マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!
【まりおぶいえすどんきーこんぐつー みにみにだいこうしん】
| ジャンル | アクションパズル |  | 
| 対応機種 | ニンテンドーDS | 
| 発売元 | 任天堂 | 
| 開発元 | Nintendo Software Technology | 
| 発売日 | 2007年4月12日 | 
| 定価 | 4,571円(税別) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 3個 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 配信 | バーチャルコンソール 【WiiU】2016年8月15日/950円(税8%込)
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| 判定 | なし | 
| ポイント | 今回から「マリオとワリオ」風に エディット機能も搭載
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| マリオシリーズ・関連作品リンク | 
| ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク | 
 
概要
『マリオvs.ドンキーコング』の続編に当たるアクションパズルゲーム。内容としては『マリオとワリオ』を正当進化させたような物となっている。
前作ではマリオを操作してミニマリオを救出していたが、今作でドンキーコングにさらわれるのはあのポリーン。DSのタッチパネル機能を使用し、タッチペンでミニマリオを操作してステージを攻略していく。
システム
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メインゲーム
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1つのフロアには9ステージ存在する。ステージをすべてクリアする事でボスステージにいく事ができそれをクリアするとそのフロアを攻略した事になる。全部で8フロア。
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コース上にはミニマリオが複数存在しており、これらをゴールに導くことで次のステージに進めるようになる。
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ミニマリオは初めは止まっているが、タッチするか、仕掛けや他のミニマリオが触れると動き出す。
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ミニマリオは動き出すと一部の仕掛けに触れるまでは直進し続け、壁に触れるとUターンする。1マスの段差であればジャンプで乗り越える。
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ミニマリオは動いている時にタッチすると止まる、上にスライドするとジャンプ、進行方向とは逆の方向にスライドすると方向転換する。
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ミニマリオは一部の敵に触れたり、8ブロック分以上の高さから落ちたり、水に着水する等、ダメージを受けると壊れてしまう。
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このミニマリオの壊れる描写は、触れた敵やミスの状況に応じて複数パターン存在し、GB版ドンキーコングのマリオを思わせる多彩さとなっている。
 
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全てのミニマリオを壊してしまうと失敗。一人でもミニマリオをゴールに導ければステージクリアとなる。
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ステージクリアをするとリザルト画面になり、残りタイムや集めたコイン、各種ボーナス等から得点が計算される。
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ミニマリオを連続でゴールさせるチェイン、全てのミニマリオをゴールさせるパーフェクト、その両方を達成するパーフェクトチェイン、ミニマリオをタッチして止めずにゴールさせるノンストップのボーナスがある。
 
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得点に応じて金、銀、銅のスターが貰える。銅のスターは一定数がないとラスボスに挑めない他、金や銀のスターが一定数集まると、隠しステージが解禁される。
 
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ボスステージ
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大砲を動かしてドンキーの攻撃を避けつつ、ドンキーにミニマリオを当てるシューティングのようなゲーム。
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ドンキーにミニマリオを当てるかステージギミックを当てるとドンキーにダメージを与える事ができる。ドンキーのHPを0にすると勝利。
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ドンキーの攻撃を受けるとミニマリオが壊れ、全滅すると失敗。
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大砲は左右に動かすタイプと、大砲自体を傾けるタイプの二種類がある。傾けるタイプでミニマリオを画面端に当てるとミニマリオが跳ね返り軌道が変化する。
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クリア後のリザルトは残りタイムと残ったミニマリオの数で計算される。
    
    
        | + | ラスボス戦について | 
初代ドンキーコング風ステージをミニマリオで攻略するゲームで決着をつける事になる。
クリア後のオマケで遊べるステージはラスボス戦のステージを変えたものである。こちらも初代ドンキーコングをモチーフにしている。
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ミニゲーム「ヘイホーアタック」
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各ステージには1枚ずつアルファベットの書かれたカードが存在しており、1フロア9枚全てを集めるとミニゲームで遊ぶ事ができる。
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ミニゲームは土管から出てくるカタカタヘイホーをタッチで壊して得点を稼ぐ、いわゆるモグラ叩きゲーム。ボムへいをタッチすると減点される。所定のノルマを超える事でクリアとなる。次回プレイ時のノルマはそのステージで叩きだした最高得点になる。
 
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ステージエディット
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ステージを作成する事ができるモード。作成したステージは8個まで保持する事ができる。
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最初にステージ名と使うキットを選択する。
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キットはキットごとに使えるパーツが違い、1フロア攻略する事でそのキットが使えるようになる。
 
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コース上にパーツを置いていく事でステージを作成していく。
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置けるパーツにはコスト制限があり、大がかりなパーツほどコストがかかる。
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作成したステージをテストプレイする事ができ、ミニマリオを全てゴールさせると合格。
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合格したステージはワイヤレス通信やニンテンドーWi-Fiコネクションを使う事で送る事ができる。
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ただしサービスが2014年5月20日に終了したため、現在はワイヤレス通信のみ。また、ワイヤレス通信機能のないバーチャルコンソール版では利用不可能。
 
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送られてきたステージは最大24個まで残しておく事ができる。
 
評価点
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DSならではのパズルゲーム
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ゴールに向かわせる対象が複数でもタッチペン一つで複雑な操作無しに動かす事ができる。
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ステージエディットも直感的な操作で地形や敵を配置できる。
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クリアするだけならミニマリオを1体でもゴールさせれば良いだけと簡単。
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しかし金のスターを得るには精密にルートを構築しないと難しい絶妙な難易度調節がなされている。
 
