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本項では、オリジナル版である『ファイナルファンタジーVII』とそのインターナショナル版、後期PC版(*1)およびそのPS4/One/Switch移植版について解説する。
判定は全バージョン通して「良作」である。
【ふぁいなるふぁんたじーせぶん】
ジャンル | RPG | 裏を見る 帯を見る |
対応機種 | プレイステーション | |
メディア | CD-ROM 3枚組 | |
発売・開発元 | スクウェア | |
発売日 | 1997年1月31日 | |
定価 | 6,800円(税抜) | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 1ブロック使用(最大15ファイル保存可) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
シリーズ初のプレイステーションタイトル 従来と異なるSF的な世界観と3Dポリゴン ゲーム史における歴史的転換点となった傑作 |
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ファイナルファンタジーシリーズ |
それは星の運命を賭けた戦い。
『ファイナルファンタジー』シリーズのナンバリング第7作。
「エンタテインメント新次元。」のキャッチコピーのもと、プラットフォームをプレイステーションに替え3DCGを駆使し制作された初めての『FF』である。
これまでとはテイストの異なる近未来SFの要素を前面に押し出した世界観と、各所に挿入されるムービーがプレイヤーを驚かせた。
キャラクターデザインにはこれまで一貫して手がけてきた天野喜孝に代わり野村哲也を起用する等、前作以上に大胆な革新が行われている。
本作のプラットフォームにこれまでのナンバリング全6作品が発売されていた任天堂ハードではなくSCEのプレイステーションが採用されたことで、ゲーム業界に大きな変革をもたらした。
「この作品の登場が、SCE製据置ハードが10年近くトップシェアを獲るきっかけをつくった」とも言われている。
兵器製造企業「神羅カンパニー」が発見した「魔晄(まこう)」と呼ばれるエネルギー。
それは人々の生活に不可欠な新時代の資源。魔晄を管理し莫大な富を得た神羅カンパニーは、またたく間に巨大企業となり、いまや世界の覇権を握っていた。
神羅はその拠点である魔晄都市「ミッドガル」の周囲に設置された8つの魔晄炉で地中から魔晄を吸い上げ、全世界に供給している。しかし、魔晄は星の命そのものであった。このまま吸い上げ続ければ、いつかは星が滅んでしまう…
星の命を顧みぬ神羅カンパニーのやり口に反感を抱く過激派の反神羅組織「アバランチ」は、
各地で魔晄炉停止を目的としたテロ活動を続けていたが、全世界にエネルギーを供給する巨大企業としての影響力と情報操作力、
更には神羅が保有する無数の機械兵器や、私設軍隊のエリ-ト兵「ソルジャー」といった強大な武力を前に苦しい戦いを強いられていた。
そんな中、アバランチの一員であるティファはある日、神羅を抜けた元ソルジャーで、今は何でも屋を営む旧友クラウドと再会し、彼をアバランチの傭兵として雇うことを提案する。
幼馴染のたっての願いで、決死の魔晄炉爆破作戦に参加することを決めたクラウド。
それは彼自身の過去をも巻き込む、星の命運を賭けた壮大な旅の始まりであった。
マップ
ユーザーインタフェース
バトル
装備
新要素「マテリア」
旧作におけるアビリティ/クリスタルの概念を継承・発展させた、新たな成長システム。
+ | マテリアの種類の詳細 |
リミット技
世界観・シナリオ
キャラクター
演出
BGM
ゴールドソーサー
+ | ゴールドソーサーのアトラクション色々 |
練りこまれた壮大な世界観とシナリオの完成度の高さ
魅力的なキャラクター達
当時最先端の3Dを存分に活かした画面表現
当時最先端のプリレンダムービーを効果的に用いた演出
植松伸夫の高品質なBGM
ミニゲームの充実
+ | ネタバレ注意 |
グラフィック、サウンド、シナリオに従来作にない革新的な要素をこれでもかと盛り込んだスクウェア渾身の超大作。
その革新性はプレイヤーに大きな熱狂をもたらし、ゲーム業界全体を変革させるほどの大きなインパクトを与えた。
シリーズ内で見ても、初代から連綿と受け継がれてきた「中世ファンタジー風の世界観で繰り広げられる勧善懲悪」というお約束的なシナリオの構図や世界観の枠組みから完全に脱却し、全く異なるイメージを打ち出すことで、システム自体はオーソドックスながらも「新たなFF」の流れを生み出し、シリーズの大きな転換点となった。
それまでの『FF』とあまりに異なるテイストに拒否反応を示す旧作ファンが多かったことは事実だが、多大な革新性を含んだ要素を破綻することなく高い品質でまとめ上げたスタッフの手腕によって、新旧ユーザー含め多くのファンを獲得したこともまた事実である。
「エンタテインメント新次元。」のキャッチコピーに偽りのない、まさにゲームの歴史に新時代を築いたゲーム史に名を残す傑作である。
海外でのタイトルについて
パーティメンバーの離脱について
+ | ネタバレ含む |
風属性について
その他
【ふぁいなるふぁんたじーせぶん いんたーなしょなる】
※オリジナルと違う部分のみ記載。
メディア | CD-ROM 4枚組 | 裏を見る |
発売日 | 1997年10月2日 | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象)(*11) | |
廉価版・配信 |
PS one Books:2001年12月20日/3,675円 アルティメットヒッツ:2006年7月20日/2,625円 ゲームアーカイブス:2009年4月10日/1,500円 |
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備考 | PSクラシックに収録 | |
判定 | 良作 | |
ポイント | UIを改善・本編ストーリーを補完 |
