【れふとあらいゔ】
2019年2月末にスクウェア・エニックスから発売された、主に人間を操作して危険な戦場を脱出するサバイバルアクションゲーム。
同社の人気SRPG『フロントミッション』シリーズと世界観を共有しており、同シリーズの象徴的なロボット兵器「ヴァンツァー」などの要素が作中に登場するが、前述したように従来のSRPGではない。
一応『FM』シリーズの作品でも、リアルタイムストラテジーの要素もある『フロントミッションオルタナティヴ』や、2DアクションRPGであり時系列も異なる『フロントミッションシリーズ ガンハザード』等もある。
これらはどちらもそれなりに評価されており、ファンも多い。
『FM』シリーズは、酷評された『フロントミッション エボルヴ』以降約8年半途絶えており、往年の名作シリーズを受け継ぐ作品として期待も大きかった。
また、ディレクターにフロム・ソフトウェアで『アーマード・コア』シリーズ等に関わった鍋島俊文を迎え、メカニカルデザインには『機動戦士ガンダム00』などで知られる柳瀬敬之、キャラクターデザインには『メタルギア』シリーズでおなじみの新川洋司といった、豪華なスタッフを起用している。
ディレクターの名で、稀に勘違いされるが『アーマード・コア』の精神的続編ではなく、まったくの無関係(既に触れている通り、あくまでフロントミッションである)。
しかし、事前に公開された情報にプレイ場面が少なく、発売直前にようやく出てきた短いプレイ場面からも、不安視する声もあった。
そして、いざ発売されると、あらゆる面で凄まじい批判があふれ、驚くほどの低評価を受けることとなる。
2127年12月24日、ヨーロッパ大陸。
黒海近辺のルテニア共和国は、突如として隣国であるガルモーニヤ共和国に宣戦布告される。
国境沿いにあるノヴォスラヴァ市は侵攻してきたガルモーニヤ軍によって瞬く間に占領され、ルテニア軍は撤退、市は孤立無援の戦場と化す。
ノヴォスラヴァ市に取り残された、ヴァンツァーパイロットのミハイル・ノヴォスラヴァ市警のオリガ・元死刑囚の脱獄犯レオニードの3人は自力で戦場からの脱出を目指すが、その過程でこの戦争に隠された陰謀を知ることになる。
基本のプレイ
主人公について
基本操作
メニュー画面
武器
ガジェット
敵
生存者
ヴァンツァー
その他
+ | クリア後 |
+ | クリア後 |
+ | 実は助けるのにも意味がある |
その他
+ | ラストバトル |
名作と謳われるタイトルに携わった開発陣やリアルなグラフィックやヴァンツァー同士の派手な戦闘を前面に押し出したPVにより、ロボットゲームファン・『フロントミッション』シリーズファン・『メタルギア』ファンから期待を寄せられていた作品。
それだけに「ロボットゲーム」や「ステルスゲーム」といった事前情報から期待された方向性と異なるゲーム内容や余りに高い難易度には不満が続出し、発売直後からファンによる酷評が相次いだ。
本来制作側が想定していたサバイバルゲームというゲーム設計が理解されず、ステルスゲームやFPS・TPSとしての視点で見られてしまったという点も大きいだろう。
ただし、攻略情報の自由度や安定性を重視し、周回プレイも考慮するなど、サバイバルシム・イマーシブシムとしての要点はおさえてあるため、PVや関連作からの偏見が無い人を中心に本作の愛好者もいる。
ゲームの出来自体は決して悪いわけではない。
*1 あくまでTPS風に見えるという声が多いだけで、実際はシューティングゲームではなくアクションゲームである。
*2 厳密には「瀕死」であり、「蘇生薬」があればその場で復活が可能。ただ実質的には死亡のようなものなので、説明文で「瀕死」と言われてもやや混乱する。
*3 体力ゲージがゼロになった直後はまだ瀕死状態であり、「蘇生剤」で復活が可能。「蘇生剤」を持っていないか、使わずに一定時間経過すると死亡となる。
*4 ロシア語で「猫」を意味し、画面上でも猫のデザインが使われている。
*5 ボタン配置変更は、操作説明などにも反映される。
*6 限界まで走らず、すぐに止めた場合でも同様に息切れを起こしてしまう。
*7 例外的に初期装備のハンドガンにも重量が無いが、これは一種の救済措置とも取れる。
*8 複数拾って合算されたり、小さいものを拾って引き下げられるといったことは基本的にない。バックパックを拾うと、外見上でも反映される。
*9 ゲーム中の正式名称。一般に「鉄パイプ」と呼ばれるもので、本作を紹介したサイトではそのように呼称されていることもある。
