フコウモリ モリリーのアンハッピーぷろじぇくと
【ふこうもり もりりーのあんはっぴーぷろじぇくと】
ジャンル
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フコウセラピー
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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DSカード
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発売・開発元
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バンダイナムコゲームス
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発売日
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2007年11月29日
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定価
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5,040円(税込)
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プレイ人数
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1~4人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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セーブデータ
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1個
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判定
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なし
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ポイント
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ちょっぴりダークな占いツール ミニゲームと部屋のデコレーション要素あり
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概要
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バンダイオリジナルのキャラクター、フコウモリを題材としたゲーム。
キャラクターデザインは「たまごっち」も手がけるJINCO氏。
占いを主体に添えたツールで、ミニゲームもあるにはあるがゲーム性は弱い作品。
特徴
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フコウモリ
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モリリーが従えるコウモリ。取り付いた人間にフコウを呼び込んでしまうが、逆さにされると幸運を呼んでしまう。
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友情運、勉強運、恋愛運、金運、運動運を司るものがいる。
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モリリー
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フコウの国のお姫さま。他人の幸せを妬みフコウモリを使ってフコウにしようと画策しているが、いつもうまくいかない。
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プレイヤーの運勢を占ってくれる。
フコウ診断
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今日のフコウ占い
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1日1回まで、友情運・勉強運・恋愛運・金運・運動運のフコウ度合いをそれぞれ判定してくれる。
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フコウ心理テスト
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文章でシチュエーションが説明された後に、5択クイズが出される。
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プレイヤーの心理的な一面、傾向について大まかなコメントがもらえる。
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夢占い
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こちらもいくつかの選択式の質問に答えることで、モリリーに見た夢の内容を伝える。
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夢の内容に応じてプレイヤーの性格や今後の運勢などについてざっくリコメントがもらえる。
フコよけ
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友情運・勉強運・恋愛運・運動運・金運の5ジャンルをベースに、とりついたフコウモリを除けるという名目で行われる。
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いずれもミニゲームとなっており、ノルマを達成するとクリア。
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クリアするとフコよけポイントが蓄積。新しい占いが開放される。
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おたすけアイテムでノルマを減らせる。
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当然ながら占っていないとフコよけができないほか、フコよけは1日1回までしかできない。
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フコよけミニゲーム一覧
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友情運(アチャモリ)
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おとしてフコウモリ
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だるま落としの要領で、塔のてっぺんにいるフコウモリを地面にまで落とすゲーム。
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フコウモリが乗っているブロックには絵がかかれており、同じ絵をしたハンマーをタッチしないとブロックを落とすことが出来ない。
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絵がコロコロと変わるブロックも存在する。
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みつけてフコウモリ
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制限時間内に真っ暗な部屋の中に隠れるフコウモリを見つけるゲーム。タッチペンをまっすぐの軌道でスライドさせると、懐中電灯の光を動かすことができ、見つけたフコウモリの周りでタッチペンで○を描くとつかまえられる。
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ゲームが進むにつれて見つけなくてはならないフコウモリの数が増えていくほか、移動するようになったり家具の裏に隠れるようになったりする。
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おぼえてラビリンス
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制限時間内に、スタートからゴールまで線でつなぐゲーム。壁やフコウモリにぶつかるとやりなおし。
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フコウモリは最初の数秒を除いて透明化してしまうため、どこにいたのか覚えなくてはならない。
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恋愛運(ピキキモリ)
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ラブシャッフル
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カップシャッフルゲーム。ハート(当たり)とフコウモリ(ハズレ)がカップで隠されて一定回数シャッフルされるので、ハートの入ったカップをタッチで当てる。
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ゲームが進むと、カップの数や見つけなくてはならないハートの数が増えていく。
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ラブペイント
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制限時間内に図形をなぞるというゲーム。はみ出ると一部書いた線をフコウモリに消されてしまう。
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ラブバスケット
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チョコレートが20個入ったカゴをタッチペンのスライドで導いて時間内にゴールへとたどり着かすゲーム。
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フコウモリにぶつかるとチョコを5個失ってしまう。0になると失敗。
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勉強運(レレレモリ)
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きおくテスト
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フコウモリたちが持っているアイテムを覚えた後、どのフコウモリがどんなアイテムを持っていたかクイズが出される。
