ポピー(ポケモン)

登録日:2024/11/27 Wed 00:35:17
更新日:2025/04/01 Tue 23:35:00
所要時間:約 12 分で読めます






ポケモンリーグという さいこーほーの ばしょで いまか いまかと まっておりますのでー!



出典:ポケットモンスター、55話『対決!パルデア四天王』、
2023年4月14日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


「ポピー」とは、『ポケットモンスター』シリーズの登場人物。
初登場は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』。

CV:高岸美里亜(アニポケ)/長縄まりあ(『ポケマスEX』)


人物

パルデア地方において四天王を務める齢9歳の少女……というより幼女。セリフの大半に漢字が用いられていないことからもその幼さが演出されている。
これまで四天王で最年少だっただろう『SM』『USUM』のアセロラは外見からして10代前半くらいだが、彼女よりもポピーは更に年下であることは間違いなく、おそらく過去作品を含めても歴代最年少記録を更新したと思われる。また、年齢が明言されている四天王は史上初。

身長は主人公の背丈の半分くらい。
いいとこのレディを思わせる品のある淡いグレーのツーピースとボンネットを着用し、これらと同じ色で揃えた靴と薄い黄色味を帯びたタイツを履いている。
髪型はほとんどボンネットに覆われているため判然としないが、ショートカットに近いものと見られる。髪色は黒。
また、首からはの形をしたポシェットを提げている。

一人称「ポピー」語尾によく「〜ですの」と付けるなどお嬢様然とした口調で話すことが多く、驚くと「あらまー!!」と言う。
二人称は、年齢が比較的自身に近い人物*1に対しては「おにーちゃん/おねーちゃん」*2だが、ある程度以上の年齢が離れた同性に対しては「〇〇ちゃん」となる模様。
同僚のチリは勿論、立場上は上司のオモダカのこともやはり「ちゃん」付け。ちなみにこの二人称を用いるキャラクターは他にもリップがいる。
男性で更に年が離れていると思しきアオキハッサクは名前+「おじちゃん」呼び。

性格は見た目通りというべきか天真爛漫なおませさん。チリにせっつかれた際にはなかなか次の言葉が出てこないなど年相応に微笑ましい部分を見せ、そのやり取りは年の離れた姉妹のよう。
また、グルーシャ「おうじさま みたいですー」とメロメロになるなどわかりやすく面食いのご様子。この年齢ならばさしておかしなことでもないだろうが。
一方幼くして四天王の一角を預かるのは伊達ではなく、年齢らしからぬ自立した言動と強者としての余裕・矜持を備えた自信家でもある。
アオキに質問をはぐらかさないでほしいと物申し、ハッサクが号泣しても「ほっさ ですのー!?」といつもの事とばかりの反応を返すあたり、身内には言うことを言う性分でもあるようだ。

そもそも本来ならオレンジ/グレープアカデミーに通うべき年齢のポピーがなぜ四天王を務めているかというと、ポケモン勝負が強すぎて「みんなの ごめーわくに なる」と入学を遠慮していたところ、アカデミー理事長としての顔も持つオモダカが話を聞きつけスカウトしたから*3
……実力のみならず人間性も9歳とは思えぬ成熟っぷり。だからこそ、オモダカも四天王という公人を任せるに足ると判断したのだろう。
とはいえ、現状に満足しつつも一介の生徒として学校に通いたいという憧れの気持ちはやはりあり、ブルーベリー学園に招かれた際には学校という初めての環境に自らを照らし合わせて「ポピーも いつか せいとさんとして がっこうに かよえますかねー……」と零している。


作中での活躍

『チャンピオンロード』で7つ目のジムをクリアする事で初めて姿を見せる。順当にプレイすれば四天王の中で最も遅い顔見せとなる。この人を勘定に含めればだが。
初対面の主人公に緊張した様子を見せるも、「してんのう だから ポピーのほうが すごいのです……!」と自信を覗かせつつ、ポケモンリーグという晴れ舞台で戦うことに期待を寄せる。

