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餓狼伝説スペシャル - (2016/08/29 (月) 19:04:37) の編集履歴(バックアップ)
餓狼伝説SPECIAL
【がろうでんせつすぺしゃる】
ジャンル
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格闘ゲーム
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高解像度で見る 裏を見る
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対応機種
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アーケード(MVS) ネオジオ・ネオジオCD
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販売・開発元
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SNK
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稼働開始日
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1993年9月16日
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発売日
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【NG】1993年12月22日 【NGCD】1994年9月9日
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分類
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良作
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餓狼伝説シリーズリンク
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概要
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略称は「ガロスペ」。
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対戦格闘アクションゲーム。ストーリーは無く、前作『餓狼伝説2 新たなる闘い』の三闘士+クラウザーを含む12キャラに加え、『餓狼伝説 宿命の闘い』から「ダック・キング」「タン・フー・ルー」「ギース・ハワード」の3人を追加した全15キャラから選択可能。
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「ストーリーは無く、作品の時系列等を無視して、ただ対戦する」という方向性は後のKOFシリーズに受け継がれる事になる。
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ただし、各エンディングにおいて『2』のプレイアブルキャラについては絵が全て差し替えながら、それ以外はほぼ餓狼2のままで流れる。新規プレイアブルキャラについてもエンディングは追加されている。
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どちらかといえば、ストーリー無しというよりも「餓狼2のリファイン作」であり、時系列としては同一と考えられる。
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前々作のキャラクターは新たに書き直され再調整も施されている。完全新キャラクターと言ってもいい。
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基本システム・操作方法等はほぼ前作から継承。大きな変更点としては以下が挙げられる。
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前作には存在しなかった連続技が可能になった(餓狼2ではのけぞりが無敵)。
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一部の弱版必殺技や避け攻撃をヒットさせた場合、前作では完全転倒していたのに対し、今作では「自動的に空中受身を取って着地する」ようになった。テンポの向上に繋がっている。
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その他、諸々の細かい変更点がある。以下はその代表例。
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「アクセル・ホーク」の飛び道具が真空カッターからトルネードアッパーに変更。公式には「真空~はアクセルの負担が大きいので、負担の少ないトルネード~をマイケル・マックス(『餓狼1』の敵キャラ)に教わった」となっている。
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不知火舞の必殺技「ムササビの舞」は、前作では舞ステージ限定だった。本作以降では、どのステージでも使用できるように変更されている。
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本作のみ、舞ステージとそれ以外では性能がかなり異なる。
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対人戦において、「挑戦者側のステージに移動」する仕様になった。
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クラウザーが餓狼1の登場キャラ達を倒していくデモシーンがカットされた。
評価点
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システム、ゲームバランスが調整された。前作で問題となった斬影拳ハメ等は消去されている。
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コンボの爽快感が味わえるようになった。
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キャラクター数は15人+1人と当時としては豊富。
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前々作で死亡したはずの「ギース・ハワード」が参戦しているのも嬉しい点。時空列や設定を無視したプレイができる。
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後に「実は死んでいなかった」と言う事になったが、この時点では一応死亡している。
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隠しキャラクターとして、同社製の格闘ゲーム『龍虎の拳』の主人公「リョウ・サカザキ」が登場する点。SNKの対戦格闘ゲームにおいて、別作品キャラクターが参戦するのは本作が初めて。