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記憶と答えるまでの動作を10カウント以内で行う必要がある。
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レベルがあがるとフコウモリの数が増えていく。
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ことばテスト
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すうじテスト
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画面内を動き回る数字を順番にタッチしていく。フコウモリは数字を隠すといった妨害をしてくる。
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運動運(ピタモリ)
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ピタっとヒット
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もぐらたたきゲーム。制限時間無いに穴から顔を出しつつけるフコウモリたちをタッチすると叩ける。
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爆弾を叩くとしばらくフコウモリたちを叩けなくなってしまう。
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ピタッとキャッチ
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同じ色のフコウモリを捕まえて檻に入れる。違う色のフコウモリをちょっとでもさわるとタイムロス。
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ピタっとシュート
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風船を打ち上げて、空中を舞うフコウモリたちを打ち落とすゲーム。
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時折紛れ込んでくる爆弾を攻撃してしまうと、しばらくフコウモリたちを打ち落とせなくなる。
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金運(チョコモリ)
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くるくるスロット
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3×3のスロットをおこなう。目押しして絵柄を横斜めにそろえる。レベルがあがるにつれてスロットの回転が速くなる。
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びゅんびゅんパチンコ
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マンションの窓から顔をのぞかせるフコウモリをパチンコで狙撃するゲーム。
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じゃらじゃらボックス
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賽銭箱を左右に動かして、チョコモリが落とすコインをキャッチ
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鉄アレイをキャッチするとしばらく硬直してしまう。
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フコウ荘
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フコウモリたちが住まうアパート。
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フコウモリたちとフコよけのミニゲームで対決したり、特定の運だけを占ってもらえる。
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ゲームに入力したプレイヤー(あるいはその友人)の誕生日などの基本情報から、友情運・勉強運・恋愛運・運動運・金運についてフコウモリからコメントがもらえる。
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ゲゲモリ
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孤高のフコウモリ。
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スペシャルゲームとして、スライドパズル、フコウ13、ダイフコウがある。
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スライドパズルは上記全フコよけのミニゲームを遊ぶとプレイできるようになる。
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フコウ13は通信プレイ可能。トランプの「ピラミッド」を行い、ピラミッドの崩れ加減でモリリーが占いをしてくれる。山札は2周までひっくり返すことができる。
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ダイフコウは通信プレイでのみプレイ可能。
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ミニゲームをこなすことで集めた通貨(FUKO)を使って、家具やミニゲームを簡単にするアイテムを購入できる。
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パスワードを記入するコーナーあり。公式HP(現在閲覧不可)に示されるパスワードを記入すると、限定の家具が入荷される。
評価点
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キャラゲーとして気合が入っている
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OPムービーではボイスつきでキャラソンが流れる。
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モリリーやフコウモリの発言テキストも豊富。
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幸せになるためのソフトではあるものの、メインキャラはプレイヤー側のフコウを楽しむいわゆる悪役。占いの結果が良かったりすると、適度に毒のあるセリフを吹きかけてくるなど、プレイしている上での異彩は放っている。
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フコウ荘に行けば、直接フコウモリとふれあうことができる。彼らも個性・感情が豊かであり、ゲームに負ければ悔しがってくれたりする。
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ダークでどこかかわいらしいBGMも良い。
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フコよけというシステム
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占いの結果に甘んじるだけでなく、多少は自分に降りかかる運命を変えられるようなアプローチは占いツールとしては珍しい。
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ミニゲームも時間つぶし程度には機能する。
賛否両論点
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女児向けに特化したデザイン
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どうしてもファンシー路線であるため、女児には受けがいいだろうが、男性プレイヤーのプレイ意欲はつかみにくい。
問題点
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ボリューム
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上でも述べたが「占い」と「キャラクター」が主体。
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通信要素こそあるが特に本格的でもない占いを繰り返すだけ。ミニゲームも少ないため数分程度の暇つぶしに本作をプレイする、といったスタイルでないと飽きやすい。
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明確なクリアというものもない。
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占いの結果がざっくりとしている
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モリリーには1日1回、5つのジャンルの運勢を占ってもらえるが、モリリーがコメントを残すのは主に一番悪かった運についてのみ。その他4つの運勢はいまいち分からない。
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あまり詳細に結果を公表したところで、プレイヤーが読みにくかったり、占いの結果として当たりにくくなったりはするのだろうが…。
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部屋のカスタマイズ手段に制約が多い
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ゲゲモリから変える家具の価格がやや高いほかバリエーションも多くそろえるには非常に多くの時間がかかる。
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1000FUKO以上の通貨が必要なケースもあるなか、1回のミニゲームで得られるのは20~200FUKO程度。
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パスワードで入荷する家具はかなり高価。
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ジャンルはダーク系統でまとめられているため、色々な家具をそろえたところで部屋の見栄えは大して変わらない。
総評
人間をフコウにしたいダークなお姫様キャラと表情豊かなフコウモリたちと繰り広げるミニゲームつきの占いツール。
キャラゲーとして見れば出来が良いが、同じことの繰り返しになりやすい内容はネック。
最終更新:2022年09月28日 18:31