以降はバッジを8つ集めることでポケモンリーグにて対決。
チリの「かたたたき」……もとい「かたきうち」を果たさんと意気込み立ちはだかる。でも手持ちに「かたきうち」を覚えているポケモンはいない。
勝負の後は主人公のポケモンが好きと気に入り、チャンピオンランクになった時も喜んでくれる。
そしてテーブルシティでチリとともに主人公とネモの戦いを観戦した。

+ DLCでは
他のジムリーダーや四天王と同様、後編『藍の円盤』クリア後にブルーベリー学園の特別講師として招くことができる。ちなみにリーグの職員と一緒に来たそうだ。
特別講師の役目には意欲十分で、また学食の味にはアオキ同様満足しているが、一方で学園の生徒に迷子と間違えられたという不満をチリに打ち明ける場面も。

前述の発言は2回目に招いた際の物で、この時点で既に学生になることにある程度希望を見出しているらしき様子が見られる。
また3回目では「おにーちゃん/おねーちゃんから ごらんになって ポピーは いくつにみえますか?」と問われる形で9歳という年齢が明かされ*4、同時にこれまで不明だったバックグラウンドが語られる。
そして「ポケモン つよいだけの ふつうの しょうじょ ですので!」と吹っ切れ、来年以降は四天王をしながらもアカデミーに通う意気込みを見せるのだった。

特殊会話はポケモンリーグの面々のほか、グルーシャ、タロネリネと発生。
かわいいもの好きのタロにポピーは思い切り「刺さった」らしく、ジュースやお菓子を勧められノリノリになっている。
ネリネとは同じタイプの使い手同士気が合ったようだ。


手持ちポケモン


デカヌちゃん おめかし しーましょ!

カチカチなほうが 勝ち! だから ポピーの勝ちー!


四天王としては2番手。エキスパートタイプは"カッチカチ"なはがね
アーマーガアとその天敵と明言されているデカヌチャンをパーティに同居させているあたりからも、その非凡な力量が窺い知れる*5

ダイオウドウとジバコイルは高い攻撃性能に加えて、それぞれ「ステルスロック」と「ひかりのかべ」といった補助技で牽制もかけてくる侮れない相手。
アーマーガアも「てっぺき」+「ボディプレス」の強力な戦法を仕掛けてくる*6
ちなみにドータクンは某コピペっぽいフルアタの物理アタッカー。はがね技が「ジャイロボール」ではなく「アイアンヘッド」だったり、何故か「ロックブラスト」を覚えていたり*1とツッコミ所も多い。

弱点のタイプもかくとうはジバコイルを除く全員から弱点を突かれ*7、更に等倍にしてくるポケモンも2体いるため少々厳しい*8
じめんタイプもドータクンは『ふゆう』、アーマーガアはひこう複合でそれぞれ無効化と一貫しない。
ならばほのおタイプはと言うと全員の弱点を突けるが、ダイオウドウの「10まんばりき」、ドータクンの「じしん」に注意しなければならない。
総じて四天王らしく穴の少ないわざ、タイプ構成である。

切り札はデカヌチャン。
テラス一致で放たれる「デカハンマー」は壮絶な火力で、ほのおタイプに対する打点として「ストーンエッジ」も完備する。
「デカハンマー」は連続では使えないので使われた次のターンにスキを見出し叩きたい。
デカヌチャンの攻撃種族値は75しかない*9ので「デカハンマー」以外の火力は低く、弱点を突かれても意外と大したことないのではがねに耐性のあるポケモンであれば怖い相手ではない。

御三家の中で有利に戦えるのはやはりラウドボーン。十分に育っていれば「フレアソング」連打で労せず勝てるだろう。

ちなみに対戦前には「へっちゃら もへもへ」、勝利すると「はっちゃれ もへもへぇ」と謎の発言をする。




アニポケにおいて

第46話で初登場。
オレンジアカデミーを訪れており、リコと彼女が通うセキエイ学園でのルームメイト・アンのバトルを観戦する。

第55話では、テラスタル研修生とその基礎テストの試験官を務めたジムリーダーが二人一組で四天王とバトルをする「交流戦」において、ドット&ナンジャモのペアと対戦する。

