【しんかまいたちのよる じゅういちにんめのさすぺくと】
ジャンル | サウンドノベル | ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション3 プレイステーション・ヴィータ |
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発売・開発元 | チュンソフト | |
発売日 | 2011年12月17日 | |
定価 |
【PS3/PSV】6,090円 【PSV】DL版:4,980円 |
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レーティング | CERO:D(17才以上対象) | |
廉価版 |
PlayStation 3 / Vita the Best 2013年4月25日 【PS3/PSV】3,570円 【PSV】DL版:2,940円 |
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判定 | なし (管理人裁定による) | |
ポイント |
登場人物を一新し原点回帰 一部の気持ち悪いキャラクター いろいろと詰めの甘さが目立つ |
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チュンソフトサウンドノベルシリーズ |
『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相』から実に5年ぶりに発売されたシリーズの完全新作。
前作で物語はいったん完結した為、登場人物、舞台、設定が一新された。PSV版は同ハードのローンチタイトルの1つでもある。
『かまいたちの夜』(以下初代)への原点回帰をテーマに掲げ、「雪山の山荘」「謎のコートの男」など初代を彷彿とさせる要素も多く含まれている。
11月22日。小説家志望の青年、坂巻 快人は小説の題材を探しに岩手県・遠野へやってきた。
途中立ち寄った縁結びの神様「卯子酉様」に大学時代の友人・立花 京香との仲を祈ったところ、宿泊予定のペンション「ブラウニー」にて思わぬ再会を果たす。
喜ぶ快人だったが、ペンションでは奇妙な出来事が続く。
宿泊予定者は10人のはずなのに、なぜか客は11人。部屋が足りなくなったため、京香は宿泊客のうちの一人白河雪乃と同室することに。
さらに、各部屋に置かれた「今夜7時のサプライズ・パーティーをお楽しみに」という謎のウェルカムカード……。
7時を前に食堂へ集まる宿泊客たち。しかし時間を過ぎても何も起こらない。
オーナーがウェルカムカードを置いたのではないかと客の1人が尋ねるが、当のオーナーには心当たりがないと言う。
単なるいたずらかと思われたとき、食堂に雪乃が青ざめた顔で飛び込んでくる。
「お風呂に……人が……倒れてて……早く救急車を……!」
続いて雪乃は窓の方を見て驚きながら「あなた、誰…?」という謎めいた言葉を残して倒れてしまう。
露天風呂で発見される死体。真相を探り、身を守ろうとする宿泊客たち。しかし次々に死体は増えていき……。
+ | 登場人物(長いので折りたたみ) |
シナリオ一覧
事件を解決して「完」クリア後、「ピンクのしおり」を獲得。ミステリー編の別エンディングとDLCシナリオが解禁される。 さらに条件を満たすことでしおりが増えていき、選択肢が増えて新たなシナリオルートが追加される。
+ | サブシナリオ |
+ | 判明しているシナリオライター |
どこが「かまいたち」?
DLCについての問題
システム面
登場人物
シナリオ面
+ | 以下はさらに踏み込んだ説明。犯人などのネタバレがあるため注意。 |
+ | その他、サブシナリオについての問題点。一部ネタバレも含まれるので注意。 |
その他の問題点
+ | 軽度のネタバレを含む。 |
登場人物を一新し、同時に初代への原点回帰を謳ったシリーズ新作。
しかしなまじ設定や舞台が初代と似通っていることから比較され、全体的なシナリオ面の詰めの甘さが目立つ結果になってしまった。
シナリオライターの複数起用についても雰囲気の統一感が薄れ、まるでアンソロジーのような雰囲気となってしまっている。
ボイスや有料DLC、新選択肢システムと言った新要素も賛否両論で、総じてファンからはあまり芳しくない評価となってしまった。
サウンドノベルとしては決して致命的な問題があるわけではないものの、多くのファンの期待を背負っていた分惜しい作品といえる。