*10 実は近接武器などでも破壊が可能で、それに対応したトロフィーもある。
*11 こういう技術は現実でも研究されており、『メタルギア』シリーズ等では、倒した敵の武器を使えない理由付けに使われている。ゲーム上で入手する場合は、「まだ登録されていない武器を見つけた」という設定になっている。『MGS4』では更に高度なシステムが登場し、ストーリーの根幹に関わっている。
*12 銃弾を当てれば一定確率で怯みはする。ヘッドショットをすれば確実に怯み、また連続でヘッドショットするとダウンを取ることも可能。また低確率ではあるが、手足を撃つと出血が起き下級兵士なら致死レベルの継続ダメージと長時間ダウンすることもある。
*13 これは同時発売の攻略本でも1人でいる敵の対処法として勧められていた。実際には当たっていないが、股間付近に攻撃が当たっているように見えるため「スライディング金的」とネタにされた。
*14 銃撃戦が基本のゲームであれば、当てにくい近接攻撃のナイフ等の攻撃力が高く設定されているのは良くあることではあるが、これはまた別の話
*15 「誤解を解く」とはゲーム開始直後の敵との戦闘が、実質的に負けイベントとなっている部分に対しての発言である。物資がない状態で敵と正面からの戦闘になるため、敵を倒すことは難しい。道中のどうでもいい敵を倒さずとも先に進んでも良いという事に気づく作りになっている点は評価できる。
*16 サバイバルアクションにはあまりないがステルスアクションではよくある、敵の背後に立てば1ボタンで即死・無音の攻撃を行うシステムである。多くは回数が無制限であるが、有限の場合もある
*17 インタビューによれば、強過ぎるステルスキルはゲームを単調にするためあえて実装しなかったとの事。
*18 攻撃音は感知するので、感知範囲外で倒す必要はある。
*19 投擲ガジェットは構えて着弾地点を調整している間は身を乗り出す必要はない。投げる瞬間の腕が見つかる時はあるが。
*20 一部のTPSには「ブラインドファイア」という、銃と腕だけを晒して射撃を行うシステムがあるが、本作にはこれが無い。
*21 右端だと遮蔽物に当たりやすいという事はない
*22 一部の生存者は2つのルートを選択して誘導することができる。
*23 近くにカバーポイントがある場合はそちらに逃げ込む
*24 生存者の中には、無謀ながら好戦的で勇ましいことを言っていたり、負傷しているが軍人などもいたりする。
*25 生存者の描写は、好きだったゲームの『セプテントリオン』を参考にしたという。近くにアイテムが落ちているのも、最大限の妥協らしい。
*26 プレイヤーの技量によってエンディングが変化する方式は、『FMシリーズ』においても『フロントミッションオルタナティヴ』で採用されている。
*27 一応、終盤には新型ヴァンツァーを使えるようになったりもするのだが、それすら大して強くない。
*28 実際に透明の板に2Dの爆発エフェクトを貼り付けている。
*29 あくまで参考だが、PS4で本作のトロフィー取得率を確認すると、発売から1年以上経っても全チャプタークリアは10%に達していない。チャプター1のクリアは6割弱で、それも低いと感じるかもしれないが、チャプター2のクリアは3割弱と激減している。それ以降もクリア率は減少するが、中盤で1割弱に落ち着き、そこまでできる人は多くがクリアまでたどり着けるようである。
*30 敵が近くで戦闘中などの時はセーブができなくなっている。
*31 チャプター1の操作キャラは新米という設定があり、訓練などと称してチュートリアルステージを作れそうなものである。いきなり余裕の無い場面に放り込む前に、一通りの操作を習得する場面を作っていれば、少しは評価が変わったかもしれない。
*32 フレームレートの問題に関しては大型タイトルや大手パブリッシャーの作品で採用されているコピーガードシステムの「Denuvo」が悪さをしているという意見もある。Denuvoは定期的にチェック用サーバーとの通信を求められる仕様上、導入されたゲームのパフォーマンスに悪影響を及ぼすという指摘が数多く出ている。
*33 「AAA」等と称される海外の大作クラス。そこまでいかないものも多く、シーズンパス等が全部込みのパックで、やっと1万円を超えるかというほどである。
*34 改元が迫った当時は、あらゆることに「平成最後の」というフレーズが使われており、一種の流行語となっていた。
*35 現在はSecond Windに移籍