【ぱわぷろくんぽけっとよん/ふぉー】
ジャンル | 野球ゲーム | ![]() |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス | |
メディア | 64MbitROMカートリッジ | |
発売元 | コナミ | |
開発元 | KCEO(ダイヤモンドヘッドプロダクション) | |
発売日 | 2002年3月20日 | |
定価 | 6,090円 | |
プレイ人数 | 1人~2人 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
シリーズでは貴重な一話完結モノ バランスのとれた彼女候補 慣れればクリア難度は低め 裏サクセスも本格登場 |
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パワプロクンポケットシリーズ |
ゲームがもりだくさんだ!!
本家とは似ても似つかないシナリオや彼女、サクセスで人気を集めてきた『パワプロクンポケット』シリーズの第4作にしてGBA版の2作目。
ストーリー的に変化球だった前作から一転、本作は「離島の弱小野球部が甲子園を目指す」という王道ストーリーになっている。
ただし、ホラー色が強い所はいつもの『パワポケ』である。
本作からRPG要素のあるシナリオをプレイして「野球人形」を鍛えていく「裏サクセス」が本格登場する。
これまでのパワポケキャラがスターシステムで登場するシステムは好評で後の定番となる。
総論ではあくまで「パワポケキャラのスターシステム」「野球ゲームのおまけとしては上出来」レベルである。
+ | 本作の彼女候補・シナリオバレ有 |
野球ゲームとして見た場合、野球パートはこの時点でも「性能の劣る携帯ハード版『パワプロ』」だが、順調に進化を続けており『3』に比べれば相当遊びやすくなっている。
シナリオは漫才めいたライトなノリと神隠しによるオカルト・ホラーの重い空気が混ざって独特の空気感を醸し出しているが、全体的にはBGMもあって田舎の離島らしいのんびりした雰囲気になっている。
彼女候補の天本が抱える複雑な愛憎と葛藤、その末に明かされる物語の真相。あるいはどこか憎めない仲間達と共に甲子園を目指すストーリーなどは未だに評価が高い。
発売から10年以上経ち、シリーズが『14』まで出揃った今でも『4』を推すファンは根強く存在している。
シリーズの一作品として見ると、全作品の世界が繋がっているパワポケにしては珍しく後の作品への伏線がほとんどなく(*25)、メインの「神隠し」という謎も全て4の作中で片がつき、後の作品に引っ張られる要素が無い。
この点において、GBAというハードの制約とシステム面の古さが許容できるならという条件こそ付くが、「今からパワポケに触りたい」「『パワポケ』の空気が知りたい」という入門プレイヤーにお勧めできる一品といえるだろう。
+ | ※本作の楽しみを損ねる恐れがあるので閲覧注意 |
*1 調子が絶好調の控え投手がいる、投手が不調以下で好調以上の能力高めの野手がいる場合に代打で降板するなど条件が揃わないと降板しない。
*2 回復呪文は他者にもかけれるが、主人公は使用できず仲間は戦闘時にオート操作なので任意使用はできない。
*3 レベルは1~30の30段階だが、主人公は20レベの時点で最大ステータスの半分未満までしか伸びない。そして21~30にかけてステータスが一気に倍以上伸びる仕様になっている。
*4 正確には「相手より素早いと命中率100%、低い場合は差が大きくなるほど外れやすくなる。」というもの、なお魔法攻撃などにも適用される。
*5 敵味方を含め素早さが圧倒的に高く設定されている(参考:主人公の素早さLv.1「10」・Lv.10「18」・Lv.20「36」・Lv.30「75」。敵は特殊なものを除くと終盤でも40程度で、仲間は最速のワン公・アキミが序盤で主人公をわずかに抜き、レベル10代後半になると抜かれるぐらい。)。やる気補正もあるため高い素早さになりやすい。
