The Last of Us Part II

【らすと おぶ あす ぱーと つー】

ジャンル サバイバルアクション


対応機種 プレイステーション4
発売元 Sony Interactive Entertainment
開発元 Naughty Dog
発売日 2020年6月19日
定価 パッケージ: 6,900円+税
ダウンロード: 7,590円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:Z(18才以上のみ対象)
備考 「Golden Joystick Awards 2020」
 Game of the Year受賞作品
「The Game Awards 2020」
 Game of the Year受賞作品
判定 賛否両論
ポイント 2人の女の復讐劇
バトル、システムは大進化
感情移入しづらいキャラクター
シナリオは大荒れの超賛否両論
The Last of Usシリーズ
The Last of UsThe Last of Us Part II
SIEワールドワイド・スタジオ作品


概要

Naughty Dogが世に送り出し、高評価を受けた『The Last of Us』シリーズの第2作。
前作から5年後の文明が崩壊したアメリカ・シアトルを舞台に、19歳になったエリーの「復讐の旅」を描く。
前作が世界的に大ヒットした煽りを受け、本作の発売を待ち望む声は多々あった。

一方で「復讐」という重圧と悲壮感を匂わせるテーマ性、度重なる発売延期、
「偉大なる前作を超えられるのか」という懸念から、本作の発売を危惧する声も一部で見られた。

そんな期待と不安を一身に背負い世に送り出された本作は、ゲーム史に残るであろう大論争を巻き起こすこととなる…。


ストーリー

謎の感染爆発によって変わり果てたアメリカを横断した危険な旅路から5年、
エリーとジョエルはワイオミング州ジャクソンで暮らしていた。
生き残った者たち(生存者たち)によるコミュニティーは順調に発展し、
二人は安らぎと落ち着きを取り戻したかのように見えた。

もちろん、さまざまな危険は存在する。
感染者とそれ以外――惨めな境遇にいる他の生存者たちだ。

そして、あるすさまじい出来事が平和を崩壊させたとき、エリーの無慈悲な旅が再び始まる。
裁きを下し、すべてを終わらせるために。
ひとり、またひとりと、標的を追い詰めてゆくエリーが見出したのは、
自らの行いによって生み出された、心と身体を揺さぶる凄惨な連鎖だった。
(公式HPより引用)


主な変更点・特徴

基本的なシステムは前作の記事を参照。

ダブル主人公制

  • 本作は前作のヒロインである「エリー」と、本作初登場の「アビー」をプレイアブルキャラとして据えており、パート毎にキャラクターを切り替えながらゲームを進めていく。
    • ストーリーのパートは大きく分けて、プロローグを描く「ジャクソン編」と、エリーとアビーそれぞれの視点での3日間が描かれる「シアトル編」に加え、エピローグを描く「サンタバーバラ編」の3つに分かれている。
    • エリーとアビーではそれぞれキャラクター強化の傾向が異なり、エリーはステルス向きのスキルを習得しやすく、アビーは戦闘に関わるスキルを習得しやすい。
    • 本作を象徴とするシステムであり、後述する議論を巻き起こした最大の元凶とも言える。
    • 拾得物はエリーは日記、トレーディングカード。アビーはコインを収集している。

チャプターセレクト

  • ストーリーをチャプターごとに遊びなおせるようになった。各チャプターにおけるキャラクターやアイテムの状態は、そのセーブデータでチャプターにたどり着いた際の状態に準じる。
    • クリア後は「BATTLE」の項目が追加され、各チャプターのステルス戦やボス戦を遊びなおせる。この場合、キャラクターやアイテムの状態はバトル専用の内容に揃う。

難易度

  • 難易度は「VERY EASY」から「SURVIVOR」の5種類*1から選択できるほか、新たに「CUSTOM」という難易度が選択できるようになった。
    • その名の通り難易度に関わる設定を自分好みに設定できるモードであり、「敵の強さはHARD並みでいいけど、資源の量はEASY並みがいい…」などの細かい設定が可能になった。
  • クリア後は各難易度に「+」を付け加えた周回専用難易度で遊べる。
    • アイテムやスキルを引き継げるが敵側も強化されており、周回だからといって気の抜けない内容に仕上がっている。

感染者

  • ランナー・ストーカー・クリッカー・ブローターの4種の感染者は前作から引き続き登場。
    • 特にストーカーはアルゴリズムが大幅に強化された。
      • 普段は遮蔽物に隠れながらこちらから距離をとりつつ、隙を狙ってヒットアンドアウェイを仕掛けてくるようになった。
      • また、物陰に潜伏している間は気配を消しているため、聞き耳を使って居場所を察知するのも難しい。背後をとってステルスキルしようにも、気配を察知されて逃げられてしまうこともしばしば。
      • ランナーに毛が生えた程度の実力しかなかった前作とは異なり、こちらのステルスアクションに対してのカウンターともとれるような難敵に仕上がっている。
  • 新たにシャンブラー、ラットキングという感染者が追加された。
    • シャンブラーは上半身を分厚い膿疱に覆われた感染者。基本的に性質はクリッカーと同じだが、ステルスキルはできず近づくと酸性のガスを撒き散らして攻撃してくる。絶命時にもガスを撒き散らすため注意が必要。
    • ラットキングはとあるパートで戦えるボスクリーチャー。誕生背景から窺える醜悪なデザインは、他の感染者の追従を許さない。

