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O・TO・GI ~御伽~ - (2017/05/03 (水) 00:16:21) の編集履歴(バックアップ)
O・TO・GI 〜御伽〜
【おとぎ】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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XBOX
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発売・開発元
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フロム・ソフトウェア
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発売日
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2002年12月12日
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定価
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6,800円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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独特な和風ファンタジー 破壊の爽快感
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概要
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和風ファンタジー世界を舞台とした3Dバトルアクションゲーム。
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続編『O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜』のスペシャルパックには本作の海外版『O・TO・GI Myth of Demons』が同梱されている。テキストが全て英語であるほかは日本語版との違いはない。続編をプレイするつもりがあり、日本語テキストにこだわりがないならこちらで済ませてしまうのもいいだろう。
ストーリー
特徴
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全29ステージのステージクリア型。
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Lスティックで移動、Rスティックでカメラ操作、Aでジャンプ、Bで弱攻撃、Yで強攻撃、Xで巫術(魔法)。Rでダッシュ、Lでロックオン。
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ライフ以外のリソースとして巫力がある。時間経過や巫術の使用で減少し、敵を倒すと回復。無くなるとダッシュが出来なくなり水場などに落ちると即死する。
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巫術は蒼龍、鳳凰、鵺、胡蝶の4種。それぞれ威力違いが三段階あるので計12種である。溜めにより演出と性能が大幅に強化される。
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ライフの要素はやや独特で、ゲージで表される生命力とアイコンの個数で表される体力に分かれている。
ダメ―ジを受けると生命力が低下し、0になると体力が1つ減少。体力が0になるとミッション失敗。生命力のみ、時間経過で回復する。
軽微なダメージなら気にしなくてもよいという作りである。
評価点
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独特の操作感
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中距離をひと呼吸のうちに駆け抜けるダッシュ
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二段ジャンプ・空中ダッシュが標準装備。かつ、空中ダッシュの回数に制限はなく、ダッシュor空中連撃を出している間は浮遊可能という空中での行動の自由度の高さ。切り上げ(R+B)を出すと少しだが上昇も出来る。
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回転を多用する舞いのような剣撃モーション
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と、『デビルメイクライ』などの先達作品とは明確に異なる独自の操作感を築いている。空中移動の自由度の高さはステージの構成にも影響しており、広大かつ足場の悪いステージで空中を飛び回りながら戦うというシチュエーションがかなり存在する。
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破壊表現の爽快さ
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フィールド内にあるオブジェクトは大抵壊すことが出来る。箱や燈籠のような小型なものはもちろん、大きな壁や家屋までも壊れるものがほとんど。破壊の際は派手な音ともに破片が飛び散る。本作が発売された当時としては珍しい要素。
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敵を強攻撃や巫術で吹き飛ばして当てた時にも壊れる。吹き飛ばし時の叩きつけには追加ダメ―ジがあるので実用性も備えた爽快な攻撃手段である。
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独特な世界デザイン
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和風ではあるものの現実の日本の歴史とは重なるところのないファンタジー世界設定である。
デザイナーのイマジネーションを反映し当時としては美しいグラフィックで描かれる主人公、敵、ステージデザインはなかなか秀逸。
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武器の多さ
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武器系統は剣、槍・棍、大剣、双剣の4系統だが武器の数は計33種とかなり多い。
かつ、それぞれデザインが異なり凝った説明文がついており、また単純な上位互換・下位互換関係の武器もあまりない。好みと用途で武器を使い分けられる楽しみがある。
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フロムソフトウェアの看板とも言える武器「ムーンライトソード」も存在。
全てのパラメータが高いあからさまな最強武器であり外見、振った時の効果音共にカッコいい。おなじみの光波を放つことも出来る。
ただし入手条件は厳しく、最速でもラストステージの直前でしか入手出来ないので他の武器の居場所を奪うことにはなっていない。
問題点
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カメラ関連
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国内ではまだFPSやTPSが流行していない時代の作品だからなのか、カメラ操作の向きがそれらとは逆である。つまり右スティックを右に倒すとカメラは左に向く。今の時代(2017年時点)から見ると強烈に違和感を催す操作系であり、またこれを反転させる設定もない。
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他にもカメラの旋回速度が遅い、ロックオンしたい敵にロックオン出来ないことが多い、オートカメラ調整が効きすぎてプレイヤーの意図を反映してくれないことがあるなどストレスの溜まる仕様が見られる。
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技の少なさ
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基本的に弱攻撃・強攻撃の押し順により変化するコンボ(最大4連撃)と切り上げ、ダッシュ攻撃、巫術のみである。
武器が4系統あるとはいえそれぞれに固有の技があったりするわけではない。
デビルメイクライや『ニンジャガイデン』あたりに慣れてからだと出来ることが少ないようにも感じられる。
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難易度
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戦闘自体に厳しいものはほとんどなく、フロムソフトウェア作品としては簡単な部類ではあるのだがステージの特性で行動を縛ってくるパターンがしばしばあり、イライラさせられることも。
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特にストレスに感じられるのは式神を護衛してゴールまで導くステージ。式神があまりに脆く、攻略法を確立するまでは何度も断末魔を聞くことになる。
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また蒼龍(自動で敵をホーミングする巫術。当然命中率が非常に高く威力も低くない)連射が最適解というシチュエーションがかなり多い。ロックオンすら必要ない場合もあり、アクションゲームとしてはやや問題に思われる
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オブジェクト破壊評価
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ほとんどのオブジェクトを破壊出来る、までは良かったのだがステージクリア評価の中にオブジェクト破壊率を入れてしまった。ステージ全域をくまなく探して破壊可能なオブジェクトを残らず殴っていく作業は退屈と考えるプレイヤーが多数派であろう。
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この破壊率評価だけなら得られる経験値が変わるだけなので無視しても良いのだが、オブジェクトの中には形代(霊体のようなもの)が封じられているものがあり、前述のムーンライトソードの入手条件がこの形代を全て解放するというものになっている。つまりムーンライトソードを入手したいなら全ステージに渡って全オブジェクトを総当たりすることになり、結局全破壊に近い労力が要る。
またあるステージでは攻略情報無しでは破壊が極めて難しい形代入りオブジェクトもあったりする。
またこれ以外でも攻略本などを参照しないと入手条件が分かりづらいアイテムがかなり存在する。
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キャラの薄さ
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もはやフロムソフトウェアの芸風とも言えるが、3Dアクションゲームというジャンルでは少々行き過ぎな感がある。
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キャラクター扱いとして良さそうなのは主人公の頼光、その指示者のヨモツヒラサカヒメ、酒呑童子、ラスボスの4人くらい。酒呑童子とラスボスは特定ステージで出てくるだけの敵キャラなのでレギュラーキャラと言えるのは頼光とヨモツヒラサカヒメだけである。
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頼光は全くしゃべらないし表情や仕草で感情を表すこともない。ただただヨモツヒラサカヒメの指示に従い戦うだけでロボットのような無機的な印象さえ漂う。デザインはカッコいいのだが。
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ヨモツヒラサカヒメはこのゲームで一番しゃべるキャラ(オペレータ的存在なので当たり前)だが最初から最後まで一切姿を見せない。
総評
爽快かつ独特で雰囲気が美しいアクションゲーム。問題のある仕様が多く良作と言い切るにはためらいが残るが、アクションゲームファンまたはフロムソフトウェアファンならば一度プレイする価値はあると言える。
ただし、XBOX360の互換動作に対応していないので初代XBOXが必須でありやや敷居が高い。