*6 通常の3倍ダメージの「痛い」の上位互換で、発動すると相手のHPを1(1の場合は普通に倒す)にする。ちなみに計算順序は「クリティカル判定が発動→痛い一撃になるかの判定発動(成立時は「痛い一撃」になる)→相手のHPが9~2ではない(該当の場合はキャンセル)→致命的な一撃発動」なので、痛い一撃の方が大ダメージだったり、普通に攻撃しても倒せる場合はまず発動しない。
*7 一応、主人公が致命的な一撃を喰らうとそのターンは回避率100%になり次ターンまで逃げのびれる仕様があるが、回復アイテムが尽きてしまうと終わりになる。
*8 主人公が死ぬとゲームオーバーのこのゲームで低ステータスで戦うのは危険だし、重装備もそんなにダメージを軽減できないので呪文を回避しにくくなるのは問題だが。
*9 能力上昇は初期ステータスに依存。
*10 この2つは敵のみが使用する行動であり、成功すると「あさけり笑い」は主人公のやる気-1。「さむいギャグ」が主人公にやる気-2となる。主人公のやる気は高いほど戦闘ステータスに+補正がかかるという仕様であるため下げられるとかなり厄介。リカバリーにも日数を要する。
*11 デモとしてはほんの数秒のものであるが、ジングルではなく1分弱の音楽である。
*12 後述の田中深雪の幽霊ルートを選んだ場合のみバットエンドアルバムが表示されない
*13 リセット制限回数を越えたファイルを消す際に行われるコーナー。ここで作中裏設定や製作裏話が暴露されることがある。
*14 守備面はマイナス能力が走力に反映されないため一応役に立つ
*15 アカサカは序盤で仲間にできるキャラで全ステータスがダントツで良く、また暗黒の城でアカサカを差し出すことで特殊能力を獲得できる。オオガミは「キャッスル城で50日経過以降に登場するのでここで会っておいて且つ仲間にはせず、その後主人公の暗殺者として雇われるイベントで勝負を挑まれて断り続け、最終的に仲間にする」というパターン。中盤以降に仲間になる為レベルや能力も高めで、更に致命的な一撃を出せるので最終ボスに対しても非常に相性が良く、その後の1対1でのラストバトルでも勝利することで高額なパーツが入手可能。
*16 「威圧感」売却時に貰えるお金が非常に多いため、大量にお金を稼げる。また「威圧感」以外にも優秀なパーツが貰える。
*17 部室のレベル上げは「神木唯」への電話によるレベル上げを知っているかいないかで、必要資金が大きく変わってしまう
*18 父親が医者のためか身体の病気の治療は無料。心の病気は天本セツに治療を頼むため有料。
*19 部室レベルを9以上にすると防げるもののメリットが薄く、台風イベントが発生しなければ無駄に資金を次ぎ込んだだけになる。部室レベルを最大の10にすると、練習経験点が増加するものの、終盤に大神のイベントで部室レベルが上がるため損した気分になる。
*20 恐らくGB版『2』での「赤のリストバンド」の効果が「キレ○」取得だったことと関係していると思われる。
*21 選択肢でイベントの発生を無くすことも可能だが、このイベントは主人公の父親とみゆき先生がくっつく連続イベントの出発点であるかつこのイベントの発生時期は一年目と早いため、「トルマリンの置物」欲しさにやり直し覚悟で発生させる人もいる。
*22 いわゆる「四種の神器」はこのくじ引きでは100%入手できない
*23 最初に消えた菱村含む
*24 初期資金増加バグを使用しないと効率的な購入は不可能。心の珠入手直後に秘密の場所にうろついて購入するなど。
*25 唯一大神が登場するのが伏線だが、その大神も4の時点では裏社会の片鱗を全く見せていない(息子の野球部加入をきっかけに遠征に協力してくれるなど「親バカな金持ち」の範囲)。つまり裏に全く触れずに話が進んでいく。
*26 大神博之も後にイベキャラ化。