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ファイアーエムブレム無双 風花雪月

【ふぁいあーえむぶれむむそう ふうかせつげつ】

ジャンル タクティカルアクション
対応機種 Nintendo Switch
発売元 コーエーテクモゲームス
開発元 オメガフォース
発売日 2022年6月24日
定価 7,920円(税込)
レーティング CERO:B(12才以上対象)
判定 良作
ポイント プレイアブルキャラが大量増加、おっさんも大量増加
『無双』『風花雪月』『厄災』を折衷したシステム
シナリオは『風花雪月』との違いに賛否がわかれる
ファイアーエムブレムシリーズ
無双シリーズ


概要

ファイアーエムブレム無双』の続編にして、『ファイアーエムブレム 風花雪月』のスピンオフ作品。

『風花雪月』と同じ世界を舞台とし、新キャラクターを主人公として『風花雪月』とは異なる歴史を辿ったifストーリーを描いている。


ストーリー

「フォドラ」と呼ばれる大地。
帝国歴1180年。天涯孤独の傭兵である主人公は、最強と名高い「ジェラルト傭兵団」との戦いの中で所属していた「ベルラン傭兵団」を壊滅させられ、自身も恐るべき力を持つ傭兵「灰色の悪魔」の手により死地に陥る。
しかし、内なる存在である「ラルヴァ」との意思疎通を経て新たな力に目覚めたことで生き延びた主人公は、ジェラルト傭兵団、そして、灰色の悪魔の打倒を志し、ラルヴァと共に武者修行に赴く。
その先で、ガルグ=マク士官学校の生徒たちを救った主人公は、その功績から、自らも生徒として迎えられることとなる。
しかしそれから程なくして、アドラステア帝国とファーガス王国はそれぞれの内乱が、レスター諸侯同盟の地には東方の強国「パルミラ」からの侵攻が同時に勃発し、生徒の貴族子弟たちはその対処に追われる。
これを受けて大司教レアはガルグ=マク士官学校の休止を宣言。その騒動の裏には、フォドラ各地で暗躍する組織「闇に蠢くもの」の影が見え隠れしていた。


新システム

基本のシステムは、『FE無双』、『風花雪月』、そして『ゼルダ無双 厄災の黙示録』と『戦国無双5』を折衷したものとなっている。ここでは、キャラクター、および新しく追加されたシステムを主に紹介する。 なお、本記事ではおもに、FE無双を「前作」、風花雪月を「原作」、ゼルダ無双 厄災の黙示録を『厄災』と呼称する。また、前作FE無双と同じシステムは、こちらでは割愛する。

キャラクター

  • 前作は複数の作品から出演していたが、本作は『風花雪月』のスピンオフという性質上、登場するのは『風花雪月』のキャラクターのみ。しかし、その総数は44と、前作をはるかに上回っている。
  • プレイアブルキャラクター一覧(ファーストネームのみ記載、★印は本作でプレイアブルに昇格したキャラクター)
    所属 ユニット エクストラユニット
    傭兵 ★主人公(シェズ)、"灰色の悪魔"(ベレト、ベレス)、★ジェラルト ★ラルヴァ、★ソティス
    アドラステア帝国 エーデルガルト、ヒューベルト、フェルディナント、リンハルト、カスパル、ベルナデッタ、ドロテア、ペトラ、★モニカ、イエリッツァ
    ファーガス神聖王国 ディミトリ、ドゥドゥー、フェリクス、アッシュ、シルヴァン、メルセデス、アネット、イングリット、★ロドリグ
    レスター諸侯同盟→レスター連邦国 クロード、ヒルダ、ローレンツ、リシテア、ラファエル、イグナーツ、マリアンヌ、レオニー、★ホルスト
    セイロス聖教会 セテス、フレン、カトリーヌ、シャミア、マヌエラ ★レア、★門番*1
    アビス ユーリス、バルタザール、コンスタンツェ、ハピ

ゲームの流れ

  • 本作は、味方の装備やスキルなどを整える「軍備パート」、出撃する地域を選択する「進撃パート」、実際に戦闘を行う「戦闘パート」に分かれている。

ストーリー

  • 冒頭で記述した通り、所属する傭兵団「ベルラン傭兵団」を壊滅させた「灰色の悪魔」を倒すために旅を続ける主人公が、やがてフォドラ全土を揺るがす大戦争に身を投じるという流れになっている。序盤で入学する「ガルグ=マク大修道院」の士官学校では、3つの学級のうちの1つに所属することになり、この選択によってストーリーが分岐する。
    • 「序章」、「第1部」、「第2部」の計三部に分かれており、進むにつれて世界情勢や主人公たちの目的が大きく変わるのが特徴となっている。
    • 難易度はオプション画面から自由に変更可能。イージー、ノーマルとハードの3段階から選択でき、難易度が高いほど敵のレベルが上がる。
      • 1つのルートをクリアすると、敵のレベルや使用武器の強化値が大きく増加するルナティックへの変更が可能になる。

レベルアップ、クラスチェンジ

  • 前作では固定だったレベルアップした際の成長、最終的なステータスがランダム依存に戻され、可変になった。味方のレベル上限値は120。
    • 能力値上昇アイテムも登場し、それによって増えたステータスはレベルリセットを経ても保持される。
  • また、クラスチェンジの仕様は原作のものをやや簡易化したような内容になって(=前作とは全く別物になって)おり、前提となる兵種をマスターし、さらに対応した資格試験パスを使うことで新しい職に就くことができる。キャラごとに得意兵種が存在し、その兵種に就いている間は多くの兵種経験値を獲得できるほか、無双奥義が個別の専用モーションに変化し、威力も高くなる。

軍備パート(拠点システム)

  • 原作で言う散策パートに近いシステム。本作は修道院を拠点とするのではなく、進軍先で前哨基地を構えるシステムとなっており、拠点内の施設を使うことで、キャラクターや武器の強化、アイテムの購入などを行える。
    • 施設によっては、交流ポイント、もしくは訓練ポイントと呼ばれるポイントを消費するものがあるため、章ごとに利用回数が有限となる。これらの値は主に特性の調査地点を制圧することで加算されることがある。

自室

  • 主人公の生活スペース。半身であるラルヴァとの会話が行えるほか、手紙や資料の閲覧、名声値とアイテムの引換が可能。
    • 1ルートクリア後は、「エクストラユニット」とした隠しキャラの加入や特殊な装備品などが名声値で交換できるようになる。

司令部

  • 作戦士官
    • 戦術マップへの移行ができる。ただし、移行はメニュー画面からも行えるため、わざわざこちらを利用する必要はない。
  • 戦闘記録官
    • クリア済みの戦闘に再挑戦できる。このフリー戦闘は現在仲間に登録されているキャラはもちろん、過去の周回で仲間になった別ルートのキャラも自由に使用可能。なお、門番以外のエクストラユニットは原則としてここでしか使用できない*2
      • 制限なしに何度でも行うことができるため、ランクボーナスを取り逃した際や稼ぎなどに役立つ。
  • 施設管理官
    • 素材を消費して、前哨基地に存在するすべての施設を強化できる。なお、ほかの施設でも強化は可能だが、その場合は利用している場所にのみ限定される。
  • 褒賞担当官
    • アイテムや騎士団など、達成した功績=実績の量に応じた報酬アイテムを獲得できる。ここでしか入手できないものも多いので、こまめに通うといい。

