【ねおじおばとるころしあむ】
ジャンル | 対戦型格闘ゲーム | |
対応機種 | アーケード(ATOMISWAVE) | |
発売・開発元 | SNKプレイモア | |
稼動開始日 | 2005年7月27日 | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
判定 | なし | |
ポイント |
オールスターの名に恥じない「夢の対戦」を実現した人選 ゲーセンでのプレイに全く向かないCPU戦 悪くは無いが大味で粗が目立つ対戦バランス CPU戦の仕様等は後に家庭用移植で一部改善 |
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SNKクロスオーバー関連作品シリーズ |
SNKが長年に渡って展開してきたハード(プラットフォーム)、ネオジオ(MVSとAES)の元に展開された歴代のSNK作品(と一部ADK(旧“アルファ電子”)作品)のキャラクターが参加するお祭り格闘ゲーム。ネオジオに加えて、ネオジオの後継機、ハイパーネオジオ64の作品から参戦したキャラクターも一部存在(*1)。
そんな本作はネオジオにおいて新作ソフト供給を終えて終焉を迎えた2004年(*2)から約1年後の翌年2005年に発売、稼働開始した。
格ゲー代表作を主に取り上げていたKOFとは異なり、より広いネオジオ作品に登場したキャラクターたちによる夢の2ON2タッグバトル実現というコンセプトの対戦格闘ゲーム。
タッグバトル制で、CPU戦はどちらか片方、対人戦は両方を倒せば勝利。
オリジナルキャラ | ユウキ、アイ、グッドマン(最終ボス/家庭用版のみ使用可能) |
THE KING OF FIGHTERS | 草薙京、八神庵、K'、シェルミー |
餓狼伝説/餓狼MOW | テリー・ボガード、不知火舞、キム、ギース・ハワード、タン・フー・ルー、秦崇雷、秦崇秀、ロック・ハワード、双葉ほたる |
龍虎の拳 | 二代目Mr.カラテ(名義上はゲスト参戦の『武力~BURIKI ONE~』枠)、ロバート・ガルシア、Mr.ビッグ、リー・パイロン |
サムライスピリッツ | 覇王丸、ナコルル、牙神幻十郎、色、アスラ |
月華の剣士 | 楓、御名方守矢、一条あかり、鷲塚慶一郎 |
メタルスラッグ | マルコ・ロッシ、マーズピープル(隠し/タイムリリース) |
風雲黙示録 | 獅子王(隠し)、真・獅子王(最終ボス/CPU専用) |
キング・オブ・ザ・モンスターズ2 | サイバー・ウー(*5) |
ADKキャラ | ハンゾウ、フウマ、マッドマン、キサラ・ウェストフィールド、NEO-DIO(最終ボス/隠し) |
その他 | アテナ(隠し/タイムリリース)、ミズチ(*6)(最終ボス/隠し) |
まずアーケードにおいては
CPU戦が不評要素の殆どを締める
。
インカム重視のこの仕様にめげずこのゲームを遊んでいたのは、大会に出場できるレベルまでやり込む、いわゆるガチ勢くらいなもので、当時ゲーセンに通っていた人でも、理不尽な強さを持つボスにボコボコにされた為に1,2回プレイして終わり…のユーザーが大半だった。
そうでなくても当時は『ギルティギアイグゼクス スラッシュ』『メルティブラッド アクトカデンツァ』『北斗の拳(AC)』『KOFXI』などの多種多様な格ゲーがリリースされており競争相手も非常に多く、所謂『コンボゲー』全盛期であったため、そちらに流れていったプレイヤーが大多数を占めたため、必然的に多くのゲーセンにおいて本作は常に閑古鳥が鳴いている状態か、早期に撤去されていたのが実情だった。
また対戦バランスはKOFシリーズほど悪くはないがキャラ間の格差は激しく、システム面でも調整不足な面があり良作・名作の域には遠い。
しかしネオジオオールスターという新たな境地を開き、事実上の前作の存在はあったとはいえ独自システムもそれなりに昇華されており、新シリーズの出発としては十分な完成度を持っていた。
KOFシリーズとはまた異なる方向性を打ち出すことに成功していたのだが、アーケード版の不評を払拭するようなフォローが一切行われず、一作限りの作品となってしまった。
共通部分は省略しています。
対応機種 | プレイステーション2 | 裏を見る |
発売日 | 2005年12月22日 | |
定価 | 7,140円 | |
レーティング | CERO:12歳以上対象 | |
廉価版 |
SNKベストコレクション 2007年1月25日/2,940円 |
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配信 |
Xbox LIVE ARCADE 2010年6月9日/800マイクロソフトポイント ゲームアーカイブス 2015年2月18日/1,000円 |
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判定 | なし |
*1 『武力~BURIKI ONE~』から出場のリョウ、ポリサムこと3D版『サムライスピリッツ』シリーズ2作からの出場である色とアスラが該当。アスラに至っては携帯ゲーム機を除けば2Dグラフィック化は今作が初である。
*2 ネオジオ最終作は『サムライスピリッツ零スペシャル』。
*3 フウマのみ、『痛快GANGAN行進曲』にゲスト出演したことがある。
*4 『SVC CHAOS』及び本作では“天界の守護者”の肩書で登場。本作においては「『SVC CHAOS』で起こしたとある事件の償いの為ネオジオワールドに降りてきた」という設定になっており、試合前の掛け合いで『SVC』で共演したキャラに文句を言う演出が存在する。
*5 原作のサイバー・ウーと同一のものではなく、全く異なる設定がある。
*6 KOF'97のラスボス・オロチのクローンという設定。しかし元々オロチは精神体(地球意思)であり、肉体はオロチが現世に顕現するために触媒にしたオロチ八傑集・四天王のうちの一人(KOF'97ではクリスが該当)の物であるのだが…。また声優もクリスの声優である女性声優の緒方りお女史から、男性声優の丸尾恒人氏(KOF2003のデュオロンなどを担当)に変更されている。
*7 そうでないものもある。例えばハンゾウ・フウマの「協力奥義 挟撃九字斬陣」は通常のダブルアサルトと発生もダメージも一緒。
*8 一応交代直後は隙があるのだがたった「3F」しかないため、相当意識していないとなかなか大反撃は狙えない。
*9 本作ではジャンプが緩く高めのキャラクターが多いため、起き攻めならともかく、「相手のちょっとした隙にジャンプ攻撃からのフルコンボを狙う」のが、かなりやりにくいのも一因。
*10 メインイラストを担当したおぐらえいすけ氏ではなく別のデザイナーが担当
*11 ただしこの画面サイズの影響により端までの距離が若干広くなり飛び道具系に極わずかな影響が生じているが今のところ問題視されてはいないレベル
*12 余談だが、竜白は『頂上決戦 最強ファイターズ』でも紛れているほか、『SNKギャルズファイターズ』の類似技「劾鬼・魑魅魍魎」にも紛れており、毎回召喚されている。
*13 そのため、出典のKOF'97発売当時の雑誌などの媒体では技の見た目や性質を指して(※は本作のミズチに相当する技)、「衝撃波を飛ばす(※解除-はらえ-)」「斜め上or前方にバリアを張る(※顕斎-うつしいわい-)」「画面全体に光を浴びせる(※混-まろかれ-)」などと便宜上の仮称で呼ばれていた。