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ウルフ竜機兵団
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ウルフ竜機兵団は3005年にどこからともなく現れ、その5個連隊の強さはインナースフィアを驚かせた。彼らのメックは完璧な状態で、スターリーグ以来誰も見たことのないメックや、まったく前例のないユニークなメックも多数含まれていた。竜機兵団は、ケレンスキーのSLDF部隊の一部がようやく帰還したのだとか、インナースフィアの外にあるSLDFの巨大な秘密基地を発見したのだとか、様々な噂が飛び交った。竜機兵団はその後23年間、恒星連邦を皮切りにドラコ連合まで、時計回りに各継承国家に仕えた。
3014年、竜機兵団はインナースフィアの政治に巻き込まれることになる。マクシミリアン・リャオ首相が竜機兵団をアントン・マーリック公爵の指揮下に置き、マーリック内戦に参加させた。しかし竜機兵団がマーリックの自殺的な命令を拒否した後、アントンは多くの竜機兵団団員とその家族を人質に取り、最終的に処刑したのである。死者の中にはジェイム・ウルフ大佐の弟、妻、2人の幼い子供も含まれていた。竜機兵団はかつてないほど激怒し、公爵軍を直接攻撃した。マーリック軍の虐殺が進む中、謎めいたナターシャ・ケレンスキー大尉の下で新たに結成されたブラック・ウィドウ中隊が公爵の宮殿を直接攻撃し、宮殿を破壊してアントン公爵を殺害した。竜機兵団が公爵家の戦闘員を片っ端から駆逐したため、ニューデロスは廃墟と化した。
3019年、ヘスペラスⅡでの伝説的な強襲の後、竜機兵団は忽然と姿を消した。だが1年後、彼らは完全に再建されて戻ってきた。とはいえ、たとえ継承国家がこの2倍の時間を費やしても五個連隊を再建するのは困難だっただろう。そして彼らは今度はライラ共和国と契約したのだった。 この出来事で、辺境宙域に竜機兵団の秘密貯蔵庫があるに違いないという噂がインナースフィア中を駆け巡った。
最後に、竜機兵団はドラコ連合と契約を結んだ。しかしここでもまた、政治が指揮官を苦しめた。グリーグ・サムソノフ将軍を怒らせた後、竜機兵団は新たなドラコ連合の指揮部隊であるリュウケンを訓練し、彼らをドラコ独自の竜機兵団とするよう命じられた。サムソノフはバーロウズ・エンド襲撃での惨敗をジェイム・ウルフのせいにするように仕向け、ウルフとコーディネーターの関係を破綻させた。ドラコ連合は竜機兵団の宇宙ステーション「ヘファエスタス」を拿捕したため、ジェイム・ウルフはアントン・マーリックの裏切り後に作成された非常事態計画を実行せざるを得なくなった。竜機兵団の民間人はコンバインの支配宙域から避難させられ、その間に竜機兵団はミザリーに集結した。リュウケンが竜機兵団を攻撃している間に、宇宙ステーションは総攻撃を受けてアン・ティンの軌道上で破壊された。リュウケンをなぎ倒したウルフは、アルファ連隊を率いてアン・ティンからミザリーに向かった。
ミザリーは壮絶で凄惨な戦いだった。竜機兵団はリュウケンを打ち負かしたが自軍の半数を失い、敵軍の中には長年共に訓練してきた真の友人もいた。アン・ティンとミザリーでの出来事から、ジェイム・ウルフはテラでのシュタイナーとダヴィオンの結婚式で、コーディネーター・タカシ・クリタに個人的に戦いを挑むことになった。第四次継承権戦争の中、竜機兵団とドラコ連合は個人的な争いを繰り広げ、クリタは大局の戦争で得たかもしれない利益を失い、また竜機兵団はその戦力の80%以上を失った。
ハンス・ダヴィオン第一王子は彼らの行動への褒賞として、竜機兵団に惑星アウトリーチの世界を与えた。竜機兵団は直ちにアウトリーチで発見されたスターリーグ時代の工場と戦力の再建に着手した。それから15年、竜機兵団は完全に再建され、各連隊は指揮中隊、車両大隊、戦闘機大隊、歩兵大隊を擁するまでになった。