生活区

  • 調理場管理官
    • 主人公が食材を使って料理を作り、計2人の仲間と共に食事を摂ることができる。対象者はそれぞれに対する支援値が上がるうえ、出来のよさに応じたボーナスを得られる。交流ポイントを1つ消費する。
  • 生活管理官
    • 仲間たちと共に、武器の手入れや施設の清掃などの雑用を行う。こちらもそれぞれの支援値を得られるほか、高評価を得ることで名声値を上げたり、特殊なアイテムを入手できる。交流ポイントを1つ消費する。
  • 遠乗り
    • 原作での「お茶会」に該当する要素。交流ポイントを1つ消費して主人公と支援レベルC以上の仲間を誘い、馬に乗って拠点の近郊に出かける。
    • 出先では仲間と会話が可能で、原作同様相手からの質問に答えられるほか、こちらから話題を振ることも可能。適切な会話をすることで盛り上がり、支援値や魅力を上昇させられる。

戦術教練所

  • ゴールドを対価に、プレイアブルキャラクターの各スキルのレベルアップや、回復薬の強化、およびそれらの装備枠の拡張が行える。

訓練所

  • 訓練ポイントを1つ消費して味方の兵種経験値を上昇できる。またゴールドを払ってレベルを上げることも可能。
    • 上げられるレベルの上限は、味方の中で一番高いキャラのレベルと同じ値となる。
    • 後述のようにレベルアップによる能力値上昇が一定しないため、レベルリセットでやり直すことも可能。

鍛冶場

  • 武器の強化や変化、英雄の遺産や神聖武器の性能解放を行える。
    • 原作同様、利用にはまとまった素材が必要となる。

商業区

  • 武器や道具の売買を行える施設。商品の在庫はゲームを進めるにつれて増えていく。
    • なお、後述するアンナのお店も、こちらで利用が可能。

物資管理官

  • マップをクリアするごとに素材を自動的に提供してくれるほか、素材と錬成石の交換を行える。
    • 施設を強化するにつれて、獲得できる素材や交換レートが有利なものとなっていく。

支援

  • 戦闘や施設を利用して支援値を上げると、支援レベルが上昇する。レベルに応じて副官に指定した際の性能が上昇したり、訓練での効率が上げられる。
    • また、特定の支援レベルに達すると支援会話が発生することがある。

進軍パート

  • 本作はシナリオ開始時にマップが表示され、「調査地点」と呼ばれる地域ごとに定められたサブクエストをクリアすることでその地域を制圧することで、その地点特有のボーナスを得たうえで隣り合う別の調査地点に進める。
    メインクエストの地域をクリアするとそのマップと章が終了するという流れになっており、必ずしもすべての地域を制圧する必要はない。

作戦

  • メインクエストでのみ可能な項目。サブクエストをクリアすると獲得できるポイントを消費し、そのメインクエストに応じた作戦を実行できる。
    • 作戦の内容は、特定のタイミングで敵のHPを減らしたり、味方を回復、敵の進軍ルートを封鎖したり、逆に封鎖されている道を進めるようにするなど多種多様な形で戦況を有利にする。さらに、敵を説得して味方に引き入れる作戦が提示されることもある。
    • 無双シリーズで言えば『戦国無双 ~真田丸~』の「次の一手」に該当する。
    • 本作では原作で言う学園編(第一部)が存在しない為に、スカウトシステムもない。関係の深いキャラクターで敵を説得をするという従来のファイアーエムブレムシリーズに近い形でキャラクターを加入させていく形になる。

軍備提案

  • シナリオ開始時に、複数の仲間から挙げられる提案を受けて、その内容に応じた恩恵を得られるシステム
    • 採用した際に、そのキャラの士気と支援値を上げられる。また、マップ攻略の途中で新しい軍備提案がなされることもある。

外伝シナリオ

  • 条件を満たすことでプレイ可能となる、特殊なミッション。
    • 条件は主に、特定の味方キャラが生存した状態で開始時期を迎えること。説得して引き入れた味方が外伝の出現条件になることもあるため、味方をできるだけ死なせないうえで、説得の作戦をすべて成功させることが重要となる。

エクストラクエスト

  • 調査地点を制圧するとランダムで出現する、期間限定の戦闘ミッション。
    • 複数の魔獣を相手にしたり、逃亡を図る盗賊を倒すなどクリア条件は厳しいが、それに見合った報酬を得られる。

アンナのお店

  • マップ上に現れるアンナと会話をすることで使用可能になるショップ。
    • 資格試験パスや貴重な素材など、有用なアイテムを多数購入できる。

戦闘パート

  • 本作のメインとなるパート。従来のシリーズ作品と同じく、拠点や砦を制圧しつつ、敵将を倒すことを目指す。

スキル

  • ユニットに様々な恩恵を与える固有能力。任意に着脱できる「装着スキル」と、そのほかのスキルに分けられる。
  • 個人スキル
    • キャラごとに設定されたスキル。アクション系、補助系、戦術系の3種類があり、キャラクター全員がこの3種類の個人スキルを1つずつ所有している。
      • アクション系は撃破数に応じて恩恵を与えるものや、攻撃範囲が広がるものなどといった攻撃面の強化、補助系はアクション上で特定条件を満たしたときの一時強化や、無双・覚醒ゲージの上昇量の増加といった常在効果、戦術系は非操作時の指示に応じた強化がそれぞれなされる。
  • 兵種スキル
    • 名前の通り、兵種ごとに設定されたスキル。主に特定の武器に対する相性はここで定義されている他、ダメージ、クリティカル率や一部魔法といった特定アクションについての強化がされることもある。
  • 紋章スキル
    • 限られたキャラクターにのみ付与されているスキル。大紋章と小紋章に分かれており、前者の方が効果が大きい。
      • このスキルが付与されているユニットは、原作と同様に、英雄の遺産をノーリスクで使用可能。また、対応する紋章を持っている場合、強力な戦技が使える点も共通している。
    • なお、所有者のアンナが加入しないため、「エルネストの紋章」の使い手がいない。代わりに、原作で味方の使用者がいなかった「マクイルの紋章」が使用可能となっている。
  • 装着スキル
    • 兵種のレベルを上げることで修得したものを自由に着脱可能なスキル。ただし戦術教練所での強化は不可能。
      • 同じ兵種でも、キャラによって習得できる装着スキルは異なる。また得意兵種の場合は習得できるスキルも一部が一律のものに入れ替わりとなる。
      • キャラごとに1つだけ、得意兵種とは別の特定兵種をマスターすることで修得できる隠しの「天賦スキル」も存在する。
        スキルの内容は習得クラスごとに決まっており、同じクラスが対象なら同じ天賦スキルを得る仕組みとなっている。

相性

  • 前作同様、三すくみの結果次第でダメージやスタンゲージ減少率・ひるみ蓄積率が大きく変化する。
  • 本作はこれに加えて、特攻武器や配属した騎士団によってさらなる強化を果たせる。

