ダークエイジ - バトルテック日本語ルール@ ウィキ

ジハードが終わり、疲弊したインナースフィアは新たな状況に直面した。数世紀ぶりにテラ周辺に合法的な国家が形成されたのだ。スフィア共和国は、戦争で疲弊した継承国家の情勢に踏み込んでいった。デヴリン・ストーンは、スターリーグの旗がすべての惑星世界に掲げられなくても、インナースフィアは調和して生きていけると提案した。共和国は外交を通じて、ほとんどの継承王家と幾人かのクラン・カーンを懐柔し、比較的平和な時代を築いた。
国境戦争は頻繁に起こるものではなく、短時間の局地的なものだった。カペラ大連邦国は特にストーンと共和国に反感を抱いていた。両国の緊張は依然として高く、武力衝突に発展したこともあった。しかしそのような些細な争いは、インナースフィアを平和な時代が支配しているというイメージを汚すことはほとんどなかった。子供たちの世代は戦争の恐怖を知らずに育った。デヴリン・ストーンは公の場から引退し、伝説のように姿を消した。
この黄金時代を終わらせたきっかけは、誰も予想していなかったことだった。のちに｢灰色の月曜日｣と呼ばれるようになったある日、コムスターのハイパーパルス・ジェネレーター・ネットワークの80％が崩壊したのだ。これが巨大な陰謀の構想へとつながった。インナースフィアのほぼすべての世界が、近隣惑星や支配者から切り離されていることに気づいたのだ。
コムスターは必死に努力したが、通信を回復することはできなかった。やがて恐怖と猜疑の念が各国を再び軍事行動に駆り立てた。
スフィア共和国はこの新しい時代の最初の犠牲者となった。旧来の忠誠心が再燃し、派閥は分裂した。
共和国は結束を保つ強力な指導者不在のまま崩壊した。カペラ大連邦国やクラン・ジェイドファルコンを含む外部勢力によって各世界は陥落させられた。敵は死にゆく共和国を食い物にしようとした。普段は静かなゴースト・ベアすらもラサルハグ・ドミニオンから共和国宙域に進出した。共和国のコア・ワールドは戦いを放棄し、難攻不落のハイパースペースの壁、フォートレス・リパブリックの背後に封印された。テラからもコムスターからもそれ以上の導きはなかった。かくしてインナースフィアは、暗黒時代(ダークエイジ)に突入したのである。