ガンダムブレイカー4
【がんだむぶれいかーふぉー】
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ジャンル
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創壊共闘アクション
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対応機種
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Nintendo Switch プレイステーション4 プレイステーション5 Windows(Steam)
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発売元
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バンダイナムコエンターテインメント
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開発元
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クラフト&マイスター
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発売日
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2024年8月29日
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定価(税別)
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【通常版(Steam以外)】7,700円 【Steam版】オープン価格
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プレイ人数
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1~3人
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レーティング
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CERO:B (12歳以上対象)
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判定
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なし
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ポイント
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ビルドの自由度はシリーズ最高レベル 不可能だったビルドを可能にするジオラマモード 肝心のアクションとシナリオは今一つ
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ガンダムシリーズ
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概要
自分だけのガンプラを製作できることから人気を博した『ガンダムブレイカー』シリーズのファンを阿鼻叫喚の渦に叩き込んだ『New ガンダムブレイカー』から6年。
『ガンダムブレイカーモバイル』のサービスも終了し、シリーズ自体が終了したかと思われた中で発表されたナンバリングタイトルである。
『4』のナンバリングを冠するとおり、『ガンダムブレイカー3』の数年後を舞台とした直系の続編となる。
本記事では便宜上『3』を前作として扱う。
特徴・システム
ストーリー
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前述のように『3』の数年後を舞台としているほか、アニメ『ガンダムブレイカー バトローグ』や前述の『モバイル』の設定も取り込んでおり、それらの後日談ともなっている。
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ガンプラのスキャン技術がより進歩・筐体が小型化しガンプラバトルがさらに一般的になったことで誕生したオンラインゲーム『GUNPLA Battle Blaze:Beyond Borders』、通称「GBBBB(ジービーフォー)」のβテストが舞台となっている。雰囲気としては『ガンダムビルドダイバーズ』に近い。
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ミスターガンプラが作中のイベント告知のMCを担当していたり、中盤以降は前作ヒロインのミサが成長した姿で登場するなどそこかしこに前作のネタが仕込まれている。作中の絶対王者・マイスタージンもどこかで見た姿。
収録ガンプラ
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今までの定番ガンプラはもちろん、前作発売以降の放映だった『水星の魔女』や前述の『バトローグ』などの機体も収録。さらに無料アップデートでは当時の最新作である『SEED FREEDOM』のマイティーストライクフリーダムや『GQuuuuuuX』のGQuuuuuuXなども追加されている。また、『3』ではNPC専用だったSDガンダムもプレイアブル化され、種類も大幅に増えている。
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さらに『NEW』ではボス専用だったすーぱーふみなやモビルドールメイ、DLCではいぱーギャン子やモビルドールサラといったいわゆる美プラも収録されており、総数は250体以上となる。
カスタマイズ
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概ね『3』のシステムに戻っているが、本作では左右の腕および武器も個別にビルドできるようになったほか、前述のSDガンダムのプレイアブル化に伴いSDとリアルでのミキシングビルドも可能になっている。
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武器のカテゴリも『3』と同様だが、前述の武器左右独立に伴いダブルサーベル、ダブルライフルが削除された。また、大剣と格闘系は両手を使うためどちらかの手にしか装備できない。
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ビルダーズパーツは最大8つまで装備可能になっているほか、パーツの表示/非表示切替えやパーツの拡大・縮小機能が追加されており、MG/HGに縛られないサイズ調整が可能。ただし、サイズ調整は全体の大きさのみで、パーツを縦長や横長にするといった調整はできない。
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ゲームを進めると様々な効果を持つアビリティカートリッジが装備可能になる。システム的には『SDガンダム バトルアライアンス』に登場したものと同じ。
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ペイントのシステムも『3』と同様。ただし、前述のすーぱーふみな等は公序良俗に反するカスタマイズをされることを防ぐためかカラーリングが変更できなくなっている。
