本項ではWiiU版『ゼルダ無双』、3DS版『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』、Switch版『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX』の3本を紹介します。
判定はすべて「良作」です。
【ぜるだむそう】
ジャンル | アクション | ![]() |
対応機種 | Wii U | |
発売元 | コーエーテクモゲームス | |
開発元 |
コーエーテクモゲームス (オメガフォース/Team NINJA) |
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発売日 | 2014年8月14日 | |
定価 |
パッケージ版:7,389円(税別) ダウンロード版:6,463円(税別) |
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レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント | ゼルダ愛あふれる開発スタッフによる原作再現と大ボリューム | |
ゼルダの伝説シリーズリンク | ||
無双シリーズリンク |
『メトロイド アザーエム』『ポケモン+ノブナガの野望』に続く、任天堂とコーエーテクモゲームスの提携作品。
今回は『無双』シリーズでおなじみのオメガフォースと、Team NINJAに加えて任天堂側から青沼英二氏がスーパーバイザーとして開発にかかわり、『ゼルダの伝説』シリーズに登場する様々なキャラクターとその世界観を起用した、一風変わった『無双』を作り上げた。
このゲームは『ゼルダ』のお祭りゲーという側面を兼ねている。『時のオカリナ』『トワイライトプリンセス』『スカイウォードソード』の3本による世界観はストーリーにかかわり、これらのタイトルの関連キャラクターも登場する。
「力」、「知恵」、「勇気」から成り、触れた者の願いを叶える聖三角形、トライフォース。トライフォースをめぐって何度も繰り返されてきた善と悪の戦い。
ハイラルが悪しき者の手に堕ちそうになった時、その度に緑の衣に身をまといし勇者が現れ、悪しき者の野望を打ち砕いた。
勇者は二度と悪しき者が復活しないように、悪しき者を4つの魂の欠片に分け、3つを時空の彼方に送り、残りの1つは聖地の入口に神殿を造り、マスターソードで封印した。
そして、ハイラルの果て、代々魔女は水晶で「力」「知恵」「勇気」のトライフォースの均衡を感じ、異変に備え続けてきたが……
(公式サイトより引用)
コラボレーション
登場キャラクター
ゲームモード
アイテム
魔力解放
ウィークポイントスマッシュ
キャラクター育成
協力プレイ
ふんだんに盛り込まれた『ゼルダ』要素
再現度が高いながらも進化を感じさせるグラフィック
メリハリのある戦闘
多彩に差別化かつ強化されたアクション
わかりやすく落とし込まれた『無双』のシステム
ストーリーについて
巨大ボスの仕様
黄金のスタルチュラ
協力プレイについて
素材
アドベンチャーモードの戦績評価
コッコ
ザントのウィークポイント
テスチタート触手について
L注目の仕様
同名だが外見が異なるキャラクターについて
遭遇率が高い不具合の存在
オンラインマルチプレイが存在しない
『無双』の爽快感をそのままに『ゼルダ』の要素をほぼ無理なく落とし込んだ本作は、双方のファンにとって新鮮で楽しめる良作に仕上がっており、これまで凡作から一歩躍り出られなかったコラボ無双の一作としては、会心の出来であることに疑いの余地はない。
任天堂のゲームシリーズでは非常に稀有な他社主導の制作であり、発売も開発もコーエーテクモゲームスに委ねていることによって、第三者の視点から観た『ゼルダ』シリーズに対する愛を感じられる。
そしてレジェンド・アドベンチャーの両モードを遊び尽くすだけでもかなりのボリュームがあり、不具合や不満点も少なく抑えた上で、アップデートによってさらに盤石になっている。
+ | 一応、オリジナル作品のネタバレ注意 |
【ぜるだむそう はいらるおーるすたーず】
ジャンル | アクション | ![]() |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | コーエーテクモゲームス | |
開発元 |
コーエーテクモゲームス (オメガフォース/Team NINJA) |
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発売日 | 2016年1月21日 | |
定価 |
パッケージ:5,800円 ダウンロード:5,143円(各税別) |
