【そにっく わーるどあどべんちゃー】
ジャンル | アクション | ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション3 Xbox 360 |
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発売・開発元 | セガ | |
発売日 | 2009年2月19日 | |
定価 | 7,140円 | |
備考 | ゲームオンデマンド: 2000マイクロソフトポイント | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | なし | |
ポイント |
3Dソニック1つの到達点「ソニックブースト」初実装 昼は圧倒的スピード感・夜は骨太なアスレチック 美麗なムービーとゲーム映像も後の基礎に キャラの大幅削減もあって良好だが簡素なシナリオ |
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ソニックシリーズ |
HDソニックシリーズの2作目。英題『Sonic Unleashed』で、ソニックアドベンチャーシリーズの正式な3作目に位置づけられている。
頻発する長いロード等多くの問題を抱えていた前作『ソニック・ザ・ヘッジホッグ(通称:新ソニ)』から大幅に遊びやすく、爽快感をアップさせた作品である。
今作では昼と夜の2つのパートを切り替えながらゲームを進めることになり、その中の昼パートは後の3Dソニックシリーズの新たな礎を築いた。
毎度のごとく悪事を働こうとしていたエッグマン。
そこに現れたソニックはカオスエメラルドの力を駆使してエッグマンのメカを破壊するが、隙を突かれて捕まってしまった。
エッグマンが機械を操作すると、カオスエメラルドから色が失われると同時にソニックの姿も変貌を遂げてしまう。
そのカオスエメラルドの力を使ったエッグマンの攻撃によって、なんと地球が7つに割れてしまった!
ソニックは地上で出会った記憶喪失の妖精少年チップと共に、地球を元に戻すため世界中を冒険する。
+ | ここから先は、ストーリーの根本的なネタバレを含みます! |
新ソニでの失敗を活かし、システムを全面的に見なおして生まれ変わった、ソニックシリーズの新たなスタンダードの一つ。
昼パートにおけるソニックブーストなどの新アクションは、次作『ソニック カラーズ』や『ソニック ジェネレーションズ』『ソニックフォース』とこの世代後半の基礎をほぼ最後まで全うし、『ソニックフロンティア』に至るまで受け継がれた象徴となった
また、グラフィックエンジンである「ヘッジホッグエンジン」は今作以降も改良されながら使われており、高クオリティなCGでソニックシリーズを楽しめるようになっている。
しかし、本作のハイスピードアクションが極まるところまで行きすぎてしまった結果、
開発側に「ただのレースゲームになってしまう」という懸念を抱かせるキッカケを与えてしまった
。これが『ソニック ロストワールド』での迷走に繋がった。
ハイスピードアクションを強調した昼パートだけなら良作と言っても差し支えないほど評価された一方、夜パートで少なからず評判を落としてしまった不運の作品でもある。
良くも悪くもシリーズのターニングポイントとなったことは間違いなく、ソニックの歴史を大きく変えた優秀なゲームである。
【そにっく わーるどあどべんちゃー】
ジャンル | アクション | |
対応機種 | Wii | |
発売元 | セガ | |
開発元 | ディンプス | |
発売日 | 2008年12月18日 | |
定価 | 6,090円 | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
備考 | 海外ではPS2版あり | |
判定 | なし | |
ポイント |
Wii版はSDハードとしては映像美が良好 システムは違うがソニックブーストも実装 ウェアホッグはこちらの方がストレスなし ステージ削減でワールド感は薄め HD版と双方揃えても損なしの内容 |
通称SD版。Wiiで(海外ではPS2も)リリースされたもの。
発売は日米ともにHD版より少し早いが、これは先のHD版の発売延期が影響している。
本来は全機種同時発売の予定で、ステージ・システムの簡略化や削減(*4)が行われたSDハード向けとしての位置づけだった。
グラフィックはPS3/360には劣るもののクオリティは高く(*5)、音楽はHD版と変わらない(*6)。
評価サイトでは、夜ステージが適度に簡略化されたSD版の方が評価が高くなるという珍事が発生した。
同じタイトルを冠しているが中身は別物と言って良いレベルであり、ステージ構成はモチーフ以外全て異なっている。
HD版と比べても優劣付けがたい作品になっており、「○○の方が良い」などと断言は出来ない。
昼ステージのルート構築は負けず劣らず豊富であり、ことタイムアタックに限ってはHD版と違った楽しみを見いだせる作品である。
一方で、ブーストアクションには若干の癖があるほか、ステージ数が削られたことなど、残念なところも目立つ。
せっかくのハイスピードアクションステージも、ACT1しか素直に楽しめないなど痒いところに手が届かない要素は多い。
ウェアホッグパートは簡略化されているとはいえ、やはり面倒なパートであり、HD版同様にこのパートの存在自体を評価する声は少ない。
しかし様々な面が簡略化されており、アクションゲームとしては出来ることが減った反面わかりやすい内容には落とし込まれている。
*1 因みに本作のシナリオは「ソニックX」のシリーズ構成、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ (2006年)」では前川司郎と共同でシナリオ担当した吉村清子が手掛けている。
*2 実際本作のWii版や『ソニック ジェネレーションズ 白の時空』ではチェックポイントごとの最短タイムが記録されるようになっている。
*3 特定のサブイベントアイテムをNPCに渡した時に1度だけ話してくれる。読み飛ばした場合はもう読めない上に、この台詞が聞けるのはまさかのゲーム終盤である
*4 昼ステージのレベルアップがそのステージ限りなど。
*5 PS2版はWii版より数段落ちるがそれでも高いクオリティ。
*6 削減されたステージの曲は当然入っていない。
*7 XSXの「FPS BOOST」に対応され、60fpsでプレイできるようになった。