ハピナス

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ハピナス - (2020/07/05 (日) 15:29:46) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/08/04(水) 00:25:46
更新日:2024/04/29 Mon 09:02:24
所要時間:約 7 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場するポケモン


◆データ


全国図鑑No.242
分類:しあわせポケモン
英語名:Blissey
高さ:1.5m
重さ:46.8kg
タマゴグループ:妖精
性別比率:♂0♀100

タイプ:ノーマル
特性:しぜんかいふく(状態異常が引っ込むと治る)
  /てんのめぐみ(技の追加効果発生率が2倍)
隠れ特性:いやしのこころ(ターン終了時、1/3の確率で味方の状態異常が治る)

種族値
HP:255
攻撃:10
防御:10
特攻:75
特防:135
素早さ:55
合計:540

努力値:HP+2→HP+3(DPtから)


◆概要


腹に卵を抱えた卵型のポケモン
その卵は、どんなに卵が嫌いな人でも一口でペロリと食べてしまうほど美味しいらしい。

怪我をした人を見かけると、つきっきりで看病するなど優しいポケモンである。

見た目も設定もタマゴグループも全てがフェアリータイプっぽいが、実際はノーマル単色で第六世代移行時にフェアリーは追加されていない。
多分、コイツがかくとうを半減するフェアリータイプを持つと、威力100以上の物理技がほとんどない鋼と毒でしか弱点を突けなくなり、凶悪っぷりが大幅に跳ね上がることを懸念されたためと思われる。


◆アニメでのハピナス


進化前のラッキーと共に、ポケモンセンターの象徴的なポケモン。ナース姿をしたものが多い。
またロケット団ムサシは昔、彼女らに混じって看護師の勉強をしていた経歴がある。
ちなみに、無印の「ハピナスのハッピーナース」で登場したハピナスは大変なおっちょこちょいで落ち着きがなく、
サトシ達をサービスしようとはりきるが夕食をまとめて重ねて持ってきて倒してしまったり、
わざとではないがサトシを二度も痛い目にあわせてしまったりと裏目に出てしまう。

DP編では進化前のピンプクがタケシの手持ちとして通常のピンプクより遥かに強い力を持つピンプクとして活躍した。
声優は伊東みやこ。

その力は尋常ではなく、ハガネールすらぶん廻せそうな勢いな程。
ロケット団のメカを一撃で破壊したり、湖の水を丸ごと凍らせた後、氷塊をぶん投げる等止まる域を知らない。
最終回目前でラッキーに進化した。

劇場版『みんなの物語』では、ラッキーがトリトのパートナーとして登場。


◆ゲームでのハピナス


初代から存在するラッキーの進化形として金銀から登場。ラッキーをなつかせてからレベルアップすると進化する。

またDPtからは「こううんのおこう」を持たせて卵を孵化させるとベイビィポケモンのピンプクが生まれ、「まんまるいし」を持たせて朝か昼(4時~20時)にレベルアップさせることでラッキーになる。
「意味あるのか?」と思った貴方は後述のピンプクについて読むと良い。

二度進化するポケモンの中でも、「すべての形態に戦術的価値がある」という珍しい系統。
コイル系列ウリムー系列もこれに当てはまるが、この2系統は初期形態がほぼ初見殺しに特化していて対策も立てやすい。

なお、ダイパではヨスガシティで旅のおじさんからピンプクのタマゴが貰えるが、プラチナではこのイベントがなく代わりにシロナからトゲピーのタマゴが貰える。

耐久型の種族値やレベル技が貧弱なことから旅パには不向き。やたら捕獲値が低いこともあり、クリア後でも捕まえる事は難しい。
だが対戦においては種族値にしてHP255に加え135もの特防を誇る、ポケモン界最強の特殊受けである。ラッキーの時点でも大概だったのに。

その特殊耐久はあの物理耐久で名高いレジロックハガネール等と比べ物にならないほど高く、
なんと特防特化すると「こだわりメガネ」持ち控えめ特攻特化カイオーガの雨下「ハイドロポンプ」が耐性がないにも関わらず確 定 3 発
最高威力の雨下「しおふき」でようやく確定2発。
また同じく眼鏡持ち控えめ特攻特化カプ・テテフの「サイコフィールド」下「サイコキネシス」も同じく等倍にも関わらず乱 数 3 発
もはやバグの領域である。

