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ゼノブレイド2 黄金の国イーラ
【ぜのぶれいどつー おうごんのくにいーら】
| ジャンル | RPG |  
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| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| 発売元 | 任天堂 | 
| 開発元 | モノリスソフト | 
| 発売日 | ダウンロード版:2018年9月14日 単品パッケージ版:2018年9月21日
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| 定価 | ダウンロード版:2,778円 パッケージ版:3,980円(共に税抜)
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| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:C(15歳以上対象) | 
| 判定 | 良作 | 
| ポイント | ゼノブレらしさを凝縮 簡素になった分快適性はアップ
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| ゼノシリーズリンク | 
 
概要
『ゼノブレイド2』(以下、本編)の追加コンテンツとして製作された本編の前日談となる作品。
本編のエキスパンションパスを購入しているのであればこちらもDLCとして配信されるが、別途単独のパッケージ版も発売されており、WiiUでの『New スーパーマリオブラザーズ U』に対する『New スーパールイージ U』に近い販売形態をとっている。
単品版には本編のエキスパンションパスのコードも同封されており、単品版を購入すれば本編用エキスパンションパスも同時に購入した扱いとなる。
本編をプレイしていない・未クリアの人でもこちらから初められるようになっているが、あくまで本作単体では物語が完結しないためコレクション目的でパッケージが欲しい等の事情が無い限りは原則的に単品版よりも本編からの購入を勧める。
ストーリー
神暦3564年。 
第107代アーケディア法王ラダリアは軍事大国「シヤ」へと遠征軍を派兵。 
一夜にしてその首都ホメロバは陥落し、巨神獣もろとも雲海の底深くへと沈んでいった。 
アルスト全土を震撼させたシヤの消滅。 
表向きはアーケディアと新興国スペルビアを中心とする連合軍によるものと喧伝されたが、 
その陰にはたった一人のブレイド-天の聖杯-メツの存在があった。 
神の啓示と伝えられる天の聖杯。 
その存在がラウラと私の運命にどう関わってくるのか、 
この時の私達はまだ知らずにいた---- 
(公式サイトより引用) 
特徴・本編からの変更点
各用語については本編の記事にて解説しているので説明は省く。詳細は本編の記事を参照。
ストーリー
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高橋総監督によると、本作は元々製品版本編の7話・8話間にて語られる予定だったが予算と開発期間の都合上挿入するのを断念したシナリオを再構成したものとのことで、本編からちょうど500年前に起こった「聖杯大戦」の時期が舞台となる。
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主人公は本編では敵組織「イーラ」の構成員として登場したシン。ただ、実際には終始シン中心の話という訳ではなく、シンのドライバーであるラウラ及びその仲間たちの視点からの話でもある。
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具体的な内容としては本編内にて部分的に描かれた500年前の回想シーンへの経緯、古王国イーラの興亡、各国の情勢がどのようにして本編に至ったのかなどが描かれる。元々7・8話間に挟む予定だったこともあってその辺りで訪れるダンジョンや会話シーンに繋がる部分も多い。
 
キャラクター
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本編では回想のみでの登場だった人物達がメインとなる。また、本作に合わせて新たな設定が追加されている人物もいる。
    
    
        | + | パーティメンバー一覧。中盤までのネタバレを含みます。閲覧注意! | 
シン(声:櫻井孝宏)
本編では敵対組織の一員だったが本作では主人公を務める。属性は氷。武器は抜き身の刀。
「イーラの秘宝」と呼ばれるイーラ王国最強のブレイド。偶然同調したラウラと共に傭兵団に所属していたが、旅先で出会ったアデルの誘いでメツと戦う抵抗軍に参加する。
クールながらも無益な殺生は好まない穏やかな性格だが、ラウラや仲間を害する相手には容赦しない。ラウラとは長年の経験から戦闘での息もぴったりだが、普段は天然な言動に振り回されたりもしている。逆にヒカリとは初対面の印象が悪かったせいか張り合ったりぞんざいに扱ったりと(カグツチほどではないが)反りが合わない。
料理はプロ級で、スイーツや肉料理といった洋食を得意とする。後述のキャンプでのアイテム作成も料理になる。
 