国内販売300万本突破を記念し、北米版『VII』をベースに様々な新要素を追加の上、オリジナル版のデータベースDiscを同梱して発売された。
UI要素などを改善しプレイしやすくなった作品。以後の移植版も本作が基準となっている。
【ふぁいなるふぁんたじーせぶん いんたーなしょなる ふぉー ぴーしー】
※オリジナルと違う部分のみ記載。
対応機種 | Windows XP~8 | |
メディア |
ダウンロード専売ソフト (スクウェア・エニックスe-STORE) |
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開発元 |
スクウェア・エニックス アイドス DotEmu |
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発売日 | 2013年5月13日 | |
定価 | 1,500円(税別) | |
判定 | 良作 |
基本的にはインターナショナル版に実績やゲームブースター機能を加えた移植作品といったところ。特に大きな追加点は無い。
【ふぁいなるふぁんたじーせぶん】
※オリジナルと違う部分のみ記載。
対応機種 |
プレイステーション4 Xbox One Nintendo Switch Windows |
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メディア | ダウンロード専売ソフト | |
開発元 | DotEmu | |
発売日 |
【PS4】2015年12月6日 【One/Switch】2019年3月26日 【Windows】2020年8月13日 |
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定価 | 【PS4/One/Switch】1,834円(税10%込) | |
判定 | 良作 |
全機種共通
PS4版限定(とみられるもの)
+ | 現在、Ver.1.01により改善済み。 |
コントローラーの関係上、アナログスティックで移動するときに3倍速が暴発する可能性がある。
良くも悪くもDotEmu-PC版と遜色の無い作り。
それでも現行機種で『VII』が遊べるようになったことは、非常に大きなメリットと言えよう。
ゲームブースターの搭載により、現在の観点では不便に感じる部分も多少なり和らいでいるため、今から『VII』を遊ぶなら、このバージョンが一番手に取りやすいだろう。
『X』の続編である『X-2』の流れを受ける形で発表された『VII』の続編、あるいは外伝的関連作品集。
作品タイトルには規則性があり、AC(ADVENT CHILDREN)、BC(BEFORE CRISIS)、CC(CRISIS CORE)、DC(DIRGE of CERBERUS)、EC(EVER CRISIS)と、全てアルファベットとCOMPILATIONの頭文字である「C」との組み合わせで統一されている。
当Wikiの方針上、『AC/ACC』『EC』については概要のみにとどめる(『BC』も方針とは別の事情で概要のみ)。『DC』及び『CC』については詳細は個別記事を参照。
*1 海外では1998年にもPC版が発売されている。
*2 『VI』では防具の吸収属性などの確認は装備を外して「アイテム」のコマンドで選択して確認しなければならなかったが、数値的なものも一部表示されていた。
*3 このため本作には「ヘイスガ」「スロウガ」が存在しない。
*4 但し、コマンドおよび召喚のマスターマテリアを入手するためには基本的に避けて通れない。
*5 ただし本作が高いわけではなく、当時のRPGとしては一般的なエンカウント率ではある。
*6 アイテム自体の入手は永久離脱以降でも可能だが、クリア後永久離脱となるダンジョンがクリアするまで脱出不能。
*7 ただし同じ32bitでもセガサターンはそれを2つ搭載しているので最大の処理能力では上回っている(そのため当初「64bit級」と宣伝していたが本物の64bitには遠く及ばない)。
*8 「たまごっち」は1996年11月に発売し当初の予想外の大ブームから長期に亘って品薄となり大増産を行った矢先の1998年にブームが終焉。そのまま行き場を失い1999年3月に250万個の大量廃棄処分するまでに追い込まれ最終的には45億円という莫大な赤字を叩き出す惨憺たる結果に終わった。
*9 「FFシリーズが任天堂プラットフォームを離れることが裏切り行為と取られて怒らせた」と誤解する者もいるが、その点に関しては「サードパーティはプラットフォームを自由に選択できる権利があるから仕方ないこと」と木にしてはいなかった。実際本作のPSでの発売発表から先述の中傷による関係断絶に間には1年ほど間があり、その間スクウェアはSFCで『ルドラの秘宝』『トレジャーハンターG』を発売している。
*10 あくまでもGBAでのFF発売発表は社内向けのプレゼンにすぎなかったのだがスクウェア社内の乱れや、業界におけるFFのネームバリューによるスクウェアの注目度の高さが裏目に出てアッという間にリークされ拡散された。また、これは任天堂を釣るためにリークを狙っていたという説もある。
*11 2005年発売の『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』の限定版『ADVENT PIECES: LIMITED』及び2006年発売のアルティメットヒッツ以降。
*12 オリジナル版から引き継いだ際はタイミング次第で戦えない可能性がある。
*13 「チョコボ&モーグリ」を属性防御として付けるとバグレベルの耐性効果が出ていた件も結果的に修正された。
*14 オリジナル版で強すぎたための調整だと思われるが、弱体化させすぎて死に技と化している。
*15 『FFVII解体真書改訂版』ではヴィンセントの最強武器も適用されないと記述されているが誤りである。
*16 データ自体はオリジナル版で既に存在しており、「不思議なデータディスク」収録の全アイテム所持データでも所持している。
*17 公式は映像作品としている
*18 発売前ではなく発売後。
*19 出典は『DISSIDIA』となっている。
*20 うち1枚はデータインストール用となっている。