そんな特殊耐久力からついた二つ名はピンクの悪魔カービィェ...
どんな特殊アタッカーだろうが彼女の前では役に立たないのだ。ハピで止まります

では物理耐久はどうかというと、
防御種族値はなんとたったの10
最終形態ではぶっちぎりの防御種族値ワースト1である。

やはり物理格闘技を受けるとコロッと逝ってしまうだろう……


…と思うとそうでもなく、体力の関係上努力値などでも防御特化させたハピナスは中堅~強ポケ並にまで堅くなる。
具体的には無補正道具無しゴウカザル程度の「インファイト」なら一発は耐えきれるぐらい。ナニコレェ
エアームドツボツボのように、体力が低い事がいかに無駄な配分かを思い知らせてくれるポケモンである。
またHPが高いせいで下手に「すてみタックル」などの反動技で倒そうとすると逆に攻めた側が自滅しかねない。

さらに恐ろしいのは、物理技対策まで豊富な所。
その体力故に一撃必殺に近い「カウンター」
物理ダメージを半減できる「あまえる」
ただの「まるくなる」でもコイツが使うと恐ろしい事に。

さらに再生回復の「タマゴうみ」で回復までできる。
その耐久力故に「うたう」を連打しやすく交代読みから「でんじは」も蒔きやすい。

どくどく」をかけてじわじわ削ろうにも、特性が「しぜんかいふく」なら引っ込めて終了である。
さらにハピナス自身も「どくどく」を使える上に「アロマセラピー」まで習得可能。

ならば「ちょうはつ」をしたいところだが、「てんのめぐみ」を生かした特殊アタッカーでした……なんてこともあるから笑えない。
4割混乱の「みずのはどう」
当たれば6割麻痺の「かみなり」
2割凍結の「れいとうビーム」……耐久だけでなくアタッカーまでこなせるハピナスちゃんまじ悪魔。

レートでは使えないが、VC版限定技にも優秀な技が多く、2割(天の恵みでは4割)麻痺・こおり・火傷の一致技「トライアタック」、物理技対策の「リフレクター」、ランダムに固定ダメージを与える「サイコウェーブ」などがある。

…とまぁここまで散々書いたのだが、結局のところポケモンなので技は4つまでしか持てない。
型がわかれば対策は十分可能である。
上記のアタッカー型も説明では強そうだが、素の特攻が微妙過ぎるため実際はあまり怖くない事が多かったりする。

また、いくら物理耐久が意外に高いと言っても飽くまで特殊受けにしては高いだけで別段物理に有利という程でもないため過信は禁物である。
最近は火力がインフレしてる事もあり、「こだわりハチマキ」を装備した意外なポケモンに落とされる事も多いため注意したい。
当然ではあるが、一撃必殺技が当たったら即死するため、一撃必殺技持ち(顕著な例としてはラプラスの「ぜったいれいど」)にも要注意。

特殊アタッカーだけが生き残った状況下でコイツを出されると、絶望するしかない。
物理アタッカーはきちんと入れておこう!「カウンター」されても泣かない。


一番簡単な対策は、死に出しまたは後攻「とんぼがえり」で「きあいのタスキ」を持った格闘タイプをぶつける事。
もしくは、とりあえず「みがわり」を張るのもいい。
プラチナで叩き売りされた「がむしゃら」との相性も抜群である。

ちなみに「ばかぢから」では不一致ならば全て確定2発以下である。
ある程度削っておくこと。


その後第八世代では「カウンター」や「どくどく」、「チャージビーム」といった技が没収されてしまったが、強力な特殊技や「ちきゅうなげ」は相変わらず使える為、全く困りはしなかった。
むしろハピナスを倒す手段が減ってしまい、より厄介になったとの声も。
それどころか実質的な新技として「トライアタック」を再習得し、ランクバトルで使えるようになったため妨害・詰ませ性能が上がった可能性すらある。
流石はハピナス。


◆ポケモンGOでのハピナス


ゲームシステムに愛されまくったピンクの悪魔。
ジム戦をやるなら目にしない日はないだろうほどの使用率を誇る。

最大の理由は、ポケモンGO独自の種族値算出方法により、「攻撃と特攻」「防御と特防」のうち、高い方のステータスが反映されやすいこと。
つまり、ゲーム本編では物理耐久はさほどでもなかったが、GOでは物理耐久と特殊耐久が同じという狂った耐久力を誇る。
もちろんHPもおぞましく高いため、とにかく落としにくくジムの番人としては最強クラスの強さを誇る。
その耐久力のヤバさを端的に表すと、CP2600もあればカイリキーのばくれつパンチを直撃させても三割も減らないレベル。弱点を突いてもこれなので等倍かつ生半可な火力だとまず時間切れになる。
そして、スペシャルアタックとして高確率でマジカルシャインかサイコキネシスを搭載しているため、かくとうタイプで挑んでも高確率で返り討ちに遭う。