ラウラ(声:早見沙織)
シンのドライバー。初期属性は火。武器は組紐と蹴りを主体とした体術。
幼い頃にシンと同調して以降、傭兵として諸国を回っていたが。旅先でアデルと出会い、「イーラの秘宝」を連れていた事から戦闘になるが、アデルに気に入られたことで手打ちになり抵抗軍に参加する。
穏やかだが芯は強く、困った人を放っておけないお人好し。若干天然な部分があり、その言動でシンを困惑させたりもしている。
また、本作ではブレイドの武器をドライバーが振るう本編のスタイルはラウラが編み出したものであることが明かされるが、その理由については衝撃的(?)な内容になっている。
チャーム(組紐を編んで作るアクセサリ)作りが趣味で、キャンプで作るアイテムもこれになる。
童顔なため若く見えるが、実年齢は意外にも27歳で大人の女性らしいしっかりとした部分も垣間見れる。
 
カスミ(声:早見沙織)
ラウラのもう一人のブレイド。属性は風。武器は錫杖。
当初は別の任務に当たっていて単独行動しており、合流は少し後になる。
ラウラと容姿や背格好が似ており性格も穏やかかつお淑やか。ラウラがシン頼みな部分が多いことには若干嫉妬している。
一方戦闘ではこちらもラウラに似たのか体術を敵にお見舞いしてくれる場面も。
キャンプでは護符を作る。
 
アデル・オルド(声:半田裕典)
後に「英雄アデル」として語り継がれる、天の聖杯ことヒカリの最初のドライバー。初期属性は雷。武器はクレイモア(大剣)。
本編では終始フードを被り素顔が不明だったが、本作で素顔が拝める。ヒカリと同調したことで抵抗軍を組織した。メツの痕跡を調査している際にラウラ達と出会い戦闘になるも、彼女達の強さと戦い方を気に入り、抵抗軍に引き入れた。
イーラの王子で王位継承権第4位だが、誰にでも分け隔て無く接する気さくな性格。ついでに感動屋で涙もろい。シンが「イーラの秘宝」と気付くも大局を見据えて見逃すなど思考も柔軟。その性格とカリスマ性から民の人気は高いが、出生やそのカリスマ故に上層部には彼を疎んじる者もいるため、本人は王座に就く気はない。
キャンプでは本編の権利書にあたる秘宝のレプリカを作成する。
 
ヒカリ(声:下地紫乃)
本編からおなじみ、天の聖杯。今回はアデルのブレイド。属性と武器は本編と同じなので割愛する。
基本的な部分は本編とさほど変わりはないが、同調して間もないためか精神的に未熟な部分があり、言動が本編以上に皮肉屋かつ攻撃的。スキル使用時のボイスも内容は同じだが語調が本編よりも強い。
描写をマイルドにするためか他の面々からは単細胞、大雑把、ガサツ、凶暴と散々な言われようで、トドメにメシマズ属性まで習得してしまった。
キャンプでも創作料理と称するアレな料理が並ぶ。ちなみに彼女に料理させることを料理への冒涜と感じたのか、一定回数行うとシンが忍耐力LV2を習得する。どうしてこうなった。
 
ミノチ(声:三木眞一郎)
本編にも登場するある人物の若い頃の姿。ヒカリ以外のブレイドがいないことからアデルと共に行動する。属性は闇。武器は2挺のガンナイフ(銃に変形するナイフ)。
本来は別の人物のブレイドだが、訳あってドライバーから離れても行動できる躰となっている。
斜に構えた性格で、アデルと同調したわけでもないためパーティから一歩引いた視点で意見を語ることが多い。
趣味は脚本の執筆で、キャンプでも彼の書いた脚本が書物としてアイテムとなる。
 
ユーゴ・エル・スペルビア(声:石田彰)
当代のスペルビア帝国皇帝で、本編の皇帝ネフェルとそっくりな容姿をしている。初期属性は土。武器は片手剣と盾の正統派スタイル。
アデルとは幼馴染。スペルビアでもメツによる被害が出始めたことから、メツを止めるためにアデル達に同行する。
穏やかだが民と国を守るためには戦うことも辞さない勇敢な性格。また、国や仲間に仇なすものには容赦しない果断さも合わせ持つ。
一方真面目キャラ故か本編のメレフと同様コメディチックなイベントもある。
機械いじりが趣味で、キャンプではサルベージに相当するアイテム入手ができるようになるものや権利書に相当するアイテムを作成できる。
 