生存者

  • 新たな人間側の敵勢力として、「WLF(ワシントン解放戦線)」「セラファイト」「ラトラーズ」が登場。
    • WLFは主にエリー編で戦うことになる敵勢力。過去に旧アメリカ軍を壊滅させたほどの実力を持ち、その組織の練度は最早軍隊レベルだと言える。
    • ストーリーが進むと軍用犬も登場する。人間では感知できない"匂い"を辿ってこちらの居場所を探ろうとするため、物陰に隠れているだけでは追跡を振り切ることはできない。
    • 逃げ切るには匂いが感知しきれないほど遠くまで移動するか、投擲物で注意を引かせる必要がある。
  • セラファイトは主にアビー編で戦うことになるカルト教団勢力。身体のどこかしらに傷を付けた姿をしていることから、作中人物からは「スカー」と蔑称されている。
    • 装備はWLFよりもやや原始的だが、マップ上にちりばめられた痕跡と口笛による独特なコミュニケーションからは得体のしれない恐怖が感じられる。
    • 中には弓矢を装備した兵士が存在する。弓矢の攻撃を受けると矢を引き抜くまで持続ダメージを喰らってしまう。
    • 一部のマップには、ハンマーを装備した巨漢タイプの兵士が登場する。耐久力が高いほか、通常の方法でステルスキルできない難敵に仕上がっている。
  • ラトラーズはサンタバーバラ編にのみ現れる敵勢力。他の生存者を捕虜としてこき使い下すならず者集団であり、性質としては前作のハンターに近い。
    • ボディアーマーや防弾ヘルメットなどで防御を固めているため、全体的に耐久力が高い。また、一部の兵士はWLF同様軍用犬を連れている。

回避

  • 回避はL1ボタンを押すことで発動できる、所謂ドッジ機能。
    • 敵の接近攻撃とカチ合うようにして使うとノーダメージで攻撃を回避することができる。回避後は即座に反撃に移ることも可能。
    • これにより近接戦闘は単なるボタン連打ではなく、攻撃と回避を織り交ぜた駆け引きが重要になった。
    • このシステムを導入したためか、人間キャラクター相手に一対一で近接攻撃と回避の応酬を行うバトルイベントが複数設けられている。

急所攻撃

  • 急所攻撃は敵が絶命する寸前で発動できる近接攻撃のこと。所謂フィニッシュ攻撃に近い*2
    • 投擲物を当てたり、銃撃で怯ませるなどして能動的に発動することもできる。

匍匐移動

  • ○ボタンを長押しすることによって匍匐姿勢に移れるようになった。
  • 狭い穴に潜り込めるようになった他、丈の短い草むらの中で匍匐することで、敵から身を隠せるようにもなった*3

評価点

第8世代ハード最高峰の映像表現

  • 前作のリマスター版の時点で充分すぎるほどの映像品質を備えていたが、そこはNaughty Dog。いつも通り前作を超えるクオリティを引っ提げてきた。
    • とにかく作りこみは凄まじく、家屋の無造作に置かれたコップや、洗われるはずだった洗濯物など、ディテールにもこだわりが感じられる。
    • 特にエリー操作時に訪れるシアトルの廃墟街は、植生の分布や植物・建築物など膨大な調査を行った上でデザインされており、そのクオリティは圧巻のもの。
    • 顔の表情・目の充血・皮膚の鬱血など、「血の巡り」を意識した細かい映像表現についても一切の妥協がない。
  • モーションに関しても非常に作りこまれている。
    • 急所攻撃はバリエーションが非常に多く、どのモーションも非常に痛快。単純なトドメ攻撃の他に、敵の持っている武器を奪って攻撃する変則的なパターンも用意されている。
    • 3DCG界隈では実装が困難と言われている「衣服を脱ぐ」というモーションに関しても、非常に自然な挙動で再現されている。
    • 重火器を改造する際のモーションは必見。何かしら改造を加えるたびに専用のモーションを経て改造されていく様子が見れるようになった。
      • 例えばピストルの連射速度を向上させる場合、「スライドロックを解除する」→「ハンマースプリングを取り換える」→「ガンオイルを布に湿らせて銃身を磨く」→「スライドロックを戻し、マガジンを装填して完了」といった一連の動作をキャラクターが実際に再現する。
      • 流石に細かい部分はキャラクターの影に隠れてごまかされてしまうものの、キャラクターの動きと独特の効果音は見る者の想像を存分に掻き立ててくれる。
    • ゲーム中で操作できるコード・ロープといった紐の挙動は数々のメディア・企業から関心を寄せられた。
      • 手に持った際の「手繰り寄せ」や、地形と干渉した際の「絡み合い」に加え、引っ張った際の「張り・たるみ」など、どれをとってもリアルと見間違うほどの挙動を誇っている。

