【そにっく ざ へっじほっぐ】
ジャンル | アクションアドベンチャー | ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション3 Xbox 360 |
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発売・開発元 | セガ | |
発売日 | 2006年12月21日 | |
定価 | 7,140円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | クソゲー | |
ポイント |
原点回帰を目指した一作 やたら長いロードとバグ・処理落ちが頻発 賛否が分かれるもクオリティの高いストーリー性 ゲスト&新キャラ・音楽は非常に高評価 システムを作り込めば良作になり得た“実に残念”な一作 |
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ソニックシリーズ |
HD『ソニック』シリーズの記念すべき第1作。『ソニック』シリーズ15周年を記念して「原点回帰」を目指した作品であり、ナンバリングやサブタイトル的なものはつけられなかった。
媒体によっては全て大文字の『SONIC THE HEDGEHOG』と表記されたり、区別するため「新ソニ」「ソニック'06」と呼ばれたりする。当記事ではソニックチャンネル等での表記に倣い『ソニック・ザ・ヘッジホッグ(2006)』を記事名とした。
本作の示す原点とは恐らく『ソニックアドベンチャー』と思われ、実際それと同様にソニック・シャドウ・シルバーと複数の主人公を主軸としたゲームである。
水の都ソレアナに、災厄の炎を狙うエッグマンが現れ、王女エリスの誘拐を企てる。
そこへソニックが現れていつものようにエッグマンの軍団を一蹴し、エリスを救出することに成功する。
そこからエリスに深く慕われるようになったソニックだったが、エッグマンの執拗な追跡により結局エリスはさらわれてしまう。
エリスを再び取り戻すためにソレアナを駆け巡るソニックだったが、その頃、彼を「イブリーズ・トリガー」と呼んで付け狙う謎の銀色のハリネズミが、目を光らせていた。
+ | 賛否が分かれるのはそのラスト。ネタバレ注意 |
+ | シルバー・ザ・ヘッジホッグについて |
+ | チームダークについて |
+ | エミーについて |
+ | Dr.エックマンについて |
+ | 本作のゲストキャラについて |
商品失格というほどではないが作りの粗雑な点が多すぎる作品であり、新ハード進出作・かつ初代作品と同名タイトルという重い看板への期待に応えられたとはとてもいえないものとなった。
特に当時、『ソニック』シリーズの主戦場である海外では歴史的と言っても良いほどの大ブーイングを受け、『ソニック』ブランドに大きな傷跡を残したとして見られている。
本作を評価するプレイヤーも決して少なくはないが、評価部分は主にシナリオやキャラクター/音楽など、ゲーム性に直結しない部分に重きをおいている。
そして評価しているプレイヤーのほとんどもロード問題には辟易している。
ロードの酷さに対するバッシングは相当堪えたのか、本作以降はロード面で口酸っぱく文句を言われるシリーズ作品はあまりない。
なおもロードは長めと言われればその通りではあるのだが、時間がかかった分以上の内容はちゃんと提供出来ているということだろう。
本作の大きな失敗を受けて、ソニック ワールドアドベンチャー以降は比較的完成度の高いゲームとなって生まれ変わったが、
その後シナリオ的な簡略化も受けたことでソニック以外のキャラクターの活躍の場が狭められるという副作用から、数を増やしつつあったパートナーキャラ達のファンにとっては癒えぬ傷をもたらした作品ともいえる。
『ソニックアドベンチャー』シリーズ以降で内容が複雑・壮大化し過ぎたのは明らかであり、万人向けに敷居を落とすための施策だと考えると、本作は極めて両極端な功罪を併せ持っているとも見れる。
*1 YouTubeでは英語版シルバーの「It's no use! Take this!」という声も相まって速攻でネタにされ、「It's no use10分耐久」なる動画まで出されるハメに。
*2 過去のソニックシリーズとは異なりオートセーブの仕様が付いていないので、こまめにセーブしておかないといけなくなる。
*3 一応、本作はタウンステージ内ではミッション中を除き自由にセーブができるため、ステージに入る前にセーブすることをおすすめする。
*4 ソニックだけは覚えているような描写はある。
*5 ただし、これはタイムスリップ物としては極めて王道のオチではある。『最終的に起承転結以前の物語の発端を未然に解消してしまうことで、キャラクターの記憶もろとも本編の出来事をなかったことにする』という構造を持つ作品は本作以前にも以降にも多く存在する。
*6 『アドベンチャー2』以降のGC/GBA進出により若年層が一気に増えた状態だったこと
*7 『ソニックアドベンチャー2』のエンディングでシャドウが表面上死亡する場面はあるが、『ソニック ヒーローズ』では難なく復活している。理由は外伝の『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』のラスボス戦で明らかになった。本作のソニックも一度はメフィレスに殺されるが、カオスエメラルドの力でスーパーソニックとして復活を果たすことになる。
*8 もちろん、先述した本作のラストシーンの影響でイブリースは存在しなくなり、結果的にブレイズの死もなかったことにはなるが、先述の事情によりラストエピソードで彼女のみ登場しないのは、彼女に思い入れのあるプレイヤーたちにとっては耐え難いものである。
*9 『ソニックフォース』ではソニックと敵対する描写がほぼ全無である。
*10 これに関してはストーリーのオチとして彼の存在自体がなかったことになっている関係もあるが。
*11 「片道切符だよ!」と言って崩壊した未来世界に送り込むシーンや、世界を滅ぼそうとするメフィレスの誘いを断ったシャドウに対し「実に残念だァッ!」と高らかに叫ぶシーンは特に有名で、ファンの間ではしばしばネタ的な用途で使われる。
*12 シャドウは後に『ソニックフォース』のDLCで限定的だが操作できるようになった。
*13 ただし、ブレイズだけはシルバー編のエンディングの事情により未登場である
*14 『ソニックトゥーン』及び配信専用タイトルを除く。
*15 WebCMのみ。
*16 KinectのCMで複数タイトル内の1作品としての扱い。