New スーパールイージ U

【にゅー すーぱーるいーじ ゆー】

ジャンル アクション
対応機種 Wii U
発売・開発元 任天堂
発売日 ダウンロード版*1:2013年6月19日
パッケージ版*2:2013年7月13日
定価 ダウンロード版:2,100円
パッケージ版:3,885円(共に税込)
判定 良作
ポイント マリオじゃない
ルイージの年にちなんだ作品の一つ
トッテンまさかのプレイアブルキャラ化
単体パッケージ版以外、単独購入は不可
短いゲームの中にてごわさを凝縮
マリオシリーズ・関連作品リンク


概要

New スーパーマリオブラザーズ U』(以下、マリオU)の追加コンテンツとして開発された、外伝的作品。
開発年である2013年に限り、パッケージ版も生産されていたが、基本は追加コンテンツとしてのゲームである。
現在店頭に残っているものが消化され次第、本ゲームは元のマリオUの追加コンテンツとして購入しない限りプレイ出来ない。
なお、追加コンテンツとして買った方が基本的には安く手に入るので、マリオUを所有しているのであれば追加コンテンツでの購入がお得である。


特徴

  • ストーリーなどはまったく同じだが、今回はなんとマリオが一切登場しない。冒頭でマリオの帽子がポツンと置いてあるくらいである。パッケージでもブラザーズの部分にバツ印がついている。
    • プレイアブルキャラはルイージと黄・青キノピオ、そしてマリオのかわりにトッテンが追加された。トッテンは一切のダメージを受けないが、アイテムが取れないという特殊なキャラ。
      • トッテンは基本的に2P以降の専用救済キャラである*3
    • プレイヤーの能力はキノピオ達を含めてスーパーマリオブラザーズ2のルイージにちなんだお馴染みの調整になっており、高く飛べるが、滑りやすくなっている。
      • ラスボス撃破後はマリオUと同性能の状態でプレイすることも可能に(つまりジャンプ力は低くなるが、滑りにくくなる)。
  • 基本的にはマリオUと変わらず、ステージセレクトマップもマリオUのものを流用している。これだけ聞くとキャラをルイージにすり替えただけのゲームに聞こえるが、なんと今回は82コース全てがこのゲームのために全面的なリメイクが施されており、もう一周違う形でマリオUを楽しむことが出来る。
    • 重要な点として、全てのコースのタイムカウントが100しかない。そのためシリーズお馴染みとなるタイムアップ間近のアラームが、開始直後から鳴る。
      • これに合わせてステージの一つ一つも短くなっている…が、その分最初のドングリへいやから早速容赦ないコースたちが勢揃いする。
        砦にはいきなりバーナーがあちこちに配置され、1面後半から早くもハンマーブロスがお目見え、アスレチックステージでは無数のパックンが手ぐすねひいてお待ちかね……など、目を疑うような配置が序盤からルイージを迎え撃つ。
      • タイムカウントの焦りとルイージの滑りやすさもかなり嫌らしく作用している。悠長にスターコインを探すことが出来ず、収集要素的な意味でも難易度を高めている。

評価点

  • 完全に別ゲーム……とまでは言えないものの、元のマリオUでは物足りないという人に向けた、かなりやりごたえのあるゲームとなった。位置付けとしてはFCD版『2』に近い。
    • ルイージの使用感はこれまでとは結構異なっている。「ちょっと違うだけだろう」と侮っていると地味に痛い目に合う。
    • 全てのステージがほぼ完全に作りなおされておりステージ構成の使い回しは感じられない。
    • ボス戦ではカウントが100プラスされるので、道中で慌てすぎる必要はない。
  • 値段を考えれば、価格相応以上の内容といえる。また、タイムアタックにも適している。
    • ステージの短さは後述のような問題もあるが、短いおかげでとても回転率がよいという側面はある。
  • スターコイン、隠しゴールとは別にすべてのステージにルイージが隠れている。達成度には関係ないお遊び的要素である。
    • ファミコンドットのルイージや、ルイージの顔をした石像、絵画等様々なパターンで隠れている。
  • 期間限定とはいえ、パッケージ版を用意したこと。
    • 「マンネリ感の漂うマリオUを買ってまでプレイするのはちょっと…」という人のための救済策にはなっている。
    • とはいえ元のゲームも安定した出来であり、こちらを買ったうえで追加コンテンツとして購入したほうが、2,000円少々で約164ステージが遊べてお得である。
  • 内容が難しい分、ダメージを受けないキャラであるトッテンを用意することで初心者にも配慮してある。

賛否両論点

  • ヨッシーの性能はマリオUと一切変わらない点。
    • ルイージの操作感に慣れないのであれば、なるべくヨッシーに乗ることを心掛けていればある程度問題なく進めてしまう。良く言えば救済措置とも言える。

問題点

  • ステージの短さの弊害
    • 単純にボリュームの薄さという面だけでなく、これもまた難易度を上げる要因にもなっている節がある。
    • コインを大量に獲得出来るポイントは増えているものの、じっくり取っている暇は当然なく、このことも合わせて残機が少々増やしづらい。
      • 無限1UPポイントもあるにはあるが、制限時間の都合上増やしつつクリアは困難。
    • 重要な点として、基本的に中間ポイントが存在しない。これに上述の残機の増やしづらさが合わさると「死んで覚える」ということも厳しく、地味に面倒くさい。

総評

上級者であり、かつ時間のない人向けにまとめ上げられた、WiiU版の『マリオ2』といった作品。
「ルイージが好き」というファン心理だけでプレイすると非常に痛い目を見る難易度である。
操作感の違いは意外にも深刻であり、空中制御は楽になった反面地上戦で苦労する仕様となっているため、慣れないうちはとにかく苦労する。
マリオUだけでは物足りない、というプレイヤーであれば、2,000円で別ゲーに近いものが楽しめるというのは相当お得な話である。

余談

  • 本作のCMは近年の任天堂では珍しいネタ一直線だったため、話題になった。
    • 涙目になりながらマリオに助けを求めるピーチ…しかし視線の先に居たのはマリオではなくルイージで、思わずピーチが「マリオ…ジャナーイ!」と日本語で叫び、どアップになったピーチの瞳に輝く光と共に爽やかな笑顔を浮かべるルイージが映し出されるという非常にシュールな内容である。
      • しかも、「ピーチが不安がっているのは助けに来てくれるのがマリオではなくルイージだから」という趣旨の内容になっているなど、いじられキャラがすっかり板についたルイージならではのネタである。