進化したステルスアクション

  • 緊張感抜群のステルスは本作でも健在。評価の高かったサバイバル要素とバトル要素のミックスしたゲームバランスは本作でも多くユーザーを満足させてくれる。
    • 中腰・匍匐姿勢時のみステルス効果を発揮する草むら、匂いでこちらの居場所を探知してくる軍用犬、サプレッサーの追加など、前作から自由度も脅威も増した本作のステルスアクションは、より多彩な姿を見せるようになった。
    • 他には敵同士の会話も細かく作っており、個々の敵にも名前が設定されていて、殺されると仲間がその名前を叫ぶという細かな作り込みも評価されている。また、敵をただの草刈りとしないよう努力しているのも評価されている。
    • 前作ではDLCでしか実現できなかった感染者と敵対者の三つ巴も何度も行える。感染者を利用することや逆に利用されるなど、シチュエーションも豊富。
    • また、クリッカーのように即死攻撃を持つ敵に対して、前作では接近=ゲームオーバーとほぼ同義でありストレス要素として批判があったが、本作では回避の導入で生存率が高くなり、理不尽さが低減されている。

シナリオ

  • 賛否の激しいシナリオではあるが、評価されている部分もある。
    • シナリオの途中で挿入される、ジョエルとエリーの空白の5年間の描写は高評価。エリーの誕生日や前作ラストにて描かれていたジョエルの嘘の真実、それによるエリーとジョエルの確執はエリーの複雑な心情と後悔が感じられる。
    • ボスキャラクターと言える敵も増加。特にアビー編で戦うことになる2人の人間キャラは、そのAIの優秀さや戦法の印象深さから記憶に残りやすい。
    • エリー側ではただの敵として処理されていたキャラクターが、実はアビー編の重要なキャラクターであったりと、オムニバス形式を活かしたシナリオならではの楽しみ方も存在する。
    • 上記の通りクリア後は「BATTLE」の項目が追加され、好きなバトルやボス戦を何度も楽しめるようになり便利になった。

楽曲

  • エリー・ジョエルがギターで演奏する楽曲についても評価が高く、両者の絆を彷彿させる意味でも印象深い。
    • ゲーム内ではギターを自由に演奏できるシーンが用意されている。DUALSHOCK4のタッチパッドを撫でるように操作することで実際にギターを演奏しているかのような感覚に浸れる。
      • 操作は複雑で難しいが、その気になれば1曲丸々演奏してしまうことも可能。動画投稿サイトには今作で演奏を楽しむ動画が多数投降されている。
    • エリーがディーナに聴かせる「a-ha」の名曲「Take On Me」は実に感動的なシーンとなっている。

システム面の充実っぷり

  • より多くのプレイヤーに遊んでもらうために、本作では60種類以上ものオクセシビリティオプションを備えている。
    • テキスト読み上げや、HUDの拡大表示など、特定の障がいを持った人向けのアシスト機能もあれば、敵のAIの性能を低下させる、匍匐時に敵に完全に視認されなくさせるなど、ゲームバランスを一変させる機能まで備えている。
      • これらの機能を活用することで、盲目のゲーマーが本作をプレイし独力でクリアすることが出来たという驚くべき報告まで上がっている(参照)。

探索要素

  • 舞台となるのは前作同様謎の寄生菌が蔓延し、荒廃したアメリカが舞台。崩れそうな建物や草木の生い茂った場所を探索する。
    • 民家や楽器屋、薬局など、侵入できる廃墟の種類も多彩でプレイヤーを飽きさせないようになっている。元住人のメモやポスターが残されていることも多く、かつてその場にいた人間達の生活姿が想像でき、当時の状況を考察したりすることもでき、このゲームの世界観にどっぷりと浸れる。
    • 一方で廃墟ばかりではなく、前作から各段に発展したジャクソンの集落や、スポーツ用スタジアムを改造して居住施設へと発展を遂げたWLFの基地など、崩壊した世界の中で独自の発展を遂げた人間たちの居住スペースについても見逃せない。
      • 居住スペースの中にいる個々の人間たちの動きも作りこまれており、それらを眺めてみるのも楽しいだろう。
  • エリーの日記では各場面がイラストと共に刻まれる。エリーの画力とエリーの心情を垣間見ることができて、この世界にさらに引き込んでくれる。

