このページでは『ママにゲーム隠された!』とその続編『ママにゲーム隠された! 2』『冷蔵庫のプリン食べられた』の紹介をしています。
判定はすべて「なし」に分類されます。
ママにゲーム隠された!
【ままにげーむかくされた】
| ジャンル | 脱出ゲーム |  | 
| 対応機種 | Newニンテンドー3DS Nintendo Switch
 プレイステーション4
 | 
| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | ハップ | 
| 開発元 | コトブキソリューション | 
| 配信開始日 | 【3DS】2017年7月12日 【Switch】2017年12月21日
 【PS4】2020年8月12日
 | 
| 定価 | 500円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | ママに隠されたゲーム機を探す謎解きゲーム 謎解き難易度はかなり控えめ
 50日目のその先は…!?
 | 
 
概要
シュールな作風が特徴なスマートフォン向けゲームを手掛けるハップが発売した一作。同社のスマホゲームの移植だが、移植はコトブキソリューションが手掛ける。
ジャンルはステージクリア方式の謎解きゲームとなる。スマホ版初代をベースとしていて、原作から20近くのステージが追加されており、一部の謎解きや操作体系に差異がある。
主人公の少年が部屋の中からママに隠された携帯ゲーム機を探すという設定。ゲーム機を探し当てると1日単位で再びゲーム機が隠されるという悲しい展開が続く。
ゲームルール
3DS版は下画面がゲーム表示・上画面がアイテムなどの表示がされ、Switch版とPS4版はゲーム表示の左右にアイテムなどの表示がされる。
- 
ゲームの流れ
- 
部屋の中に隠されたゲーム機をあらゆる手段を試みて探していき、無事獲得すればクリアとなる。全50ステージ構成のステージセレクト方式。
- 
部屋の探索範囲は原則としてスクロールなしの一画面分のみだが、ステージによっては別の部屋に移動できる場合がある。
- 
部屋の探索中に「ママに見つかる」などの行為してしまうと即ゲームオーバー。リトライは可能だが、ステージ最初からのやり直しとなる。
- 
ステージクリアすると1日が経過し、翌日に新たなステージが発生する。これを50日分クリアしていくのが本作の目的だが、最後のステージには急展開が待ち構える。
 
- 
ほとんどのステージには「アイテム」があり、入手したアイテムをどこかで使用しなければならない。
- 
アイテムの使い方次第では無事にゲーム機を獲得できる場合もあれば、何かのトラブルが発生しママに見つかってしまう恐れもある。
- 
ステージ中に入手したアイテムを他のステージに引き継ぐ事はできない。アイテムの種類によっては消費される場合とされない場合がある。
 
- 
どうしてもゲーム機の獲得方法が分からない場合の救済処置として、各ステージのヒントが確認できる。 
- 
ヒントの前に神経衰弱を行う必要があり、変なカードの組み合わせを引いてしまうとヒント無効となる。とはいえ、何回も繰り返せば容易にヒント確認が可能。
 
 
- 
操作体系
- 
3DS版とSwitch版・PS4版では操作体系が異なる。さらにSwitch版は本体のプレイモードによっても相違がある。
- 
3DS版はタッチ操作がメインとなるが、ステージによっては十字ボタンの入力が必要な謎解きもある。
- 
Switch版の携帯モードもしくはSwitch Liteではタッチ操作に対応している。
- 
Switch版の先述以外のモードやPS4版ではスティックとボタンの組み合わせで操作を行う必要あり。
 
 
- 
クリア後のおまけについて
- 
ステージをオールクリアするとおまけのミニゲームがプレイできる。3DS版とSwitch版では収録ゲームが異なる。
- 
3DS版のミニゲームは少年を操作して、大量の鳥が落としてくるゲーム機をキャッチしていく「GAME CATCH」を収録。
- 
Switch版及びPS4版のミニゲームは新体操選手を操作して、高速回転させた後に着地ポーズを決めていく「くるくる選手権」を収録。
 
