河沼郡牛沢組小柳津村

陸奥国 河沼郡 牛沢組 小柳津(こやないつ)
大日本地誌大系第33巻 150コマ目

大同年中(806年~810年)柳津村虚空蔵堂を造営せし時、この地に小屋を構えて工匠の居所とす。その子やを家居とし(ひらき)し村なれば、柳津村に対して小柳津村と名けしとぞ。

府城の西に当り行程7里6町。
家数5軒、東西35間・南北35間。山間に住す。

東は大野村の山に連なり界域分かち難し。
西3町30間黒滝村の界に至る。その村まで7町30間。
南7町40間大野村の山界に至る。その村は巳(南南東)に当り17町20間。
北8町20間柳津村の山界に至る。その村まで6町40間。

山川

繋川(つなきかわ)

村東1町にあり。
広3間計。
大野村の界より来り、田地の養水となり西に流るること18町余黒滝村の界に入る。

神社

鬼渡神社

祭神 鬼渡神?
相殿 蔵王神
草創 不明
村の戌亥(北西)の方1町計にあり。
鳥居あり。出倉村舟木伊勢これを司る。


最終更新:2025年06月12日 14:24