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基本的にCPU専用キャラであり、使用はメモリーカードを用いた対戦に限られるものの、必殺技、超必殺技も再現されている(龍虎乱舞は投げ技扱いで、ガード不能。気力ゲージは無い)。もちろん、あの「龍虎音」も再現されている。
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尚、当初は『ワールドヒーローズ』の主人公「ハンゾウ」が隠しキャラの候補に挙がっていたらしいが、当時は傘下企業とはいえ他社のキャラだったため、最終的にリョウに落ち着いたとのこと。
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背景のドットは緻密で、条件次第で様々な演出が挿入されるなど芸も細かい。
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BGMの人気が高い。特に、ロックでありながらも何処か和風テイスト漂う「ギースにしょうゆ」は、現在もなお支持されている。
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「ギースにしょうゆ」は『餓狼1』の「ギースにキッス」のアレンジ。以後、ギースのテーマとして定着している(『龍虎の拳2』でもアレンジ曲(「ギースにキッス~サイバー・エディット」)が使用されている)。
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前作同様、ビッグベアのテーマ「ターくんと北ピー」は、『餓狼1』の「勇者雷電(ライデンのテーマ)」のアレンジである。ただし、同じ続投キャラであるビリー・カーンのテーマは、『餓狼1』の「橋を歩けば棒にあたる」アレンジではない(本作と『~2』は共通して「ロンドンマーチ」)。なお、主人公3人(テリー、アンディ、ジョー)は『~1』でステージを持っていなかったため、専用BGMは『~2』が初出となる。
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尚、BGMのタイトルが妙にはっちゃけてるのは餓狼シリーズの常である。テリーのテーマこと「クリキントン」はマウントラッシュモアステージということでクリントン大統領をもじってクリキントン…という具合か。
問題点
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このあたりからキャラクター性能が複雑化、超必殺技の威力が高いもののコマンドが複雑なのも相まって、「初心者お断り」の空気が漂い始めた。「対戦」面における難点と言える。
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2のバランス調整バージョンではあるが、対戦ツールとして見た場合理不尽さを感じる点が多々ある。
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A+Bのライン移動攻撃(出始めはライン移動に対しても無敵)、および相手と別ラインにいる時に出せる転がり移動を繰り返せば、どのキャラでも延々とガン逃げできる(1ラインステージでない限り)。これを徹底すると実質、1度体力をリードしたら終了になってしまう。
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完全無敵対空の「飛燕斬」・隙がなくごりごり削る弱「半月斬」・同じく隙がない超必殺技の「鳳凰脚」、と明らかに強くされた「キム・カッファン」が強キャラとされる。
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他にも、弱攻撃→少し歩いて弱攻撃、が永久になるキャラがいる。
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一方、弱いキャラはかなり厳しく、強キャラと弱キャラの差が大きかった。
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本作のヒットによりSNK格闘ゲームはよりキャラクター性を前面に押し出すようになり、システム面でもコンボ重視の傾向を強めていく事になる。
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CPU戦の難易度は相当なもの。余程やりこまない限りはパターンを知らないとお話にならない。しかも後半になればなるほど理不尽に攻撃力が高くなる。
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中でも「山田十平衛」(柔道家の老人キャラ)は後の方に出てくるとアルゴリズムが非常に凶悪になるため、勝つのはしんどい。1人目に選ぶのが基本である。
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次点で、溜めなしライジングタックルを異常な精度で出すようになってしまうテリー。何をやってもカウンターされる危険性が高まる。
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ただしラスボスのクラウザーはライン移動攻撃が弱く、殆どのキャラのしゃがみパンチorキックで簡単に返せるため、パーフェクトで勝つのは簡単。
総評
良好なゲームバランス、攻めの爽快感を追及した本作は、『ストリートファイターシリーズ』と並ぶゲームセンターの主役として一躍人気作となる。
SNKも本作の成功により、カプコンと並ぶ対戦格闘ゲームメーカーとして広く認知されることとなった。
移殖
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ネオジオ・X68k・FM TOWNS・SFC・ネオジオCD・GG・PCE・メガCD・PS2・360DLC・Wiiバーチャルコンソールに移殖されている。
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SFCは一般的にクソ移殖とされている。→SFC版の項目?
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ネオジオ版は基本的にはMVS版と変わりはないのだが、対戦でのみリョウ・サカザキが使用できる。また、サウンドテストモードの裏技がある。
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PCE版はSNKから資料提供を受けたこともあり、若干色がおかしいことを除けば動きも含めてNEOGEO版ほぼそのままである。
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また大容量RAMであるアーケードカード専用ソフトながら高速ロードを実現したことも高く評価されている。
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アーケードカードが高価だったため、残念ながらあまり売れなかった。
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一方メガCD版はネオジオ版のBGMを使用しているが、CPU戦の順番が「1人目と三闘士以降の相手を除いてランダム」に変更となり、勝利デモ・EDがBGMカットの上スタッフロールがカットされ、一部ステージ背景・演出のカットや一部背景がカオスになっている。