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マリオストーリー - (2023/05/03 (水) 11:32:45) の編集履歴(バックアップ)
マリオストーリー
【まりおすとーりー】
ジャンル
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アクションRPG
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高解像度で見る 裏を見る
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対応機種
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ニンテンドウ64
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発売元
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任天堂
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開発元
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インテリジェントシステムズ
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発売日
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2000年8月11日
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定価
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6,800円(税別)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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4個(フラッシュメモリ)
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象) ※バーチャルコンソール版より付加
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周辺機器
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振動パック対応
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配信
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バーチャルコンソール 【Wii】2007年7月10日/1,000Wiiポイント(税5%込) 【WiiU】2015年7月15日/1,028円(税8%込)
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判定
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良作
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ポイント
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ペーパーマリオシリーズ第1作目 『スーパーマリオRPG』とは違った方向性だが人気を確立
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マリオシリーズ・関連作品リンク
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ストーリー
願いをかなえてくれる星たちのきらめく夜空。そのはるかかなたに、星の国がありました。
そこには願いをかなえる力を持った「スターのつえ」という宝物が7人の星の精たちによって大切に守られています。
ところがある日、事件が起こりました。
大魔王クッパが現れて「スターのつえ」を奪い取り、さらにその力で星の精たちをつかまえてしまったのです。
そんな出来事をよそに家でくつろぐマリオのもとに、ピーチ姫からパーティーの招待状が届きます。
マリオは弟のルイージとともにピーチ姫の待つキノコ城へと向かうのでした。
強大な力を手に入れたクッパがとんでもないワナをしかけているとも知らずに……
概要
『スーパーマリオRPG』に続く『マリオRPGシリーズ』の2作目にして、『ペーパーマリオシリーズ』の1作目にあたる作品。
N64初期から『スーパーマリオRPG2(仮)』という構想はあったものの、任天堂とスクウェアの間に不穏な空気が流れたこともあってか、開発を任天堂のセカンドパーティーであるインテリジェントシステムズに移し、64DD専用ディスクソフトとしての開発が発表されていた(参考)ものの64DDの延期により開発が長引き、紆余曲折を経て最終的にはロムカセットによる別作品としてタイトルを変更して発売された。
特徴
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本作の大きな特徴は、キャラが紙で表現され、絵本のようなギミックで全編を描写しているであるという点である。
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戦闘では『スーパーマリオRPG』と同じく、アクションコマンドを使って攻撃する。
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隠しブロックや様々なギミックを駆使して進んでいくアクション要素等、所々に『スーパーマリオRPG』の特徴を継承している。
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経験値となるスターポイントを100溜めるとレベルが上がる。レベルアップ時にマリオの体力が上がる「ハートポイント(HP)」、マリオの技を使う為に必要な「フラワーポイント(FP)」、バッジを使うために必要な「バッジポイント(BP)」の三種類の中から一つ選んでマリオを強くしていく。どれを選ぶかはプレイヤーの自由である。
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戦闘やそれに関するステータスは、ファイアーエムブレムシリーズを更に簡略化した計算式になっており、数値のスケールまでも含め極限まで簡略化されている。「自分の攻撃力」−「相手の防御力」=「相手に与えるダメージ」という小学生でも分かりやすい計算式で、乱数が存在しないため結果予測が非常に容易。
与える・受けるダメージは中盤までは1~3・最高でも10以下となり、ラスボスも99HPと防御力2を持つ程度に収まっている。
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そして、マリオの攻撃力はストーリーを進めていくと手に入る武器か、一部のバッジかバトル中のチャージのような特殊な効果でしか上がらない。防御力を持っている敵も多くても2、最大でも6と一桁に収まる。
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スターポイントはその時点のレベルと敵によって異なり、一度に出現した敵が多いと若干増えるようになっている。こちらのレベルが極端に高くなればスターポイントは1ポイントも出さなくなってしまう。
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バッジシステム
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冒険の途中で手に入るバッジを装備すれば、マリオに特別な能力が備わる。
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FPを消費して複数の敵や強力な攻撃を放つ技を使用可能になるものや、移動やアイテムの収集に役立つフィールドで発揮するもの、攻撃時の効果音が変わったりするお遊び要素ものなど、全80種類(一部同じバッジが複数存在する)。BP値の制限はあるが、お好みでマリオのバトルをカスタマイズできる。