武器

  • 武器は「敵将を倒すか、説得して仲間に加える」「名声値と交換」「特定のミッションを高ランクでクリア」などで入手できる。武器には威力や耐久、特性、武器ランクが存在し、攻撃力・耐久が高いものほど武器ランクが高く上級クラスの習得が装備条件となる。
    • なお、耐久は戦技を使用する際に消費するが、0になっても壊れることはなく、戦闘ごとに最大からスタートする。
    • 今回は武器素材とゴールドを払って攻撃力・耐久を強化することができるが、
      特性は最大2つで、入手時にランダム付与されるものを後から変更する手段は基本的にない。「打ち直し」で固定の特性を持つ別の武器に変化させる際に、どちらを残すかを選択できる程度である。
  • 英雄の遺産や神聖武器に関しては当初の威力は低めで特性も一切つけられないが、鍛冶屋で性能開放を行うことで飛躍的に攻撃力と耐久が増加するうえ、特有の特性を得られる。

戦技・魔法

  • 武器の耐久と引き換えに行える、特殊なアクション。基本的に兵種に応じた種類の武器のみ使用可能。
    • 原作では武器の使用を伴わない独立した分野となっていた魔法に関しては「魔道書」に対応する戦技という扱いになり、魔道士系のユニットも前作や多くのFEシリーズのように武器種「魔道書」を使うものへと戻っている。
    • トリックスターやホーリーナイト・ダークナイトなど、一部のユニットは戦技と魔法の両方を使うことが可能。
  • 戦国無双5」の閃技とほぼ同じ概念で、動作中は完全無敵であるうえ、そのまま様々な攻撃につなげられる。
    また、敵武将に当てれば必ずスタンゲージ表示+アーマー解除と様々な効果がある。本作の敵武将は通常の攻撃で怯まないアーマー状態が基本なので、高難易度での強敵の処理にも非常に重要となる。
    • 戦技は敵将も使用してくる。高難度になるにつれ威力は高まり、ルナティックになると一撃で瀕死にさせられるほどの威力を出してくる。

副官システム

  • 原作に存在するシステムだが、今作では出撃後に副官をつける仕様であり、前作におけるダブルシステムに近くなっている。
    • 副官になったキャラは、ゲージが貯まると吹き飛ばし攻撃ヒット後や攻撃を受けた際に自動で援護してくれるうえ、無双奥義を使うと無条件で自動的に追撃してくれる。(前作のように副官の無双ゲージを消費する必要はない)

伝授

  • 得意兵種で覚える戦技、魔法のうち一部は、以下の条件をすべて満たしたうえで使用していると、稀に副官キャラがそれを覚えることがある。
    • 伝授できる戦技は前衛が得意兵種で覚えたもの、かつ戦技レベルが最高3まで育っている必要がある。
    • 副官の武器レベル(戦技に対応した武器種)が最高のAである。また副官がどのクラスでも覚えない戦技でなければ、伝授は発生しない(例外的に伝授不可能な戦技もある)。
    • 前衛と副官の支援レベルは最低限C以上が必要。支援レベルが高いほど伝授の発生率が上昇する。
  • 前作のように装着スキルの伝授はできない。

魔獣

  • 原作から拾われた要素であり、『厄災』の巨大ボスに近い敵ユニット。
    • HPバー複数本と非常に高い攻撃力を併せ持ち、まともに戦うと苦戦は必至だが、武器種による弱点を3つ+属性による弱点を1つ持つ。
    • それぞれに存在するスタンゲージを削りきるたびに素材を追加ドロップし、必殺攻撃でHPバー100%分のダメージを与える。
    • 覚醒中は弱点でない場合でもいずれかのスタンゲージを少しずつ削れる。

絶好調

  • ミッションをクリアするごとに、そのミッションに出撃しなかったユニットからランダムで2人に付与される状態。
    • 絶好調状態のユニットを出撃させると、本人を含めたすべての出撃ユニットの取得経験値にボーナスが入る。最大2人まで重複する。

士気

  • 原作と異なり、戦闘中の与ダメージに関わる。
    • 原作同様、食事や交流で増えるほか、前述した軍備提案でも増加する。

評価点

シナリオ

  • 1本にフォーカスして濃厚なストーリーを展開した『厄災』と同様に、今作も前作からストーリーが大きくパワーアップし、『風花雪月』をもとにした3つのルートを楽しむことができる。
    3ルートのいずれも原作とはまた違った展開になっているが、原作以上にルートごとの内容が変わっていたり、ところどころ原作と対になる点が見られるのも特徴の一つとなっている。
+ 黒鷲の学級:赤焔の章

フォドラの社会に対する革命のため、停滞の象徴として「セイロス聖教会」を、混乱の源として「闇に蠢くもの」を倒す戦いが主題。
第1部では聖教会を保護したファーガス神聖王国や、ガルグ=マク大聖堂院への道中にてレスター諸侯同盟と衝突することになる。
第2部ではレスター諸侯同盟と和解するが、大筋そのものは変わらず、フォドラ変革の戦いに引き続き身を投じる。

+ 青獅子の学級:青燐の章

アドラステア帝国に宣戦を布告されたセイロス聖教会を保護し、帝国軍の他、奸臣コルネリアと同調する西部諸侯といった内外の敵に立ち向かうこととなる。
しかし第1部終盤で起こった事態の結果、第2部では、乱心したとされる皇帝やその意志を体現すると豪語するエーギル公によって帝国軍が悪行の限りを尽くし始める。
豹変した帝国軍、そして「ダスカーの悲劇」も含めたすべての黒幕である「闇に蠢くもの」を討ち、復讐を果たすと共にフォドラに安寧をもたらすことが目的となる。

+ 金鹿の学級:黄燎の章

第1部では、ベルグリーズ伯率いるアドラステア帝国の大部隊、そして序章から再び大攻勢をかけてきたパルミラの軍勢の2つから自領を守るための抗戦を強いられる。
第2部では、同盟としての弱点を補うため、各諸侯の承認のもとで「レスター連邦国」を建国。
パルミラや帝国との休戦、同調を果たして苦境を脱したうえで、フォドラの秩序を支配するセイロス聖教会を打倒し、他国とも対等に交流できる国造りを目指すこととなる。

いずれのルートでも、主人公の宿敵にして原作主人公である“灰色の悪魔”が属するジェラルト傭兵団は敵に雇われる形となっており、実際に戦うことになる。だが、中盤の終わりごろに彼らを仲間にするチャンスが発生し、これを成功させることで新旧主人公をそろい踏みさせられる。
これらのように、さまざまな勢力が入り乱れる群像劇を楽しむことが可能。この長所は、FEシリーズや無双シリーズの持ち味でもあり、まさにコーエーテクモの真骨頂と言える。