 
評価点
- 
低難易度で遊びやすい謎解きゲーム
- 
本作における謎解きの難易度は同期の同ジャンルと比べても大分低い方で、さくさくとステージを攻略できる。
- 
どちらかといえば「謎を解く」というよりは「試行錯誤で探索箇所をチェックしていく」といった趣旨が強い。思考性が求められるステージは比較的少ない。
- 
そもそも探索範囲がかなり限定的な上に、見るからにして何かのフラグがありそうな装置が分かりやすい位置に配置されているので、迷う心配はほぼ皆無といっていい。
- 
全体的にステージクリアまでの過程が非常に手短で済む。攻略ミスで即ゲームオーバーになるステージも多々あるが、やり直しの負担はほとんどない。
- 
ヒント機能も随時確認可能なので、攻略に詰まる要因は限りなく薄い。どこまでもプレイヤーに優しい謎解きゲームといえる。
 
 
- 
何かがおかしいゲーム機探しの日常
- 
「何気ない家の部屋でゲーム機を探していく」という日常を描いているはずなのに、ステージ内で起こる現象が何かおかしい。
- 
背景が常に水色一色という空間の中で、毎日毎日ゲーム機を探す少年とそれに対抗してゲーム機を隠し続けるママの執念のぶつかり合いが凄まじい。
- 
各ステージのシチュエーションはやけに豊富。「ワニや象などがくつろいでいる」「体操選手が集団で運動中」「落とし穴によるトラップ」「『熱血硬派くにおくん』のように、室内をバイクで走行」「唐突にプ〇デターの登場」など様々。
- 
この「日常の中で起こる非日常的なシチュエーション」が淡々と映し出されるバカっぽさが、いい意味でのネタ要因であり本作の魅力といえる。
 
- 
言葉で表現するのは難しいが、少年やママを筆頭とした登場人物の絵面も謎の味わいがある。
- 
異変を感じると即出現するママの神出鬼没さが色々と怖い。背景や家具などの中に隠れて待ち構える様はもはやストーカーか忍者の域である。
 
 
問題点
- 
謎解きゲームとしてのやりがいの薄さ
- 
評価点の裏返しとなってしまうが、謎解きゲームとしては早期にクリアできてしまう節がある。
- 
明らかにがっつりと取り組むような謎解きゲームではなく、「次はどんなシチュエーションなのか」といったネタ的な楽しみ方に特化した内容といえる。
- 
個人差もあるので断定はできないが、各ステージのクリア時間は大方5分もかからない位の軽さである。オールクリアまでの時間は2時間も満たないと思われる。
 
 
- 
ほぼ気持ち程度のおまけゲーム
- 
本編のオールクリア後におまけゲームがプレイできるが、これもネタで遊ぶ程度のものでゲームとしては弱い面がある。
- 
一応は3DS版はハイスコア目的、Switch版とPS4版はポーズコレクションといったやり込みもあるが、ゲームとしてはかなり軽いものでしかない。
 
 
総評
謎解きゲームとしては極めて遊びやすく、さくさくプレイでゲーム機を探して複数のシチュエーションを楽しめるお手軽感がある。
一方で良くも悪くもネタに特化したゲームでもあるので、本格的に頭を使う内容は期待できない。まさにライトプレイヤー向けな一作といえる。
余談
- 
50日目のその先は…!?
- 
ゲームルールでも述べた通り、本作は50のステージが存在する。しかし、最後のステージは明らかに他ステージとは趣旨が異なるものとなっている。
 
    
    
        | + | ネタバレ注意 | 
49日目のステージをクリアすると、いつも通りに50日目のステージが始まる…と思いきや何か様子がおかしい。50日目だった日数カウントは凄まじい勢いで進んでいき、あっという間に1000日目を迎える。この1000日目こそが本作の最終ステージであった。
 
それまでごく普通の容姿だった少年は約3年の経過により成長した姿となるが、少年は健康的には到底見えない肥満体型と化していた。そしていつも通りにステージが開始されるのだが、外部へと繋がるドアが封鎖され、部屋周辺には大量のゴミが散乱し、それに混じる形で堂々とゲーム機が置かれている。
 このステージには部屋の中にはママはおろか、登場人物が誰一人として登場しない。それまでのステージであれば即ゲーム機を獲得できる状況であった。
 
しかし、このステージのクリア条件はゲーム機の獲得ではなく、封鎖されたドアの解放であった。ドアを解放すると家族全員が優しく少年を出迎えてくれる。その後はゲーム機のディスプレイに「脱出成功!」の文字が表示され、ようやくオールクリアを迎える事となる。
 