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本作のキャラクターはクリボーやノコノコなど、従来のマリオシリーズに登場する敵が登場するが、同じ種族であっても、住人として話しかけられる
「いいキャラクター」
と、敵となる
「悪いキャラクター」
が存在する。
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従来からマリオの味方であったキノピオは、(変装したノコブロスを除いて)全員住人である。
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但し、テレサのみ従来とは反して、本作ではバトルをすることはなく全員いいキャラクターとなっている。
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シリーズのザコキャラクター達もそれぞれ生活を営んでおり、彼らもこの世界の住人であることがしっかり描写されている。
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『スーパーペーパーマリオ』では、舞台が異次元であるのもあってこの設定が失われてしまった。
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ストーリーは短めであっさりしている。「クッパがピーチ姫をさらい、それをマリオが助けに行く」という、ものすご~くいつものスーパーマリオシリーズ。前作と同様クリア後のおまけ要素も無い。
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ただし、今回のクッパはピーチ姫を城ごとさらうというマリオ史上最も豪快な手法をとる。前述のピーチ姫パートはこの城の中、つまりピーチ姫の自宅が舞台というわけである。
評価点
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紙で出来ている事を活かした演出。
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場面が変わるときや家に入るときなどはまるでペーパークラフトのように物が組みあがっていく。また、土管に入るときはマリオが丸まったり、挟まれる系の罠に引っかかったと思ったらペラペラなので助かったりと、ネタも豊富で見ているだけでも楽しい。
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戦闘を飽きさせない様々なアクションコマンド。
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ほぼ全ての技に独自のアクションコマンドがあり、失敗すると効果が大幅に減る。
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前作のように「適切なタイミングでボタンを押す」という簡単なものから、「画面にランダムで表示されるボタン(3種)を素早く正しく押す」というような高難度のものまで。しかし、いずれもシンプルで分かりやすい。
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ある程度の物語の進行は必要だが、バッジで判定を緩くすることもできるため、苦手な人でも安心。
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アクション要素満載でプレイヤー操作が主体なストーリーパート。
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マリオシリーズお馴染みのスイッチを押す仕掛けに、ハンマーやヒップドロップで障害物を壊していく仕掛けなど盛りだくさん。
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また本作から、シンボルエンカウント時に相手をジャンプで踏みつける・ハンマーで叩くことによって先制攻撃を仕掛けることができるようになった。逆に一部の敵シンボルはマリオを攻撃してくる者もおり、食らってしまうと先制攻撃を受けた状態からバトルが始まってしまう。
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仲間のアクションでも対応した先制攻撃が可能。ピンキー(仲間のボム兵)の爆発は高い攻撃力を持ち、ノーリスクで先制大ダメージを与えられる。
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ゲーム初心者から物好きまでを魅了する、わかりやすい戦闘によるとっつきやすさ。
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前述の通りステータスの数値は非常に簡略化している。
素早さ等もないのでバトルの順番は固定で、必ずこちらが先に動ける。ダメージに乱数やクリティカルや急所等といったランダム要素もないので、非常にわかりやすいステータスとダメージ計算が特徴。
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俗に言う「アルテリオス計算式」に類する仕様なので、算数ができれば簡単にダメージを予測できる。数値の伸びが非常に控えめなためにバランスの悪さは感じさせない。
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ピーチ姫パートの存在。
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ステージをクリアするごとにピーチ姫を操作するイベントが挿入され、ストーリーに厚みを持たせている。このピーチパートは基本的にミニゲーム主体であり、ゲームオーバーになることはない。
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絵本のような見かけによらず、細部の設定がしっかり練られている。
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とてもファンタジックなストーリーであり、更に個性的なキャラクター達が物語をより引き立ててくれるため忘れられない魅力がある。
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例としては、名前も外見も似ているキャラクターが複数登場したと思ったら全員親戚であり、話が異様に長いという性格まで似ていたというデアール一族など。
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ストーリーの合間に何度でも立ち向かってくるコワッパも印象的。殻に籠ったり羽根が生えたりトゲを生やしたり、さらには通信教育で覚えた魔法を使ったり。
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パーティーメンバーの中でもレサレサは愛らしい外見とマリオシリーズでは珍しいツンとすました性格から特に人気が高い。
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これで味を占めたのか、以降の2作品でも大体1人は似たような性格のキャラが登場している。
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この世界設定は続編『ペーパーマリオRPG』へと受け継がれることになる。また、パレッタ(オープニングの1シーンだけだが)、レサレサ、デアール一族は続編にも登場した。
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個性豊かで魅力あふれる仲間キャラ。
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今作では仲間になるキャラ一人一人に個性があり、各キャラにしか出来ないアクション・攻撃が存在する。RPGにありがちな「いらないキャラ」は誰一人として存在しない。
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本作の仲間キャラにはHPは存在せず、敵の攻撃を受けると数ターン行動不能になってしまう。