さらに多彩、魅力的になったキャラクターたち

  • 本作の主人公(デフォルトネーム:シェズ)は、今までのFE、および無双シリーズでもなかなか珍しい経歴、性格が特徴。
+ 主人公の素性と、その魅力について

流れ者の傭兵として生計を立てている剣士。所属していた「ベルラン傭兵団」を壊滅させた「ジェラルト傭兵団」や、そこに所属する灰色の悪魔の打倒を志している。といっても復讐の意図はなく、自らが強くなるための目標として定めている形である。
傭兵の主人公は、原作のベレト、ベレスや、『蒼炎』の主人公であるアイクなど、ほかにもいるのだが、前者は早い時期からセイロス聖教会所属の教師となり、後者も傭兵団を率いる団長であり後に正規軍の将ともなるという位置づけで、「流れの傭兵個人が主人公」という設定はFEシリーズで初となる。
基本的には情に厚い好人物だが、傭兵という立場ゆえに戦場に対する考えはやや達観したものとなっており、特にベルラン傭兵団とは親しい様子が覗えながら復讐に全く拘らないことなど、死生観の割り切りが極めて強いのが特徴的。
また、人を見る目も確かで、エーデルガルト、ディミトリ、クロードといった、フォドラ史上でも稀と言える傑物たちの魅力を早いうちからある程度把握しており、彼らにとっては原作での主人公に匹敵する心強い仲間となるが、一方で原作主人公ほど深く寄り添った特別な存在にはならず、士官学校でも教師ではなく生徒の立場となることや、本人の性格もあって「戦友」という印象を与える関係性となっている。
総じて、主人公としての特別性がやや薄められたキャラクターとなっている。トレーラーでも「歴史の波間に消えるはずだった傭兵」と形容されており、本来は(原作では)その他大勢に過ぎなかった人物であるということを印象付けさせる。一方で、平民であることが大きくピックアップされており、赤焔、青燐では、特定の味方キャラからこのことを高く評価されている。
主人公の意思表示のために選択肢が提示されるのは原作と同じだが、本作では戦闘時以外も普通にしゃべる。これには多少の賛否があるものの、基本的に性格そのものは共感を得られるものであるため、ゲーム内での強さも相まって高い人気を獲得するに至っている。

  • 相棒となるラルヴァも、終始怪しげな雰囲気を出しながらも主人公を大切にしていることがうかがえる言動が多い。
    ポジションとしては原作のソティスと対になるキャラで前作のダリオスに近く、ルートによっては悲しい別れを経験することになるが、それも含めて優れたキャラクターという声が大きい。また、クリア後に条件を満たすことでおまけのプレイアブルキャラクターとしても使用可能となる。
  • 原作主人公たる灰色の悪魔は、最序盤(それも最初のチュートリアルステージ)から三國無双シリーズにおける「呂布」を彷彿とさせるような超強敵として登場。まともに戦おうとすれば容易に死に追いやられることを強制的に体験させ、その後は彼/彼女を退けるために幾重にも策を練ることとなる展開がしばしば入る。
    死神騎士や後述するベルグリーズ伯も、帝国最強に恥じない戦闘力を見せつけてくるが、相対する時期はあまり多くなく、主に終盤に集中している。
    • また、灰色の悪魔も原作では戦闘中以外に台詞がなかったが、本作では自発的にしゃべる場面が見られる。
    • なお原作のセーブデータがある場合、デフォルトネームと性別が直近のセーブデータのものにプリセットされているという細かな連動要素がある。
  • 原作では名前のみの登場であった人物が数多く出演している。
    • 中でも、原作の時点で大きく話題になっていた武将であるベルグリーズ伯とホルスト卿の参戦には、多くのファンが喜んだ。この2人は直接の対決ムービーもあり、大いに盛り上がる展開となっている。
    • また、原作では名前が明かされていなかった多数のキャラクターのフルネームが開示された*3
      • ゲーム外で言及された「主役格の一人であるクロードが偽名であり、本当の名前は「カリード」である」という裏設定もしっかり拾われている。
    • このほか、王国の西部諸侯や、帝国において皇帝に忠義を持っていない貴族など、腹に一物抱えている脇役キャラが多く、彼らとの駆け引きも見どころの一つとなっている。
    • 外伝の内容も、より世界観を深めたり、原作であやふやになっていた部分に決着をつけるといった内容のものが多い。
  • 原作では、登場前に死亡した挙句敵のクロニエに成り代わられているモニカや、そのクロニエに殺害されてしまうジェラルト、主を庇って命を落とすロドリグなど、どうやっても助けられない非プレイアブルの味方キャラクターがいた。だが、本作では彼ら3名がプレイアブルキャラクターであり、最後まで生存することができるうえ、彼らの手で原作での仇を取るというプレイも可能である。(モニカとクロニエの交戦時など専用の掛け合いもある)
    • ただし、モニカは対応ルートで特に条件なく加入するが、ジェラルトとロドリグについては加入・生存するための条件を満たさなければ死亡してしまう。
  • エーデルガルトとディミトリは、主役となるルートでは原作のように闇落ちすることなく、終始自軍サイドと良好な関係を築いている。
    • 他にも、劇中で爵位を継承されたことで政治面でも優秀な面を見せるようになったフェリクスの他、フェリクス、ディミトリの活躍に奮起され、本気で政務に当たるようになったシルヴァン、早いうちからダスカーの悲劇の真相を知り、早々にダスカーへの嫌悪感を払拭したイングリットなど、勢力情勢を抜きにして原作よりいい方向に動き出したキャラクターが存在する。
      • さらに、特定の条件を満たすと進行できるシナリオでは、序章以来となる、級長の三人と共闘が可能。この際に発生する級長同士の会話は支援会話として扱われており、原作では見られなかった要素であるため、ファン必見となっている*4
  • 原作では終始敵対ユニットであったキャラも、プレイアブルにはならないが見せ場が用意されている。
    • シルヴァンの兄であり王国貴族ながら賊の頭領に成り下がり、原作では敵として討たれるのみであったマイクランが、本作では監視付きながら王国軍の将として取り立てられている。
    • また、原作では単なる小物で終わっていたランドルフも、赤焔の章や青燐の章では良識のある軍人としての面を見せてくれるほか、生存する結末も用意された。

テキスト、演出面

  • フルボイスでこそなくなったものの、拠点での会話や戦闘中の台詞は豊富。ミッション内でも特殊な会話が多い。
    • いわゆるカタカナ言葉は使われず、慣用句も実在のものをフォドラ風にアレンジした言い回しが使われる 、拠点での会話がシナリオごとに変化するなど、原作でも好評だったストーリー上の心配りは本作でも健在。修道院以外が大半の舞台になることから、その地域特有と言える会話もちりばめられているなど、さらなるパワーアップを果たしている。

支援会話

  • 前作の支援会話は1つの組み合わせにつき一度のみだったが、本作では2~3回に分けて支援会話が発生する組み合わせが多数存在する。本作では男女どちらともすべてのキャラクターと『覚醒』以降で言うところの支援Sにあたる会話が発生するようになった。
    • 原作で行われなかった組み合わせや、本作でプレイアブルに昇格したユニットたちの支援会話が発生する点も嬉しいところ。境遇がよく似ているユーリスとアッシュ*5や、義理の親子になるはずだったロドリグとイングリット、原作では全く関係ないのに外伝を抱き合わせにされたメルセデスとカスパル*6、原作で親友同士と示唆されていたホルストとバルタザールなど、多くの新しく、かつ気になっていたであろう組み合わせを抑えている。また、ルートや加入キャラクターの有無によって、会話の内容が変化する箇所も引き続き所々に存在する。
    • また、原作では台詞を発するキャラクターのフェイスアイコンのみが表示されていたが、本作では二人のフェイスアイコンが同時に追加されるようになった。

