このページでは『信長の野望 創造』(判定なし)と『信長の野望 創造 with パワーアップキット』(良作)を紹介する。
【のぶながのやぼう そうぞう】
ジャンル | 歴史シミュレーションゲーム | ![]() ![]() |
対応機種 |
Windows XP~8 プレイステーション3 プレイステーション4 プレイステーション・ヴィータ |
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発売・開発元 | コーエーテクモゲームス | |
発売日 |
【Win/PS3】2013年12月12日 【PS4】2014年2月22日 【PSV】2014年5月29日 |
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定価 |
【Win】9,800円 【PS3/PS4】8,800円 【PSV】7,800円(各税別) |
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判定 | なし | |
ポイント |
全体的に薄味 ライトユーザーには易しい 外交と人口が鍵 あってしかるべき要素のカット パワーアップキットで大幅改善 |
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信長の野望シリーズ |
信長の野望第14作目。シリーズ30周年を記念して発売された。
本作では8年ぶりにゲームシステムが一新される事となり、プロデューサーの変更もあり、前作、前々作からは大きく作風が変わった。
今まで同様、大名家を選択し天下を統一する事が目的だが、征夷大将軍になり、惣無事令による天下統一という新たなクリア条件も追加された。
本項目では無印版を取り扱う。後に発売されたパワーアップキットに関しては別項目を参照のこと。
発売された当初はシリーズに新たな試みを行ったという点よりも、上記の問題点が目につき評価が低かった。
特に会戦の完成度の低さ、アップデートによって改善を受ける前の問題点が低評価を呼び、クソゲーの評価を受けることも多い。
外交や人口のやりくりを評価する点も見受けられるが、無印に手を出すのはおすすめできない。色々と要素が足らずにシリーズの中では薄味な印象を受ける。
本無印版はパワーアップキットの改善の多さもあっていつものコーエー商法による未完成な作品という立ち位置になる。
ただし、箱庭内政とコマンド内政、RTSと1月毎の評定(事実上1月毎の擬似ターン制)といった従来のシリーズの特徴を取り入れ破綻させずにシンプルに纏まっていてテンポも良いので、これまで信長の野望シリーズに手を出しづらかったプレイヤーには入門用としてオススメできる作品とも言える。
【のぶながのやぼう そうぞう うぃず ぱわーあっぷきっと】
新たな方向性を見出したものの、色々とボリュームが薄く、問題点も少なくなかった『創造』に大幅にメスを入れ、新たに発売されたシリーズ恒例のパワーアップキット。
当初はディレクターが「『創造2』として売ろうと思った」と発表するほど変更点が多く、これまでの信長の野望シリーズのパワーアップキットとは毛色が全く異なる作品になった。
シリーズ30周年に間に合わせるために様々な要素が未完成の状態で発売された感が否めなかった『創造』に徹底的にメスが入ったことで、無印の評価点はそのままに問題点の多くが解消されており、ようやく従来のシリーズに近い完成度を取り戻すことが出来たといえる。
前作の『天道』は前々作の『革新』のシステムから大きく変わらなかったので、ようやく8年ぶりに新しい『信長の野望』がプレイできるようになったということになる。
シナリオの強化や武将の追加だけではなく、ゲーム性が大きく変化しうるため、近年の同シリーズにありがちだった蛇足的な追加、変更点は実質殆ど無い。
尤もユーザーの声を聞いた上で1年後に完成品を出すというのはいささか問題ではあるのだが、いずれにせよ『信長の野望 創造』をプレイするのならば『パワーアップキット』の導入・もしくは「with パワーアップキット」の選択を前提におすすめしたい。これ次第で作品の評価が大きく変わる事になるはずだ。
*1 信長のグラフィックが威厳に溢れたものである他、セリフがやけに尊大な為、主人公というよりはラスボスっぽく見える。
*2 PKでは本城が無くても領内総人口が1万人以上いれば実行可能になった。
*3 各城ごとに設定されている数値で、高いほど人口や領民兵が増え、兵の回復速度が上がる。
*4 大塚氏は『三國志12』のBGMも作曲しており、菅野よう子氏と並んで『信長の野望』と『三國志』の両作品のBGMを作曲した事になる。
*5 前作『天道』でも織田信長にのみ、若い頃のうつけ時のグラフィックが用意されていた。
*6 大河ドラマ『風林火山』で同氏が長尾景虎を演じていた。
*7 男性アイドルグループ「V6」のメンバーで、大河ドラマ『軍師官兵衛』で同氏が主演で黒田官兵衛を演じていた。なお前述の長尾景虎の顔グラ同様、発売時期の大河ドラマ的な要素を取り込むのは近頃のお約束といったところか。
*8 厳密には京(二条城)の支配と最大勢力である事も条件に加わる。
*9 シナリオ1の今川家の様に織田家と隣接し大勢力を要する大名でもない限り織田家が勢力拡大する前に潰す事は(距離や戦力の関係で)かなり難しい
*10 諸勢力の参戦は3部隊枠とは別建てで残存兵力の多い順に1枠
*11 近世については日露戦争、独ソ戦などなど。
*12 シリーズ恒例の弱小大名である蝦夷の蠣崎家は、僻地故にまったく逃げ道がない。
*13 もっとも、戦国時代の三英傑の一人なのに信長や秀吉の様にメインとして登場するシリーズ作品が無かったのでこれくらいは許されると思われる。
*14 天道の今川義元ぐらい
*15 陶晴賢は美男であると伝わっている為、美形化はあながち間違ってもいない。
*16 民忠誠アップや開発促進、男性武将からの被害無効化など。
*17 もっとも、これまでもシリーズでも史実の嫡男より父の素養を受け継いだ架空の姫武将が度々登場していたので今更であるが。
*18 自身を強化する代わりに操作が一切不能になる。
*19 いずれも敵を行動不能にした上で自身を強化したり敵を弱体化させたりする。発動すると一方的に敵を屠る強すぎる戦法だった。
*20 ゲーム内で集めた武将、実行した政策などの情報
*21 武田信玄の最大の敗北と言われる戦。北信濃の戦国武将村上義清によって板垣、甘利といった重臣を失った。村上義清はこの後真田幸隆の調略で衰退しており、真田家の台頭なども含めて武田家に無くてはならないイベントである。