作中の状況から察するに、「少年は何かの理由で3年もの間、ゲーム機で遊んで時間を潰しながら部屋に引きこもっていた」と推測される。そして引きこもっていた部屋からの解放こそが本作における最後の目標であり、先述の脱出成功の表示がゲームクリアへのメッセージだったという締めとなっている。
 | 
ママにゲーム隠された! 2
【ままにげーむかくされた つー】
| ジャンル | 脱出ゲーム |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch プレイステーション4
 | 
| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | ハップ | 
| 開発元 | コトブキソリューション | 
| 配信開始日 | 2021年4月28日 | 
| 定価 | 500円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | ママに隠されたゲーム機を探す謎解きゲーム2作目 基本的なゲームルールは全く同じ
 50日目のその先は…再び!?
 | 
 
概要(2)
『ママにゲーム隠された!』(以下:『1』)の続編。発売・開発元は前作と同じだが、対応ハードはNintendo Switchとプレイステーション4のみに絞られている。
謎解きはすべて一新されており、おまけ関係の変更が加えられている。前作と同じ1日単位でママに隠されたゲーム機を探し当てる少年の苦悩(?)が描かれる。
ゲームルール(2)
基本的なルールは『1』と全く同じなので、ここでは変更された点のみを表記する。
- 
ママこれくしょんについて
- 
ママに見つかってゲームオーバーになると、そのシーンが「ママこれくしょん」として登録される。全部で56シーンあり。
- 
一部の同一ステージにおいて複数のママ発見パターンがあり、そのステージにて複数回のゲームオーバーを迎えないと登録シーンの歯抜けが発生してしまう。
- 
あくまでも「ママに見つかった」場合のシーンのみが登録対象であり、それ以外の原因でゲームオーバーになってもはずれでしかない。
 
 
- 
MVについて
- 
オールクリアすると本作オリジナルMVが鑑賞可能となる。なお『1』でいうところのミニゲームは収録されていない。
 
評価点(2)
『1』の評価点は本作にも当てはまるが、ここでの表記は割愛する。
- 
ボーカル曲とMVの追加
- 
ママコレクションとMVではそれぞれ可愛らしい系のボーカル曲が流されるが、それぞれが良曲といっても過言ではない。
- 
MVに関してもシリーズ特有のシュールさと可愛らしさを含むノリノリな映像で一見の価値あり。ハップ公式によるYouTubeでのMV公開もされている。
 
問題点(2)
『1』の問題点も本作に当てはまるため、ここでの表記は割愛。
- 
ミニゲームの消失
- 
『1』にあったミニゲームがなくなったため、遊べる範囲が少し減った。とはいえミニゲーム自体がネタレベルのものだったので深刻な問題ともいい難い。
 
総評(2)
根本的なゲーム内容に大きな差はなく、『1』同様に謎解きの難易度は控えめでさくさくと遊びやすい内容なのは相変わらず。
短時間でオールクリアできやすい脱出ゲームとしては、『1』共々に適任な出来といえる。
余談(2)
- 
50日目のその先は…再び!?
- 
『1』に引き続き、最後のステージは従来とは趣旨が異なるものとなっている。
 
    
    
        | + | ネタバレ注意 | 
49日目のステージをクリアすると、いつも通りに50日目のステージが始まる…と思いきや、やはり様子がおかしい。50日目だった日数カウントは桁をすっ飛ばして進んでいき、あっという間に10000日目を迎える。本作の最終ステージは10000日目が舞台となる。
 
部屋の中にはカーテンの上にゲーム機が置かれ、脚立を使ってそれを獲得すればクリアとなる。しかしゲーム機の形状が以前とは異なる新型となっていた。新型ゲーム機を獲得すると唐突に謎の少女が登場し、そこにカーテンに隠れていた中年男性も登場。そして「パパにゲーム隠された!」という少女の声が響いた。
 