進化した戦略性

  • 剣<槍<斧の三すくみに加えて、弓<籠手<魔法の三すくみが追加。また、騎士団を配備することで、苦手な相性を克服したり、得意な相性をさらに強化したりと、前作より戦術の幅が広がっている。
    • この三すくみによる戦略性の高さはそのままに、本作では指示に応じて攻撃力や防御力が上昇するスキルが実装。これにより、自分が操作しない場合でも、キャラを使い分けて戦況を有利に運ぶことができるようになった。
    • また、本作で新たに追加された戦技、魔法も、前作以上の戦術の多様化に寄与している。
      例えば、前述したように、発動中は無敵になるため、無双奥義のようにコンボの合間に組み込むことで被ダメージを抑える効果を期待できる。
  • ソシアルナイトやペガサスナイトなどの騎乗ユニットが乗り降りできるようになった。
    • これにより、特攻武器を持つユニットも相手取れるようになったほか、状況に応じて異なるアクションで攻撃できるようになった。

複数の要素が大きくボリュームアップ

  • 前述したように、本作ではプレイアブルキャラが44人と、前作の二倍ほどにまで増加している。
    • 原作の時点でキャラが非常に多い上に作りこまれていたので、リストラされるキャラがいるのではないかと危惧されていたが、結果としてNPCになってしまったキャラはいるものの、生徒キャラに関しては全員、全体のほとんどがプレイアブルとして続投している他、前作ではDLC限定だった灰狼の学級の生徒たちも正式に本編に登場するようになったため、非常に喜ばれた。
    • 兵種変更システムの搭載により育成の自由度が大きく増していることも特徴。
  • メインステージの数も、共通ステージ5+分岐ステージ13×3+外伝ステージ22と、前作よりかなり多い。さらに、中盤であるキャラクターを仲間にしたかによって一部のステージの内容が大きく変わることもある。
  • これらの点は、繰り返して遊ぶモチベーションの増加に大きく影響している。

武器種の偏りが緩和された

  • 前作は、1キャラにつき1種類の武器しか使用できず、また人気キャラを集めたオールスターという性質も邪魔して、剣しか使えないキャラが多すぎるという問題があった。対して本作では1作品の主人公~脇役で構成されているので必然的に個性が豊富であるうえ、1兵種につき1武器種なのは同じ*7だが兵種変更ができるため、基本的に偏りは大した問題にならなくなった。この点は、後述する育成の楽しみにも直結している。
    • また、後述するように得意兵種に関しては偏りがあるが、剣に関しては7人+エクストラユニット1人と、現実的な数値に落ち着いている。

支援値を上げやすくなった

  • 前作では、支援値*8を上げづらいという問題点があったが、本作は贈り物や施設を利用することで、短期間で大幅に支援値を上げられるようになった。
    • また、支援値がどの程度貯まっているかも可視化されるようになったため、支援値が少ないユニットや、支援関係が進みそうなユニットの支援値を優先してあげるといったことがしやすくなった。

最上級兵種の大幅な強化

  • 原作では、成長率の補正が弱い・修得スキルの問題などから使い勝手がよくない最上級兵種がいたが、本作ではそういった点が改善され、順当にプレイする限りでは自然と最上級兵種に収まるように調整されている。
    • 特にエピタフ、トリックスター、ダークナイト、ホーリーナイトは、アクションや修得スキルが優れているうえ、魔法も使えるため、これらを得意兵種としているキャラクターは存分に活躍させられることだろう。

育成の自由度が高い

  • 後述するように、本作では得意兵種に偏りがあるが、その得意兵種に縛られず、様々な兵種を経験させた方が有利に働くことも少なくない。
    • 紋章があれば、事実上すべての武器をデメリットなしで使用できるため、キャラクターによっては意外な使い道を見出すこともできる。
      + ネタバレ注意 例えば、攻撃のヒット回数に応じて個人スキルの威力が上昇するマリアンヌは、頭抜けて攻撃速度の速い盗賊~トリックスターと相性がいい。力より魔力が上がりやすいという、トリックスターにとってはデメリットとなりえる特徴は魔力を攻撃力に参照する武器を持つことで利用できるが、彼女の紋章に対応した英雄の遺産「ブルトガング」もこの特徴を有しており、より効果的に魔力アタッカーとして活躍させられる。
      • リシテアはどの武器でも魔力を攻撃力に参照する天賦スキルの「魔法武器の達人」を習得可能で、これを利用することで原作ではあまり活かせなかった紋章一致武器「雷霆」などを存分に使いこなせる。
      • ソティスもリシテアと同様に、紋章一致武器「天帝の剣」を装備したうえで天賦スキル「魔法武器の達人」を付けることで力の不足を補える。
    • なお、天賦スキルは基本的に一人につき一つに限定されているが、門番はすべての天賦スキルを習得可能。
    • 従来の作品では攻撃には力と魔力のどちらかしか参照されないため、力と魔力の両方が比較的均等に伸びるユニットは武器の自由度が増える、程度の恩恵しかない器用貧乏なキャラになってしまうきらいがあった。
      本作では力と魔力の両方の合計を攻撃力とすることができる装着スキル「両刀使い」が実装されたことで、これらのキャラは終盤・高難易度での火力が向上している。
    • また、天賦スキルや他キャラからの戦技伝授など、単に得意兵種を極めるだけでは覚えられないものもあるため、それらを探ることも楽しみの一つになっている。

BGM

  • ところどころデジタルサウンドを交えて現代調に仕上がった原作の楽曲を、前作と同じく無双シリーズの定例である生演奏のオーケストラロックにアレンジしたものが主なステージBGMとなっている。ステージ終盤に流れるボス戦闘曲にはクリア時の楽曲アウトロが実装されているなど、細かなところまで工夫がなされている。
    • オリジナル曲は少ないものの、いずれも高評価。原作と同じく、見どころの一つとなっている。

グラフィック

  • 原作と異なる時代を描いていることから多くのキャラの容姿・服装が大なり小なり変化しており、一部のキャラクターは立ち絵でも大きな違いが見られる。いずれも原作の持ち味を殺さず、原作のファンからもおおむね好評。
    • 前述したように、得意兵種での無双奥義はそれ以外とは異なる固有の演出となる。奥義以外のアクションも派手さを追求したものになっており、「無双シリーズ」らしさを体現したものとなっている。

ファストトラベルの改善

  • 原作では、ファストトラベルの選択先が場所にのみ限定されており、特定の人物に話しかける手間が問題視されていた。
    • 本作では、人物もファストトラベルの対象となり、贈り物や会話の回収が原作よりやりやすくなった。

ライブラリ機能の充実

  • 前作や原作と同様、支援会話やイベント、およびムービーシーンの見返しが可能。さらに、本作では新たに、外伝シナリオのイベントシーンも鑑賞できるようになった。

賛否両論点

分岐による変化がやや大きい

+ ...

