ローニン戦争 - バトルテック日本語ルール@ ウィキ

高度な政治判断により各国から平和裡に独立を承認された自由ラサルハグ共和国だったが、ドラコ連合ラサルハグ軍管区の駐留部隊指揮官マーカス・クリタは本国の決定を公然と拒否した。3034年、新共和国軍と反乱DCMS軍との間でローニン戦争が始まった。
ラサルハグ領土からの退去を拒否したために反逆者宣告を受けたドラコ連合軍の中には、ラサルハグ正規軍の8連隊すべてが含まれていた。戦列に加わったのは、第一プロセルピナ機兵隊、第一および第十二サン=ツァン部隊、第五アンフィギア軽突撃集団、第一ナイトストーカーズ、アルテンマルクト民兵だった。
新国家を守るのは、8連隊を擁する創設間もないクングスアルメだった。共和国軍はほとんどが新兵であったが、上級将校の大半は亡命した元DCMSの戦士たちであった。例外は第一ティア部隊で、その精鋭メックウォーリアたちは共和国の突撃部隊として活躍した。また、8つの傭兵部隊がクングスアルメを支えた。しかし、これらの傭兵部隊の狡猾で不誠実な指揮官たちはラサルハグ人の経験の浅さを利用して契約条件を操作し、共和国の国民を守るために必要な戦闘を避けた。このことがこの若い国に傭兵に対する憎悪と不信感を植え付け、現在にまで至っている。
マグヌッソン王子の許可を得て、軍事管領は反乱軍を鎮圧するためにDCMSの忠実な軍隊11連隊を派遣した。その中には、最精鋭部隊であるセカンド・ソード・オブ・ライトと第一ゲンヨウシャが含まれていた。セオドアはこれらの最高司令部を使うことで、ローニンを鎮圧する彼の努力が本気であることをDCMSの他の組織とドラコ連合全体に示した。また、共和国を守るために忠実なDCMS部隊の命を危険にさらすほど、自由ラサルハグ共和国の存在を尊重していることを他の継承王家に示した。
共和国のいくつかの世界では、ライラ共和国とその傭兵部隊の間で散発的な戦闘が起こった。この多くはケルスワ公爵が設置したヴァールダーレンによるもので、彼らは撤退の足を引っ張った。カンディスでは、これらの傭兵部隊のうち2つが、管領への忠誠を証明しようと躍起になっていた第一シン軍団と対立した。第一軍団はドラゴンスレイヤーズを降伏させ、メリアドクの不満分子を殲滅してからスカンディアに移動した。彼らは紛争が終わるまでその世界を駐留し、3035年10月に管領の召還命令に従った。AFFSの有名なフォックス・ティース中隊は、アルテンマルクト民兵がこの世界の穀物供給を略奪したとき、第一ドラケンを訓練するためにツカイードに駐留していた。第一部隊とフォックス・ティース中隊の半数が民兵の一部を殲滅する一方、残りの浪人部隊は共和国連合軍基地を総攻撃し、残り半数のAFFS中隊を全滅させた。復讐に燃えていたにもかかわらず、フォックス・ティースは共和国の命令に従った。彼らは紛争が続く間、第一ドラケンとの活動を続けた。
ローニン戦争はわずか数ヶ月で終結し、短いスパンでローニン軍はあらゆる世界で恥を晒した。すべてのならず者部隊は壊滅させられたか、多大な死傷者を出して降伏を余儀なくされた。クングスアルメは未熟さを見せたが、その部隊は特筆すべき獰猛さも見せた。戦後、管領はコンバインでの地位を捨てることを望むDCMSの戦士に、共和国の市民権とクングスアルメのメンバーであることを認めた。この命令は、新たに自由の身となった祖国への誘惑に駆られた何人かのDCMS将校を救うには遅すぎたため、彼らはドラゴンへの不忠義を不快に思った同志たちから砲火を浴びることになってしまった。
ローニン戦争は、新国家の存立権を確定させただけでなく、2つの大きな変化をもたらした。第一に、ラサルハグ軍管区の残りの世界は、ベンジャミン軍管区の世界と結ばれ、新たにアルシャイン軍管区となった。この地区は新国家とコンバイン内部との緩衝地帯として形成された。もう一つの永続的な影響は、ディオスドでの事件によってもたらされた。地元のHPGがローニンDEST兵に襲われ、コムスターの全兵士が虐殺されたのである。コムスターはこの凶悪な犯罪を利用してコムガードの本当の規模を明らかにし、第四次継承権戦争で最初に配備された恒星連邦だけでなく、すべての国のHPGに部隊を駐留させることを正当化したのである。