ハチェットマン - バトルテック日本語ルール@ ウィキ

概要

HCT-3Fハチェットマンは非常に珍しいメックである。ライラ共和国の発注によるものだが、設計自体は恒星連邦のニューアヴァロン科学研究所に由来する。スターリーグ崩壊後、初めてバトルメックデザインに真の革新をもたらしたハチェットマンは、ディファイアンス・インダストリーが3023年に生産を開始したとき、インナースフィア中に波紋を投げかけた。
ジョンストン・インダストリーの過激なハチェットマンHCT-7Dや共和国の実験的なHCT-7Rに比べ、ディファイアンスのHCT-8Sは65型と75型の特徴を組み合わせ改良することで、より慎重なアプローチを取っている。
主火力は信頼できるディファイアンス・ディスインテグレーターLB10-Xオートキャノンだが、クラン・グレードのERミディアムレーザーを2基装備している。そのスピードはディファイアンスの現行製品のほとんどに採用されているクランテックエンジンによって強化され、生存性も向上している。
二重放熱ヒートシンクにより、8S型は熱の蓄積を心配することなく運用できる。

性能

トレードマークの"手斧"で武装したHCT-3Fハチェットマンは、市街地での戦闘を得意とする。キラー・オートキャノンは信頼性が高く効率的な武器であり、メックの右胴に埋め込まれているため防御力に優れている。20発の弾薬が2つの10連射クリップに収納されているが、これは恒星連邦軍のエンフォーサーから拝借した設計上の特徴である。主砲をサポートするため、2基のアームマウント中型レーザーが装備されている。
比較的低速だが、ハチェットマンが想定された環境に配備されている場合、ジャンプジェットがこの弱点を補ってくれる。しかし、開けた地形ではこのスピードと装甲の不足がハチェットマンを不利にする。
ハチェットマンの多機能なアレス8Aバトルコンピューターは、接近してくる気圏戦闘機を追跡し、パイロットに砲撃の指示を出すことができる。このシステムのセンサーは、メック頭部の左側に取り付けられた装甲グローブに搭載されている。
ハチェットマン最大の特徴は、その画期的な射出システムである。損傷したメックから頭部全体をロケットモーターで射出して脱出させるのだ。理論上、従来の射出座席よりも安全なこのシステムは人気を博し、新型ウルフハウンドにも採用された。この斬新な射出システムの唯一の欠点は、損傷したメックが立っているか、膝をついているか、頭を直立させて座っていなければならないことと、飛行経路に障害物がない必要があることである。