賛否両論点

シナリオ及びキャラクター

  • 下馬評に違わず、「復讐」をテーマに据えた本作のストーリーは全体的に陰鬱であり、とにかく目的地へ前進することを目指していた前作のストーリーとは毛色が全く異なる。
    • たとえ暗いテーマでもシナリオの完成度が高ければ良かったのだが、今作はユーザーに嫌悪感・疎外感を与えるような展開が多く、ユーザーからの否定意見が目立つ形となってしまった。
    • 一方で最高峰の映像表現が織りなすストーリー展開には言葉では表せない訴求力があるのも事実であり、感銘を受けたユーザーも少なくない。
    • そんなこんなで今作における賛否意見は両極端に分かれる形になってしまい、発売当初から全世界で大きな議論を呼び起こした。
  • 今作のシナリオは全体的にキャラクターの行動や選択に対してスッキリしない点が多く、プレイヤー目線だとどうも納得いかなかったたり、感情移入しづらい部分が目立つ。
    • 特に新主人公であるアビーに関してはそういった点が多く、本作最大の賛否両論点として良くも悪くも印象深い存在として話題になった。
      + アビーについて
    • エリーと並ぶ主人公として登場したアビーだが、本編でのとった行動による悪印象から、彼女の存在の是非を巡って多くの議論が勃発した。
      • アビーはWLFに所属する兵士であり、かつて医師だった父親をジョエルに殺された過去から、彼に復讐するチャンスをうかがっていた…と言う設定があるのだが、上記の詳細な経歴をプレイヤーが知るのはシアトル編の中盤から。
      • アビーの操作パートはジャクソン編の序盤から設けられているが、それまでにプレイヤーがアビーに関しての情報を得られるタイミングはほとんどない*4。プレイヤーはアビーについて何も分からないまま唐突に操作権を委ねられ、ゲームを進めていくことになる。
      • そのままアビーを操作していくと、彼女は感染者の群れに襲われて窮地に陥ってしまう。
        そこをジョエルに救われるのだが、やがてアビーはジョエルを仲間の下に誘導し、彼を拷問の果てに殺害してしまう。先述したように、アビーの凶行はジョエルへの復讐心ゆえのことだったのだが、この時点のプレイヤーにはそんなこと知る由もない。
      • 前作主人公が序盤であっさり死を遂げてしまうという衝撃的な展開もさることながら、「訳も分からずアビーを生かすために操作していたら、結果的にジョエルの死に繋がってしまった」という後味の悪さはプレイヤーに内罰的な感情を抱かせ、同時にアビーに対するヘイトを急激に高める結果となってしまった。
        • 上記の出来事が発端となり、エリーはジョエルを葬ったアビーに復讐すべく、シアトル編のストーリーが開始される。
        • 多くのプレイヤーがエリーに同調しゲームを進めていくこととなるが、その先に待っているのはアビーのシアトル編のストーリーである。プレイヤーはゲームを進めるために、再びアビーを操作し彼女を生かすための行動をとることを余儀なくされるのである。
        • アビーにヘイトを向けていたプレイヤーにとっては堪ったものではなく、終止不快感を抱きながらゲームを進めた、というプレイヤーが続出した。
      • なお終盤でエリーとアビーが対峙し、因縁の決闘が繰り広げられる展開が待っているのだが、その時プレイヤーが操作するのはアビー。
        • アビーを葬るためにゲームを進めていたプレイヤーは、逆にアビーを操作してエリーを痛めつけることを強制されるのである。前作からのファンにとってはさらにヘイト感情が沸き立ってしまったのは言うまでもない。
      • 上記以外にもキャラクター面には突っ込みどころは多い。
        • 先述したように、窮地を救ってもらったジョエルに対しては容赦なく惨殺する一方で、同じように窮地を救ってもらったセラファイトの姉妹のヤーラとレブには何度も手助けをする。同じ命の恩人相手だというのに、対応の温度差が極端すぎる。
        • 仲間のWLFメンバーであるメルとオーウェンをエリーに殺害されて激高するが、彼女自身もオーウェンと浮気しメルを傷つけた経験があるため、あまり人のことを言えた立場ではない、という声もある。
      • 上記のようにプレイヤーから嫌われる要素が多い一方で、アビー編のストーリーを通して「アビーに共感した」というプレイヤーも少なくなく、彼女の存在を全肯定でないにしろ、1人のキャラクターとして理解を示す声も上がってる。
        • ジョエルに対する復讐心も根本原因を作ったのはジョエル本人であり、その点に関しては完全な因果応報である。復讐の是非はどうあれ、アビーの思考は決して常人の域を逸脱したものではないことは留意すべきである。
        • アビー編のストーリーも見所は多い。セラファイトとの勢力争い、セラファイトから抜け出してきたヤーラ・レブ姉妹との共闘と信頼関係の形成、グラウンドゼロでの激闘や、ヘイブンでの壮絶な逃避行など、ダイナミックかつ心を揺さぶられる展開が凝縮されており、構成そのものは十分面白い部類に入ると言える。
        • 全体的にアビー編のストーリーは前作でジョエルが辿った軌跡に似通った点が多く、アビーの存在はジョエルのオマージュとも言える。こういった点からも彼女への理解に繋がった、という意見も存在する。
          • 一方で「こんなキャラクターに前作主人公のオマージュをさせるなんて悪趣味だ」という批判的な意見が存在するのも事実である。それだけ彼女の第一印象の悪さが響いている証左ともとれるが。
      • 総評として、ダブスタな主張や自分本位な行動など、悪い意味で人間臭いキャラクターだと言える。その人間臭さを魅力と捉えるか嫌悪するかはプレイヤー次第である。
    • 当然の如く、最終的に描かれた結末に関しても議論の的となった。
      + 結末について
    • サンタバーバラでの戦いの果てにエリーはアビーを見つけ、最終決戦が開始される。
      • アビーは前回の決闘時にレブに引き止められたことから既に戦意喪失していたが、エリーはレブを人質にして強引に再戦を迫る。このシーンだけ見るとアビーが物語の主人公でエリーが悪役のようである。
      • 死闘の果てにエリーはアビーを追い詰めるが、最後の最後で殺害を止めてしまう。そもそも復讐がテーマであるのにエリーが復讐を遂げられないという結末にはしっくりこないという意見が続出した。
      • ではよくある「復讐はいけない」という教訓をテーマにしているのかと言えばそれも違う。アビーに辿りつくまで多くの人を殺めているので、復讐の連鎖は収まるとは思えない。復讐を忌避するには既に遅すぎである。
        • 事実、エリーが(アビーと対照的に)仲間の引き留めを無視して復讐の旅を再開したことが、下記のようにエリーとアビーの命運を分ける結果となった。
      • エリーとアビー、それぞれの主人公に最終的に残されたものに関しても批判が集まっている。
        • 先述したように、エリーはゲーム序盤でジョエルを失い、その復讐も遂げることなく旅を終えた。
        • またシアトルでの旅の後、同棲していたディーナは、エリーが再度復讐の旅に出ると知るや否や行方をくらましてしまい、エリーの帰りを待つ者は誰一人としていなくなってしまった。
        • とどめと言わんばかりに、エリーはアビーとの戦いで左手の指の一部を失い、生前のジョエルから教わったギターもまともに弾けなくなってしまった。徹頭徹尾全てを失ってしまったのである。
        • 一方でアビーは仲間こそ失ったものの、ジョエルへの復讐を完遂し、レブという相棒も守りきり、彼女の加入を待つファイアフライへと落ちのびることとなった。
        • エリーと比べてアビーの方が恵まれた立場であることは言うまでもなく、先述した彼女への悪印象も相まって「贔屓が過ぎている」という批判意見が出た。
      • 結果としてシナリオのテーマや意味が見えず、キャラ贔屓も相まって歪なオチとなってしまった。この結末は納得いかないユーザーが多く、発売直後は国内外問わず大いにレビューが荒れた。
        • 一方で「復讐を完遂することがエリーのためになるとは思えない」「全てを失うことで、エリーは過去と折り合いをつけることができた」など、この結末を良しとする意見も存在している。もっと深いところになると、「このゲームのテーマは"復讐"ではなく"赦し"にあったのではないか」という意見も出ている。
        • 今作のシナリオは、前作ラストにおけるジョエルの独断により、エリーが"生かされた"ことが様々な形で影響を見せている。エリーもそれを認識しており、彼女のジョエルへの感情は愛憎混じった複雑なものであることが作中で幾度も描写されている。
        • エリーは深く思い悩みながらもジョエルを赦そうとするのだが、アビーという復讐者の登場によりその機会は永久に失われてしまった。
        • ジョエルを失い、彼を赦すことが出来なくなったエリーが復讐の旅の果てに何を見出したのか。視点を改めれば、結末の見方も変わるかもしれない。
          • なお、今作のシナリオに"赦し"の要素を含んでいることは、開発者側も認めている(参照)。
  • ゲーム進行の都合によりキャラクターのワープ等が発生したり、現実的に考えてほぼありえない事象がある。
    「ゲームだから問題ない」という意見と「現実的なシナリオのゲームとして問題がある」という意見で賛否が分かれている
    • 尋問を受けていたメルがWLFの監視を逃れ、単身で水族館へ移動。
    • いくら高所であっても通常では視認されるはずの橋が敵にバレず存在している。
    • 感染者や襲撃者が出没する世界で簡易的な柵のみで生活する農場。