カグツチ(声:伊藤静)
本編でも登場したスペルビアの宝珠。今回はユーゴのブレイド。属性と武器は本編同様なので割愛。
パーティメンバーの中では本編との性格等の差異が最も少ない。皇帝直属ながら単独で動くことがあるのも本編同様。
戦闘では計略を用いた搦め手を好む傾向があり、直情型のヒカリとは本編が可愛く思えるレベルで反りが合わない。
キャンプでは香水を作れる。
 
ワダツミ(声:池田秀一)
本編でも登場した皇帝の護衛役。今回は彼も皇帝ユーゴのブレイド。属性と武器は本編同様なので割愛。
本編ではあくまでサブキャラだったが、本作ではメインPTの一員に昇格しており出番も多い。
ユーゴには忠誠を誓っているが、行き過ぎて若干過保護になっているきらいがある。
穏やかな性格と渋い言動が特徴的ないぶし銀。さらにガールズトークにも普通に溶け込めたり、女性が髪を切るときには褒めることを忘れない紳士の鑑。
キャンプでは割烹料理が作れる。こちらは魚をメインにした刺身や煮付け、野菜の酢の物といった和食となる。
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戦闘システム
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本編では5人の仲間及び各自のブレイドの切り替え、コアクリスタルによる同調が肝になっていたが、こちらでは加入するPTメンバーが固定となっている。
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本作ではドライバー1人&ブレイド2人で1チーム×3チームとなる。また、ブレイドの武器をドライバーが振るうという本編の戦い方が確立される前という設定のため、ドライバーも自分の武器を持つ。武器はアクセサリと同じ扱いで、攻撃属性の変更と戦闘時のボーナス効果追加のみでパラメータには影響しない。
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そのため、アデルとユーゴは中盤までレベル4必殺技を使うことができない。
 
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ブレイド同士はブレイドスイッチで入れ替えられるのは本編と同様だが、本作ではアタッカースイッチとしてドライバーとブレイドのどちらを前衛にするかも変更できる。
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後衛に回ったキャラはサポート役となり、後ろからアーツで援護を行う。また、アタッカースイッチ時にはスイッチアーツという専用のアーツを使用する。スイッチは非戦闘時はワンボタンで可能だが、戦闘時は一定時間経過してゲージが溜まって初めて可能になる。
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戦闘ダメージは本来のダメージとは別にリザーブHPがあり、アタッカースイッチを行うことでリザーブHPが回復する。そのため、HPが減ってもアタッカースイッチを行うことで粘ることができる。
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各コンボも本編同様に行えるが、本作ではキャラ数自体が少ないこともあってブレイドコンボには属性の縛りがなく、全属性をつなぐことができる。その代わり、特定のルートでコンボをつなぐと威力が上昇する。
 
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『ゼノブレイド』(以下、『1』)に存在したキャラ固有のアーツであるタレントアーツが復活した。各キャラが前衛時のみに発動できる。
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ただし概ね隙の少なかった『1』のタレントアーツと違い、デメリットを伴う物や特定条件下でのみ発動可能なものばかりで、『1』以上に使いどころを考えた上で発動する必要がある。
 
キャンプ
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フィールドの各地にはキャンプポイントがあり、本編での宿屋同様ボーナスEXPによるレベルアップが行える。
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また、仲間との会話とポーチアイテムの作成も可能。本編とは違いポーチアイテムは店で購入するのではなく、このキャンプで作る。本編の権利書に相当するアイテムもここで作る。
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仲間との会話はこれまでのあらすじの解説と目的地についてのヒントとなっている。
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ポーチアイテム製作にはフィールドで採集したコレクションアイテムを消費する。最初からある程度各自製作可能なレシピはあるが、サブイベント攻略やストーリー進行に伴い製作できる物も増えていく。
 
