メタフォックス
【めたふぉっくす】
| ジャンル | シューティング | 
| 対応機種 | アーケード | 
| 発売元 | ビスコ | 
| 開発元 | セタ、ジョルダン | 
| 稼動開始日 | 1989年 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | ゲーム展開がやや単調 変態だらけの開放感
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概要
アーケード用縦画面縦スクロールシューティングゲーム。セタとジョルダンの共同開発であり、セタブランドのシューティングとしては『ツインイーグル』、『アルバレスタ』に次ぐ3作目となる。
システム
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8方向レバー2ボタンのショット+ボムタイプである。
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ボタン2でボム。押したと同時に即発動するタイプで画面全体に効果あり。威力が非常に高い。
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道中で出現する特定のオブジェや中型ヘリを撃破する事でアイテムが出現する。
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Pアイテム
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ショットのパワーアップ。取得する毎に攻撃範囲が横方向に広がっていく。
 
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Sアイテム
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ステージ内で5個以上取るとステージクリア後に機体の乗り換えが出来る(後述)。
 
機体の乗り換え
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1つのステージでSアイテムを5個以上取るとステージクリア後に機体の乗り換えが可能となる。機体毎の性能差は当たり判定と移動速度のみ。なお、ゲーム開始時の機体は3号機となっている。
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2号機
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移動速度、当たり判定共に1号機と3号機の中間の性能。
 
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ただし、ステージ1クリア後は2号機か3号機しか選べない。2号機か3号機が選択出来る状態でステージ2でSアイテムを5つ取る事で1号機を選択できるようになる。つまり、最速で1号機を使えるようになるのはステージ3から。
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ミスした場合、自機は自動的に3号機に戻される。
評価点
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本作で使用されている曲は2曲(メインBGMとボス戦)しかないが、メインBGMはループが短いもののなかなかの出来。
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なお、ボス戦では曲に合わせてボーカルが挿入される。これは一部のプレイヤーから(色々な意味で)好評を得た。
 
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難易度は易しめ。ボンバーと1UPが結構出るので高半面はごり押しでもなんとかなるレベル。
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問題点の項目にもある通り、ボスの攻撃パターンには穴が多いので反射神経がなくても十分対処可能。
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ただ、後述する問題点の関係もあってシューティング初心者におすすめ出来るゲームか、と言われると疑問ではあるが…。
 
 
問題点
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基本設計をはじめ、全体的に出来が粗末。
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フレーム数が少ないのか、常に画面がカクカクしておりぎこちない。
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速度の速い1号機か2号機を選択した場合、画面の左右スクロールの速さが移動速度に追いつかず画面端までスクロールさせるには自機を画面端に押し付けなければならない。
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これにより端に隠れていた戦車や砲台に不意打ちされる、雑魚ヘリに体当たりされるという事もしばしば。
 
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1号機または2号機使用中にミスした場合、Sアイテムを5個取得していない限りステージクリア後に機体選択が出来ない。後でSアイテムを5個集めても、1号機は選べずまた2号機から乗り直しとなる。
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本作の売り(?)であるボス戦曲のボーカルも何を言っているのかはっきりと聞き取れず、挙句プレイヤーから「変態だらけの開放感」といった空耳歌詞を付けられるなど半ば笑いのネタと化している。ある意味バカゲーかもしれない。
 
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展開が単調。
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道中の敵の出方が似たようなものばかり続くので、人によってはすぐに飽きてしまうかもしれない。
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一応、後半面は後ろから中型機が出るなどの工夫がされている箇所もある。
 
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特に単調なのがボスで、適当に動き回りながら固定弾や狙いがいい加減な弾を撃ってくるやる気のないものが殆ど。故に安全地帯等も多い。
 
総評
『ツインイーグル』と比べて難易度は控えめになったものの、作りの粗さが目立つ作品となってしまった。
これでは「セタは脱衣麻雀だけ作ってれば良い」と言われても仕方ないかもしれない。
良作には程遠いが、クソゲーという程酷い出来でもないので話の種に一度はやってみるとよい…かもしれない。
最終更新:2023年03月06日 17:12