【げつふうまでん】
ジャンル | 横スクロールアクション | ![]() |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
メディア | 2MbitROMカートリッジ | |
発売・開発元 | コナミ | |
発売日 | 1987年7月7日 | |
定価 | 4,900円(税別) | |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2009年1月27日/500Wiiポイント(税5%込) 【3DS】2013年2月20日/500円(税5%込) 【WiiU】2015年4月8日/514円(税8%込) |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
RPG要素を含んだ和風アクション 月風・魔伝ではなく、月風魔・伝 パッケージは特殊加工 |
中世の日本……と見せかけてはるか遠い超未来の日本を舞台としたコナミ製作の和風アクションゲーム。
本作の前年にアーケードでリリースされたナムコの純和風アクションゲーム『源平討魔伝』と酷似した雰囲気だが、アクションゲームとしては全くの別物となっている。
西暦14672年、魔暦元年(まれきがんねん)。
地獄の底から蘇った魔王・龍骨鬼(りゅうこつき)に対し、地上の統治者である月氏三兄弟は、
月氏に伝わる家宝・波動剣を駆使して果敢に立ち向かったが力及ばず敗れ去り、波動剣を奪われてしまう。
ただ独り辛うじて生き残った末弟の月風魔は、命を落とした二人の兄たちの無念を晴らし、波動剣を取り戻して龍骨鬼を葬り去るべく、
魔の蔓延る魔界と化した世界を練り歩きながら、龍骨鬼の待つ地獄・狂鬼島(きょうきとう)へ向かうのだった。
入り組んだ道と様々な施設が点在するトップビュー形式のフィールド。
月風魔を十字ボタンで操作し、道をふさいでいる鳥居を踏破して進んでいく。
本作のアクションパートは2Dアクションと3D迷路の二種類があり、それぞれ仕様が異なる。
本作の最重要アイテム。ラスボスに挑むためには3本の波動剣を取り戻す必要があり、それぞれを3つの島を支配するボスが守っている。
最終盤の話になるが、波動剣は3本揃うことで初めて武器として使うことが出来るようになる、それだけに非常に強力な武器であり、その切先からは3WAYの大念動波を発する、岩の破壊も兼ねており、使用制限も無制限と非常に頼れる剣であり、ラスボス戦では大いに威力を発揮する。
ビジュアル面を始めとする作風が『源平討魔伝』の影響を色濃く受けているとして、当時は大いに物議を醸した作品だった。
だが実際にプレイすれば、アクションゲームとしての完成度の高さや、おぞましい雰囲気の中に光る演出のカッコよさなど、本作ならではの魅力もまた多いことに気付かされるであろう。
独特すぎる世界観故か、シリーズ化に恵まれなかったのが悔やまれるが、それでもなお根強い人気を博している作品である。
本作の知名度と評価の高さから、後年になって月風魔伝のネタが多くのコナミ作品に登場している。
+ | 長いので折り畳み |
*1 TPS・FPS視点の違いはあるが、見た目は『アルテリオス』や『ゾイド』などに近い。
*2 実は、3Dダンジョンが8つ連結した構造になっている事が判明、壁が消滅した事で往来できるようになってしまっている。勿論バグ技の領域であり、他の島への移動は出来ないが、扉の先が色々と変わっており別な島のボスと戦う事が出来たりするので、これを利用する上級者もいる。
*3 steam版は時間で、Switch版はコントローラーの傾きでイラストが変化する。
*4 「コナミなのにインディー?」という疑問には、日本版の「Indy World」で同じツッコミを入れつつ「月風魔伝が大好きなインディー開発会社との共作」と説明されている。
*5 この曲は『Harmony of Despair』でも採用されている。
*6 モアイステージに存在する仕掛け。コングのサブウェポンでも破壊できるが、風魔はメインウェポン・サブウェポンの双方で破壊出来る。
*7 グラディウスシリーズでは基本的にスピードアップは1段階目、バリアは最終段階かその1個前に配置されており、それ以外の段階の配置はグラディウス外伝(のゲージエディット使用時)のみ。ハチャメチャなパロディウスシリーズですら、このセオリーを守っている。