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チュンソフトサウンドノベルシリーズ - (2018/02/24 (土) 08:41:23) の編集履歴(バックアップ)


チュンソフトサウンドノベルシリーズリンク

機種 タイトル 概要 判定
弟切草
SFC 弟切草 小説とゲームが出会った時、サウンドノベルが生まれた。完成度は荒削り。 なし
PS 弟切草 蘇生編? リメイクシリーズ第三弾。この時代では流石にシステムが古かったか。 なし
かまいたちの夜
SFC かまいたちの夜 ゲームとしての「本格ミステリー」を構築することに成功した傑作。
PS かまいたちの夜 特別編 リメイクシリーズ第一弾。各種便利機能や追加シナリオを搭載。
GBA かまいたちの夜 ADVANCE PS版ベースの移植だが、追加シナリオは未収録。代わりに『2』の宣伝がある。
PSV/Win かまいたちの夜 輪廻彩声 CERO:Z 。5pb.制作によりギャルゲーチックな見た目に「転生」した事で賛否両論となった。
PS2 かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄? 映像演出とボリュームは大幅に強化。ゲームの骨格や物語の方向性も大転換。 賛否両論
PSP かまいたちの夜2 特別編? 一部表現規制がされたものの、代わりに新作ドラマCDを追加。
PS2 かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相 賛否ある『2』の物語に決着をつける旧シリーズ完結編+旧作ダイジェスト2編。 なし
PS3/PSV 真かまいたちの夜 11人目の訪問者 登場人物を一新、オンライン要素を導入。エンディングで「DLCを購入する権利」が貰える。 なし
SS 実写による渋谷が舞台の群像劇。8人の主人公たちの運命が交差する。
PS 街 ~運命の交差点~ リメイクシリーズ第二弾。タイムチャートなどが追加された。
PSP 街 ~運命の交差点~ 特別編 特別シナリオ2本つきのPS版移植。
忌火起草
PS3 忌火起草 次世代機によるホラーサウンドノベル。台詞部分がフルボイス。 なし
Wii 忌火起草 解明編 完全版。隠しシナリオでは驚愕の真相が「解明」される。
その他
Wii/PS3/PSP 428 ~封鎖された渋谷で~ 舞台は10年後の渋谷。今度の主人公たちの運命は、たった一つの結末に収束する。
『街』との共通点は多いものの、良くも悪くも続編ではない。


関連作品(サウンドノベル以外のADV作品)

機種 タイトル 概要 判定
PS2 3年B組金八先生 伝説の教壇に立て! あの人気ドラマ『金八先生』のゲーム化…ではなく内容はオリジナル。
新ジャンル「ロールプレイングドラマ」を標榜した意欲作。
3年B組金八先生 伝説の教壇に立て! 完全版 完全版。没シナリオ2本を収録。
PSP TRICK×LOGIC 推理小説を読み、犯人とトリックを推理する。文字通りのロジック重視ゲー。
PSV/PSP/3DS TIME TRAVELERS 『428』総監督のイシイジロウのレベルファイブ移籍第一作。
ザッピングなどのシステムも流用されている。
なし
ZERO ESCAPE
DS 極限脱出 9時間9人9の扉 脱出ゲームとノベルゲームの二層構造。ゲーム性、アイデア共にDSとの相性が良い。 なし
3DS/PSV 極限脱出ADV 善人シボウデス 『極限脱出』の続編。ストーリーが好評。
3DS/PSV/Win/PS4 ZERO ESCAPE 刻のジレンマ
PS4/PSV ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉 善人シボウデス ダブルパック 『極限脱出 9時間9人9の扉』『極限脱出ADV 善人シボウデス』を収録。

※注意点
合併後の「スパイク・チュンソフト」で開発されたソフトも表に含まれている。



シリーズ概要

「選択肢を選んで物語を読む」「クリア周回で新要素を開放」というコンセプトで作られた音と映像の小説ゲーム『弟切草』から作品展開は始まった。
初期作品はサウンドノベルというジャンルの持つ基本システムをそのままに、分岐に用いるフラグの管理方式をタイトルごとに変えている。
そして、分岐構造を物語の根幹と絡めることで、それぞれに強いオリジナリティが出る結果となった。
1992~1998年の間に発売された『弟切草』『かまいたちの夜』『街』の3本は、1999年に『サウンドノベルエボリューションシリーズ』としてPSリメイクされる。

特定タイトルの続編としてリリースされた初めてのサウンドノベル作品は、『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』。
新規タイトルに関わる際は意欲的な要素に挑戦する傾向にあるチュンソフト(現:スパイク・チュンソフト)だが、これ以降は初期作品の分岐構造をベースに+αする作りの作品も多く見られる。

自社作品の小ネタが新作に仕込まれている事も多い。

『かまいたちの夜シリーズ』概要

チュンソフト開発サウンドノベルの二作目として発売された『かまいたちの夜』から続くシリーズ。
当時のチュンソフトは、サウンドノベルという独自のADVジャンルの枠組みで複数の作品を手掛けていたが、シリーズ作品として展開したのは本タイトルが初だった。

初代作『かまいたちの夜』では、我孫子武丸執筆のミステリーのシナリオを主軸に、オカルト、サスペンス、ギャグと物語が派生する。
クリアフラグ等で追加される選択肢により末広がり型に分岐を増やしていく構造は、シナリオごとに細かな設定を変えていっても出発点から矛盾なくつなげやすい。
また映像面では、実写の背景に人物をシルエット表示で重ね、そのものズバリを絵にしない小説本来の雰囲気を幾らか残しながらも臨場感を出す事に成功している。
インタラクティブ要素を持つ映像小説において有効なスタイルを確立したとして、それを表す代名詞的に「かまいたちの夜」の名前が用いられる事もある。

基本的な仕組みはシリーズで一貫しているものの、作品を個別に見ていった時の方向性は異なっている部分も多く、『2』以降は推理ゲームとしての難易度やシナリオのカラーの違いから、シリーズファンの間でも好みの割れる作りとなっている。
『2』は初代を「ゲームの中の出来事」に位置付けたものとするメタ的続編、『×3』は『2』から直接つながる続編であり完結編、4作目の『真』では設定や登場人物を一新した別物として発売されている。