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レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
WiiU版以上のボリューム 没キャラのリンクルが実装 New3DS前提のスペック |
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ゼルダの伝説シリーズリンク | ||
無双シリーズリンク |
新キャラクター、新シナリオ、新システムなどを追加した3DS移植版。WiiU版のアップデートとDLC関連をほぼ全て封入している。
+ | アップデートにより改善済みの問題点 |
WiiU版の評価点をそのままに一部改善点も追加要素の問題点もあるが、新たな作品の参戦によりまさにハイラルオールスターズといった膨大なボリューム。
劣化点が目立つ旧3DSでも携帯機での無双としては十分だが、WiiU版と同じ様な快適さでプレイしたいのであれば、New3DSでプレイするのをお勧めする。
【ぜるだむそう はいらるおーるすたーず でらっくす】
ジャンル | アクション | ![]() |
対応機種 | Nintendo Switch | |
発売元 | コーエーテクモゲームス | |
開発元 |
コーエーテクモゲームス (オメガフォース/Team NINJA) |
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発売日 | 2018年3月22日 | |
定価 | 6,800円(税別) | |
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
WiiU版と3DS版のいいとこどり ごくわずかに劣化した点も ボリューム過多で武器のランクアップが遠い |
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ゼルダの伝説シリーズリンク | ||
無双シリーズリンク |
上記のWiiU版と3DS版の完全版であり、基本的なシステムなどは3DS版『ハイラルオールスターズ』をベースにして、両方の要素を統合したバージョンとなっている。
究極版・最終移植版というだけあって、ボリュームはシリーズトップクラスの凄まじさを誇り、これ1本で長く楽しめる。
ところどころ移植に合わせた調整がされていない箇所や見過ごせない不満点は少なからずあるものの、元々の完成度が無双シリーズとしては比較的十分高い部類に入る。
*1 得意な属性が光だと黄色、火だと赤、水だと青、雷だとオレンジ、闇だと紫のオーラを身にまとう。
*2 先立った仕様は真・三國無双7にて存在していた
*3 『真・三國無双6』以降で、苦戦している味方に接近することでその味方を一度だけ回復させることができる仕様を元にしている。
*4 多くのステージで4,000(ハート10個分のロス)を超えてしまうとAランク確定
*5 プレイヤー使用時は強攻撃の連続使用によるスタミナゲージが可視化されているが、進行したゲージを戻すことで特殊攻撃を使用できる。
*6 正確には「まっすぐ走っていた時に到達するであろう場所に攻撃する」という偏差射撃の仕様なので歩きやガード移動だと当たらなくなる。また、屋内の判定がある場所だと降って来ないようになっている。
*7 後に単品で有料配信されている
*8 リンク同様喋らず、妹のアリルが代弁する
*9 ダメージ無効化型のスキルである「絶対水壁」「連続水壁」は、スリリングバトルや「攻撃をすべてかわせ!」ルールでも激化前の被ダメージを耐久値について参照する仕様のためかかなり強力に働くことがある。
*10 ルト、ギラヒムなどアドベンチャーモードで解禁される場合もある
*11 すれちがい通信で配信もされていた
*12 原作で声を担当していた丸山詠二氏が、本作製作発表から約3ヶ月後に亡くなったため
*13 しかもこのステージはミッションが「孤立した味方軍団を救出せよ!」&結界拠点が2セットも存在するため、アイテム強化薬による強化矢ゴリ押しも一筋縄では通らない。
*14 マスターソードの封印解放が最低条件
*15 冒険マップにはレベル1の追加武器種のみ、レベル2武器は大海原マップの中盤以降、レベル3武器は裏冒険マップの後半、レベル4武器は黄昏/タルミナマップの後半、レベル4+と3DS追加キャラはコホリント/大冒険/タルミナに集中している。
*16 裏大海原マップにはメドリ以外の武器は存在しない。
*17 一部の高レベル武器が手に入るステージは複数キャラを連れていけるため、リンクなど育成が突出したキャラを2番目以降に選んでの引率が可能。