パーツ強化
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『3』と同じくパーツ間の基本性能に差はない代わりに、パーツのレベルとアビリティによる補正がある。また、パーツには1~6のレアリティがあり、レアリティが高いほどアビリティのスロットが多くなる。
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パーツはショップで最低レアリティのものを一式購入できるほか、敵のパーツを外してドロップすることで入手するハクスラ方式。本作ではパーツとは別に強化素材と進化素材がドロップするようになっており、これらを使ってレベルやレアリティを上げることもできる。最高レアリティである6のパーツはドロップしないので、こちらで作る必要がある。
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また、パーツ同士を掛け合わせてパーツのアビリティのみ他のパーツに継承したり、『2』と同じく別のパーツに変化させる派生改造も可能。
アクション
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前述のように左右の腕それぞれに別の武器を持たせられるようになったことで弱攻撃・強攻撃の概念がなくなり、右手攻撃/左手攻撃の分類になった。また、一部ではあるが左右の腕に同じ武器を装備することで前作までのダブルサーベル・ダブルライフルのアクションを再現することもできる。
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オプション・EXアクションは『3』と同じくそれぞれ8枠・4枠まで装備可能。オプションが時間経過によるリキャスト制というのは変わらないが、EXアクションはゲージが共用となっておりアクションごとに指定された分のゲージを消費する。
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基本的には装備したパーツのアクションしか使えないが、前述のパーツレアリティを6まで上げることでマスタースキルとなってパーツを装備しなくてもセットできるようになる。
ジオラマモード
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本作で追加された、文字通りガンプラを使ってジオラマを作るモード。
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ベースごとに指定されたコストの範囲でガンプラやオブジェクトを自由に配置できる。自分で組んだガンプラの設計図を読み込んで配置できるほか、所持していないガンプラであってもデフォルトの構成であればショップでジオラマ用のモデルを購入することで使用できる。
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コスト上限はかなり高く、かなり大量のオブジェクトやガンプラを配置してもそうそうオーバーすることはない。
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作成したジオラマはフォトとして撮影でき、ネットにアップできる。画面効果に加えてボックスアート風のフレームもあり、ガンプラの箱絵風にすることもできる。自由に文字を入れる事も可能で、名前と形式番号を入れれば自分だけのガンプラの箱が作れる。
主題歌
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主題歌はこれまでのシリーズ作品の主題歌を手掛けてきたBACK-ONと鈴木杏樹氏による「ReBreak」。
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どことなく『ガンダムブレイカー』シリーズの歴史を連想させる歌詞が特徴的。
評価点
シリーズ最高レベルのカスタマイズ自由度
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前述のように、左右の腕・武器の独立化、バーツサイズ・位置・角度の調整・表示/非表示とカスタマイズの自由度が大幅にアップ。自分の発想とアセンブル次第でどんな機体も作成できる。純粋にカッコいい俺ガンプラを作るもよし、見た目を捨てて実用一点張りのガンプラを作るもよし、ネタに走るもよしと楽しみ方は無限大。
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ガオガイガーやスコープドッグなどの「別作品のロボット」は序の口で、カービィやピカチュウといったマスコット系キャラ、果ては文房具やティーセット、(前作でもできた)だんご3兄弟など生物ですらないものまで、もはや「『ガンプラ』とは何ぞや」と言いたくなるような様々な作品が職人たちによって作られている。
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当然すーぱーふみな等のパーツも組み込むこともでき、対魔忍や『艦これ』の長門など人間っぽいガンプラまで製作できる。前述のようにカラーリングは変更できないが、ビルダーズパーツなどを駆使すれば搔い潜ることは可能。
誰が呼んだかフミナパイセン尊厳破壊ゲー
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さらにジオラマモードで複数の機体を組み合わせることでオシリスの天空竜などを再現した猛者もいる。いかに本作のガンプラカスタマイズの自由度が高いか窺い知れるだろう。
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そして著作権的にアウトっぽくても、前述のボックスアート風フレームを使えば『ガンダムブレイカー』とバンダイのロゴがすべてを肯定するのである。
キャラクター
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メインシナリオに登場するキャラクターの中でも、特に女性は魅力的なキャラが多く人気が高い。
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新規では王道ツンデレヒロインを地で行くリンや、ある理由によりリンそっくりなアバターを持つクール系のリリン、敵ながらメスガキ感満載な言動のカルパッチョなどが特に人気。
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前作ヒロインのミサも落ち着きと歴戦のガンプラビルダーの風格を備えた大人の女性に成長しており、前作プレイヤーにとっては非常に感慨深い。
問題点
アクション
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全体的にアクションが重めで、加えてエースクラスは体力が多くなかなか倒せないので、爽快感は『3』までと比べるとかなり落ちる。
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また、地面から少しでも浮いていると空中コンボになってしまうので、斜面などでは意図しない攻撃になってしまいやすい。
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νガンダムのフィン・ファンネルなど、前作ではオプションだった武器の多くがEXスキルに変更されている。
