近代軍記ノ弐
ある軍に、ヒョロヒョロに痩せた炊事班の青年がいた。青年は最前線で戦うことを望んで入隊したが、見るからに体格が戦闘向きではなかった。炊事班へ配属され、来る日も来る日も豆を煮続けた。
朝も昼も夜も、青年は野菜を洗い、皮を剥き、一口大に切り、煮込み、炒め、蒸し、肉を焼き続けた。そして、戦線で誇らしく負傷してキャンプへ戻ってくる仲間達に、食事を提供し続けた。
ある日キャンプが襲撃された。仲間達は殺され、青年は銃で脅された――――「作戦を吐け」。しかし、何しろ野菜を切ってばかりいたから、作戦など知らないのだ。知っているのはレシピだけだ。
敵軍の捕虜となった青年は、またも炊事係をさせられることとなった。しかし青年は抵抗しなかった。剣の代わりに包丁を持つほうが自分に向いていると、とっくに気づいていたのだ。天職だった。
| 武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
| 属性 | 火 | シリーズ | 近代軍記 |
| EN | War's Chronicle II | ||
黒キ短刀
とある村で暮らす少年。決して裕福ではなかったが、優しい家族に囲まれた幸せな毎日を送っていた。その日、何者かによって一族が皆殺しにされてしまうまでは。
悲しみに暮れる彼の元に、暗殺を生業とする青年が現れた。いつか仇を返してやると青年に弟子入りを果たし、それから十年後。彼は一人前の暗殺者となり、その証として短剣を譲り受けた。
彼はその短剣を握りしめ、仇を探し求める旅へと出る。数年後、ついにその居場所を突き止めた。音もなく、気配を感じられることもなく背後から一撃で仕留めた。
「さすが俺の弟子だ」と呟いて倒れる仇。徐々に冷たくなっていく青年の身体を抱えて彼は慟哭する。その傍らには、闇夜に紛れた漆黒の鳥が静かに佇んでいた。
| 武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
| 属性 | 火 | シリーズ | 黒キ |
| 追加日 | 2021年5月20日 | ||
| EN | Dark Dagger | ||
カイネの剣
彼女は戦っていた。
殴打にも似た斬撃が、敵に何度も繰り返される。
やがて剣が折れ、一振りの刃になったとしても。
殴打にも似た斬撃が、敵に何度も繰り返される。
やがて剣が折れ、一振りの刃になったとしても。
彼女は苦しんでいた。
穢れた身体を晒しながら生きることを。
心を蝕む思い出を抱え続けることを。
穢れた身体を晒しながら生きることを。
心を蝕む思い出を抱え続けることを。
彼女は悟っていた。
復讐も、苦悩も、無意味と知って目を閉じる。
せめて夢の中だけは幸福でありたいと。
復讐も、苦悩も、無意味と知って目を閉じる。
せめて夢の中だけは幸福でありたいと。
しかし、彼女は抗い続けた。
無価値で、何も残らないことを知っても。
剣をひたすら振るった。闇の中を、彷徨いながら。
無価値で、何も残らないことを知っても。
剣をひたすら振るった。闇の中を、彷徨いながら。
| 武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
| 属性 | 火 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年3月31日 | ||
| EN | Kainé's Sword | ||
| 解放: カイネ(崖の戦士) NieR Replicant DOD3 SINoALICE | |||
| + | NieR Replicant ※ver.1.22でのみ登場 |
| + | DOD3 |
| + | SINoALICE ※2019 |
| + | SINoALICE ※2021,『カイネの双剣 ver.1.224』として登場 |
ゼロの剣
私には何も無い。母親に売り飛ばされて以来、私の事を知りたがる人も、言う機会も無かったから不便には感じなかった。ただ、端金をもらって男の相手をする。その毎日が私の全てだった。
私は少女に出会った。少女は私を「薄紅」と呼んだ。私の瞳の色が薄紅色をしているから「薄紅」だと。私も少女のことを、瞳の色である「紫紺」と呼んだ。自分の中に何かが生まれた気がした。
紫紺が「金を盗んで逃げよう」と言い出した。私は頷いた。二人でなら、なんでもできる気がしたから。夜が更けた頃、私達は持てるだけの金を持って、町の外へと逃げ出した。
現れた男が私から金嚢を奪い取った。「悪く思わないでね、薄紅」。紫紺と男は去っていく、全ては仕組まれたことだった。そして、その失望は私に……どこか冷たく、甘い味を感じさせた。
| 武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
| 属性 | 火 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年5月8日 | ||
| EN | Zero's Blade | ||
| 解放: ゼロ(零の長女) DOD3 SINoALICE | |||
| + | DOD3 |
| + | SINoALICE |