【くれーるおぶすきゅーる えくすぺでぃしょんさーてぃーすりー】
| ジャンル | リアクティブターンベースRPG | ![]() |
| 対応機種 |
プレイステーション5 Xbox Series X/S Windows(Steam/Epic Games Store/Microsoft Store/GOG.com) Linux(Steam)(*1) |
|
| 発売元 |
ダウンロード版: Kepler Interactive 国内パッケージ版: セガ(*2) |
|
| 開発元 | Sandfall Interactive | |
| 発売日 | 2025年4月24日 | |
| 定価 | 7,400円 | |
| プレイ人数 | 1人 | |
| レーティング | CERO:Z(18才以上のみ対象) | |
| 備考 | 「The Game Awards 2025」Game of the Year受賞作品 | |
| 判定 | 良作 | |
| ポイント |
独自の世界観を持つ「フランス産JRPG」 美麗なグラフィックと前衛的で幻想的なアートワーク 心地よい良質なBGM コマンドバトルとアクションを融合した斬新なバトル パリィを前面に押し出したバトルは爽快だがやや人を選ぶ |
フランスのモンペリエに拠点を構える、約30名の少人数から成る新進気鋭クリエイター集団「Sandfall Interactive(*3)」が送り出した、同スタジオのデビュー作となるRPG。
制作陣は "JRPG" をリスペクトしており、影響を強く受けていることを公式インタビューで度々公言しており、作品全体の構成が日本でおなじみの伝統的な "JRPG" のフォーマットに沿っている。
一方、演出や世界観は近代フランスで隆盛を見せた華やかな芸術文化「ベル・エポック」をコンセプトとしており、近代フランス文化のエッセンスが作品の随所に盛り込まれている。
こうした異色の背景を持つ "フランス産JRPG" として、リリース前から世界的に注目されることとなった。
67年前に起こった「崩壊」により、世界は大きく姿を変えた。
女性の姿をした巨人の絵描き「ペイントレス」が年に1回、遙か遠くにそびえ立つ巨大な石柱「モノリス」に数字を描くとき、その数字の年齢を迎えている人々は皆「抹消」され消えてしまうのだ。
ルミエールの街で毎年結成される「遠征隊」は打倒ペイントレスを掲げ年に1回出征してきたが、帰ってきた者は誰一人としていない。
そして今年、ついに「33」が描かれる日が訪れた。
それは「第33遠征隊」のメンバー・ギュスターヴにとって遠征出発前夜でもあり、元恋人ソフィーとの今生の別れの時でもあった。
それぞれが年に1回の別れを乗り越え、出征したギュスターヴと第33遠征隊の一行。
彼らを待ち受けるのは、想像を絶する脅威や苦難、そして謎と不思議に満ちた驚くべき世界と、思いもよらぬ世界の真実であった…。
JRPGのフォーマットに則った作品構成
育成
バトルシステム
JRPGとしての王道と斬新さの融合
独創的な世界観とアートワーク
高品質なグラフィック
良質で印象深いBGM
個性豊かなキャラクター
全体として良好な戦闘バランスと、バトルの豊かなバリエーション
シンプルながら奥の深い育成要素とバトルのやり込み
プレイを快適にする各種配慮
バトルにおける「パリィ」
多くを説明しない序~中盤と、対照的な怒涛の終盤から成るシナリオ構成
ダンジョンマップ非搭載
一部ダンジョンに盛り込まれた、アクション要素の操作性の悪さ
メニュー画面の操作性全般
(日本語版限定)一部の翻訳がやや不適切
その他の細かな問題点
"JRPG" を現代の技術で正統に発展させつつ、独自の斬新な要素も盛り込んだ意欲作。
「近代フランス文化」というありそうでなかったコンセプトに基づく独特な世界観、優れた映像美とBGM、シンプルながら練り込まれたアクション要素を盛り込んだバトルシステムは、全体として斬新なRPG体験を生み出した。
「パリィ」を前提としたバトルや、肝心なところを語らないシナリオについてはやや賛否が分かれる面もあり、人を選ぶ要素も存在するのは事実である。
またメニュー画面のUIなど、荒削りな部分があるのも事実だろう。
しかしそれを差し引いてもなお高い完成度は世界的に高評価を得て、多くのファンを獲得することとなった。
発祥の地である日本で多くの血筋が途絶えつつある "JRPG" の新たな可能性を世界に知らしめ、日本でも「国内でこのクオリティのRPGが開発されたら…」という声も挙がっている。
「王道 "JRPG" の発展形」として、後世のRPG界に大きな影響を及ぼすであろう、圧倒的な存在感を見せた良作といえるだろう。
*1 Protonによる互換対応。Steam Deck認証済み。ProtonDB: Platinum判定。
*2 韓国ではSmileGate Entertainment、アメリカではMaximum Games, Inc、EU圏内ではバンダイナムコエンターテインメントがパッケージ版の販売を行っている。
*3 ちなみに、このスタジオは元ユービーアイソフトのクリエイターで構成されている。
*4 各キャラの初期装備に限っては、パッシブ効果は一切設定されていない。
*5 "painter" の女性版。「俳優=actor」が「女優=actress」になるのと同じ。
*6 現在は修正されているが、これが原因で受賞した一部アワードを剥奪されている。
*7 なお、この件は後にSandfall Interactive側が社全体としての認識と法務部の対応に相違があったとして要求を公式に撤回し、コミックの作者との直接対話で和解が成立している。