グレイソン・カーライル - バトルテック日本語ルール@ ウィキ

グレイソン・カーライル

生涯	3004-3065
地位	大佐
所属	グレイデス軍団

人物列伝

グレイソン・デス・カーライルが歴史上の偉大な部隊長の一人であることは、彼の敵でさえ誰も否定しない。しかし結局のところ、彼が最もよく記憶されたのはこの資質によるものではなかった。カーライルは3024年、父の死と一族の傭兵部隊の崩壊から始まった惑星侵略の後、トレルワンで自らの部隊を創設した。グレイソンは迅速かつ創造的な即興の天才のおかげで、悲劇を圧倒的な勝利に変えた。
内部から裏切られ、拠点は外部から蹂躙され、多勢に無勢で逃げ惑う中、カーライルは敵の傭兵を含むバラバラで意気消沈した要素を結集し、クリタの侵攻軍を惑星外に追いやることに成功した。自分の部隊をグレイ・デス軍団と改名した彼は、次に傷ついた部隊をドラコニス・コンバインに奪われたばかりのライラ世界、ヴェルサンディに連れて行き、見事なゲリラ戦でその守備隊をも追い払った。
これらの行動は印象的で、他の多くの新しい傭兵団がそうであったように、軍団が崩壊しないようにするのに役立ったが、彼らが永遠に記憶されることを確実にしたのは、ヘルムでの行動であった。
カーライルと彼の部隊は、カペラに対する攻撃作戦と引き換えにヤノス・マーリックから一時的な土地の提供を受け、継承権戦争の残虐な行為によって失われた古代テクノロジーのデータを含む、無傷のスターリーグ・ライブラリーコアを発見した。ヘルムメモリーコアを破壊し、技術独占を保とうとするコムスターの企みからコアを救ったカーライルは、そのコピーを広く配布させ、一時の政治的利益よりも人類全体を大切にする姿勢を示した。
第四次継承権戦争で半ダース以上の世界で戦った後、軍団は3039年戦争で短期間活躍したが、その後は静かな成長と駐留任務に落ち着いた。しかし長い平和の間、カーライルの迅速な適応力と常識にとらわれない戦術の才能が鈍ったわけではなく、軍団が初めて技術的に優れたクラン軍と遭遇したときにも、その才能は大いに役立った。この時点で軍団は一個連隊に成長していたが、カーライルは持ち前の思考の柔軟性で、侵略者と正面から戦おうとするのが自殺行為だと気づいていた。しかし他の多くのインナースフィアの部隊はこの教訓を学ぶのが遅すぎた。カーライルは惑星スデーテンでの悲惨なアナバシス(遠征)を生き延び、彼の部隊がすでに有名であった歩兵の対メック戦術をベースにアプローチを再構築し、インナースフィア・バトルアーマーの父となり、NAISから復元したばかりのインナースフィア・バトルスーツによって惑星パンドラでクランに異例の早期敗北をもたらした。クランに勝てることを証明したことで、インナースフィアの市民の間で彼の名声はさらに確固たるものとなった。
外見は目立たない男だが、カーライルは戦士たちに対する絶大な忠誠心によって戦士たちの忠誠心を得た。カーライルは常に自分のことよりも部下の要望を優先した。カーライルがトレルで戦ったメックウォーリアのローリー・カルマーは、この特徴に惹かれ、やがてカーライルと結婚した。3036年7月、二人の間に息子アレクサンダーが生まれた。3056年、カーライルは連邦共和国への献身と奉仕が報われ男爵となり、スカイの惑星グレンガリーに土地を与えられた。第二次スカイの反乱の初期には不在だったが、カーライルは息子と軍団の残党をスカイの反乱軍から救うために帰還した。翌年、カーライルはカレドニアでの戦闘で瀕死の重傷を負い、メックを操縦する能力も失った。不本意ながら軍団の管理者と老兵の役割に完全に落ち着いたカーライルは、3065年までその役割を忠実に、しかし熱意なく果たしたが、ある日とりわけ侵攻性の癌を発症した；彼は同年のヘスペロスIIでの妻の死と部隊の壊滅を見ずにこの世を去った。
彼の革新的な戦術と作戦行動は今日に至るまで研究されているが、彼の主な遺産は、指揮官としてでも、注目すべき戦闘部隊の創設者としてでもなく、インナースフィアのすべての人々に、より高い生活水準をもたらしたことにある。
グレイデス・メモリーコアとして知られるようになったものを回収し、保護し、普及させることで彼が解き放った技術的ルネッサンスは、星々の世界から世界へと広がり、彼の死後数十年経った今でも数百光年を越えて人々に恩恵を与え続けている。

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