【せかいじゅとふしぎのだんじょんつー】
ジャンル | ダンジョンRPG | ![]() |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | アトラス | |
開発元 | スパイク・チュンソフト | |
発売日 | 2017年8月31日 | |
定価 |
6,480円(税別) 限定版:9,800円(税別) |
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プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
判定 | シリーズファンから不評 | |
ポイント |
システム面に改善が見られるが未だ問題は山積み あらゆるテキストが商品未満 BGMとグラフィックは良好 |
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世界樹の迷宮シリーズ 不思議のダンジョンシリーズ |
アトラスの人気RPG『世界樹の迷宮』シリーズ(以下SQ)とチュンソフトの看板シリーズ「不思議のダンジョン」シリーズ(以下ふしダン)のコラボレーション、『世界樹と不思議のダンジョン』の続編。 湖畔の街オーベルフェを舞台に、不思議な少女ナディカや他の冒険者ギルドの面々と出会い、世界樹到達を目指してダンジョンに挑む。
前作の問題点が改善されて遊びやすくなることをファンは期待していたが……。
基本のシステムは前作を踏襲しているため、変更点に留める。前作の記事も参照。
グラフィック
BGM
スキルツリーの刷新
「もっと不思議のダンジョン」の実装
AIの改善
システムの改善
極端な敵の強さのバランス
出来の悪いストーリー
+ | 少しネタバレ |
前作の課題点は殆どが未解決
鍛冶バグの存在
ステータスの扱いの格差
素材関連の杜撰な設定
矛盾だらけの説明文
各職業の作り込みが甘い
クリア後の徹底した水増し
+ | ややネタバレ注意 |
リセットダンジョンの作り込みの甘さ
その他問題点
フルプライスどころか商品としての最低限の作り込みすらなされなかった手抜き作品。
プレイヤーが抱いた疑問は全て「仕様。制作側が何も考えていなかった」で返され、数々の期待は漏れなく悪い意味で裏切られる。
ストーリーの主題は王道と言うより積極的にどんでん返しを狙ったものであるが前作のほうがマシだと感じるほどテキストの質は悪く、むしろ作中のあらゆる説明文が信じられない完成度の低さの方が体現しているという皮肉な結果になってしまった。
ふしダンと世界樹の相性の悪さに対する新たな解答を示せず、本家はおろか前作を含む過去作品の反省を殆ど生かしていない点も落胆する所。
一方でゲーム性は粗過ぎた前作から進歩しており、味方を押す操作の追加による選択肢の増加、
新モンスターに伴う難易度の上昇、サブクラスによる可能性の広がり、そして待望のリセットダンジョンと、
長時間ハマってしまう要素はあるが、それも前述の数多の欠点を全て許容出来るという前提が付く。
その上で真面目にやりこもうとした分だけ作りの雑さが次々と分かってしまう、正に罠ダンジョンのような作品。
*1 NPCでなくナレーション側の台詞。
*2 酒場で酔っ払ったNPCの呂律が回っていない乾杯の掛け声。
*3 他人の頼みは何でも二つ返事で引き受けてしまうお人好しだったり、誰に対してもそっけなく応対する無愛想な性格だったり
*4 それでも依頼で登場する「歩け、大工!と揶揄されるアルケダイクさん」などよりは余程マシなのが笑えない。
*5 クリア後ダンジョンを攻略するパーティは攻撃力が軽く500程度に到達するため、スケールで言えば精々2倍でしかない。
*6 無属性攻撃のためか威力がTEC依存なのにケンカクはTECが全職中最低。そもそもケンカクは高威力かつ即死効果のある部屋全体攻撃スキルが自前で使え、こちらは勿論STR依存。