱いた少女達は、近くの山へ出掛ける事にした。しかし、彼女達の前に現れたのは美しい景色ではなく、黒い毛皮を着た悲劇だった。それは彼女達三人分の体格はあろう羆。本家に生まれた少女はその時ある事に気付く。
それは、昨晩母と身支度をした際、確かに鞄に着けた筈の熊除けの鈴がなくなっていた事。考える時間も許さず、黒い巨体は分家の少女達へ近付いてゆく。少女の視界の中で一人は尻餅をつき、もう一人は恐怖に震えていた。彼女は必死に行動を起こそうとする。
気付けば彼女は、一人の手を取って駆け出していた。尻餅をついたもう一人の叫び声を背中に浴びながら。怯えた表情のまま帰宅した彼女を、母は優しく抱き締める。その時、ちりんと鈴の音がした。母は少女へ笑顔で告げる、「これで貴女が跡取りよ」と。
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 銀雪 |
追加日 | 2021年11月10日 | ||
EN | Silversnow Mandibles |
黒趾ノ大剣
話の始めに男は語った。
力なく地面に倒れ込み、沢山の黒い鳥に啄まれている少女を見たと。
力なく地面に倒れ込み、沢山の黒い鳥に啄まれている少女を見たと。
続いて男は話す。
俺はまだ熱のある少女の体を抱きかかえながら、急いで移動したと。
俺はまだ熱のある少女の体を抱きかかえながら、急いで移動したと。
更に続けて男は言う。
気付けば、血濡れた俺の腕の中で少女はもう息を引き取っていたと。
気付けば、血濡れた俺の腕の中で少女はもう息を引き取っていたと。
そして最後に、男は一つ付け足した。
実は今までの話はすべて嘘で、本当は出来事の順番が逆なんだ、と。
実は今までの話はすべて嘘で、本当は出来事の順番が逆なんだ、と。
武器種 | 大剣 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 火 | シリーズ | 黒趾 |
追加日 | 2021年11月10日 | ||
EN | Blacktoe Greatsword |
11月20日追加
電算処理杖
私は暗い部屋の一室で片付けをしていた。過去十数年分の物に溢れたこの部屋。ここには私自身の思い出の品々がたくさん詰まっている。「スペースは有限、全てを残すことはできない」そう考えた私は、思い出の品々に別れを告げることにした。
数時間もすると整理は進み、処分対象と判断された物が仕分けられていった。ある惑星でもらった傷だらけのアクセサリー。壊れて動かなくなった仲間の時計。最初の教練で支給された赤く光る装備。それぞれに思いがあるが、今の私には必要ない。
すべての処分対象を決定し、私の部屋の010100010整理が10100完1000了101し100000000た0000000000000000000000000000000000000000000000000000000
「部屋の掃除に回ったら、変な女がいたんだ。体からチリチリ音がするけど意識はない。デフラグがどーのとか聞こえたけど学のない俺にはわかんねぇ。まあ、そのままふらふらと部屋からいなくなってくれたから、掃除の邪魔が消えて良かったけど」
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | |
追加日 | 2021年11月20日 | ||
EN | Cyberstaff | ||
解放 | F66x(黒緋染の女囚) |
塗炭の槍
俺はもう、いつ死ぬかもわからない戦場には行きたくなかった。しかし、弟の病は自然に治るものではない。普通の仕事では、金が集まるより前に弟の命は尽きてしまうだろう。
硝煙の煙が、人間の死肉をスモークしている。俺は弟の為だと自分に言い聞かせ、また戦場に戻ってきた。そして、叫び声を上げながら戦地を駆け抜ける。
死線をくぐり抜け、俺は戦場から生還することができた。そして、稼いだ金で弟に手術を受けさせてやることもできた。病院で弟が目を覚ますまで、俺も眠ることにしよう。
弟の声で目を覚ます。弟は泣いていた。俺は、お前が無事ならそれでいいんだと言う。しかし、弟の涙を拭ってやることはもうできない。戦場で負傷した俺は、首から下を動かすことができなかった。
武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 塗炭 |
追加日 | 2021年11月20日 | ||
EN | Wretched Spear |
三翼の銃
感情を持った機械は考える
どうして生まれてきたんだろう
しかし、いくら探してもその答えは見つからない
どうして生まれてきたんだろう
しかし、いくら探してもその答えは見つからない
愛を知った機械は考える
どうしてこんなに悲しいんだろう
しかし、いくら探してもその答えは見つからない
どうしてこんなに悲しいんだろう
しかし、いくら探してもその答えは見つからない
