ガイアシード
【がいあしーど】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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プレイステーション
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発売・開発元
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テクノソレイユ
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発売日
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1996年12月13日
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定価
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5,800円(税別)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象) ※ゲームアーカイブスで付加
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配信
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ゲームアーカイブス 2009年7月8日/628円(税10%込)
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判定
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なし
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ポイント
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システム開発会社が放ったB級カルトゲーム PS高額中古ソフトの一角 模倣?オマージュ?詰め込み過ぎのSTG愛 STGには珍しい体力ゲージ制により難易度は低い 粗は目立つが、独特のムードに魅入られたファンも多い
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概要
PS前期に発売された、家庭用STG。
発売・開発元は群馬県高崎市にを拠点を構え、当時はシステムパッケージ開発がメイン事業であるテクノソレイユ。今作は同社のコンシューマゲーム初参入作品でもある。
作品の知名度は低いものの、その長所と短所はいずれも強烈で、ひっそりと愛されているPSマイナー作品の一角である。
あらすじ
遠い未来、地球は1つの機械に管理されていた。
ガイアシードと呼ばれるその機械は
人々に永遠の豊かさは繁栄を約束した。
時が過ぎ、人類が閉ざされた宇宙への道を再び開いた時、懐かしい悪夢と再び出会う事となった。
「プロトタイプ・ガイアシード」…ウラノスとの接触である。
研究中の事故により宇宙へと放り出されてしまったそれは一世紀の時を経て再び人類のもとへ帰ろうとしていた。
人類は当惑し、ガイアシードにその対応策を求めた。ガイアシードは「ウラノスの破壊」という一つの選択肢を出した。
かくして人類は遠隔誘導式自己修復型戦略兵器「アダマス」を使ってのウラノス・コア破壊を決定する。
ヴァーチャル・パイロットとして選ばれたのはクロノスという青年だった。
ガイアシードにより、現在もっとも「感応力」が高い人間が選ばれたのである。
彼の「感応力」は20世紀の人類並みに高いと測定された。
(取扱説明書より引用)
特徴
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構成
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全7面。
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マルチエンディングとなっており、ゲーム内の行動に応じて3種類の結末に分岐する。
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ハッピーエンドは1種類のみ。ただし達成条件が一番厳しいのはノーマルエンドである。
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難易度は3段階。PRACTICE/NORMAL/HARDに分かれている。
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それぞれコンティニュー可能数が異なり、PRACTICEは無限、NORMALは5、HARDは3となっている。
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PRACTICEは4面で終わるため、エンディングを見る事は出来ない。
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体力
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横スクロールシューティングには珍しく、ゲージ制を採用している。
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一般的なSTGのように弾に当たっても一撃では死なず、ゲージが空になる事で初めてミスとなる。
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加えてゲージは時間経過で少しずつ回復する。かなりの親切設計となっている。
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ショット
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連射可能。
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道中では自機アダマスにそっくりな敵戦闘機が現れる事があり、破壊するとパワーアップアイテムを放出する。これを取る事で、ショットの強化や変更を行うことが可能である。
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赤や青のアイテムはメインショットを強化し、黄や緑のアイテムはサブショットを入手できる。
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いずれも時間経過で色が変わり、どの色で取得したかによって効果が変わる。
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メインショットのアイテムを取った場合、攻撃性能が1段階アップする(最大3段階アップ可能)。ミスすると1段階下がり、ゲームオーバーになると初期性能に戻ってしまう。
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メインショット
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赤アイテムで手に入るニードルショットはオーソドックスな連射武器。パワーアップさせることで2way、3wayと弾列が増える。
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ゲーム開始時やコンティニュー時はこちらを装備している。
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青アイテムで手に入るレーザーショットは直線状の弾を連射する。ニードルショットより攻撃範囲が狭い代わりに、威力と貫通性能が高い。
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サブショット
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いずれもメインショット射出時、一定間隔で同時に発射される。
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緑アイテムのサイファーウェーブは4つの弾を後方から前方に、放物線を描くように射出する。
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黄アイテムのエナジーブラスターは爆発する弾を上下に発射する。
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ボムに相当する攻撃としてインテンスファイアが使用できる。