 
ヒトノワ
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『1』及び『ゼノブレイドクロス』(以下、『クロス』)に存在したキズナグラムに近いシステム。サブクエストを達成すると依頼人やその関係者をヒトノワに加えることができる。
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各NPCの居場所や誰から新規クエストを受注できるか・どのクエストが進行中か等が一目でわかるようになっている。
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一定人数が加わるごとにヒトノワレベルが上昇し、更なるクエストを受注することが可能になる。
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後述の通り、ストーリークリアのためにはヒトノワレベルを4にする必要があるが、MAXにはしなくてもエンディングには到達できる。
 
 
評価点
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変更点はあるが、ゼノブレイドらしさは今回も健在。
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フィールド探索の面白さ、シーンごとにマッチしたBGM、生半可な力では倒せない名を冠するユニークモンスター…等々これまでのゼノブレイドシリーズ3作の特徴と言える部分を引き継いでおり、外伝作ながらしっかりと正統なシリーズ作品をプレイしている感がある。
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本編に比べたらさすがにボリューム面では小柄ではあるが、過去三作いずれも100時間以上遊べるため、それとくらべたら相対的に短く感じて当然と言える。
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本作単体でも20時間程度は遊べるため3000円程度のRPGとして考えれば十分なボリュームである。
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そもそもエキスパンションパスの一部として見るならば、他にも本編用の追加クエスト・追加ブレイド・チャレンジモードなども加えた上での総額3000円程度なので追加コンテンツの質と量に対して破格の低価格とも言える。
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一方過去作ネタも忘れておらず、特にラウラ・カスミのLv4必殺技が『1』でネタにされていたスターライト・ニーだったのは初代から通してプレイしている人から驚きと笑いの声が挙がった。
 
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本編において強力すぎ、あるいは弱すぎと呼ばれた一部のブレイドアーツやキズナスキルなどは、性能が調整されて続投されているものもある。
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これによって、元々比較的優秀とされたゲームバランスは本編よりもさらに高い水準で整えられている。
 
 
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ストーリー・キャラクター
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本編では断片的に描写されるだけだった500年前の大戦の詳細ということで、当時のシンやヒカリがどのように戦っていたか等の回答がなされる。
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特にシンは主人公ということで本編での冷徹さはほとんど見られず、パーティ屈指の常識人として描かれている。さらにラウラの天然さに振り回されたりヒカリをぞんざいに扱ったりといった人間らしい一面がアクセントとなり、本編に比べ親しみの持てるキャラとなっている。そのため本作クリア後に本編をプレイすると彼への印象がガラリと変わる。
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その他パーティメンバーも好感の持てる人物となっており、残酷な現実を突きつけられるような展開もあればコミカルな話もあったりと起伏のあるストーリーとなっており面白い。
 
 
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元々本編の時点でもHD機相応のグラフィックだったのだが、本作のためにわざわざ本編とは違う描写エンジンが採用されており、画質はさらに向上している。
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そもそも何故昨今のゲーム業界でDLCが盛んなの理由の一つに「本編の素材をそのまま再利用して利益を出せる」と言うことが挙げられるのだが、こうしたことは極めて異例かつ採算度外視的な部分が大きいと言える。
 
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本編からシステムが簡素化されたおかげで分かりやすく快適性が向上した。
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本編はカスタマイズの自由度や状況に応じたブレイドの使い分けが魅力点でもあったが、故に慣れるまで分りにくいという声もあった。
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本作はパーティメンバーの固定やコンボルートの簡素化がなされたため、構築・強敵相手の下準備などで悩む時間が減り、より気軽にプレイできるようになった。
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特にフィールドスキルを求められる場面ではパーティメンバーの入れ替え無しで全て解除できるようになったため、ゲームのテンポを阻害することなく先に進められる。
 
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TIPSがメニューから見られるなど細かい部分でプレイアビリティの向上が図られており、システム面では本編より快適な部分もある。
 