エリー編のシアトル廃墟街探索

  • 特にエリー編のシアトル1日目で訪れるシアトルの廃墟街は、マップ全体がオープンワールドの如く広大で、全ての建築物がシームレスにつながっており、非常に探索のし甲斐がある。
    • 内部イベントの数も多く、全てのイベントを制覇すると取得できるトロフィーも存在する。
    • 愛馬のキラリに乗ってマップを探索することになるため、『ワンダと巨像』を彷彿させたプレイヤーも多いだろう。
  • 一方でオープンワールド的要素はゲーム内でもここだけであり、このパートを過ぎた後は前作同様一本道のステージを攻略していくことになる。全体からすればこのパートだけ統一感がなく、浮いてしまいがち。
    • 探索そのものも基本的には碁盤の目のように張り巡ららされた道に沿って進むため、マップの広大さのわりには自由度はそこまで高くない。
    • マップの広さゆえに現在地を頻繁に確認することになるが、マップを開く動作自体が遅く、探索のテンポを損ねてしまっている。
    • 初回ならともかく、周回時はアイテム回収のためにマップ中を駆け巡る必要が出てくるため、ダレやすいとも言える。

雑談シーン

  • シアトル1日目の探索では、エリーとディーナが前作のジョエルとエリーの会話を彷彿とさせるような雑談をする。
    • だが前作とは異なり、今作はジョエル殺害の復讐の旅が目的である。「目的のわりに会話内容が明るく能天気だ」という意見が多い。

