【でぃすおーだー しっくす】
ジャンル | サスペンス・フィクションアドベンチャー | |
対応機種 |
プレイステーション3 Xbox 360 |
|
発売・開発元 | 5pb. | |
発売日 | 2013年8月22日 | |
定価 |
通常版6,800円 限定版8,800円(共に税別) |
|
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:C(15才以上対象) | |
判定 | クソゲー | |
ポイント |
ヘタレ過ぎる主人公 出番が無さ過ぎるヒロイン どこがサスペンス? |
|
サスペンス・フィクションアドベンチャーシリーズ DUNAMIS15 / DISORDER6 |
5pb.とDivision ZEROのダブルプロデュースによる「サスペンス・フィクションアドベンチャー」の第二弾。
クローンとして生み出された学生達の人間模様や時間のループを描いた前作『DUNAMIS15』と異なり、記憶喪失の少年と多重人格の少女の逃走劇を描く。
関涼子を始めとする前作のライター陣は参加せず、六花梨花、健部伸明、稲村竜一がシナリオを手掛けた。キャラクターデザインは前作に続いて長浜めぐみが担当した。
前作プロデューサーの市川和弘、金杉はじめの両名はゼネラルプロデューサーとして携わっており、本作も「SDR project」を冠している(*1)。
雨が降る夜、少年は倉庫のような場所で目を覚ます。 右手には重厚な手錠。 その鎖の先はシーナと名乗る不思議な少女の左手に繋がっていた。 彼女は少年のことを「ジョー」と呼ぶが、自分にはその記憶がない。 それどころか今までの記憶全てが抜け落ちていた。 自分は何者なのか? 状況が飲み込めないまま出口を探しているうちに、 二人は白衣の女性の死体を発見する。 一体誰が殺したのか? 愕然とする中、明かりとして灯していた火が倉庫の荷物に燃え移り、 二人は命からがらその建物を後にする。 外に出て彷徨っていると、一人の刑事・コバヤカワに遭遇する。 彼女は二人を殺人事件の重要参考人として連行しようとするが、 目が覚める直前の記憶のない二人では不利だと判断し彼女の前から逃亡。 そして二人は容疑者として追われることになったのだった。 「鎖で繋がれた男女」「記憶喪失」「逃亡」 失われた記憶から手繰り寄せた真実とは――?
+ | ネタバレ |
+ | ネタバレ |
+ | ネタバレ |
『DUNAMIS15』の系譜となる新たなサスペンスとして期待されたが、
蓋を開けてみればサスペンスを投げ捨てたトンデモ系ラブコメであり、仮にラブコメ作品として見ても物語の完成度自体が低い。
体験版の時点での掴みこそ良かったものの、それを過ぎると後は一気に転落していく。
サスペンスをお望みなら前作か同系統の作品をプレイした方がずっと有意義なのは言うまでもなく、
キャラが気に入ったり作風自体に興味を持った人でも、クリア後に満足感が得られるかはかなり怪しいだろう。
ミステリアスともサイエンスとも違う、「サスペンス」として舵を切った本シリーズだが、
二作目にして早くもコンセプトを見失ってしまい、本作の不評もあってか第三弾が発売される事は無かった。
*1 ゲーム中にブランドのロゴは表示されず、パッケージや公式サイトをよく見ないと気付かない程度だが。
*2 ナヴィが表層化するという事はそういう事、と説明されるが説得力は乏しい。
*3 説明を試みるシーンもあるが、シーナ自身は多重人格という症状そのものを理解していないので「シーナはシーナだよ」の一点張り。自称5歳のユーノですらおぼろげながら理解していると言うのに…。
*4 前作の黒幕は「妹尾梓(セオ アズサ)」で、死んでいた女は「セオ アケミ」。
*5 バッドエンドでは更に多くの人を手に掛けるものもある。
*6 後に正体を偽って主人公に接触してくるのだが、初見プレイヤーの目にも怪しさ溢れるほどにボロを出しまくるというポンコツさ。
*7 このエンディングだと刑事達までコメディリリーフと化してしまう。
*8 ある事件で別人格が生じて以来、その人格のみが何年も表層化していた。そのため、本来の「シーナ」としての記憶は主人公と遊んでいた子供時代で止まっている。
*9 事件の元凶は全ては語らないまま逮捕され、首謀者に至っては本編での姿が嘘のようなコメディ要員になってしまう。