 
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フロアごとに異なるギミックが配置されており、一つ一つのステージごとの個性が強い。
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登場するギミックは『マリオとワリオ』から、今作仕様に変化したギミックが中心。
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ミニマリオ独自の物で特に個性的なのはマグネットブロック。
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磁力で吸い寄せられるためミニマリオを壁や天井を伝わせる事ができる。
 
 
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ステージエディットの自由度の高さ
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使えるパーツは水位変更などの一部のギミックを除いて全て使う事が可能。
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最終的には全てのパーツが入ったキットが使えるようになるので作成できるステージの幅は広い。
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キットによってはキノピオやピーチ等のおもちゃが使える。
 
問題点
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操作が忙しい
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判定がやや厳しく、特にミニマリオをジャンプさせたり方向転換させるのが難しい。
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仕掛けも判定が小さかったり、移動する敵にジャンプで乗る等、シビアな操作を要求される事が多い。
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止める動作がタッチするだけで出せるため、ミニマリオをジャンプさせたり方向転換させようとして止める、複数のミニマリオに指示をしようとして止めるといったミスが起きやすい。特にマグネットブロックではこのミスが起きやすい。
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高評価を出すにはミニマリオを止めずにノンストップボーナスを得る必要があるため、ミスしたらやり直しである。
 
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ステージにミニマリオがばらばらに配置される事も多く、それらを同時に動かそうとすると画面をスクロールさせる必要があり操作がさらに忙しくなる。
 
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高評価が取りにくい
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金のスターを得るにはルート構築が重要になるが、一つ一つのステージが広いのでルート構築の段階から骨が折れる。
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ルート構築が完璧でも、前述の操作が忙しい点もあり、ある程度のアクションの腕が無いと金のスターは取れない。
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ミニマリオが3体以下の場合チェインボーナスが稼げないため、全部のミニマリオがノンストップを達成しないと金のスターが取れず、ステージ次第ではかなりの難易度となる。
 
 
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ステージエディットの制約
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作成したステージは8個だけしか保存できない。
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使用するパーツの個数に上限が定められている。
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例として、ミニマリオは6体まで、リフトは6本までしか配置できないようになっている。
 
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キャプチャーコング等の一部のパーツは、一つ置くだけでコストを20~60以上消費してしまう。
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例として、サーカスコングとキャプチャーコングは1ステージ上に同時に配置することができなくなっている。
 
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パックンフラワーは同じ軸に配置できない、ステージの端で切れる土管は配置できない等、配置制限の激しいパーツが存在する。またピンクブロックやマグネットブロック等が同じフロアのキットに入ってる場合、ピンクブロックを使うとマグネットブロック、マグネットブロックを使うとピンクブロックが使えなくなる。まあメインゲームでも1つのステージにつき片方しか出ないため、両方使えるというのはおかしな話ではある。
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ギミックの配置制限やキットのパーツの組み合わせの関係上、メインステージの再現をしきれないこともある。
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例として、3-2ではピンクブロックの上に水上リフトがあるがエディットモードではピンクブロックの上に水上リフトは置けず(そもそもバルブ自体がエディットで使えない)、7-8ではドッスンはいるがおばけやしきキットにドッスンがいないため再現不可能。
 
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配置するキットが地形用(床、鉄骨、土管、コイン等)、ギミック用(ジャンプ台、カラースイッチやシャッター、敵キャラ等)と分けられており、たとえ配置コストがたくさんあっても、地形用なら地形用、ギミック用ならギミック用を使い切ると、それ関連のパーツは一切使えなくなる。
 
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早解きする際の問題点
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クリアするだけならミニマリオを1体でもゴールさせれば良いのだが、ミニマリオが存在し続ける限りゲームは終わらないため、早くクリアしたい場合、ミニマリオをわざと壊さなければならない。
 
総評
前作以上にパズル要素が増えたパズルアクションゲーム。
DSのタッチパネルをフルに使った個性的な要素が魅力的ではあるが、やや難易度が高いのが難点。
余談
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本作で「マリオの友達」として久しぶりに再登場したポリーンだが、元々の『ドンキーコング』ではマリオの恋人のレディだった。
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その後ポリーンという個人名が付き、ゲームボーイ版の攻略本にて、(公式設定に取り入れられているかは不明だが)「キノコ王国に辿り着いたマリオがポリーンからピーチに乗り換えてしまった」というスタッフのインタビューが語られていた。
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なお本作でポリーンを攫ったドンキーコングは初期に彼女を攫った初代ではなく、前作『マリドン』に引き続いて『スーパードンキーコング』等に登場する初代の孫の二代目の方である。マリオやポリーンの外見年齢と矛盾が発生しそうに見えるが、特に公式からの辻褄合わせ等は行われていない。
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さらに後の『スーパーマリオ オデッセイ』ではポリーンが市長として登場した上でマリオに終始敬語で他人行儀な態度を貫いている。本シリーズでの友達設定が引き継がれているのかあるいは消滅してしまったのかは不明である。
 
その後の展開
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以降のシリーズ作品では無印ドンキーコングシリーズとの差別化を優先したのか、本作の路線が継続しており、さしずめ「ミニマリオvs.ドンキーコング」シリーズになりつつある。
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『マリオvs.ドンキーコング ミニミニ再行進!』では、一度動いたミニマリオは停止や方向転換、ジャンプもできなくなり、1体でも壊れるとミスになるほか、ゴール時は全てのミニマリオでチェインゴールをする必要があり、パズルゲームとしての側面が強くなった。
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『マリオvs.ドンキーコング 突撃!ミニランド』では、パーツが一新され、縦や横の他に斜めにも架けられる鉄骨がメインとなった。
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『マリオ&ドンキーコング ミニミニカーニバル』では、横スクロールから見下ろしに変化し、内容も異なる。
 
最終更新:2023年11月10日 23:16