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これは体力同様に自動回復ゲージが設定されており、満タンの時にだけ高威力の大型攻撃を発動できる。
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一度使用するとゲージが空になり、再びゲージが貯まるまで使用不可になる。このため弾数で難所をゴリ押す事は出来ない。
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発動しても無敵にはならないが、一部の敵弾を打ち消すことができる。
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攻撃方法はメインショットに応じて変化する。ニードルショット中はホーミング弾を大量放出する拡散粒子ビームが、レーザーショット中は地形貫通する極太ビームの強化レーザーが発射される。
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ボス戦
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全てに制限時間が設定されていて、時間になると自爆する。
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自爆に巻き込まれると、アダマスの体力ゲージが空になる。その後はゲージが回復するまで上手く持ちこたえる必要がある。
評価点
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情緒豊かな世界観
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ポエム調で始まるOPを筆頭に、STGらしからぬ垢抜けた空気感はどことなくロマンチックである。そのムードは独創的で、タイトー製演出型シューティングの流れを汲んだ美しい作風に仕上がっている。後述するBGMのクオリティと合わさり、本作随一の特色と言っても過言ではない。
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本格的なSFを題材としており、中でもユニークな演出で世界観を表現した4面前半は強く印象に残る。
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ステージ間の移動はシームレスで場面転換が無く、ごく自然に没入感を維持してくれる。
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マルチエンドも世界描写に一役買っている。
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条件とシナリオは上手く合致していて、どのエンディングも魅力的である。本作の分岐要素を評価点に挙げる声は多い。
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高品質なBGM。
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ピアノを主旋律に奏でられる各楽曲は、その静かなムードを高めるのに一役買っている。
BGMを手がけたのは、のちに『オトメディウス』などに参加する石川ナオト氏。
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美しい楽曲を取り揃えており、本作を彩る魅力の一端を担っている。
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曲名もオープニング同様にポエム調で、一部は意味深な意味が隠されており、ゲームの雰囲気を盛り上げる。
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中でも1面BGM「自滅民族」は特筆すべき仕上がり。重いパーカッションの裏で綺麗な音色を奏でるピアノ・コーラスに始まり、躊躇と不安を感じさせる中盤、そしてボス戦直前の盛り上がりまで、全てがゲーム内演出と巧みに調和している。本作を代表する、名曲と言っても差し支えないBGMである。
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この他に7面BGM「決断」もクライマックスにふさわしい盛り上がりで人気が高い。
賛否両論点
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悪く言えば既視感の強い、良く言えば作品愛全開なオマージュの数々
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今作では、あらゆる有名STGで見られた演出がこれでもかと言うほどに登場する。
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『メタルブラック』を始めとするタイトーSTGを中心に、オマージュ元は多岐に渡る。
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例えば4面のボスの背景は『メタルブラック』の4面ボスそっくりで、6面の洞窟は『グラディウスIII』そっくり。
また、しなやかに曲がるホーミングレーザーや神秘的なBGMは『ダライアス外伝』を彷彿させたりと、どこかで見たことがあるような演出が多々見られる。
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あまりにオマージュが露骨過ぎて、"パクリ"として糾弾する声、没個性的と評する声もあり、否定的な要素とも捉えられがちである。
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しかし拾われたネタは範囲が広く、製作陣の愛を賞賛する声もある。様々な作品を渡り歩いたシューターであれば、むしろニヤリとできる一因にも。
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いずれにしても本作を象徴する強烈な一面には変わりなく、今作の語り草となっている。
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自動回復する体力ゲージの採用
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本作第二の賛否両論要素。他のゲームでは味わえない魅力と取るか、ゲームを台無しにする要素と取るかはプレイヤーによって大きく変わる。
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このシステムにより、本作は一般的なSTGよりも難易度が低い。弾避けが得意なプレイヤーであれば、通常難易度を初見でノーコンティニュークリアも十分に狙える。
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ストイックなシューターにとってはやりごたえが無く、上述した既視感の強さもあと合わせて否定的に語られる事も多い。
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ただし簡単といっても、普段STGを遊ばないプレイヤーにまでヌルすぎるわけでは無い。最高難易度でベストエンドを見るにはある程度の実力や学習が必要で、腕前によっては程よい試行錯誤が求められる。
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初見殺しの極太ビームや弾幕など、敵の攻撃は激しめに作られており、バランスが全く破綻しているわけではない。プレイスキル次第では、安定したゲームバランスを味わう事も可能である。
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実際、発売元の紹介ページでも本作のゲージ制は「初心者でも安心してプレイできる」として売りの一つに挙げられている。
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STGはどんなに装備を整えても一度のミスで台無しになりがちだが、本作はそのプレッシャーから解放されており、独自のシステムを評価する声も少なくない。プレイヤーによって大きく感触が変わる要素でしかなく、十分楽しめる範疇として評価する声もある。
問題点
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グラフィックのクオリティ