また進化前のラッキーも防衛で置かれやすい。
火力こそハピナスに劣るものの、耐久力はほぼ同等で主力技も全く同じであり第二のハピナスとして運用できる。
ハピナスと違い、CPが非常に低いお陰で時間経過による能力値減少の影響を受けにくいという差別化要素もあるので、人気のない(長時間にわたって防衛することになる)ジムではハピナスよりもラッキーが優先されることも。

その代償として、出現率がものすごく低くゲットするのはとてつもなく大変。だが、ゲットできれば間違いなく一線級である。最近ではイベントで度々ラッキーが出現しやすくなっていることや、7kmタマゴからピンプクが産まれる場合があるなど若干入手難易度が下がってきている。


◆進化前 ラッキー


全国図鑑No.113
分類:しあわせポケモン
英語名:Chansey
高さ:1.1m
重さ:34.6kg

特性:しぜんかいふく(状態異常が引っ込むと治る)
  /てんのめぐみ(技の追加効果発生率が2倍)
隠れ特性:いやしのこころ(ターン終了時、1/3の確率で味方の状態異常が治る)

種族値
HP:250
攻撃:5
防御:5
特攻:35(初代のみ105)
特防:105
素早さ:50
合計:450

努力値:HP+2


ハピナスの進化前であり、初代から登場する。
栄養満点の卵を毎日産み、傷ついた人やポケモンに分け与えてくれる優しいポケモン。
初代では特攻と特防が「特殊」で一纏めだったため、現在のハピナス以上の火力を誇る。
同タイプでは最高の特殊火力であり、耐久型のみならずアタッカーとしても優秀だった。

現環境においても、あるアイテムを持たせることでハピナスとは違った活躍が可能。

そう、専用アイテム「ラッキーパンチ」である。
これを持たせることで急所ランク+2となり、1/4の確率で攻撃が急所に当たる。

難点は、元々の攻撃が進化後よりもかなり見劣りしてしまうこと。
攻撃は言うに及ばず、特攻にしても種族値にして倍近く差がある。
だが、急所効果で相手の壁貼りや積み技による防御強化を無視できるのは利点。
これにより、実戦でも明確にハピナスと差別化した上で独自の活躍が期待できる


わけがない。


そもそもラッキーの特攻は特化しても無補正無振りハピナス程度でしかない。
それで運任せの急所狙い、しかも相手が積む時しか役に立たないのでは効率が悪すぎる。

ラッキーの本領は「しんかのきせき」を持たせることで発揮される。
進化後と同様の特殊受けはおろか、並程度の物理アタッカーすら起点にできる。
特殊メインのサザンドラが役割破壊として使う程度の「ばかぢから」では突破もできない。
汎用性では進化後を上回り、実際現在の対戦環境ではこちらの方がメジャーな存在である。

特殊アタッカーに後出しし、豊富な補助技でサイクルを回して行きたい。
「どくどく」「みがわり」は元より「ちいさくなる」「タマゴうみ」「でんじは」「ステルスロック」と芸達者。

グライオンエアームドと組んだ「ラキグライムドー」は受けループ戦術の基本とされる。と言うか受けループの奇石枠は大体コイツ。

進化後に劣る点としては上述のように攻撃力が進化後よりも大きく劣ること。
火力が定数ダメージ頼りなので、「ちきゅうなげ」「どくどく」が効かないゲンガーギルガルドにはほぼ完封されてしまう。
特にメガゲンガーが相手だと、「スキルスワップ」で「かげふみ」を奪わない限り逃げることもできないので要注意。

また、輝石ポケの宿命として「トリック」「すりかえ」や「はたきおとす」にも弱い。

第8世代で「どくどく」や「カウンター」を失って割を喰ったのはこっち。
本当に決定打が「ちきゅうなげ」しかなくなってしまった。
耐久力はあっても相手に掛けられる圧力が全くない為、最低限で済まないがの圧力を掛けられるハピナスにシェアを奪い返されてしまった。
後述の通りピンプクまで独自の立場を得てしまい、ラッキーにとっては完全に冬の時代である…。