ゲームではトレーナーに年齢制限はないのか、『BW』などではポピーよりも年下であろう「えんじ」というトレーナーもいた。
しかしアニポケ、少なくともサトシシリーズにおいては10歳にならないとポケモン捕獲免許が発行されずトレーナーにはなれないという設定があった。
ゲーム中で9歳と明言されたポピーがアニポケで10歳に引き上げられているのかは不明。
パルデア地方だけ法律が違うということも考えられるし、2025年時点では『リコロイ』がサトシシリーズと繋がっていない可能性もありえる。


その他の媒体において

  • ポケモンマスターズEX
2024年5月16日実装。パートナーは当然デカヌチャン。
初めてパシオに来たイベントでは、来て間もない頃からバトルランキング1位という鮮烈なデビューを飾った。
……が、本人は隠しているつもりはなかったが、噂に尾鰭が付きまくった結果、正体不明のとても強いはがねタイプ使いでごっつい外見をしているんだろう……と、変な想像をされてしまっていた。チリちゃん「なんでやねん」
まあ、名前の第一印象はさておき、チリより強いし、他地方にはアセロラやアイリスといった若年の四天王・チャンピオンはいるが、実年齢9歳、パッと見上記の6歳に見えてもおかしくない幼女がよもや四天王とは普通は夢にも思わないだろう。
はがねタイプはどちらかといえば男性的な印象のタイプだし、ネームドの使い手もミカンとネリネ以外みーんな野郎だし。
そしてそのイベント内で、なんとあのキバナに勝利した。キバナさーん、どこでチャンピオンになれますか?*10*11
勝負後はキバナと意気投合し、とても仲良くなった。でっかいおにいちゃんとちっちゃいおじょうちゃん。パルデア四天王の男性陣はおじさんばっかりなので、若い「おにいちゃん」のトレーナーはポピーには結構新鮮なのかもしれない(だからDLCでグルーシャに食いついたのかも)。
ちなみに、自分の「ぷにぷにのからだ」にちょっぴりコンプレックスを抱いてるらしく、「カッチカチのからだ(マッスルボディ?)」に憧れているお年頃。いやいやまだまだこれからですよ。

性能としてはバリバリの物理速攻アタッカー。
特にシンクロ技「カチカチデカハンマー」は使用前に別の技を1回使う必要があるが、最大威力は720というとんでもない数値を誇り、デバフ技使用による防御低下、パッシブスキルによる急所確定も相まって、多くの敵を光に変えることができる。ぅゎょぅι゛ょっょぃ
弱点は速攻アタッカーの宿命で、防御力が低いこと。
敵に先にバディーズ技を撃たれると、一撃で沈められてしまう可能性が高いので、先に火力バフとデバフ全振りでセンターの敵に「カチカチデカハンマー」をお見舞いしてやろう。
組ませる味方は火力面は自前で盛れるので、足りない防御面を補ってくれる壁役のバディーズや、「こうてつゾーン」を付与してくれるバディーズと組ませてあげるといいだろう。多くのサポート技を持つチリ&ドオーとも良パートナーである。
EXカラーは従来の薄紫からデカヌチャンとお揃いのピンクになり、こちらもとってもかわいい。

あと、ポケモンセンター(マイルーム)では、時々おこづかいで買ったアイテムを「いいこにしてたごほーび」としてくれる。
……あの、こっちからもお返しに「いいこにしてたごほーび」におやつでも買ってあげられませんか、『ポケマス』スタッフさん……!


  • WEBアニメ『放課後のブレス』
セリフは無いが最終回に一瞬だけ登場。


余談

  • 名前の由来はケシ科ケシ属の一年草・多年草「ポピー」。この人が馴染み深いアニヲタ諸君も多いのではないだろうか。今日のポピーですの
    また、謎の言葉を口にする幼女という共通点から、このキャラクターを思い浮かべる人もいるようだ。

  • ポピーははがねタイプ使いの四天王としては『X・Y』のガンピ以来3世代9年ぶり2人目で、女性としては初。また、四天王に挑戦する順番が固定されている作品の中では、女性の2番手としては『ダイヤモンド・パール』のキクノ以来5世代16年ぶりで通算3人目。

