【ぱわぷろくんぽけっと なな】
ジャンル | 野球ゲーム | ![]() |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス | |
メディア | 64MbitROMカートリッジ | |
発売元 | コナミ | |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメントスタジオ | |
発売日 | 2004年12月2日 | |
定価 | 4,980円(税別) | |
プレイ人数 | 1人~2人 | |
レーティング | CERO:全年齢対象 | |
判定 | なし | |
ポイント |
野球部分だけなら間違いなくクソゲー バグまみれ、それもバランス崩壊級のバグが多い 「別の正義」がテーマとなるシナリオは相変わらず好評 「ヒーロー」の台頭によってシリーズの方向性を決定づけた1作 良くも悪くも「ヒーロー」が前面に出されているシリーズ |
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パワプロクンポケットシリーズリンク |
ガッツだ!ファイトだ!パワポケ7!
本家とは似ても似つかないシナリオや彼女、サクセスで人気を集めてきたパワプロクンポケットシリーズの7作目(本作と『6』の間にリメイク『1・2』が発売されているため、リメイクを含むと8作目となる)。
本作のサクセスモードは高校野球を舞台にした表サクセス「甲子園ヒーロー編」と、RPG形式の裏サクセス「大正冒険奇譚編」の2つ。
GBA最終作の『パワポケダッシュ』はカード野球であるため、GBAパワポケのアクション野球ゲーとしては最終作。
だが、そのバランスは……。
地方大会予選の試合。場面は1点ビハインド、9回裏ツーアウト。主人公と湯田はもうすでにあきらめムード。
そんな中、突如球場にレッドと名乗る謎のヒーローが登場。レッドは「この私が来たからには安心したまえ!」と言い放ち、見事逆転サヨナラでの勝利を決める。
始めは野球部強化を歓迎する主人公達であったが、助っ人のはずが野球部を段々占領していくヒーロー達。果たして花丸高校野球部員の運命やいかに。
ヒーローを名乗る助っ人集団によって居場所を奪われてしまった主人公含む花丸高校野球部員達が、打倒ヒーローと甲子園優勝を目指すストーリー。
帝都の冒険探偵である主人公は1万円という多額の借金(*1)を背負って困っていた。
主人公は野球人形のコンテストで優勝し、大金を得ようとしていた。しかし、もう冒険の費用もパーツを買う金もほとんど残っていない。そんな中、怪盗に盗まれた宝石を取り返して欲しいという依頼が入る。
借金地獄から抜け出すチャンスと主人公と湯田は早速現場に向かう…。
主人公は借金返済と野球人形完成を目指し、規定日数の中冒険の依頼を受けて資金を稼ぐのが目的となる。
野球パート(最大の問題点)
表サクセス
+ | 本作の悲惨極まるノーマルEND・バッドENDと、トゥルールートへの「壁」 |
その他の問題点
裏サクセス
裏のサクセス「大正冒険奇譚編」はシリーズでは『4』、『5』に次ぐ3回目のRPG
+ | 説教臭さについて |
ストーリー
+ | 今作の「主人公達の敵」と黒野博士の名言について |
彼女シナリオ
+ | 本作の彼女候補 |
裏サクセス
+ | 黒幕と真のラスボス |
野球ゲームで野球の出来が非常に悪いというのは致命的であり、それが本作の評価に響いたようだ。
だが、今から遊ぶには野球ゲームとしての出来は壊滅的だが、そもそも今から旧ハードのGBAにそれを期待するのも無理はあるだろう。
現状「あえてGBAで野球ゲームとしてパワポケを遊ぶ」のなら『6』が一番良いという評価が下されている。DSでの『10』以降ならもっと遊びやすい。
一方シナリオを楽しむことを目的としているパワポケファンからの評価は高い。
この『7』で初登場したヒーロー達はシリーズの重要な存在としてそれぞれ愛する者を守るといった「幸せ」のために戦い続けるようになり、サイボーグや超能力者といった「野球離れした人々」と深く関わり、そして台頭するジャジメントやツナミといった裏社会のカウンターとして深く対立していく。
さらにギャルゲーとしての方向により一層力を入れ始めたことから、『6』と並んでおそらくシリーズの転機になった作品。
表サクセスや、後述のバカげたテレビCMなども含めて、良くも悪くも「ヒーロー」という要素を前面に出した作品とも言える。
野球の出来の悪さをシナリオ、彼女、RPGなど野球以外の要素で帳消しにできるかどうかで評価が分かれるだろう。
スタッフの悪ノリ
+ | 以下、悪ノリが酷過ぎるCMと非売品CD |
以後の作品におけるヒーローの扱い
+ | 以下後のシリーズのネタバレ |
*1 この時代の1円は現代の5,000円ほどの価値があり、現在の貨幣価値で言うと1000万円は下らない。
*2 ピッチャーの打球に対する反応が、他の内野手と同じになっているためと思われる。
*3 サクセスでは味方を強化していれば発生しづらくはなるものの、ランナーが台場など足の遅い選手だとどうしても発生する。
*4 クイック○は機能しない?
