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ロボアーミー
【ろぼあーみー】
| ジャンル | ベルトスクロールアクション |  
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| 対応機種 | アーケード | 
| 販売・開発元 | SNK | 
| 稼働開始日 | 1991年 | 
| プレイ人数 | 1~2人(同時プレイ) | 
| レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | 
| 配信 | アーケードアーカイブス 【PS4/One/Switch】2017年10月19日/823円(税8%込)
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| 判定 | ゲームバランスが不安定 | 
| ポイント | 爽快感はなかなかのものだが、死亡率高め | 
 
概要
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未来都市・ネオデトロイトが、フロンジード博士率いる「ヘル・シード」なるロボット軍団に占拠され、軍用ロボの「ロボアーミー」であるマキシマ、ロッキーの2機が平和を取り戻すべく立ち向かう、という設定のベルトスクロールアクションゲーム。全6面。
基本システム
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8方向レバー+3ボタン(パンチ、ジャンプ、パワー攻撃)で操作。パンチ、ジャンプボタン同時押しでバックキック。
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パワー攻撃で出る攻撃法は画面左上のパワー残量によって異なる。
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ゲーム中3箇所しか出現しないが、「パワーメタル」というアイテムを取ると、自機は「超電導バギー」に変形し、一定時間無敵となる。
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1P側がマキシマ、2P側がロッキーとなっているが基本性能に差はない。
 
評価点
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良質なビジュアル
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ロボットの金属の質感の描き込みは当時としてはかなりレベルが高い。
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本作は敵のロボット軍団や世界観である近未来の背景、ステージ間のフロンジード博士によるデモシーンとネオジオのパワーの本気を発揮したグラフィックの描き込みは必見。
 
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爽快感の高さ
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出現する敵は全てロボットであり、敵を殴るとカン、ゴンといった、いかにも金属質な乾いた音が出る。敵は爆発する倒されたとともに豪快に破片を撒き散らす。
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また、パワーメタルで変形したバギーで片っ端から敵ロボットを轢いたり、最大レベルパワー攻撃で敵を薙ぎ払う爽快感はなかなかのものと言える。
 
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良好な楽曲群・音声合成によるナレーションボイス
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本作のBGMはネオジオ作品の例に寄って非常に熱い物が揃っていて近未来でのロボット対ロボットの戦いを盛り上げている。
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また、至る所で使用される英語による音声合成ボイスもアメリカンな世界観と合っている事もあってか好評を得ている。
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ちなみに本作で使用されている音声合成やBGMの声ネタは後にSNKの主力タイトルとしてブレイクする事になる『龍虎の拳』や『KOF'94』等の対戦格闘ゲーム群でもほぼ同様の物が使用されている事から、本作の声ネタがいかに好評だったかを物語っていると言えるだろう。
 
 
問題点
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初期のネオジオゲーらしく、異常に難易度が高い。
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自機のライフは5メモリ。デフォルトの難易度設定だと、雑魚の攻撃1発で1メモリ減り、鳥型のメカの攻撃では2メモリ減る。おまけに敵の攻撃はこちらよりも明らかにリーチ、当たり判定とも大きい。
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パワー攻撃はパワー残量が多ければ強力な画面全体攻撃が出来るが、減っていくと前方のみの飛び道具となり、もっと減ると前方至近距離しか攻撃できないショボいビームになる。
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パワー攻撃の残量は自機がミスしても回復しない(コンティニューすれば初期値に戻る)。ライフを1メモリのみ回復させるライフタンク、パワー残量が1メモリ回復するサイバーボールもあるが、正直焼け石に水。勿論出現量は後半になればなるほど少なくなる。
 
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何よりも、ボス敵の攻撃が避けられるように作られていない。攻略法は近づいて必死に攻撃ボタンを連打する事のみ。要するにゴリ押しである。
総評
当時よくリリースされていた「ファイナルファイトの亜種」作品の一つ。
それほど複雑なシステムもなく、とっつきやすい作品ではあるが、異様な難易度の高さのせいであまりヒットしたとは言えなかった。
移植
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NEO GEO ROM版(SNK 1991年12月20日発売)
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業務用と同様。下記のアケアカNEOGEO版の配信までVC等で一切配信が行われていないタイトルの一つであった。
 
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NEO GEO CD版(SNK 1995年4月25日発売)
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ROM版と同内容。小容量タイトルのためローディングは最初の1回のみ。
 
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アケアカNEOGEO版(PS4/Xbox ONE/Nintendo Switch)(ハムスター 2017年10月19日配信)
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MVS(アーケード)版の移植。NEOGEO系ハード以外の機種への移植は今回が初である。
 
余談
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1Pのマキシマは『THE KING OF FIGHTERS '99』で初登場したキャラクターのマキシマの元ネタと言われている。
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また2PのロッキーはマキシマのアナザーストライカーとしてKOF'2000に参戦している他、KOF MIXIMUM IMPACTシリーズのマキシマのアナザーカラーとして登場したり、ネオジオバトルコロシアムの背景に登場する等、相方が有名作のキャラの元ネタになった影響で初期ネオジオのベルトスクロールアクションのキャラクターの割には客演回数が多めだが、本家マキシマはKOFの方に存在を食われてしまったのか、他のゲームへの客演に恵まれていない。どうしてこうなった。
 
最終更新:2024年03月02日 02:19