【むそうおろち】
ジャンル | タクティカルアクション | ![]() ![]() |
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対応機種 |
プレイステーション2 Xbox 360 プレイステーション・ポータブル Windows |
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メディア |
【PS2/360/Win】DVD-ROM 【PSP】UMD 各1枚 |
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発売元 | コーエー | ||
開発元 | コーエー(オメガフォース) | ||
発売日 |
【PS2】2007年3月21日 【360】2007年9月13日 【PSP】2008年2月21日 【Win】2008年3月20日 |
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定価 |
【PS2/360/Win】6,800円(税別) 【PSP】5,280円(税別) |
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レーティング | CERO:B(12才以上対象) | ||
コンテンツアイコン | 暴力、セクシャル | ||
判定 | 良作 | ||
無双シリーズ |
無双シリーズの10周年記念として発表されたシリーズのオールスターゲーム。
システムは『戦国無双2』がベースであるが、『真・三國無双4』と『戦国無双2』のキャラクターとマップが登場し、日中の英雄共演が繰り広げられる。
「魔王・遠呂智(おろち)」によって、『真・三國無双』シリーズの世界と『戦国無双』シリーズの世界が融合。
遠呂智によって支配されてしまった世界を舞台に『三國』と『戦国』の英雄たちの共闘や対立が描かれる。
『戦国無双2』では登場しなかった石川五右衛門、今川義元、くのいちも復活したが、『戦国無双2 猛将伝』で新しく登場した武将と『真・三國無双2』にのみ登場した伏犠・女媧は使用できない(*1)。
+ | 以下それぞれの特徴 |
アクション面
その他
キャラクター関連
その他
敵の攻撃力が高すぎる
属性ゲー
『無双OROCHI』シリーズは属性ゲーと揶揄される(*4)ほど、武器属性が極めて強力で依存度が強いゲームである。
具体例を挙げると、武器属性や特技によって、激難高難易度の敵武将や遠呂智ですら一瞬で溶かすほどの攻撃力を得られる。
本作の爽快感に繋がる魅力である一方、この属性にもバランス面でいくらか問題点がある。
まとめると、敵も自分も火力が凄まじいまでにインフレしており、敵の攻撃を食らう前に高速広範囲超火力を当てる世紀末じみた戦法が半ば必須となっている。
武器強化や特技を装備出来ない序盤では敵も結構固い。そのため攻撃力もかなり低くゴリ押しも不可で、ジリ貧になりがち。
これが、お互いの火力インフレが賛否両論点ではなく問題点に入る理由である。
格差問題
当時の無双シリーズ共通の問題点だが、キャラ性能の格差がとにかく酷い。本作の難易度が高めなこと、属性ゲーである事もあって余計に目立つ。
この手のゲームでは強キャラに関しては叩かれることは少ないものの、高難易度で戦うのが困難な弱キャラは批判される傾向にある。
無双シリーズにおけるお祭りゲーの記念すべき第1作。
後に続編も多々作られることになるシリーズだが、その基本的な骨子は本作で概ね完成している。
『三国』『戦国』入り乱れてのバトルの爽快感は素晴らしいものがある。
無双シリーズのファンが夢見た、時代を超えた武将同士の夢の共演が実現した作品といえよう。
しかし本作では難易度が明らかに調整ミスな上、武器錬成で何とかなるとはいえ理不尽気味に高い為、かなりの苦戦を覚悟しなければならない。
現在では次回作『無双OROCHI 魔王再臨』ベースの改善されたバランスで本作のストーリーを追加実装した『無双OROCHI Z』が登場している(*12)。
*1 彼らの登場は次回作『魔王再臨』を待つことになる。
*2 『戦国無双』や『戦国無双2』の特殊技2の3段階強化時と同等。
*3 馬術強化レベルが最大になると、チームの先頭が戦国キャラなら松風に、『三國』キャラが先頭なら赤兎馬に乗った状態でスタートする。
*4 後の無双シリーズでもこう呼ばれるゲームはいくらかあるが。
*5 特に後半のチャージ攻撃ほど強力であったり衝撃波が使われる傾向にあったのも大きい。
*6 ハイパーアーマーを自前で用意出来る曹操など。
*7 そのチャージの動作ゆえに、「スライディング神」や「盗塁王」などと呼ばれている。
*8 具体的には「炎1」を付加するのに必要なストック経験値は600なのに対して「炎5」を付加するときは3000必要、といった感じ。
*9 そしてそれを移すのに大量のストック経験値が必要になる。
*10 呂布は流石に条件が厳しすぎたのか、後発のPSP版では難易度が引き下げられている。
*11 一応、仲間になるかどうかの台詞判定の区別はつくようになっている。
*12 モブ武将だった前田利家が滝川一益に差し替わっており、戦国2章『本能寺の戦い』の「炎、か… 利家、火元を絶て」という織田信長の名指しセリフも削除されている以外は概ね忠実な移植。