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モーガン・ケル

生涯	2986-3083
地位	大佐 大公爵
所属	ケル・ハウンド アーク・ロイヤル

人物列伝

アーサー・ルヴォンはカトリーナ・シュタイナー大公の夫で、大金持ちだった。また彼はモーガン・ケルのいとこでもあった。31世紀の変わり目にアレッサンドロ・シュタイナー大公の怒りからカトリーナとアーサーを救ったモーガンに、アーサーは心から感謝していた。3010年8月に彼が亡くなると、ケル一家は大金を相続し、彼らはそれを使って傭兵部隊を指揮するという夢を実現することにした。当初、モーガン・ケルは、ナーゲルリングを卒業していたにもかかわらず、金持ちの少年が兵士ごっこをしていると揶揄されていたが、メックウォーリアとしての腕前と指揮官としての能力の両方が、インナースフィアで最も優れた軍人の一人であることを何度も証明した。
3010年11月、新設されたケル・ハウンド連隊はマーリック国境で短期間の戦闘を行った。ダヴィオンへの移籍後、イアン・ダヴィオン王子が死亡したとき、モーガンはマロリーズ・ワールドにいた。この戦いでモーガンは、第一王子を殺したヨリナガ・クリタと初めて出会うこととなった。3016年、彼らはマロリーズ・ワールドで再会し、伝説的な決闘の末、ヨリナガは惑星から退き、モーガンは人生から退いた。11年間、モーガンはザニアの修道院で内省していたが、モーガンの不在中にハウンズの指揮を執っていた弟のパトリックがヨリナガに殺されたとき、再び姿を現した。
ケル・ハウンズとヨリナガのゲンヨウシャとの確執は第四次継承権戦争まで続いたが、3029年に再び決闘が行われ、ヨリナガが死んだことで終結した。
その後の20年間は、モーガンにとってやや拍子抜けするような日々だった。3040年に亡くなったカトリーナ大公の遺贈により、ハウンドを2個連隊に拡大することができたが、3049年まではほとんど静かだった。その年、辺境で海賊を狩るハウンドの大隊がクラン・ウルフの前衛と遭遇した。その結果、モーガンは大隊だけでなく息子のフェラン・ケルも失った。この打撃にもかかわらず、モーガンはハウンドを再結集させ、ツイクロスでのジェイドファルコンに対する早期勝利に導いた。その後、ルシエン陥落を防ぐためにハンス・ダヴィオン皇太子から派遣されたモーガンは、インナースフィア連合がクリタの首都で勝利した際、数々のオムニメックを倒した。
年月が経つにつれ、モーガンはメックウォーリアというよりも、むしろ行政官や政治家として活躍するようになった。大公爵となったモーガンは、クラン侵攻の後に指揮権を放棄した。彼の最愛の妻サロメは、3055年に大公メリッサ・シュタイナーを殺したのと同じ暗殺者の爆弾によって殺され、モーガン自身も爆発で片腕を失う重傷を負った。キャサリン・シュタイナー＝ダヴィオンが連邦共和国のライラ側半分を分離独立させた直後、アークロイヤル防衛隊を結成し、また拒絶戦争のクライマックスでは放浪ウルフに恒久的な庇護を与えた。妹キャサリン打倒を目指すヴィクター・シュタイナー＝ダヴィオンを支援するため、一時は引退状態から抜け出し、ピーター・シュタイナー＝ダヴィオンが亡命先から戻ってライラの王位につくよう自ら説得した。
ジハードの間、モーガンはアークロイヤルに留まった。潜伏感染による内耳の損傷のため、ハウンドを率いて戦うことができなくなったモーガンは、アークロイヤルや他の世界の統治に専念した。ワード・オブ・ブレイクによるアークロイヤルへの侵攻、毒殺、爆殺の度重なる試みに大公爵は疲れ果てたが、責任感から舵を取り続け、ワードの敵に援助と避難所を提供しようと努めた。
3083年、モーガン・ケルは眠るように息を引き取った。おそらく50年以上前にザニアを去ったときに犠牲にした平和を、ようやく手に入れたのだろう。彼の称号とケル・ハウンドの指揮権は娘のケイトリンに引き継がれた。

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