LGBT要素

  • バイセクシュアル要素を持つディーナ、トランスジェンダー要素を持つレブ*5、筋骨隆々なアビーなど、今作ではLGBTに配慮したと思しき女性キャラが多数存在する。
    • しかし、この手の要素は得てして押しつけがましく素直に受け入れらないと判断されがちであり、案の定反応は賛否が分かれている。
    • 真っ当な美少女ルックのエリーとは異なり、新キャラクターの女性陣は良くも悪くもリアル寄りな外見ということもあって、百合好きからもあまり肯定的には見られていない。

軍用犬の登場について

  • 軍用犬が攻撃されたときの挙動や飼い主を殺害された時に悲しむリアクションが丁寧に作り込まれており、愛犬家なら殺すのをどうしても躊躇してしまう。
    • あくまで飼い主の指示に従っているだけなのも罪悪感を強める。
  • もちろん殺さずに進むことも可能だが、探知能力が高く殺害したNPCの死体を逸早く発見して警戒体制に移行させてしまうため殺さずに進むことは困難である。

問題点

ロードが長い

  • 場面転換時は約20~30秒ほどのロード時間を挿む。頻度も高いため嫌でも気になる。本作のロード時間の長さを引き合いに内部HDDをSSDへ換装を促すサイトが現れるほど。
    • 半面、リトライ時のロード時間や手動セーブ時間は非常に短い。

マルチプレイ未収録

  • 前作のマルチプレイが好評であり、今作でも進化したステルスアクションをマルチで楽しみたい、という意見は数多く存在していたために残念がる声は多い。

国内版における過剰な表現規制

  • 国内版は部位欠損や臓器露出といったゴア表現の殆どに規制がかかっており、おおよそCERO:Z(18歳以上のみ対象)とは思えないレベルにまで抑えられている。
    • ゲームバランスやストーリーに影響を及ぼしているわけではないが、先述したようにグラフィックの作りこみの深さもこのゲームの醍醐味であるため、陳腐な演出に置き換わってしまったことを残念がる声は多い。
    • 海外版であれば規制無しで遊ぶことができるが、日本語字幕及び音声が含まれていないことには注意が必要。