孤独を知った機械は考える
どうして人は死ぬんだろう
しかし、いくら探してもその答えは見つからない
どうして人は死ぬんだろう
しかし、いくら探してもその答えは見つからない
意志を持った機械は考える
この引き金を引いたら会えるだろうか
しかし、その答えは誰も知らない
この引き金を引いたら会えるだろうか
しかし、その答えは誰も知らない
武器種 | 銃 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 風 | シリーズ | 三翼 |
追加日 | 2021年11月20日 | ||
EN | Three-Wing Gun |
11月30日追加
聖憺祭の贈物
ちいさいおへやに、ひとりぼっち。
パパもママも、あそんではくれません。
だけど、赤いふくをきたオジサンがきて、オモチャをくれました。
ボクはムチュウになって、そのオモチャであそびます。
パパもママも、あそんではくれません。
だけど、赤いふくをきたオジサンがきて、オモチャをくれました。
ボクはムチュウになって、そのオモチャであそびます。
だけど、オモチャはすぐに、こわれてしまいます。
すると、赤いオジサンがまたきてくれました。
オジサンは、どんなオモチャがほしいか、ききます。
ボクはジョウブなオモチャがほしいとこたえました。
すると、赤いオジサンがまたきてくれました。
オジサンは、どんなオモチャがほしいか、ききます。
ボクはジョウブなオモチャがほしいとこたえました。
赤いふくのオジサンは、ヘイタイさんのオモチャをくれました。
そのオモチャはジョウブでしたが、また壊れてしまいます。
だけど、赤いオジサンはボクがオモチャをこわすたび、
あたらしいオモチャを、たくさんたくさんくれました。
そのオモチャはジョウブでしたが、また壊れてしまいます。
だけど、赤いオジサンはボクがオモチャをこわすたび、
あたらしいオモチャを、たくさんたくさんくれました。
きがつくと、へやのなかも、ボクのふくも、ても、オジサンのふくとおなじいろになっていました。オジサンはボクとあそんだらねむくなったのか、へやで寝ています。ボクはおもいきって、へやをでてみることにしました。するとおそとにはたくさんのオモチャがあ
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | |
追加日 | 2021年11月30日 | ||
EN | Merry Gifts | ||
解放 | フィオ(少女の聖夜) |
偏愛ノ角
またこの季節がやってきた。今年はいつもにもまして寒い。彼は体の具合が悪く、クリスマス前までにプレゼントの数を準備することができなかった。とは言え待ってる子供たちの為、雪の降る夜の街に出発した。
母と子が暮らす家に入り、願い事を書いた紙を見つけた。「母さんの声が聞きたい」彼は耳の聞こえないその子供の願いを叶える為、自分の耳をプレゼントすることにした。「この耳で母さんのお話をたくさん聞くんだぞ」
兄弟が暮らす家に入り弟の手紙を見つけた。「兄さんを助けたい」腕が不自由な兄は手紙が書けず、弟はその兄の力になりたいのだろう。彼は自分の両腕をプレゼントすることにした。「この腕で兄思いの弟を守ってやれ」
次に入った家の少女は目が見えなかった。彼は少女に目をプレゼントする。ゆっくりと目蓋を開ける少女。その前に立っていたのは耳も腕も目もない薄気味悪い化物。「泥棒!」と叫び、少女はオノで殺してしまった。
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | |
追加日 | 2021年11月30日 | ||
EN | Predilection Antler | ||
解放 | レヴァニア(怪物の聖夜) |
耽溺の風花
一年中白く覆われた世界。そこは溶けない雪が積もる小さな村だった。その村では雪だるまを作ると命が宿ると言われていた。その村の子供は皆、一人ひとつの雪だるまを連れて生活していた。
幼い頃にひとつ雪だるまを作り、パートナーにする。それがその村の風習であった。言葉を教え、愛を注ぎ、生活を共にし、家族のように過ごすのだ。
雪だるまを連れ歩いているのは未成年のみ。何故なら成人したらその雪だるまを食べるからだ。命の大切さを学ぶためと大人に諭され、子供たちは悲しみながら食し、大人になる。
というのが、村を訪れて知った風習だ。取材のために数年間過ごしてみたが、あの村は何かおかしい。成人の儀が終わると人が変わったようになるのだ。何かに取り憑かれたように。
武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | |
追加日 | 2021年11月30日 | ||
EN | Flurry of Indulgence | ||
解放 | リオン(亡命者の聖夜) |
10月 | 11月 | 12月 |