*5 特に外野は差が大きい。
*6 フライ捕球時に走者が塁に止まっている時は送球しない。また、盗塁時は『6』のようにすぐ送球せずアウトに出来るギリギリで送球するためAIの穴を突きにくくなっている。ただし、三盗時の送球が遅れがちになる、先頭ランナーをやたら気にする、盗塁警戒頻度が減ったなど癖自体はある。
*7 とはいえ、4は同級生が謎の失踪、5は入れ替わった相手が奴隷になるので少し後味が悪いが。
*8 主人公達がヒーロー達により洗脳され野球の事しか考えられなくなるという末路を迎えるのだが、最後に幼児退行を思わせるグネグネとした主人公達の一枚絵が鐘の音と共に表示される、非常に不気味で後味の悪い内容となっている。
*9 耐エラーだけは1Gの選手が多いが、当時はマスクデータであり確認する手段すらない。スタメン起用されやすい選手の中では該当するのがビリジアとホワイトぐらいな上に守備力自体は高いため、実際のエラー発生率はそこまで低くならず、弱点として機能しているかは怪しい。
*10 余談だが、この2名はDSパワポケでも準レギュラーになるが、野球選手としてもパワーは低めながら技巧派であり、後の作品で最強アレンジチーム「デビルスターズ」にも参加している。
*11 最強状態ではオールAに近いステータスでヒーローにも引けを取らない
*12 内容は、ちょこまかと動く的の小さいヒーローをバルカンで倒していく正確性を求められるシューティングゲームである。運要素もありヒーローの機嫌次第で敵の攻撃頻度が変わる。攻略本なしでのクリアは慣れないと難しい。
*13 しかも「ピンチ×」、「ランナー×」持ち。
*14 もちろんこの中で最も弱いのは阿部
*15 ただし河原で特訓すれば阿部以外は変化球を三種類持つようになる
*16 顔グラの影響で非公開だがマイナス特殊能力も多い。
*17 一部の試合では特定条件を満たすと湯田以外の選手全員が好調になる仕様があるが、湯田が投手の状態で古河が抜けていると必ず阿部が起用されるという最悪の状態が発生する。
*18 しかもパワーアップと銘打っておきながら何故かパワーが下がる。
*19 F4GEEとかなり弱い
*20 仲間評価を上げれば幾分能力は上げれるが、それほど大きなパワーアップは望めないうえ、本作は前作「6」と比べて仲間評価の上がり具合がランダムイベントに依存するためさらにトゥルーエンド到達の難しさに拍車をかけてしまっている。なお、しあわせ草バグを使えば仲間評価がべらぼうに上がった状態で始められ、この時はヒーローに負けない能力値になる。
*21 耐エラーは各段階ごとに+1される。
*22 しあわせ草使用時に一定の確率で値に応じて増減
*23 公式攻略本によると装備アイテムを持ち込んでもオールAは無理だったという。
*24 2回目の時点でパワーと耐エラーが下がる。
*25 『8』の隠し彼女の美空はあまり本筋に関わらず、『9』の奈津姫は実は敵に内通している設定で本筋に関わっておりグッドエンドで「HAPPYEND」と言われるあたりで真央ENDを彷彿させるが、真央と違って奈津姫は通常のルートでも最終的に主人公の味方についている。
*26 一応基本能力パーツや特殊能力パーツの値段は一新されている。4と5比べると、野手の場合「ミートカーソル+」が安くなった代わりに「パワー+」の値段が激増したりなど
*27 『4』『5』では起こらないことが前提でバランス調整されている。
*28 『3』『4』『5』と違ってパーツの破損を防ぐアイテムは一切ない。
*29 それぞれ「自由の城」「インカの秘跡」でのみ登場。
*30 モブの兵士や信者、戦闘員は例外で、新規に書き起こされている。
*31 ただしこの方法では多くのアルバムが登録されなくなり、裏ボスを倒しても球団を選択できない。
*32 「夢や願いを叶えるためには、立ちはだかる壁を乗り越えなければならない」ということを露骨にプレイヤーに語っているとも見方ができる。
*33 経験値の入手は出来ないが、やる気と体力や仲間評価とタフは無限に上げることが出来る。
*34 『7』特有のやる気の減少や、マイナス特殊能力取得イベントがあるため悪心象になりやすい。
*35 『2』に登場。当時はモブ扱いで固有の顔すらなかった。
*36 阿和尾、雨月、鶴田、目史亜、亜礼久、衛具是、富流斗。
*37 主人公が最後にレッドや彼女に「ありがとう」と感謝する所に黒野博士の言う正義の反対があるのかもしれない。
*38 パワポケ全体を通じて物語の核心に辿り着くのは難易度が高いが、やはり本作は野球部分がその難易度を無駄に高くさせている。
*39 『5』では忍者の時代なのに戦車が出てきたりした。
*40 GBAパワポケの最終作は『ダッシュ』だが、前述通りこちらは新システムであるカード野球オンリーであり、アクション野球ではない。
*41 衛具是、阿佐、李勇、斬鬼江怖、鳴歩道、断帝、覇我亜など。
*42 要約すると、「同じ出来事から何を学ぶかは人それぞれ」。
*43 こちらは、「甘え過ぎや軽視はせず、常に感謝の気持ちを忘れず接する」。
*44 これは、「作為が強すぎても運に頼り過ぎてもうまくいかないのはゲームでも現実でも同じ」。
*45 公式サイトの「しつもんコ~ナ~」では真央の性格が『7』と違う事を質問していたが、「仲間が出来て幸せと責任を得て変わった」「ただし本質は変わらない」という発言がある。
*46 『7』でのヒーローの一件は花丸高校の野球部員達とヒーロー本人でしか知らないにもかかわらず野崎維織に花丸高校に現れたヒーローの話をしてあげたり、レッドと同じ色のマフラーをつけていたりなど。
*47 カニ怪人は『7』の後に組んだフグ怪人や黒野博士と仲良くやっており、黒野博士に頼んで人間時代のクローンを作ってもらって実家に送り返している。