Victory Heat Rally

【びくとりーひーとらりー】

ジャンル ハイスピード・ドリフトレーシング
対応機種 Windows(Steam)
Nintendo Switch
メディア ダウンロード
発売元 Playtonic Friends
開発元 Skydevilpalm
発売日 【Steam】2024年10月4日
【Switch】2024年12月13日
定価 【Steam】2,300円(税込)
【Switch】2,800円(税込)
レーティング IARC:3+
プレイ人数 1~4人
判定 良作
ポイント 2.5Dのグラフィックと圧倒的スピード感
ドリフトを活用する爽快なゲーム性


概要

インディーデベロッパーSkydevilpalmが開発し、Playtonic Friendsからリリースされたレースゲーム。『パワードリフト』『アウトラン』『チョロQシリーズ』などから多大な影響を受けている。


特徴

  • 2.5Dのグラフィックで描かれたレースゲーム。
    • 車やキャラクター、一部障害物などのグラフィックは2Dのピクセルアートで作られている一方、コースは立体的な3Dのポリゴンで作られている。
  • 基本操作(Switch版・デフォルト設定)
    • スティックの左右で車の左右操作、Aでアクセル、Bでブレーキ、ZRでドリフト。
  • ドリフトとブースト
    • ドリフトを一定時間続けることでゲージが溜まり、ゲージが溜まった状態でドリフトを解除すると、ブーストによって加速ができる。
    • ブーストゲージは三段階まであり、溜まったゲージの量に応じて加速する長さが変わる。
  • ゲームモード
    • チャンピオンシップ:本作のメインとなるモード。ストーリーを進めて各種コースを走っていく。
    • アーケードGP:チャンピオンシップモードのイベントをアーケードスタイルで楽しむモード。
    • バーサス:オフラインで最大4人まで対戦できるモード。
    • タイムアタック:各コースを走って、タイムを計測するモード。

評価点

  • 2.5Dで描かれた秀逸なグラフィック
    • 前述したように本作は2Dのピクセルアートと3Dのポリゴンを組み合わせた2.5Dのグラフィックを採用しているのだが、2Dと3Dの融合が上手く出来ている。
    • 車体のデザインもチョロQのようなポップなデザインをしており、懐かしさ・親しみやすさ・美しさが見事に調和された秀逸なグラフィックとなっている。
  • シンプルながらも爽快なゲームプレイ
    • 簡単な操作体系でありながら、ドリフトを使って加速していくゲームデザインは、シンプルながらも爽快感抜群。
    • 本作の車は比較的カーブが曲がりやすくなっているので、レースゲームに慣れていないライトゲーマーでも、十分取っつきやすい。
  • 圧倒的なスピード感
    • 2.5Dのグラフィックではあるが、ゲームスピードはかなり早い。SFCの初代『F-ZERO』に匹敵するレベル。
    • PC・Switch版どちらでもフレームレートは60fpsまで出るようになっており、機種を問わずスピード感のあるゲームプレイを楽しめる。

問題点

  • シンプルが故の飽きやすさ
    • 操作体系がシンプル故に、コアなゲーマーからすると少々物足りなく感じやすい。
    • 速く走るためのテクニックもドリフトとブースト以外存在しない。高等なテクニックを必要としない一方で、コースを走っていく内にゲームプレイが単調に感じてしまう可能性もある。
  • 日本語翻訳がやや硬め
    • 理解に支障をきたすほどの誤訳があるわけではないが、基本的に台詞がですます調で訳されているため、少しだが堅苦しさを感じる。
    • また上記の翻訳とは別に、文字がテキストウィンドウからはみ出してしまう不具合もあった。

総評

2.5Dのグラフィックと往年のレースゲームのシステムによって作られた、懐かしさを感じられる一作。
カーブをドリフトを使用してスピードを落とさず曲がるレースゲームの面白さと、ドリフト後のブースト加速によって、レースゲームに慣れていない初心者でもシンプル操作で、爽快なゲーム体験を味わうことができる。
スピード感もかなりのものであるため、インディーレースゲームの中でも至高の一作と呼べるだろう。

最終更新:2025年08月18日 17:45