◆さらに進化前 ピンプク


全国図鑑No.440
分類:ままごとポケモン
英語名:Happiny
高さ:0.6m
重さ:24.4kg

特性:しぜんかいふく(状態異常が引っ込むと治る)
  /てんのめぐみ(技の追加効果発生率が2倍)
隠れ特性:フレンドガード(ダブルバトル・トリプルバトルの時、自分以外の味方が受けるダメージを25%減らす)

種族値
HP:100
攻撃:5
防御:5
特攻:15
特防:65
素早さ:30
合計:220

努力値:HP+1


DPtから追加された、ラッキーかハピナスに「こううんのおこう」を持たせて育て屋に預けると産まれるベイビィポケモン
ラッキーに進化させるには「まんまるいし」を持たせて朝か昼にレベルアップさせる必要がある。

小さいのでまだ卵を産むことができず、ラッキーの真似をして卵に似た丸い石を抱えている。
そのため、この時点では「タマゴうみ」は覚えない。

隠れ特性として進化形2種にはない特性「フレンドガード」を持つ。
種族値はピッピプリンに劣る様に見えるが、極限まで攻撃と特攻が低い為にムダが少ない。むしろ特殊耐久なら同特性のポケモンでは最高レベル。

ベィビィポケモンだけあって技のレパートリーは少ないが、「こらえる」を使えるのが特徴。
まもる」は相手の「フェイント」で消滅させられるが「こらえる」はそうではない為である。
ただし、「まもる」と違って補助技等は防げない上、「まもる」「こらえる」を続けて使用すると失敗する可能性が高くなってしまう。
とは言え、相手や状況に応じて「まもる」と「こらえる」の使い分けが可能なのは他の「フレンドガード」持ちにはない利点と言える。

第六世代では同特性持ちにビビヨンが登場。能力やタイプが全く違う事から、ビビヨンとの競合は起こらなかったが、プリンとピッピがフェアリータイプ(ポケモン)を獲得し、以降のピンプクは単ノーマルタイプである事を活かした採用が求められるようになった。
具体的には隣にくさタイプ(ポケモン)フェアリータイプ(ポケモン)を用意しても同時に弱点を突かれにくい点で評価された。

第八世代では攻撃無振りでも安定したダメージを与える「ちきゅうなげ」を獲得し、「ちょうはつ」を打たれても機能停止しなくなった。2020年現在、安定したダメージ源を持つのはピンプクのみの利点。
現在では他のフレンドガードとは違った、独自のポジションを獲得しつつあると言えるか。

リトルバトルのシングル戦においては「タマゴうみ」のみならず幾つかの有用な特殊技を覚えないのがネック。
主なダメージ源は「カウンター」に頼ることになるが、「でんじは」「こごえるかぜ」「ひかりのかべ」等で後続サポートも可能。

◆ハピナス道場


ORASでは経験値稼ぎのカモとして重宝されている。
ハピナス自体が野生で出現することはないのだが、ハピナスLv.100×3体と言うひみつきちを大量に作ったプレイヤーがおり、
このひみつきちでハピナスをボコれば経験値を荒稼ぎ出来る。
ハピナス自体も技は「いやしのねがい」しかなく「どくどくだま」を持っているのでコイキングLv.1でも完封できる上に最大でも9ターン経てば勝手に3匹自滅する。
バトルの設定はシングルバトルでも良いがトリプルバトルにするとなお良い。一度に3匹出せそれらすべてを交換できるので手持ち全てのポケモンに経験値を振れる。
第五世代の揺れる草むらや『XY』のバトルシャトーで明け暮れたタブンネ狩りを思い起こさせるが、あちらと違って攻撃手段が無くても勝手に倒れてくれるので経験値取得の楽さはそれ以上。

現在ネットで検索すればハピナス道場のひみつきちのQRコードが大量に出回っているので、簡単に自機への読み込みが可能。
ただしひみつきちの仕様上、戦えるのはQRコードを読み込んだ翌日からなので注意。
また戦う際のLv上限を撤廃するアイテムの入手時期の都合、道場が使えるのは殿堂入り後になる点にも注意。

USMではポニの広野でラッキーがやや低確率で出現。
仲間呼びを繰り返すことでハピナスが出現するため、学習装置とけいけんポンの併用で経験値稼ぎがやりやすくなった。
またハピナスは稀にしあわせタマゴを持っていることがあるため、レベリングを兼て奪取を狙うプレイヤーも多発してるとか。


ハピナス「私もアニメでクビかあ…。ムサシはいいよなあ…。」
タブンネ「多分次回作で復帰出来ますよ!多分ね。」

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