本項ではゲームボーイアドバンス用ソフト『ロックマン エグゼ』と、リメイク版のニンテンドーDS用ソフト『ロックマン エグゼ オペレートシューティングスター』の両方を紹介します。
判定はどちらも「良作」です。
【ろっくまん えぐぜ】
ジャンル | データアクションRPG | ![]() 裏を見る |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス | |
メディア | 64MbitROMカートリッジ | |
発売・開発元 | カプコン | |
発売日 | 2001年3月21日 | |
定価 | 5,040円(税5%込) | |
プレイ人数 |
【GBA】1~2人 【Wii U】1人 |
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セーブデータ | 1個(バッテリーバックアップ) | |
レーティング |
CERO:A(全年齢対象) ※バーチャルコンソール版より付加 |
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配信 |
バーチャルコンソール 【Wii U】2014年7月9日/702円 |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
アクションとカードゲームとボードゲームの融合 インターネットの構造を活かした新機軸のストーリー GBAを代表するヒットシリーズのひとつ |
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ロックマンシリーズリンク ロックマンエグゼシリーズ |
西暦200X年。
IT産業の急激な発達により、あらゆる電子機器がネットワークを介する高度ネットワーク時代が到来。
人々は誰もが「PET (Personal Terminal の略)」と呼ばれる携帯情報端末を持ち、
そこに組み込まれた疑似人格型プログラム「ネットナビ」によって、日常生活のほとんどをネットワーク上で補うことができる。
そんな「PET」と「ネットナビ」の発明は21世紀の電脳革命と呼ばれ、全世界に豊かな生活をもたらした。…しかしその一方でハッキングなどの犯罪が深刻化し、全国各地のネットワークで多発するウイルス・ネットテロ事件が社会問題化していた。
中でも「WWW(ワールドスリー)」と名乗る謎の組織の犯行は悪質で、ウイルスによる電子機器誤作動事故や、サイバー攻撃により倒産する企業、データを全て消去され社会から取り残される人間が続出。
「WWW」の凶悪なウイルスの前には、ネットポリスも打つ手が無い状態だった。…デンサンシティ、秋原町。
その町には、今や小学校での必修授業となった「ウイルスバスティング」を鮮やかにこなす少年とネットナビが住んでいた。
彼の名は「光 熱斗(ひかり ねっと)」。そして彼のネットナビ、「ロックマン.EXE」。
その能力ゆえに2人は、これから大きな事件の渦に巻き込まれていくのだった。
(説明書・公式サイトから転載・修正)
ロックマンシリーズの派生作のひとつにして、GBAのローンチタイトルを飾った新シリーズ第一作目。
ロボットSFな世界観のこれまでのロックマンシリーズから大きく変わって、「ネットワークの発展した近未来社会」というテーマを取り上げており、本作はまだまだ粗削りなものの秀逸な世界観設定が評判となり、次作以降の高い完成度をもって歴代ロックマン作品群の中でも屈指の名作シリーズに至る。
+ | 強力なチップ・戦略 |
後にシリーズ化、漫画化、アニメ化し、多くの人々を魅了したGBA最初期の名作である。
本シリーズは発売当時はPS2率いるソニー全盛期であり、押され気味であった任天堂勢の主流・GBAを「ポケットモンスターシリーズ」と共に支え続けた。
また、「ポケモン」と同様に今までオマケ扱いであった通信対戦という機能を爆発的に広めた。
1作目ということでまだまだ改良すべき点はあるものの、シリーズの基はこの時点でほぼ完成されていたと言っても過言ではない。
【ろっくまん えぐぜ おぺれーとしゅーてぃんぐすたー】
ジャンル | データアクションRPG | ![]() |
対応機種 | ニンテンドーDS | |
発売・開発元 | カプコン | |
発売日 | 2009年11月12日 | |
定価 | 4,190円(税5%込) | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント | 『流星』とのコラボシナリオが追加 |
移植度に関しては劣化した部分や改悪された部分もなく評価は高い。
DSという機器を生かした機能も違和感なくまとまっていて、『流星』要素も『エグゼ』の流れを壊すことなく組み込まれており好評。
しかしまだまだ荒削りだった『1』のリメイクということもあり、同じくDSで発売された『5DS』と比べるとボリューム不足感は否めない。
それに加えて対戦バランスやバトルチップ等放置されている問題点も目立つ。
それでも『エグゼ』の第一作を楽しむには充分であるため、気になる人は手にとってプレイしてみるのがいいだろう。
『流星』にいい印象を持っていない『エグゼ』ファンも、食わず嫌いせずに遊んでみる価値はある。