キャラクター描写について

  • キャラクター描写はあまり印象が良いと言えず、アビーほどでないにしろ批判意見が集まっている。主に本作初登場のキャラクターにその傾向が見られやすい。
  • 主人公としてその行動が重点的に描かれたアビーと比べてサブキャラクター達の行動描写は断片的であり、擁護しようにも情報が少ないという事情もある。そのため、賛否両論というよりは単純な問題点として挙げられやすい。
    + サブキャラクターの問題点について
  • ジョエル
    • 前作の主人公だが、アビーの項でも触れた通り、彼はゲーム序盤でアビーに惨殺されてしまう。
    • その最たる原因は、本名を隠していないことである。
    • ジョエルは自他共に認めるほどに多くの人間の恨みを買っており、前作のファイアフライの件も何も知らない人間にしてみればただの大量虐殺犯である。前作の修羅場を多く経験したジョエルと比較して、別人のような危機管理能力の低さに違和感を感じやすい。
    • ただし、これに関しては「ジャクソンでの平和な暮らしに慣れ過ぎたから」という擁護意見も存在し、公式側もその見解を認めている。
    • その他、余りにも少人数で移動していた所為で殺された点も不自然だと疑問を呈される。
      • 前作において、シェルターの外は危険極まり無いから「どの敵も10人以上で徒党を組んで、可能であれば自動車や機関銃を装備していた」ので、ジョエルを殺すためにご都合主義的に状況を誂えたように見える、という主旨である。
    • トミー
      • 前作にも登場したジョエルの実弟。エリー同様、実兄を殺された恨みからWLFに対して復讐に走ることとなる。
      • アビーと遭遇した際、トミーが「こっちはジョエル」と名前を教えてしまったことがすべての始まり、と言える。
      • WLFメンバーを拷問して情報を聞き出した末に殺害したりスナイパーライフルで一方的に殺害したり、と道中で障害になるから殺すエリーとは違い積極的に殺害している。そもそもWLFはアビーが所属していただけで復讐とは無関係である。スナイパーライフルで的確に狙っているからこそ復讐相手ではないというのはわかっているのに殺害を繰り返し、殺されたWLFも何故こっちを襲ってきているのかわからず殺されている。なお、肝心の復讐相手のアビーは殺せず海に突き落とされている。
      • WLFの兵士を大量殺戮したことで復讐心が和らぎ、一度は肝心のアビーを殺害してないのに関わらずジャクソンに帰ろうとする(この時のトミーは無差別殺戮をした人間とは思えないほど良識派みたいになっている)ものの、最終的にアビーの襲撃を受けて右目と右脚を負傷し、復讐の炎が再燃してしまう。その復讐もアビーから見たらただの逆恨みでしかない。
      • 最終的にアビーへの復讐に取りつかれてしまい、妻マリアとの仲も悪化。ジャクソンを離れ平和に過ごそうとしていたエリーとディーナに復讐を持ちかけたり、挙句断られると彼女らを蔑む言葉を口にするなど、相当な荒れようを見せるようになる。
        • 見方を変えると、復讐のために乗り込んできたアビーにより右眼を失明し左足を負傷させられ不自由な体になった原因はエリーがオーウェンとメルを殺害した際に地図を水族館に残すという軽率な行動をしたせいだ、とエリーを恨んでいるようにも見える。
      • 前作で見せていたジャクソンのリーダー格としての気前の良さは見られなくなってしまったため、「ここまで落ちぶらせる必要はあったのか」という批判意見が出ている。
        • もっとも、そこまで落ちぶれたのは復讐を行使した他ならぬ本人の自業自得であり、「復讐に取りつかれた人間の末路」と言われればそれまでである。
    • ディーナ
      • 今回新登場したエリーの相棒格。エリーの復讐の旅に付き合うが、実は妊娠中の身であることを隠してエリーに同行しており、妊娠発覚後はエリーの戦いの足を引っ張ってしまうことになる。
      • 先述したLGBT要素を含んだキャラクターでもあり、場面の雰囲気に構わずエリーとディーナがジャクソンの探索中でも「触れ合い」する描写には否定的な意見が多い*6
      • 一応完全な無能というわけではなく、道中では持ち前の戦闘力でエリーの窮地を何度も救ってきた。また妊娠発覚後は無線技術を使ってエリーの戦いをサポートしていた。
      • 上記の問題点はあるが、プレイヤーの憎しみを一身に背負わされたアビー、全般的に扱いの悪い他のメインキャラクターに比べれば彼女は一番扱いがマシとも言える。
    • オーウェン
      • WLFのメンバーの1人。アビーの元カレであり、過度な暴力行為を良しとしない穏健派でもあるのだが…。
      • 現在は同じWLF兵士であるメルと関係を結び、既に妊娠中の子供を抱えている状態でもあるのだが、アビーにも未練タラタラであり、作中では彼女との会話中に色めき立ち、ことをいたす*7始末である。
      • 全体的に優柔不断でどっちつかずな気質が目立ち、1人のキャラクターとしての評価はお世辞にも良いとは言えない。
    • メル
      • WLFメンバーの1人。医者でオーウェンの伴侶でもあり、その身体には彼との子供を妊娠している。
      • アビーとオーウェンの関係に勘づいて神経質になっており、3人の人間関係は非常にギスギスとしている。オーウェンとメルの水族館でエリーに殺害される直前の口論の内容から推察されるにメルはアビーに死んでもらいたいのが本音。こうしたアビー編の随所で描かれる彼らの昼ドラ的なドロドロとしたストーリーには否定的な意見が集まっている。
      • 妊娠中の身でありながら戦闘に志願したり*8、遠く離れた拠点に移動する、高くて危険な場所に行くなど、母体に負担をかけるような軽率な行動が見られることにも批判が集まっている。
      • そもそも設備や人員が充実しているWLFがなぜ妊娠者のメルを前線に出すのか不明であるが、オーウェンが自分の夫であるとアビーに認めさせようとする意思から妊娠した姿をアビーに見せつけている節がある。
    • ジェシー
      • ジャクソンの住人でディーナの元カレ。ストーリー中で一時的にパートナーとなる。ディーナのお腹の子供の実の父親であり、子供は彼の名前を取ってJJと名付けられる。
      • エリーとは三角関係に近い状態になるが、作中ではその問題にケリがつくことなく最終的にアッサリ殺されてしまう。悲劇のキャラというより単純に扱いが悪い印象を受ける。

ストーリーのテンポが悪い

  • エリーのシアトル編を3日間遊んだ後、アビーで再度シアトルを3日間遊びなおすのは冗長でダレる、という声は多い。
    • シナリオの尺そのものも長い。先述したようにアビーに嫌悪感を抱いているプレイヤーであれば、ますます遊ぶのに嫌気が差してしまうだろう、
  • また、頻繁に回想シーンの操作パートを挿むため、初回プレイならまだしも周回時は鬱陶しく感じてしまいやすい。
    • 中には「前に進んで扉を開けるだけで終了」という、わざわざ操作パートにする意義が感じられないようなシーンもある。

チャプター「グラウンドゼロ」の味気無さ

  • グラウンドゼロとは、作中世界において感染者が初めて発見された場所のこと。
  • 非常に興味をそそる設定ではあるが、シナリオ上の役割としては医療キットを見つけるついでにボスキャラクターを倒すだけ。何かシナリオや世界観に影響することはなく、肩透かしを食らったという意見が多い。

エリーVSアビー(シアトル編)について

+ ネタバレ注意
  • アビーがエリーを追ってシアトルで対峙できたのは、エリーが不用意に落とした地図をアビーが拾ったから。要するにただの偶然である。
    • 厳密に言うと、アビーの居場所を探すべくアジトと思しき水族館を探索したエリーが、アビーではなくオーウェンとメルに遭遇。彼らを殺害するも、メルが妊婦だったことから動揺し、その弾みで地図を落としてしまう。
    • やがてアビーが水族館に戻り、現場に残されたオーウェンとメルの死体と、エリーが残した地図から居場所を突き止め、決闘に向かう…というもの。
  • 因縁の対決のわりにシチュエーションが弱く、そもそも地図を落としたままエリーが水族館を後にするのはご都合臭い、という意見が出ている。

