2013年3月14日に発売されたニンテンドー3DSソフト『スーパーロボット大戦UX』において まさかの参戦。
前々から参戦希望がチラホラ囁かれていた作品ではあったが、他社の18禁ゲーム原作という点で、
ハードルが高いとも言われていたため、『UX』の発表直後は( 他の参戦作品共々)多くのプレイヤーに驚きを与えた。
名義自体は(微妙に後述する) 悪名高いTVアニメ版としての参戦となっているが、
原作ゲームはもちろん外伝小説や続編『機神飛翔』の内容を示唆する描写まで含み、
アニメ版の大きな不評要因であった尺足らずによる説明不足はクロスオーバーも用いてしっかりと補填。
ついでに 18禁版でもやらなかったTVアニメ版での姫さんのパンモロを実装、PV公開時に大反響を呼んだ。
……いい加減乳揺れに慣れたプレイヤーもここまで堂々とパンモロするのは流石に予想外だった。
こんな人前で見られたら気まずい仕様にも関わらず、九郎は『UX』のCMで 「この戦い、畏れず逃さず持ち歩けぇっ!」と煽っていた。
デモンベインを始めとする鬼械神は他のユニットの「EN」に当たる部分が「MP」となっており、
改造が行えず「Eセーブ」などの恩恵を受けられない代わりにアルの持つ「魔導書」スキルによって、
最大MPと毎ターンのMP回復量が上昇すると言う独自システムを持ち、結果的に燃費は抜群。
ついでに ELSのEN吸収が通用しないと言う意外なメリットも。 何故か補給は普通に出来る。
攻撃面では、アルの断片を回収する度に武装が追加される事で射程・火力共に穴の無い性能を誇り、
防御面では運動性こそ低いものの、
こちらもアルの断片を回収する度に防御スキルが追加される上に
(バルカン砲での撃ち落とし、バルザイの偃月刀による切り払い、ニトクリスの鏡による分身)、
機体5段階改造のボーナスで「バリア」も獲得出来る(恐らく旧神の印(エルダーサイン)による魔術障壁の再現)。
パイロットの九郎も「魔術師」スキルによって全能力が大幅成長するため非常に優秀。
特に技量の上昇により、前述の各種防御スキルの発生率が上昇するというのもありがたい。
精神コマンド「正義」で1ターンの間、武器の消費を0にできるため、反撃により敵を半壊状態にする事も可能。
同作ではLサイズのスーパーロボットが貴重と言う事もあり、強ユニットの一体として数えられ、数少ないシングル向きのユニットでもある。
最終的には同じく初参戦となるSDガンダム三国伝の曹操ガンダムや、原作漫画版ラインバレルとは射程やボーナス面で相性が良い。
他には「神に会うては神を斬り、悪魔に会うてはその悪魔をも撃つ」機体である マジンカイザーSKLと神殺しペアを組むと、
作中最強クラスのボスキラーが真上の「覚醒」が続く限り再行動して最大火力を叩き込む地獄の宴の開幕となる。 俺たちが、地獄だ!
注意点は、中盤のイベントでアルが長期離脱してしまう事( 原作再現だが、原作では割と短期間だった)。
アルが離脱している間はエルザがサブパイロットとして搭乗するのだが、彼女には「魔導書」スキルが無いため燃費が大幅に悪化してしまう。
ゲーム全体で無消費武器が殆ど存在しないバランスなので、バリアで敵の攻撃を防いでいたら燃費切れでにっちもさっちもいかなくなる事も。
ただしアル離脱後のあるイベントで「レムリア・インパクト」が正式解禁されたり、
最大火力は「アル復帰後>アル離脱中>アル離脱前」というバランスだったり、精神コマンドだけはエルザの方が戦闘向きで好相性だったりと、
離脱のストレスを最小限に抑えるための配慮がなされている。
レムリア・インパクト使用時のBGM「破神昇華~渇かず飢えず無に還れ」も収録されているものの、残念ながら自動で選曲はされないので、
こだわり派の人はトドメの時に手動で選曲しよう。
余談だが「シャイニング・トラペゾヘドロン」をリベル・レギスと撃ち合うとフリーズするという、妙に原作再現染みたバグが存在する。
シナリオ面においても世界観の根幹に密接に関連し、重要な部分を担っている。ラスト直前、最後の版権面もこの作品。
同じアメリカ合衆国が舞台の『HEROMAN』とも良くリンクしている。 実は本来同じ国でも東西真逆なのは秘密。
リンクし過ぎて 「『UX』のデモンべインはジョーイルート」とか言われる事も。
TVアニメ版で無かった事にされた要素にチラリと触れられていて、該当キャラのファンを大いに喜ばせている。
まあ序盤、マスターテリオンの初登場シーンで 色々と噴きだしたプレイヤーも多いと思うが、
フラグを立てる事でなんと九郎がマスターテリオンと最終面で共闘すると言う驚きの展開も存在する。 グリリバ大歓喜
アル自身も勿論シナリオ面での見せ場は用意されており、孔明先生に協力してホウジョウ軍の奸計を逆に迎え撃つ作戦を敢行したり、
女性陣に鼻を伸ばす主をコチャックの如く吹き飛ばしたりと、比較的物語のファクターとして活動している。
というか、平時に加えてちびアル状態のイベントシーン用音声が用意されているなど、妙な所で優遇されている面も。
各武装集(序盤~中盤)
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各武装集(終盤)
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無垢なる刃 デモンベイン(11:27より)
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大導師廃人疑惑(05:32より)
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なお、鋼屋ジン氏のTwitterにて「デモンベイン」の名前は元々学生時代の氏が、
『第4次スーパーロボット大戦』の主人公機「 グルンガスト」に付けていた名前だという事が、『UX』発表に併せて明かされた。
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