青燐の章では灰色の悪魔を仲間にしなかった場合、灰色の悪魔によって自軍のロドリグが殺害され、(カジュアルモードでも)強制的にロストとなる
よりにもよって支援レベルA解放が「このシナリオ終了後=分岐によって生存することが条件」なので、このルートに進んでしまった場合はロドリグの支援レベル解放を諦めざるを得なくなる。
他のルートでも同様の展開が起こるのだが、これに伴って死亡するのはいずれもNPCである。しかし、黄燎の章ではクロードの外伝が出現しない・赤焔の章ではレオニーを説得できないという悪影響が存在する。
また、当然ながらベレト、ベレス、ジェラルトが登場する外伝もプレイできないが、周回プレイ限定で、彼らを仲間にしないことで発生する外伝が存在する。 なお、分岐がある事はステージを始める際に念入りに警告されるため、注意して全てのミッションをこなせば初見でも十分に回避する事は出来る。

キャラの強弱差

  • 前作ほどではないが、本作でもやはりキャラクターの強弱差がある。本作では、主人公のシェズが、専用職のアクションが優秀であるため前作最強キャラであったリョウマに近いポジションに君臨している他、自軍の制圧済み砦にワープできる「無間の瞬動」を使える特別なユニットでもある。
    主人公はメインシナリオや外伝の出撃メンバーから外せないため、強い/システム的に優遇されていることを歓迎する声もある。一方で紋章を持っておらず、火力を増強するスキルもあまり修得しないなど、高難易度になってくるほどほかのユニットより劣る点も見られる。
    • 主人公以外の本編プレイアブルキャラでは、強力なバリアを高頻度で展開できるローレンツ、攻撃速度を強化できるフェルディナントとフェリクス、攻撃のヒット数に応じて攻撃の威力と範囲を拡張できるシルヴァン、籠手職を得意兵種としており強力な紋章一致の専用戦技「魔拳」を使えるうえ、個人スキルの効果から資金調達に重宝するバルタザールらも強キャラとしてよく挙がる。
    • 本作では兵種を自由に変えられ、個人アクションスキルについてもクリア後特典で変更できる手段が追加されるため、前作や『厄災』よりはキャラごとの強弱の度合いが小さくなっている。
  • 最終的には習得できる装着スキルの違いや紋章スキルの有無がキャラの差別化となるが、装着スキルは難易度ルナティックにおいての火力支援に必要となる以上無視できない格差になる。
    • 例えば前作ではほぼ必須級スキルの一つであった「月光」だが、今作では物理攻撃にしか効果がなく全員が習得できるわけではないうえに、習得できても力や幸運が伸びてくれないキャラが少なからずいる*9
    • 魔力・魔防互換版の「陽光」も追加されているが、そちらに至っては習得できるキャラが物理職の女性のみで、そのほとんどが魔力が伸びにくいか魔法主体ではない*10、かなり噛み合いの悪いスキルになっている。

アクション、コンパチモーション

  • 本作では兵種ごとにアクションが決まっており、違いが前作や『厄災』より薄め。仕様としては『戦国無双5』や『真・三國無双8』が近い。
    • 兵種ごとのアクションに激しい落差がある。加えて攻撃加速効果が個人スキル依存になった影響もあるが、斧・弓(ボウナイト除く)・魔導書の兵種に関しては前作のFE無双よりモッサリで、基本的なアクション面では扱いにくい部類とされている。
    • ただし、FEのプレイヤー層を想定する場合はアクション高速化からの脱却が一概に悪いこととは言えない。
      そうでなくても兵種変更の存在から、キャラ紐づけでないのは救いと言えよう。

戦技の装備可能数が少ない

  • 『戦国無双5』の閃技が4つセットできるのに対し、本作では戦技、魔法をセットできる数は合計でわずか2つとかなり少なく、選択の幅がやや狭い。
    • ただしリキャスト時間は短めで、仮に二つ同時に使ったとしても、最短10秒以上(無双奥義の動作中もカウント)で再使用できるようになるため、バランスとしては適しているという声もある。
    • また、回復魔法にも戦技のスロットを使うため、操作可能なキャラに付けるのは効率が悪い。逆に、非操作キャラには、回復魔法を使うよう指示を出せるため、存在意義は依然として残っている。

問題点

シナリオ

  • 主人公の正体が最後まで不明。特別でもないただの傭兵の若者……というには明らかに不審な部分が示されているにもかかわらず、終始謎のままで終わってしまう。
    • 敵側に由来する力を使いこなせることは明らかだが、幼いころの記憶がほとんどなく、どこで生まれて、どういうきっかけで育ての親に引き取られたか、そもそも育ての親は何者だったのか*11の考察が極めて困難。
    • ラルヴァの正体は明かされており、彼との関係を清算することができるのだが、肝心の主人公に関しては何の情報も得られない。
  • エーデルガルトとディミトリをはじめとした帝国、王国のキャラクターや、灰色の悪魔の父親であるジェラルトにフォローが入った一方で、クロード、及びレスター諸侯同盟所属のキャラクター、そしてソティスが不遇であるという意見が目立つ。
    • クロードは原作ではセイロス聖教会に対して強い不信感を抱いていたものの、それを払拭しつつ世界の核心に迫る戦いに挑むという話であり、主人公に選ばれない場合も、表向きには中立を保ち旗色を明確にしないなど、不確定要素に対しては慎重な態度も目立つ人物であった。
      • 本作では原作と異なる展開が、クロードおよび同盟にとってほとんど悪い方に働いて*12おり、終始余裕が見られない。
        また、原作の主人公のような頼れる存在がいない*13ことから、仲間に対してもなかなか本音を見せてくれないなど、上に立つ者として他の二人に遠く及ばない存在として描かれている。
        原作のインタビューで、「クロードを上手くいくよう書きすぎた」という発言があるため、その反省という側面もあるだろうが、本作では逆に「上手くいかな過ぎた」と言える。
  • ヒルダやラファエルも、街で市民が襲われていて救助が必要な状況にもかかわらず、ミッテルフランク歌劇団が自警団として活動していることを知るや否や、市民の心配をする前に「歌劇団が来てる!」とはしゃぎ「メインシナリオで語ることではないだろう」と批判された。*14
  • 原作ではヒロインだったソティスは、ラルヴァの存在が影響しているとはいえ、尊大なキャラへと変わってしまっている。本作では敵対キャラであるため仕方ない面はあるが、仲間になった際は一言も発してくれないのはさみしいところ。
    • ただし、プレイアブルキャラクターとして使用する際は、やや物騒ながらも愛嬌のある面を見せてくれる。
  • 本作の敵は、飽くまでレア、タレス、エピメニデスの三者に集約されており、彼らを打倒することでゲームは終了する。
    • そのため、いずれのルートでも戦争が完全には終結はせず、その結末はプレイヤーの想像に委ねられる。
    • 理由は「描き切ってしまうと、原作よりいい終わり方になってしまう可能性が高い」とのことだが、『厄災』も原作もそこまでをしっかり描ききっているため、舵取りを誤ったと言わざるを得ない。