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バランス調整のためとも考えられるが、オプション8枠・EXアクション4枠と枠の数は前作から変わってない上にHPを回復できるのがEXアクションのフィールドリペアのみになっているため、事故を防ぐなら実質3枠しか使えず、アクションとしての自由度は落ちていると言わざるを得ない。
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上記の通りマスタースキルになればアクションを自由に装備できるが、その場合は使用時にアクションが付いていたパーツがホログラム化して表示される。アクションを使う間だけだがカスタマイズした機体が変わることに抵抗感のあるユーザーは多い。アップデートで元パーツを表示しつつ限りなく薄くすることができるようにはなった。
MA・PG戦
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今までと同じくMAやPG戦が収録されているが、本作では腕や頭といったパーツを個別にロックオンする形になっている。
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ダメージが蓄積して破壊されると腕や頭はなくなって攻撃できなくなるほか、胴と脚などバトル上必須のパーツはワイヤーフレームになりダメージが激減するため、都度破壊していないパーツにロックを切り替える必要がある。にもかかわらず、ワイヤーフレームになったパーツも普通にロックされるため、ロック送りが非常に面倒。
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攻撃後に特定のパーツにダメージを与えるとダウンする仕様になっているのだが、猶予がかなり短く悠長にロックを切り替えている暇がない。結局アトミックバズーカなどの範囲系射撃武器でまとめてダメージを与える方が効率がよくダウンさせられるなど、総じてシステムが噛み合っていない。
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加えて、体力を半分程度まで減らすと破壊したパーツが復活・バリアを張り一定ダメージを無効化するため、非常にうっとおしい。
パーツ格差
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ガンダム・バルバトスルプスレクスの超大型メイスで出せる連続突きが異常なほどの火力を持ち、ラスボスすら瞬殺できるレベルだった。EXアクションではビルドバーニングガンダムの次元覇王流が非常に強力なのに対し、スーパードラグーンはコストのわりに火力が低いなどパーツ・アクションによる格差がかなり大きかった。
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超大型メイスについてはアップデートで下方修正されたが、次元覇王流はそのままとなっている。ただし次元覇王流はEXアクションのため撃てる回数が限られるうえリーチが非常に短く確実に当てるには慣れが必要なので、そこでバランスを取っているとも考えられる。
シナリオ
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前作で中だるみを指摘された反動かかなり駆け足。加えて、性質上ゲーム内で完結しておりリアルで顔を合わせたりといったこともない。
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そのため、中盤でのクランメンバーの悩みも解決のきっかけこそプレイヤーとの共闘だが結局はリアルで解決してしまうため、ゲームでしか接点がないプレイヤーは置いてきぼりにされてしまう。
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単独でも完結はするもののメンバーが復帰しないなどかなり中途半端な終わり方となっており、本当の意味で完結させるにはDLC購入が必須となる。
総評
「ガンプラは自由だ」の言葉通り、ガンプラシミュレータとして見た場合の自由度・完成度は間違いなくシリーズ最高峰。
一方、バトルは爽快感に欠け、シナリオもやや盛り上がりに欠けるなど、アクションゲームとして見た場合の完成度は今一つ。
「『NEW』からここまで持ち直しただけで十分」とみるか「まだ『3』や『2』には遠く及ばない」とみるかは人それぞれだろう。
余談
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恒例となっていたPVは、本作発売の約半年前に『FREEDOM』が公開された縁からかキラとアスランが担当。
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ほぼ全編が『無印』~『FREEDOM』のセリフのパロディで構成されており、新作が発売されないせいでシリーズから離れていたキラといった自虐ネタや20年経っても対艦刀でぶった切られるニコル(のブリッツ)、PVに全く登場しないにもかかわらずネタキャラと化したラクスなど、歴代PVを上回るフリーダムっぷりはファンを爆笑させた。
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『DESTINY』放映当時は様々な物議を醸していた作品だったが、20年経過したことや『FREEDOM』の公開を経てようやくネタに昇華できるようになったと思うと非常に感慨深い…かもしれない。
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ロビーにいるNPCの一人が、どこぞのバニシングなトルーパーそっくりな見た目とカラーリングになっている。
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こちらも当時はいろいろ憶測を呼んでいたが、こういったネタができる程度に沈静化していると同時に、公式自らパロディ機体を作ってもOKと示しているとも取れる。
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ゲーム自体の問題点ではないが本作の公式HPでは「ガンプラパーツを好きに組み上げてジオラマとして飾ったりミッションに出して戦うゲーム」という紹介はされているが「こういう世界でこんなキャラと一緒に戦う」という紹介がない、というか
ストーリーモードがあるという記述自体がない。
過去作はもちろん他ゲームでも定番の紹介がないのは地味に珍しい。
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あらすじ+キャラの立ち絵イラスト+担当声優表記+簡単な紹介くらいはあって然るべきで、それらは外部への資料として提出しているので外部マスコミの紹介記事で見ることはできるが公式HPに一切置かないというのは実に異様。
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キャラデザイン担当者や声優は当時の段階では新米の者が多く、そういう駆け出しの業界人にとっては貴重な宣伝機会となるし、一般ユーザーにとっても掲載して困るものではないので出してほしかったところである。
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発売した2024年はビルドシリーズの展開が無く、漫画も含めたタイアップコンテストは開催されなかった。
最終更新:2026年03月22日 12:08