ジェローム・ウィンソン - バトルテック日本語ルール@ ウィキ

ジェローム・ウィンソン

生涯	2755-2851
地位	カーン
所属	スターリーグ クラン・ウルフ

人物列伝

クラン・ウルフの未来のカーンは、ライラ共和国の薄暗い赤色矮星を周回する寒冷惑星ギャラリーでつつましく生まれた。ギャラリーの南極圏に近いウィンソン家の過酷な環境は、少年を鍛え上げた。ウィンソン家は貧しく、ジェロームは真冬の間、父親がシュタイナー家の狩猟保護区から動物を密猟するのを手伝っていた。父親が捕まると、ジェロームは密猟を続けることで大家族を養い、やがて自分もウィンソンと同じ動物を狩猟していたSLDFの将校に捕まった。
SLDF将校は彼が少年刑務所に送られる代わりに、地元の判事を説得し、ウィンソンをSLDFの幹部候補生プログラムに入学させ、卒業後実戦任務に就かせることにした。士官候補生課程在籍中、ウィンソンはバトルメックパイロットの才能を見いだされた。2770年、近隣のリムワールド共和国との戦争が血なまぐさい結末を迎えようとしていたとき、10代のジェロームは実戦投入され、マングースを操縦して第295バトルメック師団に配属された。すべての戦闘で最年少のメックウォーリアであったウィンソンは、より大型で高性能なメックに乗る者たちよりもハードでアグレッシブに戦った。チーフテン作戦の初期には、ジェロームは"ウィンソンズ・ウルブズ"とあだ名されるマローダーの重中隊を率いる大尉になっていた。
ウィンソンは狼の群れのようにマローダー中隊を動かしてアマリス軍のメックをつけまわし、最も損傷したマシンや、重くスピードが遅くてSLDF部隊から逃げ遅れたマシンに集中砲火を浴びせた。もしメックが自分たちに歯向かえば、ウィンソンはそのメックウォーリアを見せしめにするよう命じた；彼の部隊は、サルベージ可能なものは何も残さず、敵パイロットを確実に消し炭にした。この若い将校の急成長はやがてアレクサンドル・ケレンスキーの目に留まるようになり、将軍はテラ奪還作戦の間、ウィンスンを指揮幕僚に加えた。
ケレンスキーのウィンソンに対する信頼は厚く、将軍は占領下のモスクワからケレンスキーの家族を救出する作戦の指揮官にジェロームを抜擢した。ウィンスンはニコライ・ケレンスキーとアンデリー・ケレンスキーと親密な関係を築き、彼らはこの大胆な青年を兄のように慕っていた。こうした将軍一家との親密な関係から、ウィンソンがケレンスキーのエクソダスに加わることは当然の結論だった。たとえインナースフィアから未知の星へ旅立つことを望まなかった妻を残していくことになるとしても。
ニコラスの側近として、ウィンソンは新しいクランのひとつ、ウルフを率いることになった。 ニコラスがジェロームの妹と親密な関係にあったため縁故採用という話もあったが、クラン・ウルフのトゥーマンが戦闘に耐えられるようになるペースが速かったことのほうがはるかに大きかった。ウィンソンは新しい群れを率いてペンタゴン・ワールドに戻った。彼らはダグダでクラン・ジェイドファルコンとともに再展開する前に、エデン全域で戦った；ウルフとファルコンはクロンダイク作戦で複数の世界に上陸した唯一のクランだった。その後、彼のクランによるクラン・ウィドウメイカーの吸収を監督し、その際にニコラスは殺害された。黄金の世紀が始まるとイルカーンに選出されたウィンソンだったが、2851年に脳卒中を患って衰弱した際戦士としての人生が終わったと考え、最終的に毒によって自ら命を絶った。

乗機