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パズルボブル - (2019/02/07 (木) 10:00:47) の編集履歴(バックアップ)
パズルボブル
【ぱずるぼぶる】
ジャンル
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パズル
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対応機種
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アーケード(Taito B-system、MVS)
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販売・開発元
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タイトー
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稼働開始日
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1994年
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配信
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アケアカNEOGEO 【Switch/PS4/One】2018年12月20日 【Switch/PS4】823円(税8%込) 【One】840円(税8%込)
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判定
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良作
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概要
タイトーがかつて製作したアクションゲーム『バブルボブル』のキャラクターを利用したパズルゲーム。タイトルも同作のパロディである。
パズルと言えば『テトリス』や『ぷよぷよ』等の落ち物が主流であった当時において、パズルにシューティングの要素を合わせる事でそれとは正反対のゲーム性を打ち出した。
システム
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画面の上部に「バブル」と呼ばれる球体状の物体が集まっており、それを全て消す事が目的となる。
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バブルは同色のものが3つ以上繋がると消滅する。また、上方のバブルを消滅させて支えを失ったバブルは落下して全て消滅させられる。
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画面下部中央にバブルの発射台があり、そこから上部に向かって一定の角度内でバブルを撃つことができる。
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放たれたバブルは他のバブルや天井、障害物に触れるとそれらにくっつく形で停止する。ただし、画面の左右にある壁にぶつかった場合は反射する。
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これから撃つバブルだけでなく、次に撃つバブルが「NEXTバブル」として1つ表示されるようになっている。1Pモードでは面ごとに、NEXTバブルを含め画面に残っていない色は以後出現しなくなる。色を使いきることも作戦である。
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発射台のすぐ上に1本のラインが引かれており、積まれたバブルがそれを超えてしまうとゲームオーバー。
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バブル1発の発射にも時間制限があり、更にラウンドクリアが長引くと天井がどんどん下がってくる。
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落としたり消滅させたバブルが多いと高得点になり、対戦でも相手に多くバブルを送ることができる。
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ラウンド1は反射角度がわかるようガイドラインがひかれているが、次のラウンド以降はコンティニュー直後のラウンドを除いてガイドラインが無くなり、プレイヤーの射撃能力が問われるようになる。
長所
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登場キャラクターは『バブルボブル』からの流用だが、元々外見が可愛らしいものだったので見た目で敬遠されるようなことが少なく、女性受けも良かった。
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続編ではオリジナルキャラも多く登場するようになったが、可愛らしさは健在。
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『3』ではクイズゲーム担当のチンクル、カードゲーム担当のジャックなど様々なゲームをイメージしたキャラが登場し、ゲストキャラとして「ソニックブラストマン?」も登場している。
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単純なゲーム性でありながら爽快感も兼ね揃えている
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連鎖が無く、ただ単純に「根元を破壊すればいい」と言う単純ルールはプレイヤー層を更に広げた。
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それでいて大量のバブルを一度の崩す事で簡単に爽快感を得られる。
短所
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パズルの皮をかぶったSTG
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本作で要求されるのは「狙った隙間にバブルを正確に打ち込む技術」であり、パズルが得意と言う理由で始めた所でクリアは困難。
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一発の反射角の読み違い・隙間への入れ損ないが命取りになりやすく、正確な射撃技術が求められる。そのため、難易度はかなり高いと言える。
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ラウンドによっては、中央一直線に多くのバブルが積み上がっており、上部の数少ない支柱を狙い撃ちにできれば楽といった極端な例もある。
総評
パズルゲームの新たな方向性を開拓すると同時に、とっつきやすさ・性別を問わず楽しめるデザインを両立させた傑作。