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相変わらずBGMは良曲が多い。
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ストーリー上のイベント等では本編の曲も使用されているが、フィールドBGMや通常戦闘曲は本作用に全11曲も書き下ろされており、いずれの楽曲も本編同様生演奏となっている。大人っぽいジャズ調の曲が多く、どれも聴き応えは抜群。
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特にPVでも使われた通常戦闘曲「戦闘!! イーラ」はこれまでのゼノシリーズの戦闘曲に無かったタイプのピアノとウッドベースがメインとなる楽曲で、ジャジーながらも物語の結末を暗示するかのような哀愁漂う曲となっており、人気は高い。
 
賛否両論点
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後半、ストーリーを進めるために複数のサブクエストの攻略が必須となる。
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過去三作ではサブクエストはやるかどうか全てプレイヤーの任意だったため、すぐにストーリーを終わらせたいというプレイヤーからは足止めを食らったとの意見もある。
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ただしこれらの必須クエストで討伐すべきモンスター数や集める素材数は(本編内のクエストに比べると)少なめになっており、達成すること自体は難しくない。クエストによっては本編に繋がるネタやPTメンバーの掘り下げもあるためシリーズ通してやりこんでいるプレイヤーからはあまり批判はない。
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ある意味、(強制ではなかったが)『1』の皇都アカモートでのクエストと同様本作の結末をより印象的なものにするためこのような形にしたともとれる。
 
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一部のユーザーが深読みしすぎた部分もあるが、本編で提示された謎や本編に至る経緯の全てが明かされるわけではなく、本編内の回想シーンなどとは若干状況が異なる場面がある。
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特に本編にてメツとヒカリの戦いの余波で沈んだと語られ、ある技術の大本であるとされた古代都市ユーディキウムのあった巨神獣テンペランティアについてはほぼノータッチとなっている。
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ただ、『1』から(遡ると『ゼノギアス』からだが)思わせぶりなセリフやスポット自体はあったのでそれを踏襲しているとも言える。
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付け加えると本編を作っている時点では本作が作られる予定ではなかったというメタ的な事情があるものと言える。とは言え重箱の隅をつつくような粗さがしをしなければここが矛盾しているという場面もなく、むしろほぼ完璧に本編に繋がるストーリーになっている。
 
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本編につながるという性質上仕方のないことではあるが、結末はバッドエンドに近い。
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本編をプレイしていればどういう結末を迎えるかは容易に想像できるため、終盤のNPC達の希望に満ちた台詞がかえって物悲しい。
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予備知識無しに本編より先にこちらから入ったという人からすれば相当なショックを受ける可能性もあるが、ifエンドの類が用意されるとそれはそれで本編の感動が台無しなのでやむを得ないだろう。
 
問題点
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全体的に本編から更に『1』に寄せてるが、防具の着せ替え要素や『クロス』のモンスター図鑑等は結局こちらでも採用されなかった。
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本編では既存の衣装の色替え等が大半とは言え、着せ替え要素自体はチャレンジモードで追加されただけに、本作は相変わらずである。
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『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の発売に合わせてヒカリの衣装が追加されたが本編の物を流用しているためコアクリスタルが欠けてしまっている。
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もっとも、『スマブラ』のコスチュームの再現、という点を重視するなら欠けているほうが正しい。
 
 
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タイトルバック機能がない。
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エキスパンションパスとして購入した場合、本編のタイトル画面から切り替えを行うため、本編に切り替えるにはいちいちソフトを終了して再起動する必要がある。
 
総評
本編の追加シナリオ扱いではあるが、ちゃんと一本のRPGとして成立しており、クオリティも申し分ない。
特にシステム面は本編内の不満点を踏まえた上で非常に快適になっており、前日談ながらゼノブレイドシリーズとしての一つの完成版とも言える仕上がりとなっている。
1本のパッケージソフトとして販売してる点においても本編をプレイしていなくても問題なく楽しめる。
500年前の謎を笑いあり涙ありで解き明かし、見事に本編へとバトンを渡すストーリーもユーザーからは非常に好評なため、もしもエキスパンションパスは買ったがまだ未プレイという人がいるのであればぜひこちらもプレイしてみて欲しい。
余談
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本作は本編のサウンドトラックよりも後に発売されたため、本作で追加された曲はダウンロード販売で補われることとなった。曲数が少ないためか、物理メディアによる販売はされていない。
最終更新:2020年08月02日 21:24