【はんじゅくひーろーふぉー しちにんのはんじゅくひーろー】
ジャンル | バラエティ・RPG | ![]() 高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売・開発元 | スクウェア・エニックス | |
発売日 | 2005年5月26日 | |
定価 |
通常版:7,140円(税込) 限定版:9,240円(税込) |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
3vs3戦闘の導入、移動システム変更など、全体的なシステム刷新 たまご戦闘の復活、エグモン復活等、戦闘面での不満は解消傾向 エッグマンが役に立つ日が来た 雰囲気と世界観は前作『対3D』と同様 当時は珍しい「公式生放送」を実施するなど意欲的な宣伝 |
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半熟英雄シリーズ |
『半熟英雄』シリーズの第4作目であり、3作目『対3D』の直接的な続編。パロディが多くあり、元ネタを探すだけでも面白い作品である。
ジャンル名にある通り、今作では今までのRTS色が薄れており面クリア型に近いシステムとなっている。
前作のラストで、ゲーム史上最悪のヒロインの一人と言って過言ではないカトリ・イネと結婚させられることになった若。
しかし婚礼の儀の当日、空から巨大な火の玉が落下し、その中には若のものとは違う「たまご」を使う、謎の機械生命体の姿があった。
どうにか撃退した王子たちだが、エッグワールドの伝説に、
「この広い宇宙には7人の英雄が存在するという。英雄の持つ7つのたまご呼び合うとき…すべての世に災厄訪れん…。」とあることを知る。
何者かが、7人の英雄と、その「たまご」を狙っているらしい。こうして王子たちは、まだ見ぬ英雄に出会うため、アルマムーン王国の存在する惑星アルマムーンから宇宙に飛び出すことになった。
シリーズ初作『半熟英雄』、前作『半熟英雄 対 3D』の記事も参照。
+ | ゲーム開始前の主人公とは別の名前・しゅみ(好きな人or恋人の名前入力)についてのネタバレ |
+ | とあるボスについてのネタバレ |
戦略シミュレーションとしての要素が薄まったことなどには賛否があるが、複数戦闘制と「タコメーター」の導入により、過去作で問題だったRPGとしての戦略性を獲得した。
特にタコメーターシステムはそれなりにオリジナリティがあり、作品のノリともマッチしたシステムが本作の評価を押し上げている。
他にも完全ではないが随所に前作からの改善点が見られ、総合的に見ればまぎれもない良作である。
ただ、路線的に評価の低かった前作『対3D』を引き継いでおり、グラフィックに変化がないこともあって結局は前作の延長線上の作品として扱われやすい。
万人向けのパロディネタが増えたため間口は広がったものの、やはりキャラクターやストーリー回しの点で賛否両論である。
結果的に、減ったファンはあまり取り戻せなかったのが残念なところである。