  • ポピーの服の色に近い「白いポピー」の花言葉「眠り」「忘却」「疑惑」「推測」「我が毒」と見事に不穏なワードばかり揃っているので、そちらがモチーフということはなさそう。
    ポピーのキャラクターから逆算すると、ポピーはポピーでもヒナゲシの「いたわり」「思いやり」辺りが近いだろうか。もっともこっちも「白いヒナゲシ」だと「眠り」「忘却」になっちゃうが。

  • 設定資料集によればポシェットにはアメが入っているといい、そこから取り出したらしいものを「アメちゃんいる?」と差し出す様子のカットもある。再戦後の報酬に「ふしぎなアメ」をくれるのもその反映だろうか。

  • CV担当声優の名前は、表記は違うが両名とも下二文字が「りあ」で終わるという共通点がある。

  • アニポケでポピーを担当した高岸氏は、『ポケモンマスターズEX』ではイブ(ポケモンごっこ)を担当していた。高岸氏は指名で呼ばれたらしく、アニポケではてっきりモブ役だと思っていたので四天王役と分かり驚いたという。
    また同氏は『DP』を350時間以上プレイするなどの『ポケモン』好きではあったが、声優を目指すにあたり芝居の勉強に集中するために、出演するまでは『ポケモン』を封印していた。
    なので出演できると決まったとたん、すぐさま『スカーレット』を購入。
    これまでの傾向から『バイオレット』にしようとも思ったようだが、アニメが『スカーレット』準拠だと知りこちらにしたそうだ。


「はっちゃれ もへもへぇ」の意味を解読できた方に、追記・修正をお願いします。

この項目が面白かったなら……\もへもへぇ/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポピー
  • ポケモン
  • ポケモンSV
  • ポケモン登場人物項目
  • パルデア地方
  • 四天王
  • パルデア四天王
  • はがね
  • ダイオウドウ
  • ジバコイル
  • ドータクン
  • アーマーガア
  • デカヌチャン
  • トリデプス
  • 高岸美里亜
  • 長縄まりあ
  • はっちゃれ もへもへぇ
  • 9歳
  • 幼女
  • ぅゎょぅι゛ょっょぃ
  • ピノコ
  • おませさん
  • リコロイ
  • かたたたき
  • かわいい
  • かわいいは正義
  • 2番手
  • 自信家
  • 最年少
  • 四天王最年少
  • 天才少女
  • SV
  • ポケットモンスター
最終更新:2025年04月01日 23:35
添付ファイル

*1 主人公やグルーシャ。

*2 ちなみに、これは今作では非常に珍しい「主人公の性別」への言及である。今作(厳密には『SM』以降)の『ポケモン』は、キャラメイク時に主人公の性別ではなく外見のみを選択する仕様になっているが、その時の外見に応じた発言がなされる。

*3 その経緯ゆえか、オモダカはポピー相手に少々甘い節があり、さながら親バカのように接することもある。実際、設定資料集には「ポピーのことが好き」とはっきり書かれている。

*4 選択肢は6さい、9さい、12さい。ちなみにこのうち6さいと答えると「そんなに おこさまじゃ ありませんの」と叱られる。

*5 Webアニメでは野生のアーマーガアを見たデカヌチャンがトレーナーの手を振りほどいて猛然と狩りに向かうシーンがある。つまり、ポピーのデカヌチャンは相当躾けられていると推測できる。

*6 さらに言うと、覚えているはがね技はイメージにマッチした「はがねのつばさ」ではなく、性能重視の「アイアンヘッド」である。

*7 ダイオウドウはフェアリー技の「じゃれつく」を覚えている。

*8 デカヌチャンがテラスタルではがね単タイプになる

*9 同タイプのクレッフィ(80)以下。実は直前に戦うチリの切り札であるドオーと同値。

*10 まぁあの発言は周りが勝手に言ってるだけで、キバナ本人は一度もそんな事言った覚えは無いし、その気もないので勘弁してあげよう。ぶっちゃけ遠回しに他地方や、キバナ自身を侮辱してるとも捉えられかねない言葉だし。

*11 なお2025/1/3階催の「ともだち作り対決!?」ではキバナはリベンジを果たしている。