実は中年男性は約30年の成長を迎えパパとなった元少年であり、少女は元少年の娘であった。そこにママたちも登場し、大団円のままにゲーム終了。「かつてゲームを探す側だった元少年が隠す側へと立場を変える」という、ゲーム探しは世代を超えてもずっと続く未来を連想させる締めでくくられている。
 元少年が愛用していたゲーム機はディスプレイにヒビが入った状態で登場し、元少年と少女がお互いのゲーム機で遊ぶというシーンでエンディングを迎える。
 | 
冷蔵庫のプリン食べられた
【れいぞうこのぷりんたべられた】
| ジャンル | 脱出ゲーム |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch プレイステーション4
 | 
| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | ハップ | 
| 開発元 | コトブキソリューション | 
| 配信開始日 | 2022年4月21日 | 
| 定価 | 500円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 怒った姉から隠れる謎解きゲーム 基本的なゲームルールはシリーズ通り
 お値段据え置きなのにステージ数減少
 | 
 
概要(冷蔵庫)
シリーズ3作目にあたる作品。発売・開発元・対応ハードは『ママにゲーム隠された! 2』(以下:『2』)と同じ。
本作では「姉のプリンを勝手に食べた少年が、怒って少年を追いかけ回す姉から隠れる」という設定。脇役ながらママも登場する。
ゲームルール(冷蔵庫)
基本的なルールは『1』『2』と全く同じなので、ここでは変更された点のみを表記する。
- 
少年視線で「限られた部屋の中で姉に見つからない場所へと隠れる」というステージクリア条件。姉に見つかるかそれに準じる行為をするとゲームオーバー。
- 
全30ステージ構成で『1』『2』よりもステージ数が少ない。本作ではステージカウントが「ROOM○○」と表記される(『1』『2』では「○○日」)。
- 
ヒント機能がおじいちゃんとのPK戦に変更。何度でも挑戦可能なのは『1』『2』と同じ。
- 
『2』におけるママこれくしょんと同様のモードとして「GAME OVER」を搭載。ゲームオーバーになったシーンが登録・鑑賞できる。全52シーンあり。
- 
オールクリア後は姉視線となって制限時間1分の中で少年を何人見つけられるかを競うミニゲーム「弟を探せ!」がプレイ可能となる。
評価点(冷蔵庫)
- 
シリーズ通りの安定な面白さ
- 
『1』『2』同様の遊びやすさやシュール加減は本作でも健在。
- 
『1』『2』では「隠されたゲームを探す」という目的だが、本作では「少年自身が身を隠す」という逆の目的となっている。
- 
また『1』『2』におけるママは原則少年を追いかけ回す行為はしなかったが、本作における姉は異様なまでの執念で少年を追いかけ回す点も過去作とは異なる。
 
 
問題点(冷蔵庫)
- 
お値段据え置きなのにステージ数減少
- 
販売価格は『1』『2』と同じなのに、ステージ数が過去作比60%まで減少(50⇒30)しており遊べる範囲が乏しくなった。
- 
相変わらずのさくさく加減・低難易度な内容なので『1』『2』以上にオールクリアまでの道のりが短い。ミニゲームがあるとはいえボリュームの縮小化は悲しい。
 
 
総評(冷蔵庫)
総評としては『1』『2』とほぼ同じだが、ママとはまた違った恐怖の存在である姉から隠れるスリルが楽しめる一作。
とはいえボリューム的には過去作よりも縮小化しているため、シリーズファンからすると物足りなさを覚える可能性も高い。
余談(冷蔵庫)
- 
ROOM30の衝撃展開
- 
本作もまた最終ステージの展開が衝撃的なものとなっている。なお本作では日数経過の概念はない。
 
    
    
        | + | ネタバレ注意 | 
少年は最後のROOMの隠れ場所として、近場にあった井戸の中へと隠れる事に。しかし井戸の中は深く自力で這い上がる事が出来ない事実に気付く少年。そして少年が遭難しているという事実に気付く姉が救出を試みる。
 とはいえ姉の力だけは少年を助けるのは困難。そこで姉は近場にいたママと猫とおじいちゃん、そして謎のマジシャンに助けを求めて同行させる。
 色々な手順をたどり手助けなるアイテムを手に入れ、姉たちは井戸の中へとアイテムを放りこむ。
 少年はそのアイテムを利用してロープを入手し、姉たち4人+1匹が井戸の外から綱引きの要領でロープを引っ張りあげて少年を無事救出。
 
「なんで部屋の中に井戸があるのか?」「マジシャンが部屋にいるのか?」「猫が救出要因になるのか?」なんて突っ込みはこのシリーズではしてはいけない。
 | 
最終更新:2023年03月23日 15:09