サンタバーバラ編

  • 本編のエピローグを飾る重要なストーリーである一方、蛇足臭いという意見も多い。
    • ラトラーズの登場は取ってつけた感が丸出しであり、存在意義が薄いとされている。
    • ご都合展開も目立つ。特にエリーが腹部に大怪我を負い大量出血した状態で、ラトラーズの軍勢相手に単身で立ち向かい、組織を壊滅させるのはいくらなんでも不自然である。
      • 前作のジョエルも似たようなことはしていたが、屈強なジョエルと華奢なエリーとでは見て取れる印象が大違いである。「火事場の馬鹿力」と解釈することも出来るが、やはり大怪我を負っていることを考えると不自然さの方が目立つ。

総評

大ヒットした前作の続編。システム、戦闘は正統派に進化しており期待されたゲーム部分は好評である。

一方でキャラクターへ感情移入しやすく魅力的な人間ドラマを描いていた前作とは異なり、陰鬱で歪な関係描写を描いた本作のストーリーは人によって受け取り方が全く異なり、大きな議論を呼んでしまった。

PS4の最後を飾る一大ゲームであり、良くも悪くもCS機第8世代末期の海外ゲームを総括する一本だと言えるだろう。


余談

  • 新主人公であるアビーだが、発売前の時点ではその存在が徹底して秘匿されており、そのことも一部のユーザーから不満意見が出ている。
    • 同様に発売前まで新主人公存在が秘匿された『MGS2*9』が引き合いに出されることも多く、開発者側も「MGS2からは強い影響を受けた」と述べている。
    • そんなアビーだが、実は一部のPVに少しだけ登場している。と言ってもそれが新主人公となる人物かどうかは、当時のユーザーにとって知る由もないことだが。
  • 発売前に公開されたPVにはジョエルがエリーを助ける場面が描かれるが本編には無い。そのため、ジョエルの活躍を期待したユーザーにとってはPV詐欺と批判する声が少なくない。
    • この点に触れ、トレーラーが制作された以降にシナリオが変更されたのではないかと憶測するユーザーも居る。
  • 前作と同様、今作にもイースターエッグ要素は多分に含まれている。
  • ディーナの3Dモデルを担当したカッシーナ・カラドンナ氏はYouTuberであり、自身のチャンネルで本作の実況プレイ動画を公開している。
  • 今作の評価は当然の如く開発者側にも飛び火し、特に本作のディレクター・脚本担当の1人であり、Naughty Dog副社長であるニール・ドラックマン氏は批判の恰好の的となった。
    • 過去の発言を掘り起こされて非難される、開発チームからの辞退を求められる、エロコラ動画を作られる等されたい放題の状態である。
    • 今作への非難が開発者側だけでなく、アビー役の担当声優であるローラ・ベイリー氏*10に飛び火した際は流石にニール氏も苦言を呈したのだが、その内容が更に非難を加速させることとなってしまった。詳細は各自で調べられたし。
  • 本作の評価はレビュー集積サイトMetacriticではメタスコアは93/100点と高い一方で、ユーザースコアは5.6/10点と低めの数字となっている。
    • 当初はユーザースコアが3.8ともっと低かった。本作が契機となってか、ユーザースコアの仕様が変更されることとなった。
  • 本作と平行して『The Last of Us』の世界を舞台にしたオンラインゲーム『The Last of Us Online』が開発されていたが、こちらは開発中止となっている(参照)。

その後の展開

  • 2024年1月19日に本作のリマスター版『The Last of Us Part II Remastered』がPS5で発売された。
    • 新たにローグライクのサバイバルモード「NO RETURN」や、ギター演奏モードなどが追加されている。
      • なお、既にPS4版を所持しているユーザーは1,190円でPS5版を購入することができる。
+ タグ編集
  • タグ:
  • The Last of Us
  • ソニー・インタラクティブエンタテインメント
  • 最多GOTY
  • AADV

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最終更新:2024年04月14日 08:38

*1 バージョン1.04アップデートにて、最高難易度の「GROUND」が追加されて6種類になった。

*2 敵に大ダメージを与えるだけなので、急所攻撃=確定即死ではない。

*3 丈の長い草むらであれば中腰姿勢でも隠れられる。

*4 せいぜい「ジャクソンに何らかの目的があって近づこうとしている」ということが分かる程度。

*5 本名はリリー。その名前からも分かるように彼女はれっきとした女性キャラクターなのだが、丸刈り頭の外見や作中の振る舞いから、男性と勘違いしたプレイヤーも存在し、そう記述しているWebサイトも存在する。

*6 仲間のジェシーですら「任務には責任を持て」と批判している。

*7 国内版ではカットされているが、海外版ではオーウェンとアビーが真っ最中のムービーも描写される。

*8 作中描写からは、戦闘に出れるギリギリの状態であることが説明されている。

*9 あちらは発売1週間前に突然公開された。

*10 数多くのゲームで声優を務めるベテラン俳優。