加入キャラ、得意兵種の偏り

  • 本作は、説得が可能なキャラと不可能なキャラが存在するのだが、ルートごとの差がやや大きい。黄燎の章のみ使用可能なキャラは、クロード、ヒルダ、ホルストの3人だけだが、青燐の章でのみ加入するキャラは、ディミトリ、ドゥドゥー、フェリクス、シルヴァン、アネット、イングリット、ロドリグ、セテス、フレン、カトリーヌと、実に10人も存在する。なお赤焔の章はエーデルガルト、ヒューベルト、フェルディナント、カスパル、モニカ、マヌエラの6人である。セイロス聖教会のキャラは仕方ないにしても、見ての通り青獅子の学級に所属する面々だけ異様なほどに説得できない*15
    • 青獅子の学級の面々は、原作では立場や性格上「紅花ルート(侵略側)に連れていけることに違和感がある」と評されるキャラが多かった上、さらに「侵略が始まる前に学級に引き入れる」という形だった原作と異なり、今作においては「今まさに自国に侵略している敵に寝返る」ということになってしまうため、シナリオ上で納得のいくような説得の場面を作るのが困難だったという理由は察することができる。王国貴族の面々は説得不能で、平民かつ主君が風見鶏気質なアッシュ、帝国軍に弟がいるメルセデスの2名だけが説得可能なこともそれを裏付ける。
    • 進軍できる仲間は前作同様最大でも8人で、黄燎の章だけでも十分な戦力を確保できる。ただし、クラシックの場合は話が別で、加入キャラの総数が多い青燐の章の方が、死亡してもリカバリーしやすく、どうしても有利になってしまう。
    • なお各章で全員仲間にした場合、(主人公と周回必須の隠しを除き)青燐の章28人、赤焔の章26人、黄燎の章21人と黄燎の章だけ目に見えて少ない*16
  • 武器ごとの得意兵種も偏っており、後述するように籠手を得意とするユニットは2人のみ。斧を得意とするユニットは5人いるが、その全員がルート限定キャラクターで*17、特に黄燎の章では最初から最後までヒルダ1人しかいない。
    • 一方で、魔道書を得意とするメイジ、プリースト関連は、12人+エクストラユニットを含めると2人と非常に多く、また本作の女性キャラはその半数が魔法職得意である。
      特に赤焔の章では初期から既に魔法職が3人いるのだが、EP.5という最序盤の時点で7人(メイジ5人、プリースト2人)にまで膨れ上がる*18。この点に関しては、原作のDLCで搭載されたヴァルキュリアやダークペガサスがあれば解決できたのではないかという意見も聞かれる。
      • ただし、前述したマリアンヌ、リシテア、ソティスなどのように、魔道書以外の武器を使わせても大いに役立つユニットもいる。また、アネットも魔力を攻撃に参照する紋章一致の斧「打ち砕くもの」があり、斧職のドラゴンマスターで天賦スキルを獲得できるなど、得意兵種やパラメータにこだわらなくても一定の活躍をさせられるケースも少なくない。

一部キャラのNPC化、グラフィックの使いまわし

  • 原作ではプレイアブルキャラクターとして使えたにもかかわらず、本作ではNPCとしてのみの登場となったキャラクターが存在する。
    • 該当するのはハンネマン、ギルベルト、アロイス、ツィリル、アンナ。このうちアンナを除く4人は全員原作で初期所属がセイロス聖教会のキャラクターであり、3ルート中2ルートで教会と敵対することや、原作の銀雪の章に代わるようなルートが存在しないことも含め、「セイロス聖教会のキャラクター(ないしセイロス聖教会自体)を蔑ろにしている」との批判がある。一方で、原作では教会と敵対するルートが4つのうち1つしかなかった。
      • ただし、これらのキャラが使用可能だった場合、青燐の章2人、赤焔の章1人、フリー2人となることが想定されるため上記の使用キャラ数のバランスがさらに悪化したとも思われ、ある程度やむを得なかったであろう。
  • ツィリルは士官学校の生徒と同じくシナリオの進行に応じて容姿が変化するキャラクターだが、本作では原作と時系列が異なるにもかかわらずグラフィックは原作における戦争パート(5年後)のものが使い回されている。

武器関連機能の不備

  • 今作では「打ち直し」による例外を除き、前作や『厄災』のような武器の特性を操作する手段が一切ない。
    • 入手済みの武器に行える強化は、威力と耐久を一定値(それぞれ最大50段階)加算させるのみ。錬成強化による加算率は武器のランクに若干比例するものの、この理論値で考慮した場合、最終的な武器の性能差は特性なしでは相対的に小さくなりやすい。
    • 特性がランダムでつく通常武器ならまだしも、微々たる回復以外にこれと行った特色のないほとんどの神聖武器は最終的に埋もれがちになっていく。
  • 武器特性の種類が増え、1つのリストで全員分の武器を管理するようになったが、特性での絞り込みができない。
  • 武器やキャラ・施設拡張など各種要素でゴールドを消費する機会が大幅に増えている一方で、バトルごとに得られるゴールドがスキル「強奪」などを合わせて最大限に稼いでも約2~3万程度と大幅に少なくなっている。
    • これはスキル無しでのゴールド収入がプレイ内容に関わらずほぼ一律になったことが原因であり、クリア報酬のゴールドが少ない序盤ステージほど資金繰りに相当難儀することとなる。

籠手に関する問題

  • 本作では籠手を装備できる兵種が、初期職業である「戦士」を除いて男性に限定されている。敵勢力の一つである「闇に蠢くもの」は魔道書を持つ敵が多く、女性キャラがこれに有利を取るためには、初期職のためステータスや成長率などに乏しい戦士か、特定条件でアンロックされる最上級職「踊り子」になる必要がある。
    • また、拳闘士以降の籠手を使う兵種が得意なキャラクターはバルタザール、ラファエルの二人のみ。最初からラファエルがいる黄燎の章はともかく、他ルートでは格闘術得意キャラが不在のまましばらく戦い続けなければならない。特に青燐の章では2人共第二部に突入するまで加入してくれないため、ほかの男性ユニットに拳闘士系列の兵種に就かせる必要が出てくる。
    • さらに、籠手のユニーク武器が英雄の遺産「ヴァジュラ」と神聖武器「ヤルングレイプ」の2種類しかない。前者はバルタザールの説得が条件となり、後者は赤焔の章でなければ入手できず、ラファエルはそもそも紋章を持たないため、籠手得意で対応する紋章を持つキャラがいない*19。篭手のアクション性能は本作屈指に高く、戦技も強力なものが多いなど、武器種としては非常に優秀なため、もったいないと言える。

クラスによる武器の固定化の弊害

  • セテスの得意兵種は「ブリガント→ドラゴンナイト→ドラゴンマスター」なのだが、初期クラスが「ソシアルナイト」になっている。そのため、得意兵種になるためには「中級試験パス」を一つ使わなければならない。

ロックオン機能がやや不自由

  • 本作のロックオン機能は、敵将のほか、拠点兵長も対象となる。だが、拠点兵長は無視した方が得策であることも多いため、余計な機能と言われることも少なくない。

魔獣に関する問題

  • 『厄災』では、「モリブリン」、「ヒノックス」、「イワロック」、「ライネル」、「モルドラジーク」など、多種多様な巨大モンスターが存在し、それぞれ攻略法を編み出す楽しみがあった。本作では、原作に登場する魔獣や巨大兵器は概ね登場するが、攻撃、移動パターンがあまり変わらず、その楽しみが薄れている。
    • 原作では数体、大ボスクラスとなる名有り魔獣がいたが、本作ではその中からは1体しか登場しない。全て登場がストーリーの展開と紐付いているため、やむを得ないところではあるが。

