ヤノス・マーリック - バトルテック日本語ルール@ ウィキ

ヤノス・マーリック

生涯	2957-3035
地位	総帥(2991-3030)
所属	自由世界同盟

人物列伝

ステファン・マーリック総帥の長男であるヤノスは、内部分裂に揺れる自由世界同盟に生まれた。幼いヤノスはこの状況を何とかし、強く団結した同盟を作ろうと決意した。2984年、オリエンテのプリンスフィールド・アカデミーを卒業したヤノスは、自由世界騎士団中尉に任命され、父親からライフルマン・バトルメックを贈られた。
第三次継承権戦争は、散発的な襲撃戦や些細ないさかいのみの停滞した時代として描かれることが多いが、この時代、同盟では絶えず激しい戦闘が繰り広げられていた。ステファン総帥は攻撃的な性格の指導者であると同時に、議会を屈服させようと決意した人物でもあった。両者の態度は対立を助長し、彼が仕掛けた侵略はライラ人とカペラ人の反撃にさらされた。彼らは自由世界の防衛体制が麻痺していくのを利用しようとしたのだ。この時期、ライラ戦線に駐留していたヤノスは、数年にわたる長期戦の渦中にいた。予備部品、技術支援、医薬品、弾薬の不足など、総帥と議会の分裂が引き起こしていた問題を、彼は身をもって体験した。
2988年、オルロフ擲弾兵第一軍の若き将校ジェファーソン・クリントックがヤノスに接近し、議会を転覆させて軍事政権を樹立する計画に彼を引き入れようとした。事態は救われると確信し、同盟の制度に反抗することなど考えられなかったヤノスは、彼とその共謀者たちを即座に糾弾した。 褒章としてアトレアン・ハッサーの指揮官に昇進したヤノスの連隊は、ライラへの襲撃よりもゼネスト、テロ、暴動、反政府暴力との戦いに多くの時間を費やしたが、それでも何度か戦闘を経験し、ザヴィジャヴァとデネボラへの襲撃を指揮したが、カリソンへの反撃は失敗した。ヤノスは傑出したメックウォーリアではないものの何度か撃墜を挙げ有能であることを証明したが、マークスマンにはなれなかった。しかし、彼のほとんどの作戦は良い宣伝になり、連盟の人々の間では彼は英雄であるというのが一般的な認識であった。
2991年、ステファン・マーリックはガンで命を落とし、33歳のヤノスはその後、自由世界同盟の総帥に任命された。ヤノスは将来を楽観視していた。結婚し、人気者で、7人の子宝に恵まれ、自身も健康で、傍らにはリーグ再生の計画を共有していた弟のアントンがいた。しかし3016年までには、総帥はすっかり変わってしまっていた。同盟の中央集権化と再活性化計画の失敗、2人の妻と3人の子供を含む相次ぐ個人的な損失、そして弟のアントンのみならず実の息子の謀反が重なり、ヤノスは辛辣な老人に変貌した。
憎きカペラ大連邦の宰相であり、弟の反乱を煽動したことで知られるマクシミリアン・リャオと同盟を結ぶ必要性も苦い薬となったが、新たに結成されたシュタイナー・ダヴィオン同盟の脅威を前に、彼に選択の余地はなかった。
アントンの反乱によって生じた内部分裂とヤノス自身の個人的な恨みによって、第四次継承権戦争の間、連盟はカプテイン同盟のパートナーに大きな貢献をすることができなかった。
家族の裏切り以来、ヤノスはますます不信感を募らせた。野心家のドゥーガン・マーリックとダンカン・マーリックが総帥の座を狙う中、ヤノスは密かに息子のトーマスを後継者に指名した。コムスターの一員であったトーマスは、アトレウスの水面下でうごめく陰謀とは無縁の人物であった。
3030年、ヤノスが衰弱性の発作に見舞われた後、トーマス・マーリックがコムスターから呼び戻され、父の後を継いだ。ヤノスはその後3035年の爆弾テロで死亡し、息子のドゥーガンも死亡、トーマスは重傷を負った。

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