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今作で最も批判されている要素。
全体的にのっぺりとした色遣いで、厚みが感じられない。その出来は前世代ハード並みで、メガドライブかPCエンジン相当と評する声も。
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敵のデザインはやや単調で、独自の魅力が出せているとは言いがたい。
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中でも雑に各パーツを組み合わせた表ラスボスはデザインが酷く、物語の佳境をぶち壊しにする残念デザインは批判の的になっている。
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グラフィックの拙さはゲームにも支障が出ており、背景と障害物の区別がつきにくい点は特に問題である。
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最初のステージは特に顕著。これは宇宙船の破片や小惑星を掻い潜る面で、背景がごちゃごちゃしており、索敵も弾避けもままならない。
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3面ボスは登場時に暗闇のなか忍び寄ってきて、殆ど視認できない。姿を表すのを待っていたら、いきなりぶつかって体力を削られる事故に遭う事も……
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4面ボスは沢山の球体をバックに、同じ形の球体が襲ってくる。かなり見辛くて嫌らしい。
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弾の色を目立たせるなどの工夫は無く、暗いステージの多さもあってぶつかりやすい。理不尽な方向性で難易度を上げてしまっている。
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HUD(スコアやゲージの表示)の扱いも雑で、敵や自機が移動可能な場所にデカデカと映っているせいで弾避けの邪魔になる。
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UI面
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キーコンフィグが無い。
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オートロードが搭載されているが、何故かオプション設定は保存されない。
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起動の度に難易度を切り替える必要があり、少し面倒である。
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ランキング登録してもオートセーブされない。うっかり電源を切るとせっかくのクリアが水の泡に……
総評
巧みな演出と楽曲、てんこもり過ぎるオマージュ、良くも悪くも親切な難易度調整、残念すぎるグラフィック……今作の長所や短所はどれもこれも強烈で、プレイヤーによって受け取る印象は千差万別。かなり厳しく評価するプレイヤーから、堅実に面白さを見出すプレイヤーまで、ネット上でも様々な意見が確認できる。
少なくとも単なるマイナー作品では終わらない、不思議な個性と制作陣の情熱に満ちたゲームであるのは間違いなく、もっぱらカルトゲームとしての価値を見出された作品である。
この記事や他サイトでの反応を見た上で興味が湧いたなら、ゲームアーカイブス版の購入が推奨される。プレイヤーによっては、他のゲームで味わえない特異な体験が待っているかもしれない。
簡単な作品から練習をしてみたいSTG初心者、一風変わったゲームを求める歴戦のシューターには特におすすめできそうな一作。
余談
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ベストエンド条件は誤解されがちで、2022年現在も誤情報を載せているサイトが確認できる。
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ただしこの"間違った条件"で攻略すると本作の難易度が底上げされ、実際のエンディング内容ともいい感じにマッチする。今作が物足りないと感じたら、敢えてこの方法で攻略するのもアリである。
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詳細(若干ネタバレ注意)
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その条件とは「全てのボスを倒さずにクリアする」というもの。
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確かにこの方法でも真エンドには到達できるが、実際に分岐条件に関わるのはラスボス戦での行動のみで、それ以前の行動は全く関係ない。
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難易度が上がる原因は、この方法で攻略すると長期戦を強いられる事に加え、時間切れ時の自爆によって次ステージ序盤がシビアな展開となるため。
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販売本数の少ないシューティングの例に漏れず、中古価格がかなり高騰している。
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PSにおいては『コットン100%』『キュイーン』『ハームフルパーク』『ZANAC×ZANAC』と並ぶ、入手困難STGの一角である。
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しかしゲームの出来には色々と難があるため、購入は慎重になる必要がある。プレミアソフトだからといって必ずしも作品の出来が良いとは限らないが、それにしても本作は極端なケースである。
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最高難易度でも他のSTGと比べて容易にクリアできてしまうので、スコアアタックを目指さないのであればプレイ時間もそこまで長くない。
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逆に決して全否定されるほど酷いゲームではなく、独自の魅力に惹かれたユーザーも多いので、ゲームアーカイブス版は遊べるうちに躊躇せず購入するのが推奨される。
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発売元のテクノソレイユはこのあとPS向けに数本のソフトを出したが、2000年11月発売の『TALL TWINS TOWER』を最後にゲーム開発事業から撤退している。
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立ち位置としては『ハームフルパーク』のスカイ・シンク・システムと近似してる部分があるとも言える。
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ちなみに送り出したソフト4本は全てが入手困難もしくはプレミアソフトとなっている。PSのレアソフトを漁っているプレイヤーにとって「テクノソレイユ」の名前は強く印象に残っているのではないだろうか。
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幸いどのソフトもゲームアーカイブス版が配信されているので、興味が湧いたら早めの購入を。
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オマージュ元の一つである『ダライアス外伝』PS移植版は、奇しくも本作と同日発売であった。
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グレフの社長が本作の熱狂的なファンとの事である。(メタルブラックが好きすぎてタイトー時代にGダライアスのビーム合戦を取り入れ、メタルブラックをリスペクトしたボーダーダウンを作ったぐらいで、メタルブラックをオマージュした部分もある本作が大好きとの事。)
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『ボーダーダウン』は本作からも影響を受けたのではと思われる部分もある。本作とメタルブラックと共に見比べてみるのも楽しいだろう。
最終更新:2023年04月07日 01:06