ミノブ・テツハラ - バトルテック日本語ルール@ ウィキ

ミノブ・テツハラ

生涯	2992-3028
地位	タイ=ショウ
所属	ドラコニス・コンバイン(ドラコ連合)

人物列伝

高名なサムライ、ミノル・テツハラの息子であるミノブは、ドラコ連合軍で最も評判の高い連隊、セカンド・ソード・オブ・ライトに所属する忠実なメックウォーリアだった。腕は立つがそれ以外は目立ったところのない戦士として、彼はこのままキャリアを終えるのかと思われたが、運命が彼に手を差し伸べた。
テツハラの出世は、皮肉なことに第三次継承権戦争末期の3021年、ドロミニVIでの戦闘でウルフ竜機兵団と対戦し、屈辱を味わったことがきっかけだった。彼の偵察中隊は激戦の後、オーバーヒートして機能停止寸前のアーチャーを発見したが、彼は無力化され、明らかに熟練したメックウォーリアを乗せたこのメックを破壊することを拒み、彼の命令で中隊はアーチャーを仲間のもとに帰したのだった。その後このアーチャーは竜機兵団司令官ジェイム・ウルフ大佐本人のものであることが判明した。DCMSでは名誉が何よりも重視されるというが、名誉という概念にはさまざまな解釈がある。ミノブが誰を逃がしたかがわかると、コーディネーターはすぐにテツハラを昇進させ、セカンド・ソードの任務から外した。これはテツハラの名誉ある行動に対する褒章であると同時に、ドロミニでの勝利のチャンスを逃し、DCMSが単なる傭兵に負けるのを防げなかったことに対するけじめでもあった。テツハラが呼び戻されたのは3023年のことで、ドラコ連合に雇われたばかりのウルフ竜機兵団に対するDCMSの新しい正規軍側連絡係としてであった。
ミノブが自らの名誉と上官の信頼を取り戻したのは、この新しい役割のときだった。彼の竜機兵団の管理能力に満足したコーディネーターは、竜機兵団とともに訓練し、彼らの技術を学ぶ部隊、「リュウケン(竜剣)」の創設を命じた。テツハラの指導の下、リュウケンは徐々にその隊員数を増やし、最初は1個連隊、最終的には4個連隊となった。この間、テツハラはクエンティンⅣでの戦いで再びジェイム・ウルフの命を救ったのだった。ミノブは、3026年のダヴィオン世界バーロウズ・エンドの襲撃作戦で暗殺未遂に遭い負傷し、長い月日をかけて回復し、負傷のために必要となった義肢に適応した。
竜機兵団は熟練した高潔な戦士たちであったが、いかなるレベルのものであれ、傭兵に頼ることは多くのドラコ連合軍幹部にとって苦痛であった。テツハラは竜機兵団と、傭兵たちを屈服させようとしたガレドンの将軍グリーグ・サムソノフとの対立にたびたび巻き込まれた。サムソノフは、傭兵とドラコ連合の緊張がついに公然の衝突に発展したとき、リュウケン4連隊と支援部隊からなる機動部隊の司令官としてテツハラを指名し、凍てつく世界ミザリーでの戦闘で竜機兵団を壊滅させるよう命じた。その命令に納得がいかず、ウルフ自身と彼の竜機兵団に好意を抱いていたにもかかわらず、テツハラは名誉の命令に従い、傭兵たちに部隊を送った。
テツハラは、サムソノフが意図的に彼を支援しなかったにもかかわらず、勇敢で理知的に戦い、傭兵たちがついに勝利を収めるまで、1ヶ月に及ぶ苛烈な作戦で竜機兵団を打ちのめした。
作戦終了時に捕らえられたテツハラはその不名誉に耐えられず、3028年5月27日、コーディネーターに対する失態を償うために切腹した。
ジェイム・ウルフは、テツハラの切腹の儀式で介錯人を務めることで倒れた友を称え、ハンス・ダヴィオンとメリッサ・シュタイナーの結婚式では、テツハラの血まみれの刀をコーディネーター本人の足元に捨てた。
テツハラの忠実な側近であったミチ・ノケツナは主人の名において復讐を誓い、数年後にサムソノフを追い詰めて処刑した。
テツハラの子供たちはやがてウルフ竜機兵団に加わることになる。

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