一部設定の矛盾

  • 原作ではハンネマンが「キッホルの大紋章を持つ者はセテス以外に確認されていない」と発言しているのだが、本作で普通に登場してしまっている。
    • 該当するのはカスパルの父で帝国の軍務卿であるベルグリーズ伯。本人が紋章の存在を秘匿している描写もないため、同じ帝国出身のハンネマンが帝国の重鎮である彼の紋章を把握していないというのは考えづらく矛盾が生じてしまっている。あくまで友軍として登場する際にユニット情報として見られる程度のものであるため修正はできたと思われるが、発売から4か月以上経った時期に行われたアップデートでも修正されなかった。

最大支援レベルの減少

  • 前作では、絆会話が発生しない組み合わせでも全員の支援レベルを例外なくAまで上げられたが、本作ではCで止まってしまう組み合わせが多い。副官や伝授の面で不自由しがち。
    • 主人公はほぼすべてのキャラに支援レベルAとそこまでの支援会話が2~3回存在し、灰色の悪魔についても特別にほぼすべてのキャラと支援レベルをAまで上げられる。
      しかしそういった例外なしで考えた場合、支援レベルがB以上になる組み合わせは原作からも大幅に減少しており、大半がC止まりとなる。前述したとおり、前作よりはかなり手が加えられているのだが、原作と比べると物足りなさがある。
      + ...
    • クリア後のエクストラユニットに関しては主人公と灰色の悪魔をもってしても支援レベルC+支援会話なし。
    • 今作の別学級・別陣営のキャラ同士での支援会話の組み合わせは、僅かな例外を除き「原作に存在しなかった組み合わせを追加・原作に存在した組み合わせは削除」となっているため、「ユーリスとベルナデッタ」「メルセデスとコンスタンツェ」等、キャラ同士の関係が深く、特殊な掛け合いも用意されているのにもかかわらず支援レベルの上限がC止まりになってしまっているキャラも散見される。
    • すべての支援レベル部分にイベントが存在した原作と異なり、今作は支援レベルC~Bの部分にイベントが存在しない組み合わせもある。
    • 灰色の悪魔に関しては上記の通り全員の支援レベルをAまで上げられるものの、支援会話があるのは主人公とジェラルトのたった二人のみ。原作では全員と支援会話が可能だったので、特定のキャラのみ支援会話が存在するとなると既存キャラの扱いにおける格差が生じる面もあるため仕方のない部分はあるが、せめてロドリグ、モニカ、ホルスト等の新規プレイアブルキャラとの支援会話が欲しかったという意見もある。

フレームレートが不安定

  • 敵がいない場所では60fps近いフレームレートが出るが、そうでないとガクッとフレームレートが落ちてしまう。
    • 気になる人には気になる現象であり、これなら30fpsで安定させた方が良かったとも言える。

総評

任天堂、インテリジェントシステムズ、コーエーテクモゲームス3作合同の渾身の一作。
参戦作品を『風花雪月』のみに絞ったうえで、三つのルートを搭載したことでストーリー面は前作より大幅にパワーアップ。前作で好評を博したシステムも順当に進化した。
モッサリ気味のアクションや、一部のルートのシナリオにおいていくつか惜しいところもあるが、 魅力的なキャラ描写、優れたテキストも健在で、任天堂+コーエーテクモコラボの面目躍如を示す一作と言えよう。


余談

  • ソーシャルゲーム『ファイアーエムブレムヒーローズ』では本作で登場したキャラクターのシェズ、ラルヴァ、ホルストが発売から三ヶ月後で早期実装を果たしている*20
  • 原作『風花雪月』、前作『FE無双』、『ゼルダ無双』シリーズにはいずれも有料DLCや機能拡充アップデートが存在したが、本作ではDLCが存在せず、アップデートもバグ修正のために1回実施されたのみである。
  • 豪華版では計5種類のアクリルスタンドが同梱された。しかし、当時全ての柄を公開しないまま、*21予約販売が始まってしまい、ファンからは困惑の声が挙がっていた。
  • 拠点で入手できる資料がかなり多く、原作に無かった情報を多数閲覧できる。
    • しかし、これらの情報はよくよく照らし合わせて見ると原作での記述と矛盾する点もある。原作、本作共に設定資料集は発売されていないため、どちらが正しいかはプレイヤーの視点に委ねられている。
  • 2022年8月18日に、累計出荷本数が100万本に達したと発表された。
  • 2023年9月28日に、本作、及び原作と同じスタッフが手掛けた『Fate/Samurai Remnant』が発売された。*22
最終更新:2024年12月14日 22:06

*1 エクストラユニットだが、メインストーリーで使用可能。

*2 例外としてラルヴァのみ、ある外伝での専用使用キャラとなる。

*3 ベルグリーズ伯→レオポルト=フォン=ベルグリーズ、ゴーティエ辺境伯→マティアス=ラウル=ゴーティエなど

*4 エーデルガルトとディミトリの支援会話には、特別な一枚絵も挿入される。

*5 原作でも敵対した際に専用会話がありながら支援が存在しなかったので本作で補完された形になる

*6 このペアに限らず、原作で外伝ペアとなっていた組み合わせについてはすべて支援会話が追加されている。

*7 初期兵種「戦士」のみ例外

*8 前作では「好感度」と呼称。

*9 特に青燐の章において「月光」と相性のいいキャラはフェリクスただ一人のみ

*10 陽光を習得できるのが女性限定クラスのグレモリィなのだが、魔力が伸びる女性はまず間違いなくグレモリィが得意兵種のために陽光が弓殺しに置き換えられてしまう。エーデルガルトは魔力も伸びるため陽光メインの運用も可能だが、得意兵種が魔法の使えない斧兵種で力も伸びやすい+「月光」と「両刀使い」も覚えるためあえて魔法武器を持たせるなどの運用はされにくい

*11 当初はエーデルガルトの母親で、ディミトリの育ての母であるアンゼルマが有力視されていたが、それでは説明のつかない点が存在する。

*12 戦乱の時代が原作よりかなり早く訪れたため、クロードが見聞を深めたり、同盟を結束させるための下積みができなかった

*13 本作主人公のことは戦闘面では頼りにしているが、政略面においては門外漢だと認識している。

*14 ちなみに赤焔にも同じく市民救助があるが、こちらは戦時であることを受け止め、終始真面目に対処している。

*15 本作追加キャラのモニカは例外とし、各学級の人数はそれぞれ8人だが、他の章で加入できるのは青獅子の学級2人、黒鷲の学級4人、金鹿の学級6人とわかりやすく差がある

*16 上記の通り青燐の章限定キャラが多すぎて青獅子の学級からはアッシュのみ、黒鷲の学級から説得できるキャラが4人しかいないため

*17 赤焔の章はエーデルガルトとカスパル、青燐の章はドゥドゥーとセテスが該当する。

*18 ただし、メイジのうち2人は任意加入。

*19 なお対応しているのはセテスとフェルディナント

*20 既存キャラも一部、無双に準拠したバージョンが実装済み。

*21 うち2種類が未公開である本作の主人公たちであったため。

*22 ただし、開発時期は被ってしまっているためライターが同一でない可能性が高い。