シューティングという全く異なるジャンルを取り入れた事による弊害はあれど、それに対する配慮も忘れておらず、きちんと上達が目に見えるのも間口の広さを後押しする事となった。
MVSによる元々の普及性の高さ、NESiCAxLiveによる配信など、現在でも気軽に楽しめる環境は多くある。
ちょっとした空き時間でも充分楽しめる、パズルゲームの鑑とも言える作品であろう。
余談
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概要で述べた通り、登場するキャラクター達は同社人気アクションゲーム『バブルボブル』からの出演で、メインキャラはバブルンとなっている。
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ついでに言えば、「バブルに閉じ込められた敵キャラクター」「バブルを崩す事で中にいた敵がやられる」といった演出面もほぼそのまま引き継いでいる。
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このバブルン、当初からタイトーのマスコットキャラクターと言う訳では無かった。
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『ちゃっくんぽっぷ』の主人公である「ちゃっくん」がタイトーの正式なマスコットキャラクターだったが、地味だったのと肝心のゲームの出回りが悪かったせいであまり浸透していた感は無く、本作を皮切りにバブルンに取って替わられた。尤も、今では20点インベーダー(カニ)がその座に鎮座しているが…
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アーケードゲーム各ジャンルのキャラが対戦する『パズルボブル3』では、同社のパズルゲームである『フリップル』の主人公を差し置いてパズルゲーム代表キャラという扱いになっている。
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本作があまりに有名になりすぎた影響で、「バブルンはパズルボブルが初出」という誤解も多く見られる。この関係性(後に出た方が元の作品を食う知名度を得る)は『魔導物語シリーズ』と『ぷよぷよシリーズ』や、『桃太郎伝説シリーズ』と『桃太郎電鉄シリーズ』等の関係によく似ている。
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本作は続編・ライセンス品含めて10作以上も登場している。
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同じMVSでも、ライセンス品が登場しているなど、かなり積極的にライセンスアウトしている模様。
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更に携帯端末やニコニコ動画などでもプレイできると、プレイ方法の多彩さは豊富。純正ライセンス品として見れば他の追随を許さない。
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なお、続編等が出ても基本的なルールは変わっていない。
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中には『サイキックフォースパズル大戦』『あずまんが大王パズルボブル』のようなキャラゲー作品もある。
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海外では違法コピーされて、キャラクターを変えてさもオリジナルゲームの様にした物や、背景をヌードの金髪女性画像にしてアダルトなゲームにされた物もある。
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3作目の「パズルボブル3」で、上辺を「天井反射」に変更、今までだと「無駄撃ち(ミス)」だったものが天井でも反射する事で戦略性が増し…と思わせて、ミスする要素が格段に減り、難易度大幅低下を招いた。プレイする前の、ゲーム誌記事から既に「簡単になるのでは?」の指摘があったが発売、パズルボブル2から一人当たりのプレイ時間がかなり伸びてしまう事態に。プレイヤーに「早くゲームオーバーになりたい」と言わせてしまう程で、タイトー直営店では早急に難易度MAXにされたが、それでもパズルボブル2のeasyより簡単とも言われた。
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どうやら、まぐれ当たりの1~引き続きヒットした2からの過剰な期待により、現場(主に販売)から急かされてバランス調整がヌルいまま出荷されてしまったと思われる。当時営業の力が強かったタイトーは同様の失敗を何度も繰り返している。
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海外版は諸事情で『Bust-a-Move』のタイトルに変更されて発売されていた。
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この影響を受け、日本で『バスト ア ムーブ』シリーズとして知られるエニックスの同名ソフトは海外では『Bust a Groove』にタイトル変更されている。
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後にパズルボブルの「ちぎって落とす」要素にブロック崩しの要素をミックスさせた『プチカラット』、パズルボブルの「まとめて消す」要素を発展させた『ランドメーカー』が同じくタイトーからリリースされている。
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このゲームの隠れた利点として、「入力デバイスを選ばない」というものがある。
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左右の方向指定とショットさえできればプレイ可能なので、ジョイスティックや十字キーはもちろんのことキーボードやタッチパネルでも従来通りにゲームを楽しめるようになっている。
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多数のプラットフォームに移植されていることからも、単純で分かりやすいゲーム性と優れた操作性を両立させた稀有なゲームである。
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実は本作のAC版は2種類の基板でリリースされている。最初は自社基板であるタイトーBシステム版が先に出て、その約半年後にMVS版が出たという経緯がある。しかし、出回り自体は後者のほうが多かったことからむしろ前者の存在自体が忘れられている。尤も、プレイヤーに基板の違いは何も関係ないが。
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『~2』も自社のF3システム基板でリリースされたものとMVS版が存在しており、こちらは逆に後者の存在を知らない人が多い。